はい、クリックしていただきありがとうございますorz
なんとなくだけど、スレ名上から目線じゃない? でも、俺は引き下がるという事でw皆様より下の位です。
俺のこと知ってる人いるかな??ID見て分かったらすごいよ☆
名前変えたモン。
えっと、本題に入ると、皆様の好きなスポーツを教えてください。
ですが、このスレは書き込みNGっ!! 書き込んじゃだめよ。
http://ha10.net/test/read.cgi/frt/1363484558/l50に書き込んでね☆
↑のスレ主は、俺だからw
【好きなスポーツ】
【男女どちらかの目線】
を書いてくださいorz お願いします。。。 例↓
【サッカー】
【男目線】 と、いう風に。。。 お願いします!!
リクエストすべてを受ける事は出来ないかもしれませんっ!! 感想等も、上のURLに受け付けます!!
色々と厳しくして、申し訳ないです。 それを守ってコメくれる方、大大感謝ですorz
こんな駄作者をよろしくです。。。
【バドミントン】
【女目線】
いいですか?
すいません。
よく読んでいませんでした。
書き直してきます
>>2の訂正。
特定ホストは書けませんって言う文字が出てきたんですが…。
どうしたらいいですか?
あ・・・・・・行けない人もいるのですね・・・・・・?
じゃあ、書込み禁止を解除しますっ!!! では、バトミントン小説かいてみますっ!!
杏蜜さん、コメありがとうございます!!
>ヒヨ
もう思い切りヒヨドリって名前に戻ってるね〜w
私からもバドミントンでよろしく!!
あ、バドミントンで分かんない事あったら聞いて貰っていいょ♪
一応3年間やってたから☆
まだ慣れないwww
次から書くよっ!! わかんないことあったら麗にきくぜっ!!
でも、試合とか(?)はまだ先かも。。。。。
prologue
私の足音が廊下じゅうに響いて、もう何人もの生徒が私を振り返る。
「ちょっと、そこどいてねっ!!」
ガサツな私は、スカートを履いているにも関わらず、会談を8段まとめてジャンプ。
まあ、中にジャージ着てるから、割とどーでもいい、なんて思いながら。
私のクラスより下にある先輩達のクラスのドアを、壊れるかと思うくらい強く開けた。
ガラッ!!
一斉に私に視線が集まる。だけど、今の私にそんなことはどうでもいい。
「先輩っ!! バトミントン部が廃部って…………どういうことですかっ!?」
☆全く意味不明prologue 完☆
最初から間違う俺はクソ以下や♪
会談× 階段O
コレを見ている諸君。がっかりしただろう。俺の文才の無さにっっっっ!!!
第一章〜バドミントン〜
話を戻すとしよう。
私、朝日奈 恋華(asahina konoha)は3ヶ月前にこの、夢坂中学に入学した。 私の物語はそこから始まるのだ。
入学式も無事に終え、部活見学の時だった。私のバドミントンとの運命的な出会いと言えるだろう。
心をうたれたんだ。 先輩のスマッシュが今でも心に残っている。
とにかく、かっこよかった。
小学校で、じゃんけんに負け、しぶしぶ入ったバドミントンクラブ。でもやっていくうちに楽しいと
心底思った。だけど、中学まで続けようとは思っていなかった。
私は中学がみんなと違うから、入学当時友達が一人も居なかった。
唯一友達になった隣の席の、音川 美郷(onnkawa misato)ちゃんがバドミントン部に入るらしいから
私もくっ付いて、バドミントン部の見学に行ったんだ。
魅せられたって言うのかな? 心をトリコにされた……?
いや、どれも当てはまらないかもしれない。 先輩からの一言を聞いたときに決めた。 そして思った。
この部に入るって。 バドミントンと出会えたのは、運命なのかもって。
おおおおおおおお!!
流石ヒヨだぁー!!
なんか、スパイクになったりヒヨドリになったりしてんなー・・・w
>>11 サンキューw でも、君のがすごいよ。俺の文才の無さにがっかりするわ(naki)
でも、だからと言って私がバドミントンの才能があるか、バドミントンは得意かと言えば、そうではない。
逆に、下手くそだし得意でもない。
シャトルなんか、私のラケットを透けて通り超すように、ポンポン落ちるのだ。私はバドミントンに向いて
いないのだと何回も思った。
だけど、やめようとかやりたくないとか、そういう風に思った事は無い。
なぜ私がそんなにバドミントンに不向きかって? それは、はっきりと言える。
“自信”が無いから
何度クラブの顧問の先生に言われ、部活でも先輩に言われた事だろう。私は試合の時に全く力が発揮
出来ないのだ。それも、練習の時の半分も出せないくらい。
私はいつも、大体ダブルスの時やシングルスの時にコートの前の方に居るから、シャトルが運良く
ラケットに乗っかった場合、ヘアピンという技を使うのが私の中のおきて(?)になっていた。だって
力が入らないから、それくらいしか出来ないもの。
何より、私には反射神経というものが生まれつき備わっていない。……いや、備わっているのかも
しれないけどさ。
そして、次に問題だったのは、部員の数が少ない事。これは誰が隠そう、先輩の所為だ、勿論。
少しでも可愛い子が入部すれば、陰に連れて行く。
うまい子が入ってくれば、コートから追い出したり雑用ばかりをさせている。
下手な私には、邪魔扱いをする。
なんとも寂しい部なんだ。新入りをいじめて何が楽しいんだか。
そして、どんどんこの部の部員は減って行った。
バドミントンは下手くそなものの、片付けや雑用を自分から進んでやっていた私は、自然と
先輩からも認められるようになり、教えてくれる先輩も多くなった。
だけど、こんなに部員が少ないんじゃ仕方が無い。元から人数が少なすぎて問題だったのに
先輩が酷い事してくれるから、廃部ということになったんじゃないか。
それに、私は戦力にならない。いや、本番に弱いのだ。
ラケットを握る腕に力が入らない。
何かあったという訳ではない。トラウマも無いのに、気が弱いから試合に望めないのだ。
原因は分からない。 もともと運動神経が無いのが引き金となっているのだと予測はつくのだが。
そしてかれこれあって、現在に至る訳だ。
「どういうことって……人数が少ないからに決まってるでしょう?」
「廃部にならない方法はないんですか!?」
私は真剣だった。だけど、先輩は真面目に聞いてくれなくて、私に顔を向けやしない。
噂で聞いた。バドミントン部に入ったのは、顧問の先生が自分のクラスの担任だったからって。
その先生は、子供が生まれるそうで育児休暇を取ったってことも。
だから、不必要な部だからって、適当にやっているとも聞いた。
部長がこんな調子じゃしょうがないよね。 でも、諦めたくなかった。私は下手だけど
続けたかったんだ。
「廃部にならない方法ねー。全国大会にでも出場することかしら? まあ、そうしたら少しは
有名になって、部員も入ってくれるんじゃなーい」
適当すぎだ。こんなに意地悪な人間は見た事無いぞ!!
……と、心の中で叫んでみた。
私のクラスに唯一の1年バドミントン部の女の子が居る。その子と一緒に出場してみようかと
本気で思った。
大会に。
いつか入ってくる、バドミントンが好きな後輩達のためになら出来る気がした。
私は、生まれて初めて何かに挑戦しようと考えた。
私は先輩に軽く頭を下げて、3年生のクラスを出た。
「でも、あんた試合の時に全く力出ないじゃない」
「うーん」
言った瞬間から駄目だしされた。
「でもっ、頑張るって決めたし出ようよ!!」
此処は粘って承知してもらうしかないと思った。
「いや。 どうせ廃部なんだし」
そこを何とか出来ないか聞いているのに、即答する以上にひどいことはあるのか。
しばらく考えてしまった私。
「じゃあ、二人で練習試合してみよっか!? コート借りてさ!!」
我ながらいい案を出したと思った。 勝てる自信は無いけどね、これっぽっちもね。
でも、いままで練習してきたし、小学校以来試合もしてないし、もしかしたら……と夢を見ていた。
だけど、そんなにバドミントンが簡単であれば、やる必要などないのだ。
スポーツをなめるなという、誰かさんの名言が頭に浮かんだ。
「いいけど?」
「やったあ!」
「でも、あんた絶対勝つ気無いでしょ」
うっ……痛いところを突かれた。
彼女の名前は風香(huuka)ちょっとつめたいけど、本当は優しい心の持ち主なのだ。
「だって……ラケットに力が入らなくてさ。 なんか私、気が弱いみたいで……」
私の視線が、だんだんと下がっていく。 どうしようもないのだ。試合の時だけ、何かに憑かれたように
体が動かなく、カチカチになるのだ。
「自分にはどうしようもない」
そう口から言葉が飛び出していた。 言った瞬間、風香の視線が私に突き刺さる。
「そうやって…………マイナス思考だから、気が弱くなるのよ。 それ治さないと、私試合になんか出ないんだから」
それは酷い。 私は自主練をしざる終えなかった。
体育館に、私がシャトルを打つ音だけが聞こえる。
カッ……
カッ……
汗が噴出すように出て、早く風呂に入りたい気持ちでいっぱいだ。
先生に頼んで、シャトルをいっぱい用意してもらった。 それを打ち込むのだ。
「ああーーー!! もう嫌っ!!」
私は、落ちたシャトルを、乱暴に壁にぶつけた。 汗を拭い、今まで打ったシャトルを見てみる。
どうせ、うまくならないんじゃないか。
そんな思いが、私の脳内を駆け巡る。
私は深呼吸をして、昔の先輩のスマッシュを思い出して、目を細める。
「いやっ!! 絶対うまくなってみせる!!」
私一人の体育館に、声が響き渡る。 決して容易な事ではない。
もう、私のレベルまで行くと、病気レベルかもしれない。
『力が出ません症候群』
…………という病名なのか、私の中で組み立てられた。
『気が弱いです症候群』
……………………。
私の中で、色々な病気が浮かんだ。 考えてみると、キリがないような気がして、一瞬鳥肌がたった。
そんな病気あるのかどうか分かんないけど、もしそうだったらたまらない!!
私は、もう一度ラケットを握り、シャトルを持ってスマッシュした。
カコッ
今度はいい音がした。
少し嬉しくなって、落ちているシャトルを集め、何回もやってみた。 自然と自分が笑っているような気さえ
した。
やっぱ、私バドミントンが好きなんだなあ。
そう思って、少し安心した自分がいた。
誰もリクエストくれないなら、次は勝手に決めちゃうもんねっ。。。。。
駄作者、スパイクのつぶやきwww
リクエストゎバドで女子じゃなかった??
私この前バドしたよ〜!!
2時間くらい友達と打ち合ってた
んにゃ、もっとドシドシリクエストくれればナーと思って・・・?(・・)
ヒヨドリも小学生時代は、バド部だったw
私も5年はバド部だった
22:スパイク ◆S.MY:2013/04/28(日) 22:37 ID:QdU >>麗 同じやw
それから、30分ほど打ち込みをした。
だんだん肩は疲れてくるし、一日の運動量を、優に越えているだろう。
「もう終わりにしよ」
わざと声に出して言ってみたが、もちろん返事は無い。なんとなく、自分の言った言葉を
無視されたような感覚に襲われる。
才能が無くたって……好きなことは続けていいよね。
心の中で、そう自分自身に問いかけてみた。
自分でもあんまり分からなかったけど、どうでもいいこととして、頭の中で除去した。
籠に、シャトルを次々と入れる。きっと練習の成果は出ると信じたい。もっとうまくなれるって
信じたいな。
体育館倉庫に入り、ラケットを片付け、適当につまれているマットを綺麗に重ねる。
ボールが多く入っている籠をどかし、スペースを取り、そこにシャトルのつまれた籠を置く。
よくいじめる場として有名な体育館倉庫だけど、私にとっては大切な場所なんだ。
シャトル独特の匂いが、私の体を一周する。
つまれたマットから、カップラーメンのような匂いがして、一瞬マットに目を向けた。
薄暗くて、窓が1つしかないこの部屋は、誰が、どうやって管理しているのか不思議なくらいだ。
深めに深呼吸をして、倉庫を出る。鍵をかけて、戸締りを確認する。
「まーだ練習してたんだ」
急に声をかけられたもんだから、ビクっと体を震わせてしまった。
けっこう冷や汗をかいている。 なぜって?それは、声をかけた人が…………
「……部長」
だったから。 何を言われるか不安で仕方が無い。
それに、部員いじめの中心人物なんだから。……まあ、私は何を言われようと気にしないけどね。
「こんなに遅くまで……校門閉まっちゃうわよ? 鍵は私がやっとくから、早く仕度しなさい」
先輩はにこやかに笑いかけてきた。 なんとなく、先輩が信じられないけど……
「すみません。ありがとうございます……」
少しづつ私に近づいてくる先輩に鍵を渡し、そこから早く立ち去ろうと、少し速度を速めた途端……
何かが、私の足首につっかかった。
私はそのまま体制を崩し、顔面から落ちそうになったが、なんとか手でバランスを保とうとした。
だけど、空中でそんなに簡単にバランスが取れるわけが無い。
そのまま私は顔面からぶっ倒れた。
「ふっ、ごめんね? 大丈夫?」
膝が強く痛んで、なかなかうまく起き上がれなかったが自然に痛みは薄くなっていった。
だけど…………
「先輩、今のわざとですよね!?」
さすがに、いままで我慢してきた苛立ちが爆発した。 先輩に向かってなんてことを言うんだと
私の中でサミットをしているが、苛立ちがサミットにおいて有利だったのか。
「あら? 自分の先輩を疑うなんて、なーんて心のひんねがまったヤツなの?」
ここまで来ると、私は呆れた。 呆れて、悲しすぎて涙も出ない。
ライバル心を抱いて、嫌がらせとかをするなら分からなくも無いかもしれない。 同情の余地ありという事だ。
だけど、今のはなんだ?
必死に練習している、クソ下手な後輩の足を引っ掛ける?
冗談にも程があるだろう。 ばかばかしくて、呆れる以外に言葉は無いであろう。
「先輩なんか…………大っ嫌い!!」
尚も何かを言おうとする先輩の目の前で、ラケットを思い切り振ってみた。
先輩は少しあとさずりするが、すぐに私を睨む。
私は先輩の持っている鍵を強引に取り、教務室まで猛ダッシュした。
なんもいえねえ
なぜか、誰かの言った言葉が頭を横切った。
……なんもいえねえ
私は必死で走った。 もう、自分でも何をやっているのか分かんないくらいに。
そうでなきゃ、あの先輩が猛獣のような顔で追ってきそうな気がして。
ドンッ
私は、下を向いて走っていたため、誰かにぶつかり、またもや倒れてしまった。
尻餅をついたが、相手はびくともしない。 というか、ぶつかって来るのが分かっていたかのように
構えていたのだ。
「あっ……ごめんな――――」
私は、顔を上げる。 その人と視線が合った。
「あれ? 風香じゃない」
それは風香だった。 風香は今の出来事を一時始終見ていたかのように、少し微笑んだ。
だが、なぜ微笑んだかは分からない。
「何よ、急にぶつかって来たりして」
風香が手を差し出すから、私は風香の出を握り立ち上がった。
「いやっ……あの、先輩が」
「それは知ってる。だってずっと見てたし」
……そうなんだ。
風香は一度指先を絡め、思い切り上に突き出して伸びをした。
一呼吸置いて、私に視線を戻す。
「あーっ、でもスッキリしたかも。あんた、ナイスよ? 先輩黙らせるなんてなかなかじゃない」
もう一度、風香が私に笑いかけてきた。 まさか、こんな反応をするとは……
また夏に
26:スパイク ◆gq6M hoge:2013/06/02(日) 10:33 ID:QdU お久しぶりです♪ 中一になったスパでございます!!
色々あって、中学校生活に嫌々してましたが、なんとか復帰でございます!!
え? 6月はまだ夏じゃないって? すんまそん、戻ってきてしまったあwww
それに、巻き込まれたカキ禁がとけたというのもあり、嬉しさがいっぱいです。
これからもよろしくお願いします!!
「あのラケット振ったときの速さ……今まで見た事なかった。まさか、あんたがそんなに逆上
するとはね」
逆上? 一瞬意味が分からなかったが、なんとなくは分かった。
そんなに怒っていたのだろうか。 今思えば、先輩に腹が立って意味不明な行動を他にもしていたのでは
ないかと思い、背筋がぞっとした。
「…………逆上……か。私とんでもない事しちゃったかな。 大会申込書もらえなかったり」
風香は真顔のまま、私の頬をいきなりつかんだ。
「痛い!! なにするのよ風香」
「あんな先輩どうってことないじゃない。 もう先輩に逆らうくらいの気力はあんたにあるんだから。
あの素振りはすごかった。 あれを大会ですればいい」
あの素振りを大会で……?
冷や汗が出てきた。 大会であの素振りが出来るのだろうか……と。
「…………無理だよ……」
口からその言葉が出てきてしまった。 これ自体がマイナス思考だって分かっているのに、なんでか……
風香の厳しい表情が、私に突き刺さり貫く。
「そう。 じゃあいいよ? あんたなんかと試合に出ないから。」
「えっ!? そんな、私――――!」
「迷惑なんだよね!! そうやってネガティブ思考のあんたが居ると。」
いきなり大声を出した風香に、ドキリとした。
「ごめっ……今のは不本意で……!」
言ってから後悔した。 なんでこんな事口に出したんだろう。
無理でもやってみるしかなかったのに。
きっと風香は私にイラついたんだ、こんなにマイナス思考だからがっかりしたんだ。
「最初は、才能あるかなって思ったし、あんた程バドミントン好きな人居るかなって思ってたんだけどね。
その気持ちだけじゃ勝てないわけ? 自信も……勇気も出ないの!?」
その言葉が、私の心に響いた。 心の中で響き、あちこちに跳ね返り光を与えた気がした。
眠気が引いたように、何か自分の背中に付いていた錘が取れた気がする。
「私は、あんたが出来るって言うまで……絶対勝てるって言うまで大会には出ないよ」
キッパリそう言われた。 風香は視線を反らせ、足早に私から離れていった。
自信がない
悲しさが込み上げてきた。 だけど、必死に涙をこらえて上を向き、玄関に向かって歩き出す。
こんな時間に生徒は居るはずがなく、先生の校内点検をしている足音だけが響く。
自信ってなんだろう。……字の通り、自分のことを信じることなんだろうけど、
信じてる自分の体が動いてくれない。
私は、どうしたらいいのかな? どうやって、自分を信れば…………
勇気も無い。 ただあるのは不安だけ。
見上げた空は、西の方だけオレンジに染まり、東は暗くなり始めていた。
中途半端な空の色だった。
悔しい。
悔しいよ、自分の体が思うように動いてくれないとか。
私は、手をぎゅっと強く握り締め、歯を食いしばった。――悔しかったんだ。
感情がコロコロ変わるのは、はっきり言って迷惑だ。
戸惑いと悔しさが交互に込み上げてくる気がする。再び涙が出てきて視界がぼやけた。
静かに目を閉じると、温かい水滴が頬をつたり、地面に落ちた。
冷たい風が頬を撫でるようにして過ぎていく。
涙は拭かないほうが気持ちが楽な気さえした。気がおかしくなったのか?
制服のすそで涙を拭こうと手を頬に近づけた時
「はい」
聞きなれた声がした。 暖かくて、さっきまで聞いていた声……
「風香……」
振り向くと風香が居たのだ。さっきまで何処に居たのだろう。
もしかしたら、私が目を閉じた時にすれ違ったのだろうか?
風香は右手にハンカチを持っていて、それを私に差し出していた。さっきの冷たい面影はない。
私は少しほっとして、ハンカチを受け取り、頬を拭いてからぎゅっとハンカチを握り締めていた。
風香は何も言わない。 あえてなにも言わないのだろう。
私は、自分から話を切り出した。
「悔しかった……。もっとうまくなって……強くなりたいって思ってるのに、強くなれない。
自信ないって言った方がしっくりくるのかもしれない。だけど…………」
「だけど?」
私は、やや下向きだった目線をまっすぐにして、風香の目を見た。
「こんな下手くそな私でも……バドミントンが好きって気持ちは誰にも負けないと思う。
……そう、風香にも。」
…………そうか。 そうなんだ、体が動かないからってあきらめる必要ないんだ。
好きっていうだけど充分ではないか。好きだから試合に出たいんだ。
負けるのを恐れるんじゃなくて、強くなれないことを恐れればいいんだ。
誰かの言葉が、ふと記憶によみがえる。
「技術には自信ないよ? でもさ、その技術以上を行く気持ちが私にはある……と思う。」
自分でも、言っていることが正論かどうかは分からない。でも、自分の素直な気持ちだった。
「お願い、私と一緒に試合に出て。」
私はさっきとは違う、キッパリと、凛とした声で風香に言った。
長い間、沈黙が続いたんだと思う。いや、思ったより短かったのかな?
ただ、自分が長く感じただけなのかもしれない。
「……私にも分かんないよ」
視線を反らし、困ったように風香が言った。
「わかんないって……」
「……もう訳分かんなくなってきた!!」
風香がいきなり怒鳴った。 まるで何かが破裂したように。
「あんたは、出たいの? 勝ちたいの? そこをはっきり言ってくんないと、頭のなかごっちゃになる」
風香は、大きく息を吐いた。
私の鼓動は、激しく動いていた。
私は緊張していたかもしれない。うまく口が回らなかったからだ。
「勝ちたいし、一緒に出てほしい。だって勝つためには風香が必要だから」
やっと言葉に出来た、自分の精一杯の気持ち。心が軽くなり、スッとした。
「出よう」
私はそう言って、風化の腕をつかんだ。風香は少し驚いたような顔をしていたが、私の手を握り返した。
そして、肩を優しく叩くと、帰り道をスタスタと歩き出した。
「……明日……」
「ええっ!? 風香、何て……?」
小さく言った風香の言葉を聞き取る事は出来なかった。だけど、すぐに風香が訂正をして、正確に聞き取れた。
「試合に向けて、明日朝練するから6時半に待ち合わせ」
「風香……」
嬉しさのあまり、風香に後ろから抱き着いてしまった。
「ありがとう風香!!」
さっきの空は既に暗くなり、薄くおぼろに、月が顔を出していた。
さっきとはまるで見え方が違う、綺麗な空だった。
あげ。
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