Nice to meet you!
下手ですが見てもらえたら光栄です。
⇔レスくれると喜びます!笑
☆¨:‐☆¨:‐☆¨:‐
私、雪奈。
冬っぽい名前でしょ?
でも冬生まれじゃないの。真逆でね、夏生まれ。
みんなからは『ゆき』って呼ばれてる。
一応こーこー1ねん。
頭の中しょーろくー。
でも頭いいよ。定期テストなんて200人中150〜155位以内。
ばかって思うでしょ?
それ違うよ。県内で2番目に賢い学校なの。
だからその高校に入れたってことで頭いいってこと。
リア充なんて消えればいい。
なんていつも思ってる。
非リアさん気持ちわかるよ。◎
付き合ったって別れるだけだもんね。
まずちゃんとした恋愛なんてしたことないですし。
でもこれでも高校に入ってから5人と付き合ったよ。
全て向こうから告白、向こうの片思い、私から振るっていうのがお決まりだったけど。
もう恋愛なんてしないよ。
したくもない((o(・ω・。)o))
**
高校入学して、2ヶ月くらいが経った。
校則ちょー厳しい。
頭いい子多いけど、真面目な子は少なめ。
髪の色黒とか守るわけないないないない。
あと30秒…。
う!終わったあ。
退屈の授業。
「さやちーゃん」
沙耶は1番の親友。
沙耶らぶ。
「ゆきちーゃん」
「どうしてちゃん付け」
「だって雪が…」
わわ。沙耶可愛すぎ。
だから彼氏いるんだね。
いつも、リア充消えろ。とか思ってるけど沙耶だけはいいの。とくべつ。
「さや」
あの男の声。
彼は沙耶の彼氏の陽太。
奴は私の最強のライバル。
毎回毎回沙耶のこと取ってくもん。
「雪ごめん!」
「いいの、いいの。らぶらぶしてきな」
「ありがとね」
「授業には間に合うようにね」
「おっけぃ」
あーあー。沙耶行っちゃった。
沙耶が行っちゃってからは近くのガーデンのベンチでぼっち。ぽつん。
ポーチからiPod出して、音楽聴く。
今日は何聴こうかなあ。
ポーチはいつも持ち歩いてるの。
ピンクと黒のポーチ。この色大好き。
中には、iPod、チロル、コロン、ハンカチ、沙耶と撮ったぷりくら1枚。
宝物入ってるよよよ。
ひーまー。
音楽聴きすぎて頭じんじんする。
「あ」
誰か来た。嘘、悠人。
「雪奈」
「おぉ」
こいつだけ雪奈って呼びやがる。雪って呼べって言ったのに。
ぼっちしてる時にたまたま悠人が通ってそれからお友だちになってやった。
「またぼっちしてやる」
「だって沙耶取られちゃったんだもん」
「かわいそ」
「思ってないくせして」
「ばれた?」
「うん」
「てか何聴いてんの?」
「ひーみーつー」
「は?」
「うわッ」
思いっきし片方のイヤホンとられて、悠人の耳に私のイヤホン入ってる。
きしょい。
「ね、早く返して」
「洋楽もいいねぇ」
完ぺきはまったみたい。洋楽に。
ノリノリで聴いてる。
「はい」
「なに」
チロルもらった。
なにこいつ、チロル好きってなんでわかった?
「お礼」
「ありがてぇ」
「うける」
「貸す」
「ん?」
「これからも貸す」
「そりゃさんきゅ」
チロル貰えるならいつでも貸します。
こいつ嫌いじゃない。
頭の中小6で県内有数の高校に入れる主人公ある意味すごい……
4:ぽち:2015/03/07(土) 20:20 ID:DDs
>>3
あ、あの。
テストの点数はいいけど、考えることは幼いってことです!笑
それとレスありがとうです☆
**
ゆっくり教室へ戻った。
「雪、ギリギリですよー」
「すいまそん」
「きおつけな。担任怒っちゃうから」
「あぃ」
沙耶よりも遅くなっちゃったなんて。
気にしてないけれど。
チロル食ーべよっとっと。
あーもんど入りのだ!
うま。
「ゆきー。匂うよ、チョコ」
「え。だいぞーぶ」
「担任来たよ」
「先生、私に優しいから」
ほんとに優しいの。
しかもうちのクラスだけは、女子担任。
可愛い先生だよ。
目ぱっちぱち。女の子からも男の子からも人気。
「本田さん」
あ、言うの忘れてたけど、
私、本田雪奈さんね。
「はい!」
「いい子ね」
「え?」
「チョコ食べましたって顔に書いてあるよ」
自分の顔触ってみて確かめてみる。
わかるはずないけど。
「本田さんは正直だから、バレバレ」
「えへへ」
「いやいや、怒ってるよ」
「以後きおつけます」
「次見つけたら罰与える」
「はい」
意外とこわーい。もっと優しいって思ってた。
男子担任よりは全く怖くないけど。
怒られたから授業受けたくないな。
ガーデンのベンチ行ってゆっくりしよ。
ポーチ持って、iPhone胸ポケットに入れて、準備完了。
後はどうやってこの教室から抜け出すかだ。
仮病!!!
「先生。頭痛いんで休んできます」
「とくべつね」
「ありがとう」
「お大事に」
「はい」
やっぱし優しかった。
顔は引きずって見えたけど。気のせい?
じゃあね〜。
ふぅ。
ここが1番落ち着く。
今度は沙耶も連れてこよ。
__ブルブル
胸ポケットに入れといたiPhoneが鳴った。
なんか、えろい。((((
【沙耶:大丈夫?】
いやあ。沙耶からのLINEだあ。嬉しい。らぶ。
【大丈夫っちゃ!】
【沙耶:よかった(¨*)】
【沙耶、授業がんば!】
【沙耶:嫌だ】
【ばーかぁ】
【沙耶:おめぇしゃんに言われたきゃないわ笑】
【ふふ。じゃーね】
【沙耶:お大事に。】
可愛い。会いたい。
iPhoneのロック画面ね沙耶とのぷりくら。
ふたりともへんがお。
これで我慢する。
「サボり?」
え?悠人?
悠人もさぼりかよ。
**
「ゆーうーとー」
「うぃす」
「ここで何してんの?」
「休憩。雪奈は?」
「さーぼり」
いひひ。さぼり。
仮病。 1人がよかったな。
「つか。俺の学年知ってるわけ?」
「にねん」
風のうわさ。名前もそっから聞いたの。
「ならタメとか呼び捨てとかやめろよ」
「やだ」
「あ゙?」
こわいこわい。
顔笑ってないよ。おふざけだったのに。
「悠人先輩」
「………」
なに。耳赤ーい。
自分で言ったのに。
「ねえねえ、悠人先輩ッ」
「………チッ」
言わしといて舌打ち?!
うざ。ありえんわわわ。
「舌打ちとか…」
「なに」
「言わしたくせして」
「はいはい」
「なにそれ」
「許せ」
「むり」
「おい」
「チロル」
「チロル?なに」
めんどくさい。
次笑ってやがるよ、こいつ。
イマイチ性格つかめん。
「ちょーだい」
「やだ」
「じゃあ許さな〜い」
「調子のんな」
「なら早くちょーだい」
「うざい」
って言いつつもくれた。
2個も。
さすが。こーゆーとこ好きだよ、先輩。
「ありがと、ゆーと」
「お、おう」
照れてる。
意外と照れ屋さんだね。
「私好きだよ。」
「は?」
「あね、優しいとこ好き」
「うざすぎ」
「褒めたよ」
「ムカつかせんな」
「えー。」
「移動する」
「なになに」
手引っ張られてる。
校内入ってってるよ。
まさか………。
やっぱり、ね。
まいるーむ。教室の前。
これ授業受けろってことだよね。
「入れ」
「やっぱ嫌い」
「な?!」
「いじわる」
「頑張ってこい」
「嫌だねーっだ」
悠人にべーッてした。
そしたら悠人帰ってった。
頑張ってこいよ、ばか。
___ガラガラ
私がドアを開けると、みんなこっち注目。
ちゃんと授業聞かないと置いてかれちゃうよ。
「本田さん大丈夫?」
**
先生まで。
嘘って知ってるでしょ?
「大丈夫」
「なら席ついて」
「はーい」
言われなくても着きますけど。立ってるなんて無理。
うわ。
沙耶みてる。
照れる。照れる。そんな見んといて。
『さ、や』
あまりにもずっと真顔で見てくるから口パクで沙耶を呼んでみた。
『』
よくわかんない答えが返ってきた。
授業集中しなきゃ。
知らない奴(男の子)が机に手紙を置いてきた。
らぶれたー!?
今どき古いね。
どきどきしながら手紙を開いてみた。
【愛しの雪ちゃん♪
さぼりちゃんだなあ。全く。何してたか話してもらうからね笑 心配させたから帰りドーナツ屋さん連れてってよね(*´`) 沙耶】
沙耶からだぁ。
わぁーい。だいすき。
愛しの雪ちゃん、とかとか。
萌える。
【さやえんどうちゃん☆
らぶれたー嬉しい!だいすき。連れてってやる。ばかばか。愛してるよ。 雪】
さやえんどうちゃん。
ウィンクあげーるっ。
帰り一緒に帰ろうね。
___
やっと学校終わったよ。
沙耶とでーと。
早く行きたいなあ。
「さーやえんどう」
「さやえんどうじゃないし」
「まぁいいからいいから」
「ばか」
「行こー」
「うん」
手繋ぎたい。
やばい完ぺき沙耶に惚れちゃってるよ。
「沙耶」
「なに」
「手繋ごーよー」
「甘えんぼうだなあ」
「ねえねえ」
「ドーナツ食べてからね」
「けーち」
「お話し聞いてないからさ」
沙耶、あいつに似てる。
悠人に似てる。
いじわるなとこ。
「ドーナツ何にする?」
**
「沙耶は?」
「んー」
やっぱ迷うよね。
だっていっぱい種類あるもんんん。
いちご。ちょこちっぷ。はちみつ。
食べるとしたらこの3つ。
でも頑張っても2つしか食べれないなあ。
「早く選んで。買ってあげないよ」
「アップルパイ」
「ドーナツじゃないじゃんかよ」
「だめ?」
「いいよ」
「やった」
「もう1つは?」
「いいの?2つも」
「うん。1つじゃ足りないでしょ?食べ盛りだし」
「じゃあいちご」
らっきー。
沙耶ちゃんからいちごをひとくち貰えばいいや。
「そのかわり、ひとくちちょうだいね」
「まさか食べたかったとか?」
「うん」
「しょうがないね」
「ありがと」
私は、ちょこちっぷとはちみつ。
沙耶は、アップルパイといちご。
意外と安め。
また来よっかなあ。
なんかここ落ち着く。
かったい椅子じゃなくて、ゆったりとしたソファーが置いてあって。
今の時間は中高生で溢れている。
お友だちと来てる人がほとんど。リア充もぽろぽろいるけどね。
「沙耶ー。ここ彼氏連れて来てやれば?」
「めんどい」
「なんで。ここにリア充ぽろぽろいますけど」
「なら雪が来ればいいじゃん」
「彼氏なんていないもん」
「え。噂になってるよ」
うわさ?!
ありえない。事実でないことを噂として流すのはだめだよね。
「誰と?」
「悠人先輩、だっけ?」
「ゆ。悠人?!なんで悠人ってなるわけ」
「一緒にいるからじゃないの?」
は。
一緒にいたらカレカノってこと?
そんなんないでしょ。
「違うし」
「でも先輩は雪のこと好きなんじゃない?」
「それはないね」
「どうして?」
「だって好きじゃなかったら雪のとこわざわざ来ないでしょ」
「なんだろ」
「え」
「どきどきしてる」
「好きってことじゃないの?」
悠人のこと好きとかありえない。
先輩とか嫌だし。
「しーらない」
「頑張れよ」
「むりむり。沙耶の方が頑張んないとね」
「お互い様」
「ばか」
悠人に会いたい。
なんか本気で悠人に会いたい。
会いたくないはずなのに会いたいなあ。
好き?
男を好きとか本気で考えたこともなかった。
でも、え………?
**
妙に悠人に会いたくなってきた。
電話もメールもしたい。
でも番号もアドレスも交換してないから連絡取り合うこともできない。
__ピロロ〜ン♪
可愛い着信音でしょ。今ドーナツ屋さんでぼっち。
だからこんな可愛い大きい着信音が鳴ったら中高生がジロリ。
こんなとこで電話なんてしたくないから切る。
ゴミ捨ててドーナツ屋さんを出る。
親しい人は登録してあるから名前うつるのに、登録してないから数字でうつっている。
変な人だったらどうしよ。
__出るかな…?
はっ!!!!!出た。
男っぽくね?男の声2.3人の聞こえるし。
「あ、あの。切ってしまってすいませんでした」
『あ。うん』
やっぱ男だった。
「お名前…気になるんですけど」
『まだ誰かわかんない?』
そう言われると……。
いや、でもわかんないや。
男ってみんな同じような声だし。
『おーーーーい』
「ゆ.?」
『は?雪奈』
「悠人じゃない?いや違うかなあ」
ぽいね。
悠人だ。でもどうして?
どうしてわかったの?
え、この気持ち伝わっかな?嬉しさやばい。
会いたい。だいすき。
『ぶっぶー』
「ねえ。悠人、どうしてわかったの?番号」
『ひみつ』
「言わなかったらチロル詰め合わせ貰うよ」
『聞いた』
「ふーん」
『うん』
「チロル1個ね」
『は?なんで』
「電話料金」
『ばか。じゃーね』
切られた。もっと話したかった。
電話料金なんて気にしてないよ。
でもやっぱり電話越しで話すんじゃなくて直接話したい。
…どんどん好きになっていく。
先輩なんて嫌いなはずなのに。
悠人なんて特に嫌いなはずなのに。
**
「沙耶」
沙耶の方が好きかも。
最近、沙耶ってばっかり言ってる。1人で。
【To:沙耶
寂しくなったから話聞いて。(*''*)】
沙耶ちゃんにメール。
早く返信来ないかなあ。
もち恋愛相談。
自分がコントロールできなくなってきた。
【From:沙耶
しょうがないね!アイスクリームね(◎)】
【To:沙耶
やった(v´・∀・`)いつ予定合う?】
【From:沙耶
これから!】
【To:沙耶
いまから沙耶の家行く】
【From:沙耶
待ってるね〜☆】
決まった。
急いで準備。
どの服で行こうかなあ。
気分最高。
「いってきます」
誰もいない家にいってきます。
親に言われてるの。家に誰もいなくてもちゃんと言わないと帰って来れないって。
「さーやー」
ピンポンしずに名前だけ呼ぶ。それが私流。
だってわざわざめんどくさいし、ピンポンして逃げたくなるし。(←ピンポンダッシュってやつ笑)
「ちょっと待って」
「待つ」
マイペースな沙耶ちゃん。
5分は待ってやっと準備ができたみたい。
ふりふりの可愛らしい洋服で登場。
「お待たせ」
「沙耶可愛らしいから許してやる」
「やっすぃ」
「えへへ。照れる」
「はよ行こ」
歩いてアイスクリーム屋台に向かう。
ダイエットに丁度いいね、ってなって歩き。
45分は歩かなきゃだけど、15分で行けるバスでお金取られるよりは楽しんではしゃぎながら歩く方が私は好んでる。
沙耶は嫌だって散々わぁわぁ言ってたけど結果私の勝ち!!!
ずっと笑ってる。
だって私は犬に吠えられまくって、沙耶はつまずいてこけかけるし。
途中プリクラ館で久々のプリクラ。
やっぱり目ばっちばっちになるし肌白くなりすぎるし、別人さん。
変顔しまくった。
沙耶にしか見せないよ、変顔なんて。
「はー。疲れた」
「アイスクリーム食べよ」
「うん」
何にしよう。
抹茶がいいなあ。チーズケーキのアイスクリーム!?
変わったのが多くてどれにしようか。
「決めた」
「なに?」
「チーズケーキ」
「いいね」
「沙耶は??」
「ブルーベリーヨーグルト」
「私がお支払い」
「ありがとと」
うまそ。
てかうま。
とにかくおっきい。
頑張って歩いてよかったわあ。
「雪、話って?」
面白いです!!
いい作品だと思います(*^^*)
更新楽しみにしてます♪
◇◇
>>11
ありがとうございます!
楽しみにしていて下さい(*´‐`)
これからも、見てもらうと嬉しいです☆"
**
そうだった。沙耶に大事なお話があるから誘ったんだった。
「まって、その前に雪ってLINEどうなった?」
「え…?」
なんかしたっけ?
覚えてません。
「何回も送ったんだけど無視してる?!」
慌ててiPhoneをカバンから出す。そしてLINEを開く。
いっぱいメッセージきてる。これ全部返すとかまじめんでぃー。
「通知OFFだったあ」
「無視ではない?」
「うん、見る?」
iPhoneを沙耶に見せてあげる。
「ほんとじゃん」
「でしょ」
「通知、999+になってるよ」
「いつの間にかね」
999+とは、これが最高で、一番通知が多いってこと。
だからこんなの見たくもないし返すつもりもない。
「ごめんね!」
「うん」
アイスクリームを食べるのを忘れていた。
ちょっと溶けかかっちゃった……。
ま、いっか。味は変わらないしね。
「で、お話聞こうか」
「恋愛相談」
「えぇ。雪も恋愛できるようになったの!?」
ばかにされてる。
私だって恋愛するし、好きになっちゃうことだってあるのに。
「私ね、好きなの」
「うん」
「悠人が」
「やっぱりね。だと思ってたよ」
「ほんと?」
「うん」
「考えれば考えるほど好きになっていく」
「そういうものだよ」
「………」
「どうした?」
「悠人に彼女がいたらどうしよう」
「いないよ、きっと」
沙耶って恋愛上手だよね。
もの知りだし、なんでもわかっている感じだし。
沙耶ちゃんに相談してよかった。
「なんで?」
「だって先輩のこと見ていると雪ばっかだもん」
「そんなことないでしょ」
「でも、みんな雪って呼んでるのに先輩だけ雪奈って呼んでいるんだよ」
「気のせいね」
特別な意味なんてないし、先輩が私のことを好きになることなんて絶対ない。
「雪、頑張って」
「ありがとう」
「お礼」
「アイスクリームおごったじゃん」
「既読無視は?」
「チロルあげる」
チロルのなかで一番好きなミルクチョコをあげた。
沙耶喜んでる。チロル好きとか私と一緒じゃん。
…やっぱり私は沙耶とカップルになるべきだね。笑
:=☆:=☆:=☆:=☆:=☆:=☆
今ごろですが、
雪ちゃんはレズではありません。←
大げさに言ってみているだけです!笑
**
早速悠人を探ろうとした。
でもLINE知らないし、メール知らないし、電話しかない…。
でも電話するの迷惑だよね?
【沙耶〜】
【沙耶:既読ついた!】
【あ。うん笑】
【悠人に電話して迷惑じゃないかな?】
【沙耶:迷惑じゃないでしょ!】
【ありがと♪】
【沙耶:がんば】
沙耶、信じるよ。
・・・出ますように。
『はい』
「雪奈です」
『お。どうした?』
「LINEしたいんだけど、どうすればいいかな…みたいな」
『ID教えてくれれば』
「○○○×××○です」
『わかった。メッセージ送るね』
「はーい」
やったやった。
LINEできるよよよよ。これからいっぱいLINEで話す。
知らなくていいことを知ることになっちゃうかもしれないけど、我慢しよ。
【悠人:おい】
【こんちわ(´ー`)】
【悠人:ねぇねぇ】
【悠人:雪奈って彼氏いたりする?】
まさかまさか、悠人に聞かれるとは思ってなかった。
嬉しいね。
【いませぬ】
【悠人:ふーん】
【悠人はいる?】
【悠人:いるって言ったら?】
【へこむ】
【悠人:いない】
【ほんと?】
【悠人:おう】
ラッキー。
チャンスだよね、いま。
でも告白とかキャラに合ってないし。
悠人はどんな人を好きになるんだろう。
その前に悠人は人を好きになったりするんだろう。
…ちょっとそれは言い過ぎたかな。
私、恋愛頑張る。
向いてないよ、恋愛なんて。
だけど相手が悠人だから頑張れる気がする。
たい焼き食べたい。
たい焼き〜。
やっぱチロルかな。
悠人からもらったチロルね。
それとミルクチョコね。
体重計のろうかしら。
もう少し色っけのある女になったほうがいいかな。
女子力あげたほうが。
やばい、悠人のことしか考えてない。
悠人のために尽くしたい。
**
「授業終わったら図書室来て」
そう告げられ、言われたとうり授業が終わった後、図書室へと向かった。
「……雪ちゃん好きです」
雪ちゃんとちゃん付けするのは、ほとんど男子。
この人は、眼鏡男子。
くろぶちめがねですな。
眼鏡取ったら絶対かっこいい。
「ちょっと待って」
考えさせてもらう。
私は悠人のことが好き。
でもこの人と付き合って勉強するのもありかな…みたいなね。
利用するって言い方だったら失礼だけどでも利用しちゃえば向こうにとっても利点だし私にとっても利点だからさ。
「付き合う」
「ほんき?」
「うん。嫌だ?」
「全く」
「私、チロルチョコ好きだから覚えておいてね」
「うん」
てかこの人どういう名前だったっけ?
確か隣のクラスにいたよね。
目立ってないタイプだから全くわかんない。
でも、聞くの失礼だし。
「雪ちゃん、一緒に帰ろ」
まずい。
名前で呼ばなきゃいけなくなるから今日は無理。
「ごめん。今日用事あるから早く帰るように言われてるんだよね」
嘘ついてごめんなさい。
明日からは一緒に帰ろうね。
「わかった」
「あとさ、私のこと雪って呼んでよ」
「え………」
「呼んで」
「雪ちゃ…雪」
照れちゃってる、こやつ。
意外と可愛いかも。
「じゃーね」
「うん」
ああああ。
名前知らない人と付き合うとかやばい。
しかも私なんて二股かけてるし。
「ふふふふー♪♪」
こりゃ!!!!
さやえんどうちゃんじゃないか。
やったやった。
「さーやえんどう待っててくれたの?」
「雪奈すわーんん。そうよん」
うれし。ぼっちで帰ることかと思ってたから気分あっぷあっぷ。
「わたくし、彼氏さんできました」
「お相手は?」
「名前知らなーい」
「え?先輩じゃないの?」
「違うよ。隣のクラスのくろぶちめがね」
「あー。わかるかも」
「ほんと?!教えて、名前」
「多分、多分だけど矢野翔太だったと思う」
「矢野翔太ね、さんくす」
__矢野翔太。
聞いたことないね、1度も。
「あんまり遊ばないであげてよ」
「はいはーい」
「なんか企んでるでしょ」
「べっつに」
「うそ」
全部話してあげた。
沙耶だけに。
**
「雪、でも相手が可哀想だから先輩のこと好きってのは隠しておくんだよ」
「わかってる」
「ほんと?」
「沙耶ばかにしてるでしょ。そんなに恋愛音痴じゃないよ」
「ばかばかばか」
いつでも可愛い。
沙耶みたいになりたい、ほんと。
なんか沙耶って妖精さんだよね。
自然と惹かれてっちゃうし、妖精さんみたいにちびだし、ちょこちょこして可愛いし。
「とにかく頑張ってね」
「ありがとー。てか彼氏とじゅんちょー?」
「最近一緒に下校したりはないなあ」
それ私のせいだよね。
私に気つかってくれてるから帰れないんだよね。
「ごめん!」
「どうして?なに」
「私が沙耶に気つかってもらっちゃったり、心配かけっぱだから」
「気つかってはないけど心配はしてるよね」
「ごめん、ほんき」
「でも帰えんないのは沙耶のせいじゃないよ。あいつ忙しそうにしてるから」
「ほんとに?」
「うん!だからこれからも一緒に帰ろ〜」
「だいすき」
沙耶におもいっきり、ぎゅーしてみた。
いい匂いする。甘いスイーツの匂いが。
「はい」
チロルあげた。
期間限定のきなこもちのチロル。
これ意外と美味しいよ。
喉渇いちゃうけど。
「ありがと」
沙耶と一緒にチロルぱっくり。
うま〜〜〜い。
最高。
「私からも」
沙耶からグミもらった。
だいすきなグミの種類のマスカット味。
このグミはまってるの、チロルには負けてるけど。
「わぁーい、ありがと」
沙耶の分なかったみたいだから半分こ。
半分こってなんかいい。
「よかった、いつもどうりの雪に戻ってくれて」
「いつもじゃなかった?」
「うん、おかしかった」
「ふふふ」
「いつもどうりのほうが可愛くて好き」
「沙耶ちゃーん」
今日はらぶらぶでー。
お互い褒め合って好きって言い合って…。
こうやって恋愛も上手くいってくれたらいいのに。
**
悠人にも矢野翔太と付き合っていることを報告しておいた。
頭痛い。
今日学校休んじゃおっかなあ。
脇に体温計をいれて、お熱計ってみる。
__38.5°
結構なお熱だ。
学校に行きたくなかったしラッキー♪
【学校休む(`・・´)】
沙耶と翔太にLINEで報告。
他の子にはする必要ないし、変な心配なんてかけたくない。
【沙耶:お大事にね!】
【翔太:早く治してね】
2人ともありがと。
悪いな…って思いつつも学校は休みたい。
そろそろ2時間目終わったのかな、とか、そろそろ給食の時間なのかな、とか、ずっと考えてばかり。
そう考えいる間に寝てしまっていた。
__ピンポーンン
インターフォン鳴ってやんの。出るのめんどくさ。
__ピンポーンンツツ
二回目。
二回目はさっきよりもおっきいように聞こえた。
「………はい」
「悠人です」
悠人ですか…?!
どうして休んだって知ってるの?
翔太と付き合い始めてから休み時間に沙耶が彼氏に連れてかれても翔太と過ごすようになり外に出なくなったし、授業のサボりもなくして、悠人に会わなくなっていたのに。
「はい」
「お見舞い」
「入って」
悠人を家の中に入れるのは初めて。
「休んでていいよ」
「ううん。てかどうして私が休みってわかったの?」
「お前の友達から聞いた」
「沙耶…」
「はい、やる」
袋詰めをもらった。
コンビニに寄ってから来てくれたのかな…?
チロル!!!
チロル5個、スポーツドリンク、りんごヨーグルト、蒟蒻ゼリー、カレーライス。
いっぱい。ありがと。
「こんなにいっぱいありがとう」
「早く良くなれよ」
「うん…」
「帰る」
「行かないで」
「え?」
あ。
つい、口が滑った。
**
「今お前なんつった?」
「特に」
「は?」
「だから何にも言ってないって!」
「んんっ!?」
私が寝ているベットの中に入ってくる。
なにこいつ、甘えてほしいの?
甘えるより甘えられる方が好きなんだね。
てか、私翔太と付き合ってるんだよ。え………。
「いるんだけど」
「なに?」
「おじいちゃんですか?耳遠くない?」
「しらん」
「私彼氏いるんですけど」
「知ってるよ」
「なら…」
「でもお前好きじゃないんだろ?矢野翔太のこと」
「別にそんなわけじゃないし」
「……………別れろよ」
「は!?」
どうして悠人に言われなきゃいけないの。
しかも別れるなんてそんなん…。
ばかなの?
「どっちにすんだよ」
「なにが」
「あいつか俺か」
ちょっとキレぎみ。
キレたいのはこっちなんですけども。
翔太のことを好きかって聞かれたら好き。
でも愛してるかって聞かれたらそうでもない。
付き合えば好きにでも愛すという感情が湧いてくるかと思っていた。そう思いながら翔太と過ごしてきた。
でもよく考えてみると違っていたかもしれない。
いま考えると翔太を恋愛的に見たことは……ない。
なんとなく過ごしてきたからこそわかんなかったのかもしれない。
でも、翔太は私にとって大切な人である。
別れるなんて……。
「決められない」
「どうして」
「だって…2人とも好きだもん」
「は?」
「いいじゃんもう。むかつくなら帰って」
「うざ」
「そっちが勝手に怒ってきたんやん」
「お前がはっきりしねーからだろ」
「はいはい、わかったから」
「なんだよ」
「さよーなら」
「ぼけ」
「うん、はい、」
さっさと家から追い出した。
ありえないし、最低だし。
人のこと言えないけど。
………はっきりさせなくちゃって。
せっかく家まで来てくれたのにごめんね。
こんなはずじゃなかったのになあ。
【悠人:新着メッセージがあります。】
見たくない、って一瞬思ったけど見なくちゃって。
気使わせてばっかしだな。
【悠人:はよ寝ろ】
ごめん、でもなく
ばか、とかでもなく、
顔文字1つないたったの一言だけ。
しかもはよ寝ろって。
**
ほんと、しゃいぼーい。
可愛いなあ。愛しい。
【言われなくたって寝ますよー】
私素直な子じゃないの。
ごめんね、しゃいぼーい。
困らしてばかりで。
【悠人:とっとと治せ】
【悠人が来てくれたから治ったかもしれない】
って目の前で言ったらどうなるかな?
別れろって言う?怒る?喜ぶ?照れる?
きっと怒りながら照れるね、悠人は悠人だから。
【悠人:うざ】
【え…?可愛いんじゃなくて?】
___ピロローン♪
◇悠人
え、悠人から電話?
今メールしてんだけど。
ほんとばか?
「なに」
『お前まじうざい』
「わざわざその為にどーも」
『可愛すぎてうざい』
「え、なんつって?」
可愛すぎて…うざい…?
そんな日本語初めて聞いたよ。可愛すぎてうざいとかなんかむかむかする。
可愛いだけでいいでしょ、なんなのほんと。
いちいちいちいち。
『俺苦しんだけど』
「うん」
『どんどん好きになっていく』
「うん」
『矢野翔太なんかに嫉妬しちゃうし』
「翔太は悪くないじゃん」
『お前の態度がそうゆうのだから嫉妬すんだよ』
「私?」
『はい』
「はぁぁぁ」
どんだけケンカすればいいの?
**
【今から会える?】
【翔太:うん】
ハンバーガー屋さんで待ち合わせ。お昼ご飯食べたばっかだけど、
翔太がハンバーガー好きだって言ってたからハンバーガー屋さんにした。
ちょっとでも喜んでほしいな……って。
待ち合わせの時間より15分前に着いちゃった。
1人で待ってるのって退屈すぎる。
音楽でも聴こうかなあ。
あ……。
iPod忘れちゃった。iPhoneで音楽聴くとかいつぶりだったっけ?
iPhoneでかくて操作しにくくて、iPodの方がなんか安心するのに。
「…………?」
「……きな!!」
はッッ。
翔太が私の目の前の椅子に座っていた。
いつからいたのかな?
全く気づかなかった。久々に音楽聴いて集中できたかも。
「…翔太」
「ごめんね、待たしちゃって」
「全然いいよ。なかなか気づかなかった」
「なに聴いてたの?」
「西野カナちゃん」
西野カナちゃんってほとんどが恋愛ソングじゃん?
だから共感できる曲がたくさんあって聴いているだけで夢中になれるの。
西野カナちゃん大好き。
顔とか声とか可愛いしね。
「なんか食べる?」
「食べたい!!!」
「なら行こっか」
「うん」
私はストレートティーとフライドポテト、
翔太はコーラとハンバーガー。トレイに乗っている商品をさっき座っていたテーブルへと運ぶ。
始めのうちは楽しそうに互いに話していたけど段々と話すことがなくなっちゃって黙々とフライドポテトに食らいつく。たまにストレートティーをすすりながら。
今かな…とタイミングをはかりあのことを話そうかなあ。
「翔太」
「どうした?」
「あのね………」
**
ストレートティーを一口飲んで大きく深呼吸。
「……翔太」
「ん?」
じっと見つめないでよ。
翔太って純粋だよね、私が別れ話持ち掛けるなんて絶対思ってないよ。
「やっぱいいや」
「ほんとに?」
「うん」
「ならいっか」
この人のこと嫌いになれなさそう…。
好きだけど愛してない、けど嫌いになれない。
私ってほんとわがままだし贅沢しすぎてる。
遊んでるわけじゃないよ、翔太で。
でも遊んでるって思われても仕方ないことしてるよね。
私、悠人のことも思ってるんだよ…?どっちかっていったら悠人よりなんだよ?
それ聞いたら翔太は怒るよね。別れるなんて言わないだろうけど。
私は告白されたら振られるのは嫌だってこと知ってるから、
翔太はそういう人間。
「雪、大丈夫?」
「え。うん」
「なんかあったよね?ずっと上向いてさっきから話しかけてるのになんにも答えてくれないよ」
「ごめん」
「無理しないでね。いつでも俺に話して」
「ありがとう。翔太」
ほらやっぱり。
気づいてないよ。
言わなきゃわかんないんもんね。
「1つ聞いていい?」
「え、うん」
「先輩とどういう繋がりなの?」
え………………。
ずっと聞かないでほしかったこと。
知らないふりしなきゃ。
「先輩って?」
「悠人先輩だよ」
「あ、悠人ね」
「どう繋がってるの?」
「別に」
翔太に聞かれるとなんかね、イラってする。
いや翔太に限らないね。
他の男だったら余計にむかついてたかも。
「俺さ…、いろんな噂聞くの」
「どんな?」
「雪と先輩が付き合ってるとか、1回以上ヤッたとかね」
誰がそういうこと噂してるの。
なかなか更新できない.笑