君と僕が過ごした100日間

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1:汐莉:2015/02/10(火) 13:19 ID:4uw

汐莉です


◇Attention◇

◆荒しコメントはやめてくださいね。
◆暇潰しに書いてるのであんま更新しないです。
◆シリアスです...ギャグなんてありません、多分。
◆題名が意味不な件は見逃して★(((殴


おkな人はどうぞ

9:汐莉:2015/02/20(金) 13:09 ID:4uw

「よう、優羽島さん★」

10:汐莉:2015/02/20(金) 13:10 ID:4uw

俺は、とびきりの笑顔で名前がヘンテコな奴に声をかけた。

11:汐莉:2015/02/20(金) 13:12 ID:4uw

>>8 ありがとうございます(>ω<)

12:汐莉:2015/02/20(金) 18:42 ID:4uw


はあ、やっぱり自己紹介って苦手だな...。

僕の名前は優羽島 奏太。

名前が珍しいから、小学校のときからよくからかわれた。

僕が言い返せないのもあるけど。

まあ世に言う「ヘタレ」って奴だ。


「よう、優羽島くん★」

いきなり誰かが声をかけてきた。

下を向いていた顔をあげると、坂本...くんだっけ?

彼が立っていた。

さっき、自己紹介のときに、女子から熱い視線を送られていた人物だ。

確かに顔はいい。

きっと学校のスターになるんだろう。

「優羽島って名前、聞いたことないな、あ!もしかして田舎モンか!?」

突然、大声を出して坂本くんは喋る。

声がかなり大きかったので、クラス全員の視線を浴びるハメになった。

恥ずかしい。それに失礼だ、僕は生まれも育ちも都会ですが。

「そんなことないです、僕は都会人です」

僕だってもう高校生だ、これくらいは言い返せる。

「あー、そうだったんだ、ごめんな〜ww名前おかしいから田舎モンだと思ってたわ!」

クラスのみんなが、ドッと笑う。

嫌だ、どうしてそんなことを言うのだろう。


「ちょっと!あんた止めなさいよ!!」

その声で、みんなの笑いが止まった。

13:匿名:2015/03/02(月) 00:46 ID:y/2

忙しいのかな?
続き気になりまふ!!

14:汐莉:2015/03/08(日) 17:12 ID:4uw


全然更新できなくてごめんなさい(>_<)
今日からまた書きます(*^^*)

15:汐莉:2015/03/08(日) 17:32 ID:4uw


「はぁ?なんだよ、てめぇには関係ねぇだろ」

夏樹が余計な口出ししやがった。

くそっ...なんだよ...。

もっと言ってやりてぇが...。

これ以上言うとこいつに嫌われる。

あー早く俺に惚れて振られる顔が見たい。

こんな俺、狂っているか?

...そんなはずないよな。


俺は夏樹にニッコリと笑って見せた。

「あぁ、夏樹...取り乱してわりぃな」

作り笑いのままそういった。

夏樹はそんな俺を無視して、優羽島の方に駆け寄った。

「大丈夫?優羽島くん...でいいんだよね?」

「あ、うん...ごめんね、ありがとう」

「....」

なんだよ、俺のことは無視?

「春樹、何こっちずっと見てるわけ?早くこいつに謝ったらどうなの?」

夏樹は、優羽島に向けていた視線とはほど遠く、まるでごみを見るかのような視線を俺に向けた。

でも、俺は笑顔を崩さず、

「ああ、優羽島さん、ごめんな」

とっさにポーカーフェースをした。

「う、うん...」

「よし、仲直り完了だね!」

そう言うと、夏樹は次の授業の準備をしにいった。

俺の顔から笑顔が消え、夏樹を睨み付ける。

優羽島は、怯えて、逃げるように次の授業の準備をした。

木ノ下 夏樹。

あいつ...絶対に落としてやる...!

16:汐莉:2015/03/08(日) 17:55 ID:4uw


※春樹じゃなくて輝でした(>_<)


キーンコーンカーンコーン

「はい、皆さんお疲れさまでした、気を付けて帰ってね」

HRが終わり、僕は帰りの準備をしていた。

無事、初日が終わって、ほっとする。

「優羽島くん、さようなら」

「あ、はい!さようなら」

先生が挨拶してきたので、僕は敬礼をするかのような勢いで挨拶を返した。

それを見ていたクラスメイトの数人が、クスクスと笑う。

あーあ...僕って情けないな...、またやっちゃった。

高校生活初日、本日2回目の恥をかきました。

落ち込みながら、下駄箱に行くと、木ノ下 夏樹さんがいた。

あ、今朝のことお礼言わなきゃ!!

「あのっ木ノ下さん!」

「え?あぁ、優羽島くん」

僕が声をかけると、笑顔で振り向いてくれた。

「えっと...今朝はっありがとうございました!」

木ノ下さんは、一瞬なんのことか理解できないような顔をしてから、ああ!と手を叩いた。

「全然、気にしないで!私はただ名前でバカにするような子供を注意しただけだよ」

そう言って、ニッコリと笑う。

その笑顔にドキドキするのは、どうしてだろうか。

「あ、そうだ、優羽島くん」

「なんですか!?」

木ノ下さんから話しかけられ、まだドキドキする胸を押さえながら、木ノ下さんの言葉を待つ。

「よかったら、今から一緒に帰らない?」

17:日向:2015/03/08(日) 22:53 ID:y/2

おー!!
いいね、いいね♪♪

18:汐梨:2015/03/09(月) 00:45 ID:4uw

>>17

ありがとう〜(^^)

嬉しいです♪

19:汐莉:2015/03/09(月) 09:02 ID:4uw


「え?」

僕は一瞬反応が遅れた。

「??どうしたの、優羽島くん...あ、もしかしてこのあと予定があるとか...?」

木ノ下さんが、申し訳なさそうに下を向く。

あ、何か言わなくちゃ...!

「い、いえ!是非、ご一緒に!!」

そう言うと、木ノ下さんは安心したかのような笑顔を浮かべて、よかったと言った。

僕は、どうしてこんなにドキドキしているのだろう。

今日の僕は変だ。


「へ〜優羽島くんの家、カフェなんだ」

「はい、よかったら来てください」

帰り道、たまたま方向が一緒で色々話ながら帰った。

桜の花が満開に咲いている。

「あ、私はじゃあここで失礼するね、道こっちだから」

「そうなんですか、じゃあ、また明日学校で」

...もう少し話したかったな、なんてわがままだよね。

木ノ下さんに迷惑がかかる。

木ノ下さんの後ろ姿をじっと見つめる。

「.....木ノ下さん!」

僕の声で木ノ下さんが振り向く。

僕は、自分の行動が理解できなかった。

結局木ノ下さんに迷惑がられる。

...って言うか、どうして僕はこんなに木ノ下さんに気を使ってる?

「優羽島くん?どうしたの」

木ノ下さんの声ではっとする。

「あのっ!明日も一緒に帰りませんか!?」

20:汐莉:2015/03/09(月) 17:10 ID:4uw


「明日も...?」

「は、はい!よかったら明日も一緒に帰りませんか!?」

黙ってこちらを見ている木ノ下さんを見て、僕は我に返った。

『やってしまった』と瞬時に思った。

よく考えたら木ノ下さんだって『たまたま』今日帰ろうと誘ってくれたかもしれないのに。

木ノ下さんは、相変わらず、黙ってこちらを見ている。

呆れて物も言えないよね...。

僕が肩を落とした。

「.......いいよ」

「え?」

いきなり木ノ下さんが口を開けた。

突然すぎて、あまり聞き取れなかった。

「___明日も...一緒に帰ろうか」

髪を、春風になびかせながら、そう微笑む。

また、僕の心臓が高鳴る。

「それじゃあ、また」

そう言って、僕に背を向けた。

僕は...どうしちゃったんだろう。

普通人を見てドキドキするはずないのに。

木ノ下さんを見るとなぜかドキドキするんだ。

___誰でもいいから教えてください。



この感情を...。

21:汐莉:2015/03/09(月) 17:21 ID:4uw


私は家に帰ると、ベッドにダイブした。

今日、優羽島くんと一緒に帰った。

誘ったのは私だ。

今日は友達も用事があって私一人だったし...。

一緒に帰る人は、本当に誰でもよかったんだ。

だから下駄箱で会った優羽島くんを誘ったわけだけど...

なんか...

優羽島くんと話しているととても楽しいんだ。

もっと話がしたい、そう思う。

何でだろう...なんだか胸の奥が熱い。

「まだ、ドキドキいってる...」

なんだろう、この気持ちは。


明日、親友にでも聞いてみるか。

22:日向:2015/03/09(月) 18:29 ID:y/2

え?!
待って待って!!
絶対才能あるって!!!

23:汐莉:2015/03/09(月) 19:02 ID:4uw


>>22

私は才能なんぞありません('д')

なんか納得のいく文が書けないんだよな〜_(^^;)ゞ

24:日向:2015/03/09(月) 22:02 ID:y/2

いいと思う!
日向の小説ド素人ww

25:汐梨:2015/03/09(月) 22:53 ID:4uw


>>24

私も素人だよ(^^;)

趣味で書いている程度だし…。


本当に国語は苦手科目(^^)ニッコリ

26:汐莉:2015/03/10(火) 11:34 ID:4uw


「ねぇー瑠花」

「なに?夏樹、また輝と喧嘩したの?」

次の日、私は親友の瑠花にこの感情のことを聞くことにした。

教室で瑠花は本を読んでいた。

真面目だな...。

だから瑠花に相談するんだ。

瑠花なら何でも知ってそうだから。

「ちょっと相談があるんだけど...」

「何々?」

瑠花は本から目を離し、私の方を向く。

「人のこと見て、ドキドキしたり、もっと話したいと思う時ってどんなとき?」

すると瑠花が口をポカーンと開けて、マジか...と一人納得したかのように頷く。

「瑠花?」

「夏樹、その人って男だね?」

「え?うん...」

どうしてわかったんだろう!?

すると瑠花はいきなり立ち上がって私の腕をガシッと掴んだ。

え?えぇ?いきなりなんなの!?

「夏樹よ、それは恋だよ!」

「え?鯉??」

「違う!恋!!その男の子が好きなの!おめでとう、夏樹、初恋だ」

私の顔が赤くなるのがわかる。

優羽島くん。

どうやら私はあなたに恋をしてしまったようです。

27:汐莉:2015/03/10(火) 18:40 ID:4uw


よっしゃ、これは成功か?

「おい、輝、お前落ちつきねぇな、どうしたって言うんだよ」

「うるせーな紫園、黙ってろよ」

「らしくねーな...」

紫園の話しなんてどうでもいい。

さっき、夏樹の話を聞いてしまった。

夏樹に好きなやつができたことだ。

ついに来たか。

ついにこいつの絶望した顔が見れる。

その相手とは絶対俺だ。


「で、告白はいつするの?今日?」

そんな言葉が耳に入った。

俺は集中して、そちらに耳を傾けた。

「うーんと、もう思いきって今日しようかな」

うしっ!来たー!!!

今日は放課後待ってようか。

もうなんて言うかは決めているんだ。

よし、今に見てろよ。

木ノ下 夏樹。

28:汐莉:2015/03/10(火) 18:47 ID:4uw


思いきって、今日告白するなんて言っちゃったけど、正直まだ心の準備が...。

だって、まだ出会って一週間も経ってないんだよ!?

それに、まだまだ知らないことだってあるし、もう少し先にしようかな...。

「ねぇ、瑠花〜やっぱり、告白はなしにしようかな〜」

すると、瑠花はとても残念そうにした。

「え〜何で?思いきってするんじゃなかったの?」

「だって、まだどういう人か分かんないし...」

「そっか〜まあ、頑張ってよ、私も親友として応援してるから!」

そう言うと、瑠花はニッコリと笑った。

「ありがとう!」

これだから瑠花はモテるんだ。

29:日向:2015/03/10(火) 18:55 ID:y/2

めちゃくちゃ続き気になるよー><

30:汐莉:2015/03/10(火) 19:07 ID:4uw


キーンコーンカーンコーン

教室には、私一人になった。

そろそろ帰ろうかな。

そういえば、優羽島くんと帰る約束してたっけ。

優羽島くんどこかな?

すると、突然肩を掴まれて、からだを引き寄せられた。

誰!?優羽島くんはこんなことしないよな...。

私はゆっくりと後ろを向いた。

「輝!?」

今、後ろから輝に抱き締められてる?

一瞬、なにが起きたのかわからなくて、抵抗できなかった。

しかし、我に返ると、思いっきり輝を突き飛ばした。

「やめてよ!なにするの!?」

怒る気はしなかった。

手が震える。

怖かったんだ、私。

どうして。

私は初めて輝が怖いと思った。

「輝...?どうした....きゃあ!?」

今度は腕を掴まれて、壁に押し付けられた。

「輝!?どうしたの!!やめなさいよ!!何でこんなことっ....」

「俺に、言うことがあるんじゃないの?」

いつもの笑顔でいう。

「え?...無いけど」

私、輝に何かしたかな?

輝に言うことなんてなにもない。

「嘘つき、早く言えよ」

「だから無いって言ってるでしょ!?」

なんなの!?意味わかんない!!

誰か助けて!!

「その手を離してあげてください」

31:汐莉:2015/03/10(火) 19:08 ID:4uw

>>29

読んでくれてありがとう♪

どんどん書くよー(*^^*)

32:匿名:2015/03/10(火) 20:22 ID:y/2

まてまてーい!
優羽島くんイケメン!!

33:日向:2015/03/10(火) 20:23 ID:y/2

ミスったw
上日向な!

34:汐莉:2015/03/10(火) 21:55 ID:4uw


>>32

もっとイケメン増やすつもりです(((何気にネタバレwww


>>33

気にするな〜(^o^)/

35:汐莉:2015/03/10(火) 22:10 ID:4uw


チッ、誰か来やがった。

夏樹のやつ、俺に告白しねぇのかよ...。

もしかして好きな奴って俺のことじゃねぇのか?

じゃあ誰だ?

「坂本さん、木ノ下さんを離してあげてください!」

あ...こいつは...

「優羽島くんかよ...何のようだよ」

「僕と木ノ下さん、一緒に帰る約束しているので」

....は?

「夏樹、こいつと帰ってたのか?」

夏樹は下を向いたまま頷く。

俺は夏樹の腕を離した。

すると、優羽島の後ろに隠れた。

ズキッ

なんなんだ?胸が痛い。

「とにかく、しばらくは彼女に近づかないでくださいね」

優羽島は夏樹の手を引いて廊下を出た。

優羽島の目は、氷のように冷たかった。

そして夏樹は...





泣いていた。


俺は、あいつを泣かせた。

いや、待てよ、そもそも俺の目的は夏樹の悲しむ顔を見るためだったよな。

なのにてこんなに胸が痛いんだろう。

俺はあいつが嫌いなはずじゃねぇのか。

それに、女子の悲しむ顔が見れれば誰でもよかったはずなのにどうして夏樹を選んだ?

わからない、

自分がわからない。

俺はただ一人、教室にたたずんでいた。

36:汐莉:2015/03/10(火) 22:11 ID:4uw


修正>>35


なのにてこんなに胸が痛いんだろう。→なのにどうしてこんなに胸が痛いんだろう。

37:日向:2015/03/10(火) 22:21 ID:y/2

イケメン増えるの?!
楽しみ〜♪

38:汐莉:2015/03/11(水) 22:20 ID:4uw


僕と木ノ下さんは、公園のベンチに座った。

「...言いたくないかもしれませんが、何があったのかお話しできますか?」

木ノ下さんが、坂本さんといるのを見て、なぜか胸が痛くなった。

そして、僕がいない間に何があったのか無性に知りたいのだ。

どうしてだろう、こんなこと本当に初めてだ。

すると、木ノ下さんがゆっくりと口を開いた。

「___あの、助けてくれてありがとう」

蚊の鳴くような小さな声で、そう言った。

いまだに、目に涙を浮かべていた。

かなり、傷付いたんだろうな。

「いえ、お礼なんていいです、昨日のお返しだと思ってください」

僕だって、クラスで恥をかいたとき、木ノ下さんが止めてくれたんだ。

「...私、あのとき初めて輝が怖いって思ったの...どうしてなんだろう」

木ノ下さんは、僕に、出来事を教えてくれた。

僕は、その話を聞いて、だんだん怒りを覚えた。

そして、僕は木ノ下さんを「守りたい」と思った。

「木ノ下さん」

「...なに?」

僕は、手をギュッと握りしめた。

「僕が、木ノ下さんのこと、守ります!!」

「え?」

木ノ下さんは、とても驚いた顔をする。

そりゃ、そうだ。

いきなりこんなこと言われてもね...。

「だから、__________




僕と付き合いませんか?」

39:汐莉:2015/03/12(木) 11:58 ID:4uw


『________僕と付き合いませんか?』

そう言われて、私は一瞬思考が止まった。

付き合う...?

それはどういう意味でいっているの!?

「あの...優羽島くん...それは__」

「やっぱりだめですよね」

「え?」

すると優羽島くんが、一瞬悲しそうに俯く。

あ...なにか言わないと。

「急にこんなこと言われても迷惑ですよね、すみません...好きでもない相手なのに」

違う、違うよ...。

私は優羽島くんのことが好きなの...!

気づいてよ...バカ。

「違うよ...私は...」

「それじゃあ、僕はこれで」

そう言うと、優羽島くんは、ベンチから立ち上がり、帰ってしまった。

どうしたんだろう、なんだかいつもの優羽島くんじゃない...。

なんか...怒ってる?

「...わからない...分かんないよ...もう_____」

本当になんなの...?

輝も...優羽島くんも。

40:日向:2015/03/12(木) 16:29 ID:y/2

続きがドッキトキや!!

41:汐莉:2015/03/13(金) 14:27 ID:4uw


>>40

ありがと〜♪♪

42:汐莉:2015/03/16(月) 14:44 ID:4uw


「____僕は...最低だ」

どうして、木ノ下さんにあんな態度をとってしまったのかな。

僕は頭をかきむしる。

僕は...なぜか坂本くんに嫉妬していた。

木ノ下さんがあんなに傷ついた姿を見たら...

怒りが抑えられなくて...。

あぁ...本当にどうかしちゃったな、僕は...。

「!!あれは...」

ある、後ろ姿を見かけた。

よく見てみると、坂本さんで、僕は思わず声を掛けた。

「坂本さん」

少し、控えめに声を掛けた。

「あ?おい...お前、優羽島じゃねぇかよ...何でこんなところに?」

坂本さんは、一瞬僕を睨んだ気がしたけど、それはスルーして...

それはこっちの台詞ですよ、坂本さん。

なにもなかったような顔して...。

木ノ下さんがどれだけ貴方の行為に傷ついたか...。

「ちょっと貴方に伺いたいことがあります、ここじゃあれですから場所を変えましょう」

僕は、半ば無理矢理に、坂本さんを連れてカフェに入った。

「...で、用件はなんだ、優羽島」

坂本さんは、注文したケーキを頬張りながらそう聞く。

「単刀直入に言いますが、どうして木ノ下さんにあんなことしたんですか」

僕は拳をギュッと握りしめた。

坂本さんは、そういうことか、と溜め息をついて、口を開く。

「...それ知って、どうする気だ?」

「彼女にちゃんと謝ってほしいと思います、いえ...話し合いをするべきかと」

坂本さんは、一瞬面食らったが、すぐ笑って、

「あのな優羽島、この出来事はお前には関係ない、俺が木ノ下にキスしようが、押し倒したりしようが、
お前には全く関係ないんだ、それは俺の『自由』だから、いちいち口出されると、迷惑なんだけど」

僕はなにも言えなかった。

だって、坂本さんの言うことは図星だからだ。

確かにこれは坂本さんの『自由』だ...でもね、でもね...。

僕はただ木ノ下さんを傷つけたことが許せないんだ。

43:日向:2015/03/17(火) 18:29 ID:y/2

どんどん投稿して!!
てか汐莉まじ天才!!

44:汐莉:2015/03/18(水) 10:41 ID:4uw


僕は、すっかり冷めてしまった紅茶を一気に飲んだ。

「なあ、優羽島」

「なに?」

坂本くんは、少し身を乗り出して、爆弾発言をする。

「お前は、夏樹のことが好きか?」

僕の動きが止まる。

____僕が木ノ下さんを好き...?

そんなこと、考えたことなかった。

だけど...

「確かに、いつも木ノ下さんのこと考えちゃうし、最近の僕は変って言うか...」

「へ〜自覚してんだ...優羽島、それは100%夏樹に恋してる」

嘘だ...。

でも...坂本くんの言うとおりかもしれない。

僕は...木ノ下さんのことが好きだ...。

「よかったな、たぶん夏樹もお前のことが好きだよ」

え?

「どうして?」

「ずっと前に、俺と話してるときに優羽島の話題が出て、夏樹が楽しそうに話していたんだ、お前のこと」

そうだったんだ。

なんか...嬉しいな。



___坂本さんがなにかを呟く声は、僕には聞こえていなかった。

45:汐莉:2015/03/18(水) 10:43 ID:4uw


>>43

はーい(*^^*)
どんどん投稿するぞ〜!!!
ん?てんさい??駄作者の間違えだぞ!!それは。

46:日向:2015/03/18(水) 19:33 ID:y/2

坂本くん何呟ぃたん?!

47:汐莉:2015/03/18(水) 22:19 ID:4uw


「....」

「?...坂本さん、どうしたんですか?ボーッとして」

俺は、優羽島に声を掛けられてハッとする。

俺...ボーッとしてたか?

さっき、優羽島が夏樹のことが好きだと言っていた。

恐らく、夏樹も好きだろう、優羽島が。

____だって、あんなに楽しそうに話を...。


______________

_________

______



「なあ、夏樹...何で俺が優羽島をからかってたとき助けたんだ?」

「はあ!?そんなの当たり前じゃん!!優羽島くんは私の大切な友達だもん!」

友達...ね。

「下らないな、あいつはそんなこと思ってねぇかもよ」

「____私はそれでも構わない」

「は?」

「...いつか、友達じゃない関係になりたい」

「...?」







あのときの俺は、あの夏樹の言葉の意味がわからなかった。

今となって気づいた。

『友達じゃない関係になりたい』

それはつまり恋人になりたいということだ。

イコール、優羽島のことが好き。


___そして俺にも、変化が起きた。

何で、優羽島を選ぶんだ?このヘタレのどこがいいんだ?

顔はまあまあいい方だがお前はそんなんで男を決める奴じゃないだろ。

『輝のばか!あほ!』

『この前優羽島くんがね〜』

『今回だけ、許してやってもいいけど!?』

いつのまにか、夏樹の笑顔、仕草...すべてが愛しく見えた。

そうだ、俺は夏樹を惚れさせるつもりが、逆に夏樹に惚れてしまったんだ。

最初は嫌な女だと思った。

だけど...いつからか、どんどん夏樹に惹かれていったんだ...。

俺は椅子を立つ。

「坂本さん?どうしましたか?」

優羽島が、首をかしげる。

...こいつとは、ライバルだ。

絶対に負けない。

「俺、そろそろ帰るわ、またな」

俺はバックを乱暴につかんで、店を出た。

...店を出る瞬間、俺はさっき呟いた言葉を繰り返す。








「....俺も、夏樹のことが好きだ」

48:汐莉:2015/03/19(木) 11:53 ID:4uw


__________

私は、自分の部屋のベッドに、ダイブした。

今日は本当に疲れたな...。

優羽島くんは、私のことどう思ってるんだろう。

輝は、どうしてあんなことしたの?

様々な出来事が、頭のなかに浮かんでくる。

私は、そのまま、深い眠りに落ちた。



***

「おはよ〜夏樹!」

後ろからバシンと背中を叩かれた。

...なんだ、瑠花か...。

「うん、おはよう...」

私は少し俯きながらそう答えた。

昨日、あんなに寝たのにまだ眠い。

体がダルいんだ。

「どうしたの?元気ないね〜何かあった?」

瑠花は、私の顔を覗き込む。

「別に〜」

嘘、大有りだよ、大有り。

「そういえばさ、優羽島くんとはどうなの!?」

そんな言葉を聞いて、私の頭のなかは一瞬停止した。

...昨日、優羽島くんに告白みたいなものをされたんだっけ。

そして付き合ってほしいって...。

あの返事をしなくちゃ...。

私は走って校舎に向かった。

「え!?ちょ...夏樹!?」

....瑠花の言葉は無視して、一目散に走った。

49:汐莉:2015/03/19(木) 12:19 ID:4uw


階段を一気に登り、廊下のかどを曲がった。

ドンッ

何かにぶつかった。

「いってーな、おい誰だよ.....あ」

聞き覚えのある声。

間違えるはずがない。



_________輝。


「あ...ごめん、輝」

目を合わせられない...。

気まずい...。

「_________悪かった、昨日は」

昨日のことを持ちかけられて、私はドキドキしてしまう。

「...ねえ、輝...昨日はどうしてあんなことしたの?」

聞いていいような、悪いようなことを聞く。

でも知りたかったんだ。

輝がどんなことを思っているのか。

すると、私の想像していないような衝撃の言葉を聞かされた。




「_______夏樹のことが、好きだから」

好きと言われて、心臓の鼓動が、倍の早さになる。

「...え」

「お前のことが好きだから、あんなことした」

どんどん思考がついていけなくなる。

輝が私を好き?

学年問わず、モテる輝が?

何十人にも告白されてきた輝が?

そんな...

むしろ嫌われてるのかと思った。

私は輝のことが嫌いなのに...

こんな私を、輝は好きでいてくれたの?

「ちょっと来い」

「え...あ」

輝に腕を引かれて、連れてこられたのは体育館の裏。

すると突然、輝から抱き締められた。

さっきからずっと心臓がなりっぱなしだ。

「輝...離して...」

さっきから、必死に輝から離れようとする。

しかし、力は圧倒的に輝の方が強かった。

細く見える腕だけど、部活などで、鍛え上げられた腕だった。

これだから輝はモテるんだ。

「__嫌だ、夏樹...離したくない、離したら、優羽島の方に行くだろ」

あれ?輝、私の優羽島くんに対しての気持ちに気づいてる?

まあ、気づいてるよね...。

もういっそ、話しちゃおう。

「輝、私は優羽島くんのことが好きなの、だから...」

「知ってる、今は...俺のこと考えろ」



どうすればいいの...?

50:汐莉:2015/03/19(木) 12:53 ID:4uw


ようやく私から離れ、今度は私を壁に押し付けた。

人生二回目の壁ドン。

そんなこと考えてる暇なんてなく、輝の顔が、近づく。

私との距離が、十センチくらいになる。

輝の吐息がかかって、私は顔が赤くなった。

恥ずかしい...。

「輝...」

「なあ、俺じゃダメか?優羽島なんか置いて、俺を選んで」

「か、考えておきます!!」

そう言って、私は頑張って輝を押し退けて、教室まで走っていった。

そのとき、ちょうどチャイムがなる。



***

キーンコーンカーンコーン

今日は、優羽島くんと、目も合わせられなかったな...。

すれ違う心...辛いよ。

恋ってこんなに辛いんだね。

恋なんてしたことないし、もっと言えば告白だって、輝が初だ。

トイレから教室に戻ってくるとき、優羽島くんと、瑠花がいた。

何となく入っちゃいけない気がして、教室のドアに隠れた。

そして、チラッと様子を見た。

すると、優羽島くんがなにか喋ってる。

私は、息を押し殺し、耳をすました。

「僕は...貴方のことが好きです!」

頭の中がまっ白になる。

優羽島くんが...瑠花のことを好き...?

そんな...

私は耐えきれず、その場を離れた。

「なんだ...優羽島くん、瑠花のことが好きだったんだ...そっかそっか...」

付き合ってほしいとか言われて、ちょっと期待しちゃったけど...

本当は私のことなんてなんとも思っていなかったんだね...。

「よかったね、瑠花...モテモテだ...あれ?どうしたんだろう...私」

なぜか、涙が止まらない。

拭いても拭いても、どんどん溢れる。

好きだったのに...大好きだった...。

優羽島くんが。

リア充何て爆発すればいいなんて言ってた私が。

男みたいな性格な私が、恋をしたんだ。

どこかで聞いたことがある言葉を思い出した。

『初恋は叶わない』

神様はひどいよ...。

何でも早い者勝ちな世界なんて...




「夏樹?どうしたんだ?こんなところで」

部活から終わった輝が来た。

私は輝に抱きついて、思いっきり泣いた。


ごめんね輝、少しだけ...優羽島くんと重ね合わさして。

51:汐莉:2015/03/19(木) 13:08 ID:4uw


今、夏樹に抱きつかれてる。

俺も夏樹の小さい背中に腕を回す。

夏樹はなぜか泣いていた。

...誰だよ、夏樹を泣かせた奴は。

許さない。

って言うか、俺は、いつから夏樹にこんなに惚れ込んでる?

俺は女子のことが大嫌いなはずだ。

なのに...こんな俺が恋何て。

らしくない。

「夏樹、何があったのか話してみろ」

俺は、夏樹の話を聞いて、だんだん苛立ちを覚えた。

あいつ...瑠花ってやつに告白するために夏樹を利用していたってことか...!?

許さねぇ、絶対に許さねぇ!!

俺はもう一度夏樹を抱き締める。

「なあ、夏樹...俺はお前を悲しませたりもしないし、好きだと言う気持ちは誰にも負けない、
だから...付き合ってほしいんだ」

夏樹は、すべて諦めたかのような目をしたまま、こくりと頷く。

例え今はまだ優羽島に好意を抱いていたとしても、俺しか見れないようにしてやるからよ。

覚悟しておけ。

52:日向:2015/03/19(木) 18:12 ID:y/2

優羽島くん?!
何で何で????

53:汐莉:2015/03/20(金) 10:36 ID:4uw


僕は今、人生で初めて告白というものをした。

まだ、ドキドキがおさまらない。

「それで.....どう?」



「優羽島さん...70点です」

瑠花さんは、無表情で厳しいことを言ってくる。

「ええぇー!?うぅ...瑠花さん...どこがいけなかったんですか?」

僕は緊張で疲れ果て、近くの椅子に座った。

「まず目線です、あなたの場合若干下を向きすぎです!もう30度上を向きましょう、そして手元!
手は前ではなく横にしっかりつけてください!!」

ペラペラと僕にアドバイスを並べる瑠花さん。

そう、これはあくまで「練習」だ。

木ノ下さんにしっかり告白が出来るように、瑠花さんに協力してもらった。

絶対に...告白成功させてみせる!




....僕が、告白の練習なんてせずに、そのまま思い切って告白してしまえば...

あんなことにはならなかったのかな。

54:汐莉:2015/03/21(土) 11:38 ID:4uw


「なあ?そろそろ決めてくれよ...俺はお前を悲しませない」

「.....っ」

私は、今、輝に抱きつかれている。

正直、迷ってるんだ。

私は、優羽島くんが好き。

だけど、優羽島くんは瑠花が好き。

それでも、諦めたくないよ...。

「...優羽島くん...」

「...!夏樹...」

輝は、泣きそうな顔をして抱き締めていた腕にさらに力を込める。

やめてよ、そんな顔しないで。



...貴方に落ちちゃいそうだ。

55:汐莉:2015/03/21(土) 11:39 ID:4uw


なんだかワケわからなくなってきた...;;;

56:日向:2015/03/22(日) 23:15 ID:y/2

全然わかるょ!

57:汐莉:2015/03/24(火) 18:36 ID:4uw

>>56
よかった...

58:汐莉:2015/03/24(火) 18:45 ID:4uw


「それじゃあ優羽島くん、頑張ってください」

「うん、ありがとう、僕、頑張りますよ!!」

次の日の朝、僕は瑠花さんと登校して、色々アドバイスをもらった。

告白は、放課後の夕日が窓に差し込む時間がベストらしい。

瑠花さんの豆知識によると、夕方は想いが伝わりやすいらしい。

やるぞ!!僕!

僕は、深呼吸をした。

まずは朝の挨拶からだ。

僕は思いきり、教室のドアを開けた。

「木ノ下さん!おは...」

僕は、この光景を見てから、何も言えなくなった。

だって...

だって...




木ノ下さんが坂本さんと楽しそうに喋っているんだから。


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