Nice to meet you!
下手ですが見てもらえたら光栄です。
⇔レスくれると喜びます!笑
☆¨:‐☆¨:‐☆¨:‐
私、雪奈。
冬っぽい名前でしょ?
でも冬生まれじゃないの。真逆でね、夏生まれ。
みんなからは『ゆき』って呼ばれてる。
一応こーこー1ねん。
頭の中しょーろくー。
でも頭いいよ。定期テストなんて200人中150〜155位以内。
ばかって思うでしょ?
それ違うよ。県内で2番目に賢い学校なの。
だからその高校に入れたってことで頭いいってこと。
リア充なんて消えればいい。
なんていつも思ってる。
非リアさん気持ちわかるよ。◎
付き合ったって別れるだけだもんね。
まずちゃんとした恋愛なんてしたことないですし。
でもこれでも高校に入ってから5人と付き合ったよ。
全て向こうから告白、向こうの片思い、私から振るっていうのがお決まりだったけど。
もう恋愛なんてしないよ。
したくもない((o(・ω・。)o))
**
高校入学して、2ヶ月くらいが経った。
校則ちょー厳しい。
頭いい子多いけど、真面目な子は少なめ。
髪の色黒とか守るわけないないないない。
あと30秒…。
う!終わったあ。
退屈の授業。
「さやちーゃん」
沙耶は1番の親友。
沙耶らぶ。
「ゆきちーゃん」
「どうしてちゃん付け」
「だって雪が…」
わわ。沙耶可愛すぎ。
だから彼氏いるんだね。
いつも、リア充消えろ。とか思ってるけど沙耶だけはいいの。とくべつ。
「さや」
あの男の声。
彼は沙耶の彼氏の陽太。
奴は私の最強のライバル。
毎回毎回沙耶のこと取ってくもん。
「雪ごめん!」
「いいの、いいの。らぶらぶしてきな」
「ありがとね」
「授業には間に合うようにね」
「おっけぃ」
あーあー。沙耶行っちゃった。
沙耶が行っちゃってからは近くのガーデンのベンチでぼっち。ぽつん。
ポーチからiPod出して、音楽聴く。
今日は何聴こうかなあ。
ポーチはいつも持ち歩いてるの。
ピンクと黒のポーチ。この色大好き。
中には、iPod、チロル、コロン、ハンカチ、沙耶と撮ったぷりくら1枚。
宝物入ってるよよよ。
ひーまー。
音楽聴きすぎて頭じんじんする。
「あ」
誰か来た。嘘、悠人。
「雪奈」
「おぉ」
こいつだけ雪奈って呼びやがる。雪って呼べって言ったのに。
ぼっちしてる時にたまたま悠人が通ってそれからお友だちになってやった。
「またぼっちしてやる」
「だって沙耶取られちゃったんだもん」
「かわいそ」
「思ってないくせして」
「ばれた?」
「うん」
「てか何聴いてんの?」
「ひーみーつー」
「は?」
「うわッ」
思いっきし片方のイヤホンとられて、悠人の耳に私のイヤホン入ってる。
きしょい。
「ね、早く返して」
「洋楽もいいねぇ」
完ぺきはまったみたい。洋楽に。
ノリノリで聴いてる。
「はい」
「なに」
チロルもらった。
なにこいつ、チロル好きってなんでわかった?
「お礼」
「ありがてぇ」
「うける」
「貸す」
「ん?」
「これからも貸す」
「そりゃさんきゅ」
チロル貰えるならいつでも貸します。
こいつ嫌いじゃない。
頭の中小6で県内有数の高校に入れる主人公ある意味すごい……
4:ぽち:2015/03/07(土) 20:20 ID:DDs
>>3
あ、あの。
テストの点数はいいけど、考えることは幼いってことです!笑
それとレスありがとうです☆
**
ゆっくり教室へ戻った。
「雪、ギリギリですよー」
「すいまそん」
「きおつけな。担任怒っちゃうから」
「あぃ」
沙耶よりも遅くなっちゃったなんて。
気にしてないけれど。
チロル食ーべよっとっと。
あーもんど入りのだ!
うま。
「ゆきー。匂うよ、チョコ」
「え。だいぞーぶ」
「担任来たよ」
「先生、私に優しいから」
ほんとに優しいの。
しかもうちのクラスだけは、女子担任。
可愛い先生だよ。
目ぱっちぱち。女の子からも男の子からも人気。
「本田さん」
あ、言うの忘れてたけど、
私、本田雪奈さんね。
「はい!」
「いい子ね」
「え?」
「チョコ食べましたって顔に書いてあるよ」
自分の顔触ってみて確かめてみる。
わかるはずないけど。
「本田さんは正直だから、バレバレ」
「えへへ」
「いやいや、怒ってるよ」
「以後きおつけます」
「次見つけたら罰与える」
「はい」
意外とこわーい。もっと優しいって思ってた。
男子担任よりは全く怖くないけど。
怒られたから授業受けたくないな。
ガーデンのベンチ行ってゆっくりしよ。
ポーチ持って、iPhone胸ポケットに入れて、準備完了。
後はどうやってこの教室から抜け出すかだ。
仮病!!!
「先生。頭痛いんで休んできます」
「とくべつね」
「ありがとう」
「お大事に」
「はい」
やっぱし優しかった。
顔は引きずって見えたけど。気のせい?
じゃあね〜。
ふぅ。
ここが1番落ち着く。
今度は沙耶も連れてこよ。
__ブルブル
胸ポケットに入れといたiPhoneが鳴った。
なんか、えろい。((((
【沙耶:大丈夫?】
いやあ。沙耶からのLINEだあ。嬉しい。らぶ。
【大丈夫っちゃ!】
【沙耶:よかった(¨*)】
【沙耶、授業がんば!「】
【沙耶:嫌だ】
【ばーかぁ】
【沙耶:おめぇしゃんに言われたきゃないわ笑】
【ふふ。じゃーね】
【沙耶:お大事に。】
可愛い。会いたい。
iPhoneのロック画面ね沙耶とのぷりくら。
ふたりともへんがお。
これで我慢する。
「サボり?」
え?悠人?
悠人もさぼりかよ。
**
「ゆーうーとー」
「うぃす」
「ここで何してんの?」
「休憩。雪奈は?」
「さーぼり」
いひひ。さぼり。
仮病。 1人がよかったな。
「つか。俺の学年知ってるわけ?」
「にねん」
風のうわさ。名前もそっから聞いたの。
「ならタメとか呼び捨てとかやめろよ」
「やだ」
「あ゙?」
こわいこわい。
顔笑ってないよ。おふざけだったのに。
「悠人先輩」
「………」
なに。耳赤ーい。
自分で言ったのに。
「ねえねえ、悠人先輩ッ」
「………チッ」
言わしといて舌打ち?!
うざ。ありえんわわわ。
「舌打ちとか…」
「なに」
「言わしたくせして」
「はいはい」
「なにそれ」
「許せ」
「むり」
「おい」
「チロル」
「チロル?なに」
めんどくさい。
次笑ってやがるよ、こいつ。
イマイチ性格つかめん。
「ちょーだい」
「やだ」
「じゃあ許さな〜い」
「調子のんな」
「なら早くちょーだい」
「うざい」
って言いつつもくれた。
2個も。
さすが。こーゆーとこ好きだよ、先輩。
「ありがと、ゆーと」
「お、おう」
照れてる。
意外と照れ屋さんだね。
「私好きだよ。」
「は?」
「あね、優しいとこ好き」
「うざすぎ」
「褒めたよ」
「ムカつかせんな」
「えー。」
「移動する」
「なになに」
手引っ張られてる。
校内入ってってるよ。
まさか………。
やっぱり、ね。
まいるーむ。教室の前。
これ授業受けろってことだよね。
「入れ」
「やっぱ嫌い」
「な?!」
「いじわる」
「頑張ってこい」
「嫌だねーっだ」
悠人にべーッてした。
そしたら悠人帰ってった。
頑張ってこいよ、ばか。
___ガラガラ
私がドアを開けると、みんなこっち注目。
ちゃんと授業聞かないと置いてかれちゃうよ。
「本田さん大丈夫?」
**
先生まで。
嘘って知ってるでしょ?
「大丈夫」
「なら席ついて」
「はーい」
言われなくても着きますけど。立ってるなんて無理。
うわ。
沙耶みてる。
照れる。照れる。そんな見んといて。
『さ、や』
あまりにもずっと真顔で見てくるから口パクで沙耶を呼んでみた。
『』
よくわかんない答えが返ってきた。
授業集中しなきゃ。
知らない奴(男の子)が机に手紙を置いてきた。
らぶれたー!?
今どき古いね。
どきどきしながら手紙を開いてみた。
【愛しの雪ちゃん♪
さぼりちゃんだなあ。全く。何してたか話してもらうからね笑 心配させたから帰りドーナツ屋さん連れてってよね(*´`) 沙耶】
沙耶からだぁ。
わぁーい。だいすき。
愛しの雪ちゃん、とかとか。
萌える。
【さやえんどうちゃん☆
らぶれたー嬉しい!だいすき。連れてってやる。ばかばか。愛してるよ。 雪】
さやえんどうちゃん。
ウィンクあげーるっ。
帰り一緒に帰ろうね。
___
やっと学校終わったよ。
沙耶とでーと。
早く行きたいなあ。
「さーやえんどう」
「さやえんどうじゃないし」
「まぁいいからいいから」
「ばか」
「行こー」
「うん」
手繋ぎたい。
やばい完ぺき沙耶に惚れちゃってるよ。
「沙耶」
「なに」
「手繋ごーよー」
「甘えんぼうだなあ」
「ねえねえ」
「ドーナツ食べてからね」
「けーち」
「お話し聞いてないからさ」
沙耶、あいつに似てる。
悠人に似てる。
いじわるなとこ。
「ドーナツ何にする?」
**
「沙耶は?」
「んー」
やっぱ迷うよね。
だっていっぱい種類あるもんんん。
いちご。ちょこちっぷ。はちみつ。
食べるとしたらこの3つ。
でも頑張っても2つしか食べれないなあ。
「早く選んで。買ってあげないよ」
「アップルパイ」
「ドーナツじゃないじゃんかよ」
「だめ?」
「いいよ」
「やった」
「もう1つは?」
「いいの?2つも」
「うん。1つじゃ足りないでしょ?食べ盛りだし」
「じゃあいちご」
らっきー。
沙耶ちゃんからいちごをひとくち貰えばいいや。
「そのかわり、ひとくちちょうだいね」
「まさか食べたかったとか?」
「うん」
「しょうがないね」
「ありがと」
私は、ちょこちっぷとはちみつ。
沙耶は、アップルパイといちご。
意外と安め。
また来よっかなあ。
なんかここ落ち着く。
かったい椅子じゃなくて、ゆったりとしたソファーが置いてあって。
今の時間は中高生で溢れている。
お友だちと来てる人がほとんど。リア充もぽろぽろいるけどね。
「沙耶ー。ここ彼氏連れて来てやれば?」
「めんどい」
「なんで。ここにリア充ぽろぽろいますけど」
「なら雪が来ればいいじゃん」
「彼氏なんていないもん」
「え。噂になってるよ」
うわさ?!
ありえない。事実でないことを噂として流すのはだめだよね。
「誰と?」
「悠人先輩、だっけ?」
「ゆ。悠人?!なんで悠人ってなるわけ」
「一緒にいるからじゃないの?」
は。
一緒にいたらカレカノってこと?
そんなんないでしょ。
「違うし」
「でも先輩は雪のこと好きなんじゃない?」
「それはないね」
「どうして?」
「だって好きじゃなかったら雪のとこわざわざ来ないでしょ」
「なんだろ」
「え」
「どきどきしてる」
「好きってことじゃないの?」
悠人のこと好きとかありえない。
先輩とか嫌だし。
「しーらない」
「頑張れよ」
「むりむり。沙耶の方が頑張んないとね」
「お互い様」
「ばか」
悠人に会いたい。
なんか本気で悠人に会いたい。
会いたくないはずなのに会いたいなあ。
好き?
男を好きとか本気で考えたこともなかった。
でも、え………?
**
妙に悠人に会いたくなってきた。
電話もメールもしたい。
でも番号もアドレスも交換してないから連絡取り合うこともできない。
__ピロロ〜ン♪
可愛い着信音でしょ。今ドーナツ屋さんでぼっち。
だからこんな可愛い大きい着信音が鳴ったら中高生がジロリ。
こんなとこで電話なんてしたくないから切る。
ゴミ捨ててドーナツ屋さんを出る。
親しい人は登録してあるから名前うつるのに、登録してないから数字でうつっている。
変な人だったらどうしよ。
__出るかな…?
はっ!!!!!出た。
男っぽくね?男の声2.3人の聞こえるし。
「あ、あの。切ってしまってすいませんでした」
『あ。うん』
やっぱ男だった。
「お名前…気になるんですけど」
『まだ誰かわかんない?』
そう言われると……。
いや、でもわかんないや。
男ってみんな同じような声だし。
『おーーーーい』
「ゆ.?」
『は?雪奈』
「悠人じゃない?いや違うかなあ」
ぽいね。
悠人だ。でもどうして?
どうしてわかったの?
え、この気持ち伝わっかな?嬉しさやばい。
会いたい。だいすき。
『ぶっぶー』
「ねえ。悠人、どうしてわかったの?番号」
『ひみつ』
「言わなかったらチロル詰め合わせ貰うよ」
『聞いた』
「ふーん」
『うん』
「チロル1個ね」
『は?なんで』
「電話料金」
『ばか。じゃーね』
切られた。もっと話したかった。
電話料金なんて気にしてないよ。
でもやっぱり電話越しで話すんじゃなくて直接話したい。
…どんどん好きになっていく。
先輩なんて嫌いなはずなのに。
悠人なんて特に嫌いなはずなのに。
**
「沙耶」
沙耶の方が好きかも。
最近、沙耶ってばっかり言ってる。1人で。
【To:沙耶
寂しくなったから話聞いて。(*''*)】
沙耶ちゃんにメール。
早く返信来ないかなあ。
もち恋愛相談。
自分がコントロールできなくなってきた。
【From:沙耶
しょうがないね!アイスクリームね(◎)】
【To:沙耶
やった(v´・∀・`)いつ予定合う?】
【From:沙耶
これから!】
【To:沙耶
いまから沙耶の家行く】
【From:沙耶
待ってるね〜☆】
決まった。
急いで準備。
どの服で行こうかなあ。
気分最高。
「いってきます」
誰もいない家にいってきます。
親に言われてるの。家に誰もいなくてもちゃんと言わないと帰って来れないって。
「さーやー」
ピンポンしずに名前だけ呼ぶ。それが私流。
だってわざわざめんどくさいし、ピンポンして逃げたくなるし。(←ピンポンダッシュってやつ笑)
「ちょっと待って」
「待つ」
マイペースな沙耶ちゃん。
5分は待ってやっと準備ができたみたい。
ふりふりの可愛らしい洋服で登場。
「お待たせ」
「沙耶可愛らしいから許してやる」
「やっすぃ」
「えへへ。照れる」
「はよ行こ」
歩いてアイスクリーム屋台に向かう。
ダイエットに丁度いいね、ってなって歩き。
45分は歩かなきゃだけど、15分で行けるバスでお金取られるよりは楽しんではしゃぎながら歩く方が私は好んでる。
沙耶は嫌だって散々わぁわぁ言ってたけど結果私の勝ち!!!
ずっと笑ってる。
だって私は犬に吠えられまくって、沙耶はつまずいてこけかけるし。
途中プリクラ館で久々のプリクラ。
やっぱり目ばっちばっちになるし肌白くなりすぎるし、別人さん。
変顔しまくった。
沙耶にしか見せないよ、変顔なんて。
「はー。疲れた」
「アイスクリーム食べよ」
「うん」
何にしよう。
抹茶がいいなあ。チーズケーキのアイスクリーム!?
変わったのが多くてどれにしようか。
「決めた」
「なに?」
「チーズケーキ」
「いいね」
「沙耶は??」
「ブルーベリーヨーグルト」
「私がお支払い」
「ありがとと」
うまそ。
てかうま。
とにかくおっきい。
頑張って歩いてよかったわあ。
「雪、話って?」
面白いです!!
いい作品だと思います(*^^*)
更新楽しみにしてます♪
◇◇
>>11
ありがとうございます!
楽しみにしていて下さい(*´‐`)
これからも、見てもらうと嬉しいです☆"
**
そうだった。沙耶に大事なお話があるから誘ったんだった。
「まって、その前に雪ってLINEどうなった?」
「え…?」
なんかしたっけ?
覚えてません。
「何回も送ったんだけど無視してる?!」
慌ててiPhoneをカバンから出す。そしてLINEを開く。
いっぱいメッセージきてる。これ全部返すとかまじめんでぃー。
「通知OFFだったあ」
「無視ではない?」
「うん、見る?」
iPhoneを沙耶に見せてあげる。
「ほんとじゃん」
「でしょ」
「通知、999+になってるよ」
「いつの間にかね」
999+とは、これが最高で、一番通知が多いってこと。
だからこんなの見たくもないし返すつもりもない。
「ごめんね!」
「うん」
アイスクリームを食べるのを忘れていた。
ちょっと溶けかかっちゃった……。
ま、いっか。味は変わらないしね。
「で、お話聞こうか」
「恋愛相談」
「えぇ。雪も恋愛できるようになったの!?」
ばかにされてる。
私だって恋愛するし、好きになっちゃうことだってあるのに。
「私ね、好きなの」
「うん」
「悠人が」
「やっぱりね。だと思ってたよ」
「ほんと?」
「うん」
「考えれば考えるほど好きになっていく」
「そういうものだよ」
「………」
「どうした?」
「悠人に彼女がいたらどうしよう」
「いないよ、きっと」
沙耶って恋愛上手だよね。
もの知りだし、なんでもわかっている感じだし。
沙耶ちゃんに相談してよかった。
「なんで?」
「だって先輩のこと見ていると雪ばっかだもん」
「そんなことないでしょ」
「でも、みんな雪って呼んでるのに先輩だけ雪奈って呼んでいるんだよ」
「気のせいね」
特別な意味なんてないし、先輩が私のことを好きになることなんて絶対ない。
「雪、頑張って」
「ありがとう」
「お礼」
「アイスクリームおごったじゃん」
「既読無視は?」
「チロルあげる」
チロルのなかで一番好きなミルクチョコをあげた。
沙耶喜んでる。チロル好きとか私と一緒じゃん。
…やっぱり私は沙耶とカップルになるべきだね。笑
:=☆:=☆:=☆:=☆:=☆:=☆
今ごろですが、
雪ちゃんはレズではありません。←
大げさに言ってみているだけです!笑
**
早速悠人を探ろうとした。
でもLINE知らないし、メール知らないし、電話しかない…。
でも電話するの迷惑だよね?
【沙耶〜】
【沙耶:既読ついた!】
【あ。うん笑】
【悠人に電話して迷惑じゃないかな?】
【沙耶:迷惑じゃないでしょ!】
【ありがと♪】
【沙耶:がんば】
沙耶、信じるよ。
・・・出ますように。
『はい』
「雪奈です」
『お。どうした?』
「LINEしたいんだけど、どうすればいいかな…みたいな」
『ID教えてくれれば』
「○○○×××○です」
『わかった。メッセージ送るね』
「はーい」
やったやった。
LINEできるよよよよ。これからいっぱいLINEで話す。
知らなくていいことを知ることになっちゃうかもしれないけど、我慢しよ。
【悠人:おい】
【こんちわ(´ー`)】
【悠人:ねぇねぇ】
【悠人:雪奈って彼氏いたりする?】
まさかまさか、悠人に聞かれるとは思ってなかった。
嬉しいね。
【いませぬ】
【悠人:ふーん】
【悠人はいる?】
【悠人:いるって言ったら?】
【へこむ】
【悠人:いない】
【ほんと?】
【悠人:おう】
ラッキー。
チャンスだよね、いま。
でも告白とかキャラに合ってないし。
悠人はどんな人を好きになるんだろう。
その前に悠人は人を好きになったりするんだろう。
…ちょっとそれは言い過ぎたかな。
私、恋愛頑張る。
向いてないよ、恋愛なんて。
だけど相手が悠人だから頑張れる気がする。
たい焼き食べたい。
たい焼き〜。
やっぱチロルかな。
悠人からもらったチロルね。
それとミルクチョコね。
体重計のろうかしら。
もう少し色っけのある女になったほうがいいかな。
女子力あげたほうが。
やばい、悠人のことしか考えてない。
悠人のために尽くしたい。
**
「授業終わったら図書室来て」
そう告げられ、言われたとうり授業が終わった後、図書室へと向かった。
「……雪ちゃん好きです」
雪ちゃんとちゃん付けするのは、ほとんど男子。
この人は、眼鏡男子。
くろぶちめがねですな。
眼鏡取ったら絶対かっこいい。
「ちょっと待って」
考えさせてもらう。
私は悠人のことが好き。
でもこの人と付き合って勉強するのもありかな…みたいなね。
利用するって言い方だったら失礼だけどでも利用しちゃえば向こうにとっても利点だし私にとっても利点だからさ。
「付き合う」
「ほんき?」
「うん。嫌だ?」
「全く」
「私、チロルチョコ好きだから覚えておいてね」
「うん」
てかこの人どういう名前だったっけ?
確か隣のクラスにいたよね。
目立ってないタイプだから全くわかんない。
でも、聞くの失礼だし。
「雪ちゃん、一緒に帰ろ」
まずい。
名前で呼ばなきゃいけなくなるから今日は無理。
「ごめん。今日用事あるから早く帰るように言われてるんだよね」
嘘ついてごめんなさい。
明日からは一緒に帰ろうね。
「わかった」
「あとさ、私のこと雪って呼んでよ」
「え………」
「呼んで」
「雪ちゃ…雪」
照れちゃってる、こやつ。
意外と可愛いかも。
「じゃーね」
「うん」
ああああ。
名前知らない人と付き合うとかやばい。
しかも私なんて二股かけてるし。
「ふふふふー♪♪」
こりゃ!!!!
さやえんどうちゃんじゃないか。
やったやった。
「さーやえんどう待っててくれたの?」
「雪奈すわーんん。そうよん」
うれし。ぼっちで帰ることかと思ってたから気分あっぷあっぷ。
「わたくし、彼氏さんできました」
「お相手は?」
「名前知らなーい」
「え?先輩じゃないの?」
「違うよ。隣のクラスのくろぶちめがね」
「あー。わかるかも」
「ほんと?!教えて、名前」
「多分、多分だけど矢野翔太だったと思う」
「矢野翔太ね、さんくす」
__矢野翔太。
聞いたことないね、1度も。
「あんまり遊ばないであげてよ」
「はいはーい」
「なんか企んでるでしょ」
「べっつに」
「うそ」
全部話してあげた。
沙耶だけに。
**
「雪、でも相手が可哀想だから先輩のこと好きってのは隠しておくんだよ」
「わかってる」
「ほんと?」
「沙耶ばかにしてるでしょ。そんなに恋愛音痴じゃないよ」
「ばかばかばか」
いつでも可愛い。
沙耶みたいになりたい、ほんと。
なんか沙耶って妖精さんだよね。
自然と惹かれてっちゃうし、妖精さんみたいにちびだし、ちょこちょこして可愛いし。
「とにかく頑張ってね」
「ありがとー。てか彼氏とじゅんちょー?」
「最近一緒に下校したりはないなあ」
それ私のせいだよね。
私に気つかってくれてるから帰れないんだよね。
「ごめん!」
「どうして?なに」
「私が沙耶に気つかってもらっちゃったり、心配かけっぱだから」
「気つかってはないけど心配はしてるよね」
「ごめん、ほんき」
「でも帰えんないのは沙耶のせいじゃないよ。あいつ忙しそうにしてるから」
「ほんとに?」
「うん!だからこれからも一緒に帰ろ〜」
「だいすき」
沙耶におもいっきり、ぎゅーしてみた。
いい匂いする。甘いスイーツの匂いが。
「はい」
チロルあげた。
期間限定のきなこもちのチロル。
これ意外と美味しいよ。
喉渇いちゃうけど。
「ありがと」
沙耶と一緒にチロルぱっくり。
うま〜〜〜い。
最高。
「私からも」
沙耶からグミもらった。
だいすきなグミの種類のマスカット味。
このグミはまってるの、チロルには負けてるけど。
「わぁーい、ありがと」
沙耶の分なかったみたいだから半分こ。
半分こってなんかいい。
「よかった、いつもどうりの雪に戻ってくれて」
「いつもじゃなかった?」
「うん、おかしかった」
「ふふふ」
「いつもどうりのほうが可愛くて好き」
「沙耶ちゃーん」
今日はらぶらぶでー。
お互い褒め合って好きって言い合って…。
こうやって恋愛も上手くいってくれたらいいのに。
**
悠人にも矢野翔太と付き合っていることを報告しておいた。
頭痛い。
今日学校休んじゃおっかなあ。
脇に体温計をいれて、お熱計ってみる。
__38.5°
結構なお熱だ。
学校に行きたくなかったしラッキー♪
【学校休む(`・・´)】
沙耶と翔太にLINEで報告。
他の子にはする必要ないし、変な心配なんてかけたくない。
【沙耶:お大事にね!】
【翔太:早く治してね】
2人ともありがと。
悪いな…って思いつつも学校は休みたい。
そろそろ2時間目終わったのかな、とか、そろそろ給食の時間なのかな、とか、ずっと考えてばかり。
そう考えいる間に寝てしまっていた。
__ピンポーンン
インターフォン鳴ってやんの。出るのめんどくさ。
__ピンポーンンツツ
二回目。
二回目はさっきよりもおっきいように聞こえた。
「………はい」
「悠人です」
悠人ですか…?!
どうして休んだって知ってるの?
翔太と付き合い始めてから休み時間に沙耶が彼氏に連れてかれても翔太と過ごすようになり外に出なくなったし、授業のサボりもなくして、悠人に会わなくなっていたのに。
「はい」
「お見舞い」
「入って」
悠人を家の中に入れるのは初めて。
「休んでていいよ」
「ううん。てかどうして私が休みってわかったの?」
「お前の友達から聞いた」
「沙耶…」
「はい、やる」
袋詰めをもらった。
コンビニに寄ってから来てくれたのかな…?
チロル!!!
チロル5個、スポーツドリンク、りんごヨーグルト、蒟蒻ゼリー、カレーライス。
いっぱい。ありがと。
「こんなにいっぱいありがとう」
「早く良くなれよ」
「うん…」
「帰る」
「行かないで」
「え?」
あ。
つい、口が滑った。
**
「今お前なんつった?」
「特に」
「は?」
「だから何にも言ってないって!」
「んんっ!?」
私が寝ているベットの中に入ってくる。
なにこいつ、甘えてほしいの?
甘えるより甘えられる方が好きなんだね。
てか、私翔太と付き合ってるんだよ。え………。
「いるんだけど」
「なに?」
「おじいちゃんですか?耳遠くない?」
「しらん」
「私彼氏いるんですけど」
「知ってるよ」
「なら…」
「でもお前好きじゃないんだろ?矢野翔太のこと」
「別にそんなわけじゃないし」
「……………別れろよ」
「は!?」
どうして悠人に言われなきゃいけないの。
しかも別れるなんてそんなん…。
ばかなの?
「どっちにすんだよ」
「なにが」
「あいつか俺か」
ちょっとキレぎみ。
キレたいのはこっちなんですけども。
翔太のことを好きかって聞かれたら好き。
でも愛してるかって聞かれたらそうでもない。
付き合えば好きにでも愛すという感情が湧いてくるかと思っていた。そう思いながら翔太と過ごしてきた。
でもよく考えてみると違っていたかもしれない。
いま考えると翔太を恋愛的に見たことは……ない。
なんとなく過ごしてきたからこそわかんなかったのかもしれない。
でも、翔太は私にとって大切な人である。
別れるなんて……。
「決められない」
「どうして」
「だって…2人とも好きだもん」
「は?」
「いいじゃんもう。むかつくなら帰って」
「うざ」
「そっちが勝手に怒ってきたんやん」
「お前がはっきりしねーからだろ」
「はいはい、わかったから」
「なんだよ」
「さよーなら」
「ぼけ」
「うん、はい、」
さっさと家から追い出した。
ありえないし、最低だし。
人のこと言えないけど。
………はっきりさせなくちゃって。
せっかく家まで来てくれたのにごめんね。
こんなはずじゃなかったのになあ。
【悠人:新着メッセージがあります。】
見たくない、って一瞬思ったけど見なくちゃって。
気使わせてばっかしだな。
【悠人:はよ寝ろ】
ごめん、でもなく
ばか、とかでもなく、
顔文字1つないたったの一言だけ。
しかもはよ寝ろって。
**
ほんと、しゃいぼーい。
可愛いなあ。愛しい。
【言われなくたって寝ますよー】
私素直な子じゃないの。
ごめんね、しゃいぼーい。
困らしてばかりで。
【悠人:とっとと治せ】
【悠人が来てくれたから治ったかもしれない】
って目の前で言ったらどうなるかな?
別れろって言う?怒る?喜ぶ?照れる?
きっと怒りながら照れるね、悠人は悠人だから。
【悠人:うざ】
【え…?可愛いんじゃなくて?】
___ピロローン♪
◇悠人
え、悠人から電話?
今メールしてんだけど。
ほんとばか?
「なに」
『お前まじうざい』
「わざわざその為にどーも」
『可愛すぎてうざい』
「え、なんつって?」
可愛すぎて…うざい…?
そんな日本語初めて聞いたよ。可愛すぎてうざいとかなんかむかむかする。
可愛いだけでいいでしょ、なんなのほんと。
いちいちいちいち。
『俺苦しんだけど』
「うん」
『どんどん好きになっていく』
「うん」
『矢野翔太なんかに嫉妬しちゃうし』
「翔太は悪くないじゃん」
『お前の態度がそうゆうのだから嫉妬すんだよ』
「私?」
『はい』
「はぁぁぁ」
どんだけケンカすればいいの?
**
【今から会える?】
【翔太:うん】
ハンバーガー屋さんで待ち合わせ。お昼ご飯食べたばっかだけど、
翔太がハンバーガー好きだって言ってたからハンバーガー屋さんにした。
ちょっとでも喜んでほしいな……って。
待ち合わせの時間より15分前に着いちゃった。
1人で待ってるのって退屈すぎる。
音楽でも聴こうかなあ。
あ……。
iPod忘れちゃった。iPhoneで音楽聴くとかいつぶりだったっけ?
iPhoneでかくて操作しにくくて、iPodの方がなんか安心するのに。
「…………?」
「……きな!!」
はッッ。
翔太が私の目の前の椅子に座っていた。
いつからいたのかな?
全く気づかなかった。久々に音楽聴いて集中できたかも。
「…翔太」
「ごめんね、待たしちゃって」
「全然いいよ。なかなか気づかなかった」
「なに聴いてたの?」
「西野カナちゃん」
西野カナちゃんってほとんどが恋愛ソングじゃん?
だから共感できる曲がたくさんあって聴いているだけで夢中になれるの。
西野カナちゃん大好き。
顔とか声とか可愛いしね。
「なんか食べる?」
「食べたい!!!」
「なら行こっか」
「うん」
私はストレートティーとフライドポテト、
翔太はコーラとハンバーガー。トレイに乗っている商品をさっき座っていたテーブルへと運ぶ。
始めのうちは楽しそうに互いに話していたけど段々と話すことがなくなっちゃって黙々とフライドポテトに食らいつく。たまにストレートティーをすすりながら。
今かな…とタイミングをはかりあのことを話そうかなあ。
「翔太」
「どうした?」
「あのね………」
**
ストレートティーを一口飲んで大きく深呼吸。
「……翔太」
「ん?」
じっと見つめないでよ。
翔太って純粋だよね、私が別れ話持ち掛けるなんて絶対思ってないよ。
「やっぱいいや」
「ほんとに?」
「うん」
「ならいっか」
この人のこと嫌いになれなさそう…。
好きだけど愛してない、けど嫌いになれない。
私ってほんとわがままだし贅沢しすぎてる。
遊んでるわけじゃないよ、翔太で。
でも遊んでるって思われても仕方ないことしてるよね。
私、悠人のことも思ってるんだよ…?どっちかっていったら悠人よりなんだよ?
それ聞いたら翔太は怒るよね。別れるなんて言わないだろうけど。
私は告白されたら振られるのは嫌だってこと知ってるから、
翔太はそういう人間。
「雪、大丈夫?」
「え。うん」
「なんかあったよね?ずっと上向いてさっきから話しかけてるのになんにも答えてくれないよ」
「ごめん」
「無理しないでね。いつでも俺に話して」
「ありがとう。翔太」
ほらやっぱり。
気づいてないよ。
言わなきゃわかんないんもんね。
「1つ聞いていい?」
「え、うん」
「先輩とどういう繋がりなの?」
え………………。
ずっと聞かないでほしかったこと。
知らないふりしなきゃ。
「先輩って?」
「悠人先輩だよ」
「あ、悠人ね」
「どう繋がってるの?」
「別に」
翔太に聞かれるとなんかね、イラってする。
いや翔太に限らないね。
他の男だったら余計にむかついてたかも。
「俺さ…、いろんな噂聞くの」
「どんな?」
「雪と先輩が付き合ってるとか、1回以上ヤッたとかね」
誰がそういうこと噂してるの。
なかなか更新できない.笑
こんばんは.(°°*)
凄い良い小説ですね.('`
続き凄い気になります..笑
私が見てきた中で1番気に入ってます..。
>>23
ちは(◎´v`◎)ノ
ありがとうございます!
え、ほんとですか!?すごく嬉しいです♪"
これからも読んでくれると喜びます←
ぽちさん.°
ちわっ笑(°°*)
本当です本当です..('`*
是非ともENDまで読ませて頂きます!!!!!
**
「ね、そんな噂なんて翔太気にしてるの?」
「そりゃ気にするのが普通でしょ」
普通…か。
そうだよね、普通の人は気にするし心配になったりするよね。
「私、悠人と付き合ってなんかいないし」
「仲良しだよね?」
「ただの友だち」
「ふ〜ん」
いつもの翔太じゃないよ。
これが本性?それとも怒ってるから?
なんか怖いよ、ほんき。
「それに1回もヤッたことないし」
「ほんとにほんと?」
「うん」
「そうには見えないけどね」
「は?」
「嘘ついてるよなーって思って」
「信じれないんだ。私、翔太の彼女なのに」
「浮気されてちゃね」
「だから私は翔太だけだよ?」
いい加減私もキレてくるかもしれない。
別れたいって言われたら別れる。
だって自分から今言い出したら逃げたって、悠人と付き合ってるって思われてもおかしくないから。
「悠人先輩のどこがいいのか」
「え………」
「やっぱり好きなんじゃん」
「翔太が好き」
自分に嘘ついてる。
私いつまで嘘をつき続けるんだろう。
そしていつまで翔太を苦しめるんだろう。
「別れて」
翔太からのひとこと。
振られるのは待っていたこと。振られる覚悟でいた。
けれど一度も振られたことのない私には、こんなに重いものだと知らなかった。
「翔太、ごめんね」
そう言うしかなかった。
言葉が、出てこなかった。
『ありがとう』より『ごめんね』が先に出てくるお別れなんて悲しいな。
ほんとに翔太には謝ることしかできなかった。
>>24
感謝です!笑
たまにはアドバイスなども下さい(*´ω`*)
**
「もう謝んなくていいから」
「でも…ごめんね」
「いいって。俺が悪いんだしさ」
「どうして?」
「雪を振り向かせることができなかったのは俺でしょ?」
「そんなことない」
やっぱり翔太は翔太だった。優しい翔太。
「今から先輩のところ行って気持ち伝えてきなよ」
「でもさ………」
「早く行かないと他の人に取られちゃうよ」
「………」
「先輩意外と…っていうか見た感じモテてるじゃん」
「ん………」
「行ってきて、雪」
翔太はそう言いながら私の背中を押してくれた。優しくそっと。
悠人に伝えるなんて、好きってことをだよね?
翔太が背中を押してくれたんだからちゃんと伝えるべきだよね。私意外と勇気なしのビビリなんですけど。
【いまひまー?】
【悠人:まぁ】
【会いたいな、って思ってる】
【悠人:で?】
【会いましょーよ(*´`)】
【悠人:おう】
近くの公園で悠人と待ち合わせをした。
もうルンルン♪♪
近場の公園なのに関わらずお洋服にもメイクにも気合いが入っちゃう。
早く準備して急いで家を出て公園へ向かう。
今から告白しに行くっていうのに緊張しない。
なんか自信満々って感じ。
「ゆーまー」
てっきり私の方が早く着いてたと思ったら悠人の方が早かった。
今日もきまってる。
めっちゃめっちゃかっこいいなあって。
「ごめんね、待たして」
「ほんと遅すぎる」
「早いなかなって思ったんだけどね」
「いつもよりは早かったかもしんないけど」
「でしょ」
「でもお前ってほんとマイペースだよね」
「だからごめんって」
「まぁいいけど」
この人優しくないの、翔太よりも。
でも翔太よりもかっこいいの。
「悠人、」
「なんなの」
2人でベンチに座っていて、距離は微妙に空いてる。
ずっと真正面を向いていたけど、悠人って言ったら私の方を向いてくれた。
ばっちばっちに目があってしまった。
やっぱ恥ずかしい…。
ぽちさん.°。*
もう全部読んでしまった..笑
続きがまた気になりすぎます..笑
悪い所全然見当たらないですよ('`*
もしぁればアドバイスします。(全然なぃんですけど...)
見習います!!!! こんな素敵な小説に出会って嬉しい笑
>>29
ありがとございます!
ほんとにほんとに嬉しいです( ̄ω ̄◎
お願いします!!
全くそんなことないんですけどね…笑
**
自信満々で悠人に会いに来たのに、なんか目が合っちゃったら自信なくしちゃった。
まじもうこっち見んといてほしいわ。惚れるつーの。
言います!
多分初になる告白。
雪奈さん頑張る!!!
「私、悠人が好き」
「………」
「ゆーとぉー?」
「俺さ、彼女いる」
え…
彼女がいるなんて聞いてないし知らなかった。
私は悠人に彼氏いるって言ったのに悠人は私に言ってくれないんだね。
「そっか」
やっぱ叶うはずないよね、そうだよね。
私がばかだったの。
いつも困らしてごめんね、悠人。
これからは馴れ馴れしくしないしちゃんと先輩と後輩を保つね。
「はい」
手のひらに2個のチロル。
これが最後か…って思っちゃう。
ミルクチョコとオレオクッキーチョコ。
オレオクッキーチョコはあげよっかな。
「ふたりで食べよ」
「さんきゅ」
あ〜。しあわせ。
悠人からチロルもらってふたりで無言で食べる。
こんなにしあわせなんだね。好きな人と同じことをするってことが。
「じゃーね」
はい、お別れ。
次会うときは先輩として。
悠人先輩だから、私は後輩。
「はぁ……」
なぜかため息。
退屈じゃないのにな、疲れてないのにな、なんでかな。
悠人ありがとう。
ほんとに最後まで悠人らしく接してくれて。
>>31
凄い良い..(''*
こぅゆぅ感じ好き。笑
もし!!!もし!!!あったら言います!
ないんですけどね..
小説書いてるのに雑談迷惑ですから小説ENDになったらじっくり話ましょう(°°*)
この小説大好きです!!!!
>>32
ありがとう笑
はい!
そうですね(*´ー`*)
ほんとにありがとうございますm(__)m
いぇいぇ..(''*)
頑張って下さい!!!!
では小説書きおえたらまた話ましょう笑
じっくり見させて貰います!!!笑
では頑張ってください!!
返事はendになってからで良いですよ!!!
**
やっぱ私じゃ無理だよね。
彼女さん可愛いんかな?
絶対可愛いよね、だって彼氏が悠人だもん。
間違えた、悠人先輩だもん。
【沙耶:ごめん!2回も電話もらってたのに出れなかった】
そういえば、沙耶に電話2回もしてたんだった。
辛かったら、まず沙耶にずっと聞いてもらう。
【今から電話しまーす♪】
【沙耶:今から会う?】
【ううん。顔悲惨だし会いたくないわ(笑)】
【沙耶:なに悲惨って(笑)いつもより悲惨なのか?】
【ばか。失礼すぎるわ】
【沙耶:そーりー(笑)】
【電話する〜】
【沙耶:ほいゞ】
癒されるよ、沙耶ちゃん。
いつもより顔が悲惨、っていうのは酷いけどね。
でも沙耶は確実に私よりはるかに可愛いけど。
あー。だいすき。
私、男に恋愛するんじゃなくって女に恋愛しちゃおっかなあ。
沙耶が恋人なの♪
でもな………。沙耶ちゃんは彼氏いるし。
私だけがずっと非リアじゃん!!!
__ピロローン♪
あ。沙耶からだ。
考え事ばっかりしてたから沙耶に電話するまでに時間かかっちゃった。
…翔太に報告したほうがいいかな?
え、んー。振られたって聞いたらどう思うかな?
でも私に告白する勇気をくれたのは翔太だよね。
私、全くわかんないや、
相手の気持ちなんてさっぱりわかんないし、ましてや自分の気持ちなんか相手の気持ちよりもわかってないかもしれない。
これこそが
恋愛音痴ですね、ほんとに。
__ピロローン♪!
『どーして1回で出てくれないのー!!』
うわぁ。耳おかしくなるわ、ばかさやえんどう。
大声で喋んないでくれ。
授業中指名されたときとかめっちゃ声ちっちゃいくせして。
「うーるーさーいー!」
負けずに大声でかえす。
大声出したらなんかすっきりした。
『雪も』
「うっせぇ」
たまに口悪くなります。
「うっせぇ」なんておっさんくさい。
『んで?どーしたの』
「振られたよ」
『え!?誰に?翔太って名前だっけ?』
>>34
これで最後の返信にします!笑
返事は書けないかと思いますが、たまには一言声掛けてくれると元気でます笑
私の小説版にも声かけて下さいね♪
あっぽちって呼びますね♪氷華って呼んで下さい!!
あとタメおっけぇですよ♪
りょうかいです!!!
**
「翔太にも、振られたよ」
『…にもってどーゆーことだし』
「悠人に告白したの」
『それで先輩にも振られちゃったの?』
「そう」
『それは辛かったね』
沙耶宝物。
私の気持ちわかってくれる人あんましいないし、ちゃんと共感してくれるし。
「なんか…おごってくれたら…」
『いきなり弱々しいね』
「おごって…くれる…なら…元気…出るかも…」
『調子のらん方がいいよ』
「沙耶ちゃんめっちゃかわいいね」
『なに?』
「世界でいちばんかわいいよ」
『おごってあげるわ』
「やったやった。元気出てきたあ」
『あほ』
「ばいばーい」
だいすきだいすき。
沙耶ちゃんは、ほんとに世界でいちばんかわいいんです。
沙耶に叶う子絶対いないし、現れないよ、これからも。
性格も顔もめちゃめちゃ素敵。特に性格ね。
はあ。
人に聞いてもらうと、今までのモヤモヤとかあっという間に消える。
最後までスッキリした訳ではないけどちょっとは消してくれる。
【翔太:どうだった?】
翔太からだ。
この人には詳しく話したくない。
スッキリするより、なんか余計モヤモヤちゃう気がしちゃう。
【悠人先輩に彼女がいるらしい】
【翔太:なんか先輩の呼び方変わったことない?そっか】
わ。ばれた。
翔太でも気づくんだね。
あれ、なんかさっきから翔太に失礼なことばっか考えてるや。
【まぁね(笑)うん】
【翔太:雪なら大丈夫だよ】
どういう意味でこの言葉をくれたのかはわかんない。
すぐ彼氏ができるよってこと?
すぐ吹っ切ることできるよってこと?
【ごめんね】
【翔太:何が?】
【あ、ううん。】
【翔太:そっか。あんまり一人で抱え込まない方がいいからね】
【ありがとう】
翔太には、ほんとにほんとに迷惑ばっかしです。
翔太はいい人だよね。
沙耶が今の彼氏と別れたら、翔太を紹介してあげよっかな。なんて。
読ませていただきました。
読んでいて口語調(話し言葉)が目立ちましたね。
セリフはともかく、特に冒頭で誰に言っているのか分からないような1人語りなど、
セリフ以外の場所まで話し言葉なので正直、意味が分かりませんでした。
主人公や他のキャラのスタンス、立場や感情の変化はかろうじて読み取れましたし、
自分なりに噛み砕いてみると、斬新な恋物語だなとは思いましたが。
すべて軽いウワサ話のような語調で書かれているために安っぽく、
大事なシーンが全く頭に入って来ませんでした。
まとめると、なかなか興味深くはありましたが、
物語のほぼ全てが主人公の主観を話し言葉で書いてあるので物語自体がうすっぺらく、
全体的に安っぽい、チープな作品だな。というのが私の感想です。
>>39
ありがとうございます!
次回に生かせたらいいなと思っています。
やっと更新できそうです笑
**
「さーやー!!!んと、抹茶ラテとスコーンが欲しくなってきちゃったあ」
「コンビニで売ってるよ?スタバの抹茶ラテ」
いや、スタバ行きたいこと一発でばれちゃった。
スコーンはいちばんスタバが美味しいんだよね。
「新しくオープンしたお店知ってるよ」
「え?!どこどこ?」
「スタバ諦める?」
「…………あい」
スタバはお値段がうちらにはちょっときつい。
一時期通いすぎちゃってお小遣い、一気にばいばいでしたし。
「今度スタバ連れてってね」
「連れてってあげるけど雪のおごりね」
「やーだよーん」
新しく出来たお店まで沙耶ちゃんが2ケツで乗せっていってくれた。
私は後ろに。沙耶のおっきい、うそ、おっきくない、ちっこい背中が見えてます。
たくましいねえ。
「つーいた」
チョコレート専門店!!
え、やばいやばい。
ちょー興奮してる。
チロルに勝てるチョコレート現れるか!?
「私の為にここのお店連れて来てくれたの?」
「うん」
は?
このチョコレート専門店も相当やばいけど、沙耶もやばいすぎる。
ありえん。なにこいつ。
「早く中入るよ」
雰囲気、完ぺき。
全壁赤と白のボーダー。
レトロチックな感じ。
丸机がメインっぽい。だから丸机に座りたかったんだけど、オープンしてから日が浅くて、人ぱんぱん。
だから仕方なくカウンターに腰をかける。
「足届かない〜」
「あ、私も」
「さすがちゃんとしたお店だね」
「上からすぎる」
「すまん」
事実、足届かない。
この真っ赤な椅子欲しいんだけど。
「チョコレート♪」
チョコレートボックスみたいなのにチョコレートがズラーンと並んでる。
このチョコレートボックスの中全部欲しいな。
ここに住みたい。
**
「何個いい?」
「3つ」
「おっけー」
随分どれにしようか迷った。でも、見た目が美味しそうなの選んで、キャラメルとピンク色の銀紙に包んであるチョコレートと抹茶のにした。
「ありがとう、沙耶」
「今度映画料金おごってもらうし」
「思案中」
「ばか」
「あーあ。こんなに可愛くない沙耶ちゃんには彼氏が出来て私には出来ないのか不思議」
「自分が可愛いとでも思ってるの?」
「そーゆわけじゃないですけども」
チョコレートうまーい。
ここお気に入り。
沙耶、ほんと色んなお店について詳しくていつも教えてくれる。
雑貨屋とか紹介してほしい…って思ったりする。
「彼氏とはどーなの?」
「毎日らぶらぶしてる」
「ふーん」
「そういえば、うちらがどっか行っても教室に一人でいるらしいじゃん」
「なに、ぼっちとか言いたいわけ?」
「違う。けど前まではガーデンの方行ってたんでしょ?」
そうだった。
そういえば、先輩に振られてから一回も行っていないんだった。
すっかり忘れていた。
「なんかあった?」
「振られてから行っていないなーって」
「明日行けばいいじゃん、授業さぼって」
「さぼって、先輩がいなかったら意味ないじゃん」
授業さぼるのは得意中の得意。
でも先輩に会うためにさぼるのに現れなかったら、意味なし。
「いいから」
「じゃあさぼります」
**
沙耶と話して次の日、早速1時限目にさぼろうと考えている。
1時限目って確か数学だったよね。
ラッキー、若い担当の先生だからきっと騙せるし数学大嫌いだから受けなくていいし。
ちょっとした朝の集まりが終わって大きなベルが授業開始を告げる。
先生が入ってきた。
見つからないように沙耶にLINEしようかな。
【数担の人優しいっけ?】
【沙耶:確か優しくはないけど厳しくもないよ】
【騙せるかな?】
【沙耶:大丈夫っしょ!雪可愛し騙すのうまいし】
【そんな褒めんでム】
【沙耶:先輩と頑張ってね!】
【あり〜(´_`*)】
【沙耶:着いたら先輩がいてもいなくてもLINEで報告ね】
【おけ。b】
よし!
いつものお気に入りポーチ持ってiPhoneを胸ポケットに入れて鞄に入れといたスプレーを顔にかける。
いいにおいの顔バージョン買ってみた。
準備おっけい。
「せんせーい」
「どうしましたか?」
「なんか寝不足らしくて頭クラクラするんですけど」
「我慢でき((」
「できません!」
即答すぎたかな?
「なら保健室で休んで来てください」
「はいッ!!!!」
「誰か連れていってもらいましょう」
「いや、大丈夫です」
「んー。沙耶さん」
「はい」
「雪奈さんと仲良しですから連れていってあげてください」
「喜んで」
「お願いします」
「はーい」
一瞬ヒヤヒヤしたけど沙耶だから安心。
数担わかってるね、女心。
「さーやあ」
「危なかったね」
「ほんと」
「私少し時間経ったら教室戻るね」
「うん」
「あと、保健室の先生には上手く言っておくね。私仲良しだし、先生と」
「ありがと」
「じゃーね」
「ばいび」
**
沙耶は保健室へ私はガーデンの方へと向かってゆく。
悠人、先輩はいるのだろうか。来てくれるだろうか。
といってもなんの約束もしていないしいるなんて絶対ないんだけどね。
「はぁ」
やっぱり悠人先輩はいなかった。
今から授業受けるのに戻るのもめんどくさいからそのままガーデンで音楽を聞くことにした。
よかった、ポーチ持ってきといて。
iPodがあるのとないのではすごく変わる。
「え………?」
いきなり右の耳から音楽が聞こえなくなった。
ビックリして右を見ると悠人先輩がいた。
「いつからいた…んですか?!」
「今来たところ」
嬉しさが止まらない。
でもどうして来てくれたんだろう。たまたまだろうけど。
「返して下さい」
「なにを?」
「そのイヤホンです」
もちろん悠人先輩の耳に入っている右イヤホンはずっと持っといてほしい。
ずっと先輩の右耳に納めておいてほしい。
でもそんなことを表に出しちゃったら困るだろう。
先輩は優しいから気を使ってくれるかもしれない。
けど私はそんな先輩を見たくない。
「今日は西野カナ聴かないのか?」
「違う気分なので」
冷たく、冷たく。
ひたすら冷たく接する。
こんなつもりではなかった、けど先輩に嫌われないと私からは絶対嫌いになれないし、未練タラタラのまんまになっちゃう。
「きゃりーも可愛いけどなあ」
「はい」
きゃりーちゃん!!!!
先輩と同じ気持ちだ。
これ、辛すぎる。
「あの…。お話してもいいですか?」
「いいけど、なんなの?なに?」
「え?」
「だから、なんでいきなり敬語なの?ほんと腹立つんだけど」
よしきた!と思いながらも悲しい自分もいる。
自分の気持ちがよくわかんない。
「先輩ですから」
「なら今まではなんだと思ってたわけ?」
「いけなかったなって思っています」
「話になんねー」
「すいません」
「このままずっと敬語だとキスするぞ、ばか」
キ、ス??!!!!!
やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい。
大パニック。
**
「キスは嫌、です」
「なら敬語やめろっつーの」
「ひとつ言いますけど、彼女いるのによく言えますよね、軽々しく」
「俺彼女いねーし」
「は?」
なんなの。
いらいらさせんな、かす。
「別れちゃったんですか」
ばかにするように笑ってやった。
どうか私のことを嫌いになりますように、と。
「もともといなかったし」
「ずっと私は嘘つかれてたってことですか?」
「信じる方も信じる方だと思うけどな」
「あ、っそうですか」
くそ。
うざい。さよならしたい。
「もういいです」
ん、ん??!!!
「……………ンッッ」
キスしやがった、悠人。
ありえない。気分屋なんて大嫌い。
「ありえない」
「敬語使ったらキスするって言っただろ」
「きも」
「あ゙?」
「そうやって気安くいろんな女に手出してるんだね」
「出してないし」
「かわいそう」
「だから出してねーって」
「なら私にも手出さないでよ」
ふつう好きな人にキスされたら照れて喜ぶよね。
でも私は好きな人にキスされたら怒って悠人とケンカっぽいことしている。
ふつうじゃないのかな、私。
「好きな奴に手出すのがなんでいけないんだよ」
「わけわかんないし、ほんとうざい」
「いま告白したんだけど」
「だから意味わかんないって言ってるの」
「鈍感?」
「怒らせて何が楽しいの」
「喜ぶかと思った」
「………」
「返事待ってる」
いやだ。
答え決まってる。
でも同じ空気吸いたくないからとっとと授業を受けることに決めた。
あ。
沙耶にLINEしてないや。
してから戻ろっぺ。
【今から戻る〜】
**
あれ。
沙耶からのLINEの返信返ってこない。
もしかしたら授業中にばれちゃったかな…?
そんわなけないか。
授業が終わるまであと15分くらいあってせっかくだから1時間まるごとさぼる方がいいよね。
っていうことで保健室へ向かう。
「しつれーしまーす」
20代くらいの若くて美人先生。
男子はやばいだろうなあ。
結構噂されてる先生でもある。彼氏なしとか…。
ちゃんとしたことはわかんないけど、高校生が流すくだらない噂なのだから。
「あら。雪奈ちゃんじゃない、久しぶり」
「先生ーっ。久しぶり」
先生の中で唯一、私のことを雪奈ちゃんと呼んでくれる人。
「沙耶来なかった?」
「今、ベットで寝てるよ」
「まじ?!」
沙耶どうしたんだろう。
え、え、え。
「沙耶大丈夫なの?」
「雪奈ちゃんと同じ理由らしいよ」
「同じ理由?」
あー。
さぼりってことね。
保健室のベットの中でスヤスヤ寝てるからLINEの返信も返してくれなかったってことか。
「覗いていい?」
先生はこくりとうなずいてくれた。
ちょっとだけ開いていたカーテンの中に入る。
スースー言いながら沙耶は寝ていた。
可愛い寝顔だね。
「さやえんどうちゃん」
可愛いすぎて頭をなでなでする。
…まだ寝ているけど。
相当疲れていたのかな?
「おやすみ」
もう一度沙耶の頭をなでてカーテンを出た。
「雪奈ちゃん、」
あと5分で授業が終わるから教室に戻ろうとしたら止められた。
「なに?」
「今日はどうして授業に出なかったの?」
先生はよく悩みを聞いてくれる。
家族や友達、沙耶に言えないことも全て聞いてくれる先生。
「好きな人に会うため」
「どうして授業中に?」
「一番初めにその人に会ったときがね、授業中だったの」
「そっか」
「…告白された」
「誰に?」
「好きな人に」
「よかったじゃん!」
今まで真面目に話を聞いてくれている顔をしていたけど、告白されたって話をしたらいっきに笑顔に変わった。
**
「でもね、返事返してないんだ」
「はやく答えてあげてね」
「はーい」
結局休み時間までお話していた。
次の授業は行かないとさすがにやばいから、沙耶を起こして急いで戻る。
「雪、先輩に告白されたの!?」
「うん。でもなんで知ってるの?」
「途中で起きて聞こえちゃった」
「沙耶だから、ま、いっけどね」
「すまん!」
「かまわんよ〜」
ぎりぎり授業には間に合った。けど、数担に呼び出し。
言い訳+嘘をまじいてごまかす。2人で先生に反抗するしてるから心折れてくれたみたいですぐに戻してくれた。
単位下げられてませんように。
「めんどくさっ」
次の授業は厳しい先生だけど、やる気が出るわけでもなくぐーだら。
タマゴボーロ1袋を食べようとする。
「そこ!!!」
私、かな?
この人絶対私の名前知らないよね。
中年だから覚えれないのかな。
私もこの人の名前知らないからお互い様なんだけど。
「はーい?」
「その袋没収しますよ」
「ごめん、だめ」
「なら鞄にいれて授業中は出さないで下さい」
「そうだ、先生食べる?」
「いりません」
「はい」
中年おじさん先生にタマゴボーロあげた。
ほんとはこんな人になんてあげたくもないんだけど機嫌取り。
「今食べて」
そう言うと、食べてくれた。
私と同じじゃん。人のこと言えないよ。
「もういいです」
放置されちゃった。
そっちのほうがごちゃごちゃ言ってくる先生よりいいんだけども。
中年おじさん先生、嫌い。
きもい。
はげ、でぶ、めがね、出っ歯。
良いとこなし。べーっだ。
**
【放課後会おう】
退屈な退屈な授業が終わった。
楽しみがあると余計に授業が長く感じる。
【悠人:お前の教室に行く】
【待ってる(*´v`】
やばやばやば。
まいくらーすに悠人が来ちゃう。
ホームルームさっさと終わらしちゃってよ。
これが、長い。
担任うるさすぎ。熱血教師だから1人で燃えている。
「ゆきー」
沙耶が呼んでくれてる。
一緒に帰ろ、かな?
ごめんね。好きな人に会う約束があるの。
「なに?」
「お迎え」
「え?」
あ。
悠人だーーーー!!!
来るの早い。
「先輩と頑張ってね」
「ありがとー」
「うん」
「沙耶は帰んないの?彼氏と」
「んー」
「私がLINEしてあげる」
「まじ?!」
【私の宝物がひとりぼっちで帰ることになっちゃうから一緒に帰ってあげて】
【陽太:あー、おう】
【でも今日だけだから】
【陽太:なにが?】
【沙耶をあんたに任せるのは】
【陽太:知らないだろうけど沙耶を一番愛してるのは俺だから】
【うわあ。沙耶ちゃん気の毒だろうな|ω・`)】
【陽太:とりま、俺はお前なんかに沙耶を譲らないから】
【青春だね〜。気長に頑張ってちょ】
【陽太:ブロるよ?】
【沙耶もーらい】
【陽太:消えろ】
【しーゆー、ねくすとたいむ】
沙耶の彼氏の返事を見せてあげた。
「沙耶を一番愛してる俺だから、だってよ」
なんなの。
沙耶照れてる。耳真っ赤。
「ほんとやだ」
「なんで?」
「陽太は最強のライバルだわ」
「雪、愛してるよ」
かわいすぎるるるる
陽太と別れろよ。笑
「雪奈まだー?」
すっかり悠人がいることを忘れていた。
まだ帰る用意もしてなかった。
**
あ、でもその前に陽太のあのLINEをスクリーンショットしとかなくちゃ。
あとで沙耶に送っちゃおっと。
はい、完了。でーきた。
「おい、ちびでぶ」
私のことかな?
ちびでぶとか傷つくんだけど。
特に、ちびでぶとか悠人に言われると立ち直れなくなちっゃうよ。
ちびではあるかも知れないけどでぶじゃないし。
これが高校生の表示だし。
「ちびでぶじゃないし」
「ならメスぶた」
「しらん、もう1人で帰るから」
「うそだから待て」
「は?そういうこと言う前に謝るのが普通でしょ」
「行くぞ」
「どこにだし」
「その辺」
「その辺じゃわからん」
「メスぶた」
「ぶたじゃないつーの。何回言えばわかるの」
「何回もー」
「かす」
たまに、いじり混じりの冗談半分で言ってるのか本気で言ってるのかわからないときがある。
これもそう。全くわかんない。本気で悠人がそんなこと思ってたらどうしよう。
「雪奈」
「なんなの」
「こっち向けって」
やだ。
こわい、殴られるかな。
無理矢理振り向かせようとしている。
でも馬鹿力でなんとか押さえている。
「おい」
「………」
「怒ってんのか…?」
「しね」
「意味わかんねー」
「…くそ」
「俺、口悪くてもめっちゃ拗ねても可愛い雪奈が好きだぞ」
ひゃああああ。
ぴんち。どんな顔すればいいのか。
「お前さん、まじで女落とすの下手すぎる」
「どこが、上出来だと思うけど」
「ただの自己満足でしょ」
「うざ」
「2回目なんだし、私が喜ぶこと言えばいいのにね」
「お前が言ってみろよ」
「は」
「言え」
「……めっちゃ好き」
**
「ぷッッ」
吹き出しやがった。
失礼なやつすぎて腹立つ。
「言わしといてなんなの。次悠人どーぞ」
「…俺と、付き合え」
「命令文すか。普通に言ってよ」
「付き合ってくれ」
「わあ、似合わない」
うそ。
かっこいいよ。
ただその台詞がキモイだけ。ナルシスト。
「返事」
「やだねー」
「あーああーあ、こんな俺を振るなんて」
「付き合ってやる」
「お前なに様のつもりでこいてんだよ」
「雪奈、様さまさまさま。神様」
「ちょうし」
「別れてやってもいいんだぞ」
「俺、先輩。お前、後輩」
「だから何?」
「ちょうしこくんじゃねーってこと」
「じゃあ、彼氏、彼女の関係じゃないね」
「めんど」
とか言いながらもちゃんと笑ってる、からいいやと思ってズシズシ言い返しちゃう。
悠人なんて先輩って思いたくないし。
その前に思えないし。
「そろそろ帰ろーよ」
「一緒に帰るんか?!」
「雪奈ちゃんと帰りたいの?」
にやにや。
絶対帰りたくないって言うな、こいつ。
「ひとりで帰る」
ぴんぽん!正解!!
しゃいぼーい可愛いけど正直めんどくさいよねって思うときもある。
「私は違う男の子と帰ろうかなあ」
わざと言ってみた。
私、悠人と一緒に帰りたい。
意外としゃいがーるかな?
しゃいがーるでびゅー。笑
「たーく、帰ってやる」
「ちっ。着いてってやる」
うちらめんどくさいカップルになりそうです。
でも幸せだったらいいの。
悠人と一緒にいれたらそれだけでいいの。
「しゃいぼーいっ」
「メスぶた」
「間違えた。イケメソくんだったね」
「ブサメンちゃん」
傷ついた。
どうカバーしたって悠人は褒めてくれないや。
ちょいちょいちょいちょい!!
才能あるなぁ!!
おもしろいです!!!
>>52
全くですよ、未熟なものです。笑
ありがとうございます!
**
「悠人、ちょっとは褒めてよ」
「無理。無理」
「どーして?」
「………」
「ん?え、まさかまさか恥ずかしいの?」
「………ッ」
「そっか。そっか」
ちょっとだけ怒ったふり。
ふりでもしないと全く感じない人ですので。
「雪奈は世界一、……」
世界一の次の言葉がもごもごして聞き取れなかった。
私まで伝わってないのに、耳真っ赤にしてる。
なんちゅー照れ屋さんなんだし。
「もういっかい」
「なんで」
「だって聞き取れなかったもん」
「次はちゃんと耳大きくして聞いとけ」
耳大きくするって。ばか。
でも耳大きくなっちゃったーって人、芸人さんでいた気がする。
「はーい」
「お前は、」
雪奈からお前になってる。
ちょっと気持ちが楽になったのかな。
そっちのほうが悠人らしくていいけどね。
「世界一かわいい……かも、多分」
多分ってなになに。
なんか多分がなかったらもっとよかったのにな。
おおめに見るとしよう。
「悠人。」
私は彼の名前を呼び、彼を抱きしめた。
……いいにおい。
男の匂いではあるものの、男ならではのいいにおい。
「離れろ」
「絶対いやだ」
そう私が言い張ると悠人は私の腰に手を回した。
嬉しかったんじゃん。
離して欲しくなかったんじゃん。
素直になればいいのに。
「ちゅーして」
「やだ」
「なら私からしていい?」
「だめ」
「なん、つまらんわ」
「つまらんくて結構だし」
「あそ」
結局キスはしなかった。
しゃいぼーいは何て思ったんだろ。
やっぱりしたかっただろうなあ。
しゃいぼーいすぎる悠人が悪いんだけど。
「じゃーね」
「おう。気を付けろよ」
「あい」
**
相変わらず、ケンカしながらもらぶらぶして悠人と過ごしている。
ますます大好きになっちゃうんだよね。
早くも夏休みに入ってしまった。
部活なんて入ってないしボランティアに参加したけど1回きり。
あとは、ぐーたら。
デートしたいのに悠人は大学受験の勉強しないといけないからなかなか乗ってくれない。
「ふぁーー」
何も考えなくてもいいベットでゴロゴロ。
【沙耶:お〜い】
沙耶ちゃんから!!
久しぶりすぎる。嬉しい。
【なに?】
【沙耶:デートしよ】
【ん、え?】
【沙耶:だからー。私と雪と悠人先輩と陽太と4人で遊ぶってこと】
やばい。
最高じゃん、そのメンバー。
あ。うそうそ、陽太はいらないけど。
【OK〜】
【沙耶:明後日でいい?】
【うん】
【沙耶:先輩に言っておいて】
【はーい】
デート♪デート♪
沙耶達もいるから流石に断ることもできないよね。
あ、電話しよっと。
「おぉぉぉーい」
『うるせ、邪魔するな』
「お勉強中だった?」
『おう』
「すまん」
『用ないなら切るぞ』
「あるから電話したの」
『なに』
「デートしよ」
『忙しい』
「ね、どうして?私のことそんなに嫌いなの?」
つい重い女になっちゃう。
好きだから好きだから感情がこもりすぎちゃうんだよなあ。
『そうゆう訳じゃないし』
「じゃなんなの」
『大学には絶対行かないといけないから』
「高校の受験サボってちゃ行けるはずないじゃん」
『黙れ』
「ダブルデートね」
『は?』
「沙耶と陽太カップルと一緒に遊ぶの」
『いつ』
「明後日」
『またLINEするわ』
「ばーい」
ほんとに勉強頑張っているみたい。
前の悠人には考えられなかったことなのに。
がり勉好きじゃないのになぁ。
**
なかなかLINEがこなくてガッカリしちゃってる。
やっぱり、がり勉じゃん。
ずばって嫌いって言っちゃったら悠人傷つくね。
絶対口に出したりはしないと思うけど。
【おーい】
【悠人:なぁ。構ってちゃんすぎる】
【泣いた】
【悠人:泣くな、ばか】
【もういい。早くYESかNOか教えてよ】
こいつ溜めてやがる。
いちいちめんどくさいやつだね。
【悠人:行く】
【やったあ!!☆】
この後は未読無視。
ま、許してやろう。
早速沙耶に連絡してあげよう。
【沙耶〜!】
【沙耶:なに?】
【悠人行くって♪】
【沙耶:よかった】
【ありがとね。デートするきっかけをくれて】
【沙耶:ううん。いつも雪に助けてもらっているし】
【だいすき】
**
ようやく朝になり今日はダブルデートの日。
ダブルデートなんて初めてくらい。一度したことあるけど好きな人とはしたことないし。
楽しみすぎて夜なかなか眠れなかった。
近くの公園だから5分前に出れば間に合う。
「ふふふふふ〜ん♪」
ウキウキ止まらない。
特別おしゃれ。
ディズニーのワンピ着てピアスの穴開けてもらったからピアスして薄いお化粧。
楽しみすぎてやばい。
今日はディズニーの日帰りバスツアーに参加する。
たしかディズニーシーだったような。
【悠人】
悠人からのLINE。向こうからとか珍しい。
【悠人:遅刻すんなよ】
たまには優しいね。
言われなくてもしないけども。
【(^^)d】
顔文字ひとつ。
寂しかったかな?いっか。
【悠人:10分前にお前の家行く】
お迎え?!
やったやった。10分前って早いけど来てくれるならいいや。
【可愛くして待ってる◎】
【悠人:美人になって待ってろ】
【うん('`*)】
嬉しい。
こんな幸せ、もう訪れてないかも。
色々と妄想しているうちにもう10分前となった。
そろそろかな…?
「雪ちゃ〜ん。悠人って子が来たわよ〜」
「はーい」
男が来たからなのか、お母さんの声がいつもより明るく聞こえる。
「ん?」
お母さんがずっとニタニタしていてちょっと気持ち悪い…。
「頑張ってね」
「ありがと。ダブルデートなの」
「そう」
「沙耶とも行くんだよ」
「沙耶ちゃんも彼氏さんいたんだね」
「うん」
「どこ行くの?」
「日帰りバスツアーでディズニー」
「だからディズニーのワンピースなのか」
「そうそう」
「お土産よろしくね」
「お土産話でいいの?」
「それと物も」
「お金」
そう言うと財布からお金が出てきた。
5000円をくれた。
「ありがとね。行ってきます」
「気を付けてね」
「はーい」
やっと玄関を開けれた。
……悠人かっこいい。
**
「お待たせ」
「悠人くん、ごめんなさいね。マイペースな娘で」
は、お母さんと話してて遅くなったんじゃん。
マイペースじゃないし。
「初めまして、悠人です。雪奈さんより1つ上です」
「そう、これからも雪ちゃんをよろしくね」
「はい」
何2人とも賢まって挨拶し合ってるの。
「行ってくるね」
「ばいばい」
家を出て公園に着くまで私のお母さんの話で持ちきった。
公園に着いたら、沙耶と陽太はもういた。
「すまんな、こいつのせいで遅くなった」
え、私のせい…?
事実だけど庇ってくれるのが男でしょ。
「先輩、沙耶はマイペースだから仕方ないですよ」
なんなの、それ。
沙耶ちゃんもマイペースだわ。
「先輩って呼び方距離あってなんかヤダな」
「じゃあなんて」
「悠人で」
「わかりました」
「あとタメ口でね」
「はい」
「私には呼び捨てで呼んだら怒ったくせに」
「お前だから」
「うざ」
えこひいき。
可愛くてかっこいい人には優しいんですか。
「ふふ」
沙耶と陽太が2人向かい合って笑ってる。
可愛いカップルだなぁ。
うちら絶対こんなんない。
笑うとしたら2人でばか笑いとか下品に。
「いいよね、2人は」
笑ってる中、沙耶が口を開いた。
「え?」
私と悠人はキョトン。
固まるしか他にどうすればいいのかわからない。
「なんでも言い合える関係じゃん。2人とも」
「どこが」
「どうして?」
「ケンカばっかしだよ」
その通り。
どこがいいのか全く。
「バスってどこに来るの」
「ここ」
「ここってこの公園?」
「そう」
「ならいいね」
そのあともお互いのカップルを褒め合いノロケを言っていると、ようやくバスが来た。
**
外見はでっかいミッキーのマークでバスの中は所々にミッキーやミニーちゃんが潜んでいた。
始め沙耶と隣同士で座ろうとしたら、悠人と陽太に睨まれて私は悠人と隣に座っている。
結構高級車らしくて広くていい。
悠人はなんも話してくれない。
「ねぇ。悠人」
「ん」
「大丈夫?」
「あー」
「酔った?」
「…………」
素直じゃないな。
なんか言ってくれたら乗る前にどうにかしてあげたのに。
「はい、これ」
ミントガムをあげた。
酔い治しにまぁまぁ効くらしい。
「どうも」
酔ってたから話してくれなかったんだね。
仕方ないか。
でも吐いてほしくない。
「ちょっとは大丈夫?」
「まあ」
「隣で吐かないでね」
「たぶん」
沙耶と陽太は仲良く話している。
いいな。羨ましいな。
**
特に何もないまま、ディズニーホテルに着いた。
お昼過ぎだろうか、お腹が空いてきた。
鍵を貰って部屋に向かう。
8階の2号室らしい。
4人で1部屋が一番安い値段だったから4人で1部屋を借りることにした。
「わぁぁぁ。」
やばい、かわいい。
ディズニーキャラクターがたくさん壁に印刷されている。
ベットおしゃれだし。
「荷物置いてその辺ぶらぶらしてくるか」
「うん」
千葉だよね、ここ。
あ。てか日帰りバスツアーじゃなかったっけ?
なんでホテルにいるの?
「ね、日帰りだったよね」
「泊まってくよ」
「ま、まじ?!」
忘れてた。
すっかり日帰りの気でいた。服とかは予備に持ってきてあるしなんとかなりそうだけど。
途中で変更になったのか。
今すぐお母さんに電話しなくちゃ。
__プルプル♪
『はーい』
「お母さん!!お泊まりだって」
『そうだよね』
「うん」
『何泊してくるの?』
「1泊」
『そう。お金足りる?』
「んー、多分」
『上手く使いなさいね』
「はい」
『楽しんでおいで』
「ありがとう」
『じゃあね』
「ばい」
ふう。
一件落着(?)って感じ。
「行くぞ」
「あい」
4人で仲良く千葉巡り。
人多いなぁ。
なんか繁華街みたいなところに着いた。
めっちゃ人たくさん。
「ん、え?!!!」
悠人が、悠人が私の手を握ってる。
初めてかも。悠人から手を引っ張ってくれてるの。
「お前ちびだし迷子になって探しに行くのめんどうだから」
「ふひ」
しゃいぼーい、可愛いよ。
つい頬っぺたが上がりにやけてしまう。
「恋人繋ぎしようよ」
「やだ」
「えー。いいじゃんか」
やだって言っときながらも恋人繋ぎをしてくる。
なんだよ。
「ちゅーしたくなってきたなぁ」
「ここ都会」
「はい、知ってます」
ちゅーは我慢。
ホテルでいっぱいしようね、ちゅーとぎゅーを。
「沙耶ぁ。早い」
**
沙耶と陽太は2人でトコトコと早く行ってしまう。
早すぎる…。
「雪、遅ーい」
「ちょっと待って…」
結構離れててそろそろほんとに、はぐれちゃうから2人は待っていてくれた。
「ごめん。お待たせ」
「悪い」
私たちはマイペースなのかな?
いや、いろんなお店を見ていちいち褒めたり文句言ったりしているからかな。
「お昼どこ食べる?」
そういえば、歩いててご飯屋さん1つも気にならなかった。
可愛い服屋さんとか雑貨屋さんとか惹かれるところばかり。
ご飯なんて…。うそ。
「どこがいい?」
「ん……。」
これじゃあ永遠と続きそうだ。
少なくとも私と陽太の好みは合わないしね。
「おしゃれなところ!」
私、ナイス。
いいアイディアでしょ。
「は、そんなところ高い店ばっかやん」
はい、陽太うざすぎね。
男ならグチグチ言わずに金払えよ。
それに沙耶の分までお金払わないと男らしくないし。
「なら何がいいのか言えっつーの」
「ラーメン」
ラーメン?!
ばか陽太は何を考えてるんだ。
「ド都会に来てラーメンなんてばかすぎるわ」
「は?」
「田舎でも食べれるやん」
「別にいい」
くそ。
ラーメン大嫌い。
「悠人ぉ。ラーメンよりおしゃれなお店でイタリアンとかの方がいいよね?」
いー。
ね、悠人?ゆーと、くんッッ。
「昼からイタリアンは贅沢すぎるから夜イタリアンにするか」
いけめんだね。
言うこと1つ1つから。
「わかった」
「なら昼はラーメン決定なぁ!」
うぜえ。明るく入ってくんじゃねーよ。
イライラ。
私、陽太はほんとに嫌いな分類。
沙耶には申し訳ないんだけど。
「私チャーハン食べよっかな〜」
**
「はぁ、疲れた」
なんか今までいた通りのところにはご飯屋さん見つからなくて(特に中華料理屋さん。←)通りを抜けたところを行ったらやっと見つかった。
「いらっしゃい」
中国人ぽい人が迎えてくれた。
足が長くて可愛い。
カタコトの日本語だけど。
丸くて回転するテーブルに座る。
久しぶりに回転するテーブルを見た。
「チャーハン♪チャーハン♪」
ラーメンばっかし。
見るだけでうぇーってなっちゃう。
「ちょ、チャーハンなくね?」
「なさそうだね」
「えー」
ショック…。
なんで歩いたのかわからんくなりそう。
半泣き状態で結局チャーハンはなくて中華飯にした。
チャーハンがない中華料理屋さんあるんだね。
「ありえない」
アンケート用紙が置いてあったからそこに『チャーハン出してください!!!』と書いておいた。
きっともう一回も来ないだろうけど。
数分後に中華飯到着。
「うっまっ」
美味しすぎる。
感動。お母さんの中華飯より何倍も美味しい。
他3人はみんなラーメンを食べている。
うわ。
「一口やる」
「いらん」
「なら卵やる」
「入ってるんだけど」
「好きだろ」
「微妙」
アーンしてくれた。
普段の卵よりも美味く感じる。
**
「ありがとぉ」
なんかちょっぴり照れくさい。
悠人は私よりも照れているはず。
「陽太、私にアーンして」
陽太私をガン見してくる。
可愛い沙耶ちゃんの要望聞いてあげてもいいじゃん。
悠人でもやってくれたのにね。
「え、おう」
わかった。陽太ってしゃいぼーいなのね。
ぶさいくしゃいぼーい。
なんか可哀想(笑)←
「はい」
お二人さん、アーンしてるよ。やばい。可愛い。
あんまし見ないように、でも気になるからコソッとチラ見してみた。
「沙耶可愛い」
「ないない」
「あるよね、悠人?」
「俺は別になんも思わないけど」
「えー」
「あんなぁ、彼女の前で、しかも大切な後輩の彼氏の前でそんなこと言えねーだろ。ぼけ」
うっせ。
いちいち、おじさんみたいにうるさいなんだよなあ。
「うるさいうるさい。てかさ、大切な後輩って2人どっかで繋がってるわけ?」
「いろんなとこー」
「そう」
全く知らなかったです。
仲良いようにはあんまり見えないんだけどな、
仲良いことにしとこ。
「ごちそうさまでした」
美味しかった。
お腹いっぱいで眠たくなっちゃった。
お金払おうとしたら、お昼ご飯中華に譲ったからって陽太がおごってくれた。
「ありがとね、陽太」
「まぁ」
「夜はイタリアンでも私はおごらないからね」
「勝手にしろ」
この旅、結構いいかもしれない。
だって、陽太のこんな優しいところなんて見たことなかったし、全く知らなかったしね。
沙耶がこんなぶさいくと付き合っていられる理由がほんの少しだけわかった。
やっぱり、4人が話しているとごっちゃで見にくいですよね…笑
書いてて書きにくいし笑
**
夜は私の希望どうりイタリアンにしてくれた。
ビュッフェ形式の感じのイタリアン屋さんのほうが入りやすくてビュッフェにした。
お金が勿体無いからいっぱい食べた。(←食べすぎてお腹ぱんぱんだけどヌ)
寄り道もせず、真っ直ぐホテルに戻った。
みんな歩き疲れちゃったのかなぁ。
「 はぁ 」
溜め息ついてみた。
わざと突っ込まれるようにね。
「疲れたのか?」
「うん」
「はしゃぎすぎなんだわ、お前は」
「だって…」
さりげなく手を繋ぐようになってきた。
ほとんど悠人から。
「悠人、」
「ん」
「最近思うんだ、私性格よくなったよね」
「前よりはな。まだマシになったくらいだけど」
「私、今一途だし、好きな人いるし」
「ほぉ」
「え、なになに」
「お前今なにげ俺に告白したよな」
「は、誰も悠人が好きな人とは言ってないしね」
「ふざけんな」
「嫉妬?え、嫉妬?」
「ちげー」
ふふ。可愛いやっちゃ。
「とーちゃく!」
「お疲れっす」
話してたらあっという間だね、ほんとに。
今日はらぶらぶとーくもいっぱいしたし。
明日のディズニーが楽しみで待ち遠しいよ。
「俺、先風呂入ってもいいか?」
でしゃばりの陽太。
絶対湯舟のお湯は変えて入ろう。
「いいけど、せっかくだし沙耶と入ってあげたら?」
私ナイスアイディ〜ア。
これもお泊まりの楽しみの1つでもあるし。
「…………」
固まってる。そりゃそうだよね。
イコール、えっちしろって言ってるもんだもの。
余計なお世話だったかな。
「俺、こいつ連れて外ふらふらしてくるからご自由に声出しまくってていいし」
ちょ。問題発言、それ。
「あ、ありがとう」
「沙耶、お風呂出たら私にLINEして」
「おっけ」
私は早々と悠人に連れられてまたホテルを出ることになった。
**
「ゆーと、どこ行くの?」
「その辺」
「なにそれ、どこ」
それ以上は答えてくれなくて、黙って悠人に着いていった。
というよりも、引っ張っていってくれた。
「着いた」
数分歩いたら悠人の目的の場所に着いたらしい。
つかれたぁ。
「うわぁ。綺麗」
そこは、なんにもないただの広場だった。
けれど上を見上げると空一面に、星がたくさん。
…調べてくれたのかな。
「やばいね、ここ」
美しいを超えてる。
私も星になっちゃいそうだなぁ。
沈黙が結構長い時間が続いた。
私は星に見とれて、ただ声が出なかっただけ。
でも、悠人は違うんじゃないかなって思う。
悩んでるっていうか、何かを考えてるのか。
「おい」
いきなり話しかけてくる。
なんだったら名前で呼んでくれたらよかったのに。
「なに〜?」
「俺、もう卒業するんだけど」
「そうだね」
「あと半年もないかもしんない」
「ん、で、なに?」
「俺が大学に行っても別れたくない」
大学行くんだね。
ただ高校卒業するだけのために勉強していたか思ってた。
全く大切なことを話してくれない。
「別れたい、って言った?」
ごめんね、ドSの雪奈さんで。
「……まじきもい」
「どうして」
「ずっと俺の隣にいろっつーの」
可愛いなあ。
なんだこいつ。まじやばい。
「やだ」
「勝手にしとけ」
「ばぁか」
「調子のるな」
「うそ。絶対離れん。仕方ないし近くにいてやる」
「、」
「なんだ」
「別に」
「惚れた?」
「それはがちでない」
「いじわる」
だ い す き。
私の一番愛してる人は悠人って言いきれる。
キュンキュンしますっ♪♪
小説書くのうまいですねぇ!
雪奈ちゃん可愛い(//▽//)
>>67
ありがとうございます!
いや、まだまだ文才が足りなくて…(´・・`)
ちょっと、ふわふわ系をイメージして雪奈を書いてます♪*゚.
**
「もし悠人が行きたい大学に受かったら私も行っていい?」
「お前の学力で受かるのかな」
「受かるでしょ!悠人でも行ける大学だもん」
「無理だな」
「頑張る」
悠人のために頑張ってやるぞ。
悠人とずっと一緒にいたいもん。
「雪奈、好きだぞ」
「ありがと」
「この場所な」
はい、嘘つき。
私のこと大好き人間でしょ、本当は。
「私も好き」
「俺?」
ほらやっぱ。
悠人が素直に言ってくれるまで私は言わないぞ。
「違う。東京」
「あっそ」
「私のこと好き?」
「………」
「ん?」
「大嫌い」
「反対言葉ゲームでもしてるの?」
「ばか」
「じゃあなに」
「嫌いだって言ってるやん、かす」
「悪口じゃんそれ」
いい加減、馴れたからいいし、私は傷付かないから平気だけどもし沙耶とかが悠人と付き合っていたとしたら耐えきれないだろうな。
いや、私が言い返してるのもボロボロに言われる理由の1つかもしれない。
「………き」
「き、しか聞こえなかった」
いつもうるさいくせしてどうしてこうゆうときは小さいの。
「……好き」
出たーーーーーー。
言えるんじゃん。
「私は大好きだよ」
「俺は大嫌い」
すぐ変わっちゃう。
嬉しいくせして、全くめんどくさいなぁ。
「ちゅーしよ」
「やだ」
「いいじゃ〜ん」
「むりむり」
「はい、ちゅー」
構えて悠人からキスしてくれるのを待ってみる。
してくれるかな。
「タコやん」
勝手に笑いのツボに入っちゃったみたい。
失礼なやつだな。
「早くちゅーして。ここの辺痛くなってきた」
………ンッ
きた、きた、きた。
この前より長めだよ。
綺麗な星の空の下のキスってやばい。
ドラマチックってやつ!
なかなか更新出来ない…。
こいつ好き。
一緒にいるこの空気がなんか好き。
多分、今までのキスの中で一番長くしている。
そろそろ息持たない…。
もちろん息止めてるよ。
__ピロローン
私のiPhoneちゃん反応してる。いや、iPhoneくんかもしれないね。
電話なのかメールなのかLINEなのかそれとも、迷惑な変なやつなのか区別がつかない。
「悠人ごめん」
「あぁ」
悠人に申し訳ないと思いながらiPhoneをポケットから出して見る。
【沙耶 から新着メッセージがあります。】
沙耶からのLINEだった。
沙耶のお陰で息することできたし、もしこれがなかったら悠人に息するのが聞かれてたかも。
でもこのLINEがなければ、悠人とまだキスしていられたし深いのまでいけたかもしれない。
ま、いっか。
【沙耶:ごめん、お待たせ(^^)v】
【うん】
【沙耶:もう戻って来ていいよ_(._.)_】
【はぁーい*´ω`】
【沙耶:気をつけてネ】
【うん】
「戻って来ていいって」
「そうか」
「うん」
「なら行くか」
「うん」
怒ったかな?
いやこんなんで怒る人いるかな?
「ごめんね。タイミング悪くて」
「お前のせいじゃないだろ」
「でも私のiPhoneからだもん」
「気にすんな」
「うん」
「俺お前と一緒に風呂入るのはごめんだから」
「言うと思った」
一緒に入りたいから言うんだもんね。
そろそろ私でもわかるよ。
**
帰りもまた悠人から手を繋いでくれる。
悠人の手が暑すぎてちょっと手がじんわりしてくるんですけど。
それでもなんかいいんだけどね。
「早く帰らないと沙耶が心配しちゃう」
「走るか!」
「走る」
インヒールのスニーカーを履いてるから余裕に走ることができる。
「手繋いで走るの?」
「離せ」
離せってなんなの。
悠人から繋いできたくせして。
「よーいどん!」
私の掛け声で同時スタート。競争とかしてないけど持久力が試されるね。
「はぁはぁ」
疲れた。
てか意外と悠人早いんだけど、どうゆうことっすか。
私、女だからゆっくり待って〜って言った方が可愛く見えるよね。
「おっそ」
「黙れ」
「先行くぞ」
「待って、休憩しよ」
「沙耶が心配するから走ってんじゃねーの?」
「そうだよ」
「なら行くぞ」
「あとちょっと……」
まだ話してるのに、無理矢理腕を引っ張ってくる。
力強すぎ。
「離して、走りにくい」
「遅いくせして文句言うな」
「ばーか」
とか言いながらも離してくれた。
やっぱ優しいもんね。
ホテル近くになってきた。
「沙耶に電話するね」
「おう」
『はい』
「さーやちゃーん」
『お疲れさま』
「こちらこそ」
『うん』
「もう着くよ〜」
『了解』
沙耶の声落ち着く。
相変わらずの可愛さで。
**
「ただいま〜」
ホテルに着き、部屋に入ると沙耶と陽太はベットに寝そべっていた。
おいおい、まだ愛し合うつもり?(←てへ^/^笑)
「お待たせね」
「うん」
荷物を片付けてお風呂に向かおうとする。
「悠人、先入るね」
「どうぞ」
あれ、一緒に入ろ。じゃないんだね。
自分から言うのも嫌だし1人で入ることにした。
「 ふぅ 」
お風呂のドアを空けるとユニットバスだった。
最悪…。
めっちゃ使いにくいし。
それにしてもユニットバスなんて狭いのによく2人で入れたね。
「あっつ」
シャワーの温度高くね?!
41℃で十分。
よし、早く出よう。
ぱっぱと髪の毛を洗い、適当に体を洗い、急いで着替えお風呂を出た。
「お先に」
「おう」
なんだか3人で話が盛り上がっていたよう。
楽しそう。
「じゃあいってき」
最後は悠人がお風呂。
ゆっくりしてきて。
「悠人、雪のことほんと大好きだよね」
沙耶が悠人を呼び捨てなのは初めて聞いた。
新鮮な感じ。
「ないない、悪口ばっか言ってくるよ」
「裏では好きすぎてやばいって」
「表裏激しい人嫌い」
「好きなくせして」
だから恋ばなは私には合わない。
このデレる感じ苦手。
「沙耶と陽太のノロケ聞かせてよ」
「お前話変えんな」
「いいじゃん、聞きたい」
「陽太が話してよ」
「沙耶が話せよ」
あ。もう。
お2人さんが言い合ってるとこ可愛いんだよなあ。
「よし、2人で話して」
**
そしたらお風呂での出来事を照れながらも話してくれた。
ほんと幸せそう。
沙耶は完ぺき人間だから陽太には勿体ないけど。
「雪は?」
「え、とくにないよ」
「嘘やん」
「本気。綺麗な夜景に連れてってくれただけだもん」
「ザ・大人やん」
「ないない。夜景は大人らしいかもしれないけど子供らしい会話しか交わさないよ」
「そりゃ、悠人も雪も考えてることはバカだし」
「俺バカじゃねーし」
悠人がいきなり話に入ってきた。
いつのまにいたの。
「いつからいた?」
「さっき」
「陰薄いもんね」
「黙れ」
認めた、かな。
この人冗談通じなかったっけ。
あ、3人で楽しく話してたから嫉妬してるのかな。
「私眠いからもう寝る」
疲れすぎたよ。今日は。
もちろん楽しかったしめっちゃ充実した。
でも耐えられない。
「雪、おやすみ」
「おやす」
ベットはフカフカ。
枕も心地よい高さ。
いい夢が見れそうだな。
「ぶはぁ」
いきなり悠人がベットに飛び込んできた。
「今から寝るのに邪魔しないで」
「抱いてあげよっか?」
くそ変態おやじ。
きもい。
「いい。1人で気持ちよくなっとけ」
「きも」
「は」
「やめろ」
「近寄らんといてよ」
めっちゃ甘えてくる。
いきなりぎゅーしてくるし悠人の顔が首にあるし。
夜になると欲が増えるのかな。
「私寝る」
「……」
「ね、鬱陶しい」
「……」
「悠人」
私が名前を呼ぶといきなりのキス。
沙耶達いるのによくこんなことできるよね。
しかも普通に2人は話して起きてるのに。
悠人が私を求めてくる。
どんどん私の中に入ってこようとする。
口づけを何度か繰り返し深くキスをしてみたり、2人にバレないようにお互い触り合い愛を確かめあった。
なんかどんどん、えっち小説になってっちゃいそう…。(笑)
方向変えてこうかな。
>>75
【このままでも良いですけどね!私は!
変態だから。((ε-(´∀`; )←】
>>76
ほんとですか!?(笑)
これから少々えっち系が入っても見て頂けますか?←
>>77
【見るんじゃないですよぉ〜……
ガン見するんです‼︎そして、ガン見
しないという選択肢は、私の辞書から
家出してしまいましてww】
>>78
嬉しいです!(笑)
ちょこちょこ、えっちのも入れていこうと思います。
これからもよろしくお願いします(*^ω^*)
**
「ふぅわ」
なんか途中で目覚めてiPhoneで時間を見ると、午前1時だった。
まだ寝ようかな。
「みんな寝てるし」
当たり前だけど。
今寝なきゃ明日のディズニーで眠くなっちゃうし。
なんか寒いな…。
って思ったら私はなんにも着ていない状態でいた。
やっぱり最後まで愛し合っちゃったのかな。
「雪、起きてんの?」
陽太らしき声。
陽太、私の独り言で起きちゃったのかな…。
「起こした?」
「違う」
「ならいいけど」
「お前…」
あ、まだ服着てなかった。
見るな、絶対見るな。
「寝て」
「今からは寝れないし」
「なら向こう向いてて」
「は」
「服着るから」
「あー」
「私のを見ても損するだけだよ」
「見たいなんて言ってないやん」
「まぁ」
急いで着替えをした。
でも普通の服を着ちゃったから寝るにはシワシワになっちゃうから止めときゃなきゃ。
「お前今からどうするの」
「寝る」
ソファーで座りながら寝るんだったらいいかなって思って。
「あそ」
「うん、そう」
眠いし適当に返事をしてソファーに腰をかける。
「あ、陽太お水取って」
「どこ?」
「カバンの中」
「ほい」
投げてくれた。ちゃんとキャッチしたよ。
「お礼は?」
「え、なにすればいいの」
「んー」
「え?」
「俺にキスしろ」
ばか?
ね。ばかにも程がある。
「酔ってるの?」
「別に」
「自分が何を言ってんのかわかってる?」
「うん」
「絶対やだ」
「どうして?」
「わかんないの?」
「ふん」
「陽太には沙耶がいるでしょ。そして私には悠人がいる」
「でも………」
でもって何?
陽太を信じていた。
陽太なら沙耶を幸せにしてくれると。
どうして?ねぇ。
**
ありえない。
こんな男なんて初めっから知ってた。
でもこんな最悪人間だとは思っていなかった。
「消えてほしいって思った。今のこと沙耶に話すから、がちで」
別れてほしいとまではいかないけど知ってほしい。
だって沙耶以外の、私以外の人にもこうゆうことをしているだろう。
「雪、どうゆうつもり?」
「腹立つ」
もう耐えられない。
これ以上ずっといたら襲われちゃうかもしれないし、同じ空気も吸いたくないしね。
「悠人大好きだよ」
ちっちゃい声で悠人にそう告げて部屋を出て家に帰ることにした。
__コトン
そっとドアを閉めた。
まだ沙耶と悠人は何があったのか知らずにすぅーすぅー寝ている。
陽太と何やらあれこれやっているうちに6時を過ぎいいお天気が顔を見せる。
この時間帯だと1人でも平気で電車に乗ることができる。
「あー」
ディズニー行きたかったな。
でも取り合えず、悠人だけにもLINEしとかないと。
【悠人。ごめんね、私帰ることにしちゃった。悠人も沙耶も大好きだよ。悠人が帰ってきたら連絡ちょうだいね♪あとディズニーのおみやげ待ってるよ♪】
電車に乗り地元に戻ると8時だった。
お母さんになんて説明しようかな…。
説明するのもめんどくさくなって、マンガ喫茶で1日を過ごすことにした。
料金代結構取られるけどディズニーの入場料等を合わせると同じくらいになりそうだし。
【新着メッセージが一件あります。】
誰?沙耶?陽太?あ、悠人かな。
【悠人:ふざけんな。何があったんだよ】
優しさだけがこの言葉だけを見てもわかる。
【陽太がすごく嫌いになっちゃった】
【悠人:どうして】
【悠人と沙耶が寝ている間にキスしてって言ってきたの】
【悠人:電話】
**
悠人に返信する間もなく、電話が掛かってきた。
『お前大丈夫か?』
「陽太にこんなことされたことなんて、沙耶には言わないで」
『わかってる』
「あと陽太にもツアーが終わるまで普通に接してあげて」
『できるわけ』
「いいから」
『今から帰るから』
「え」
『悪い、悲しい思いさせてしまって』
なに。
似合わない言葉を並び替えている。
でも、悠人のせいではない。
陽太のせいでもない。
私が全て悪い、あんなに早く起きなければ何もなかったようにディズニーで楽しめた。
「お願い、ミニーちゃんのキーホルダーをお母さん用に買ってきて。お金は後から払うから」
『わ、わかった』
「よろしくね」
『うん』
お母さんに心配をかけるのが一番嫌だ。
心配しなくても、理由を聞かれて説明するのが嫌だ。
『安全にしとけ』
「うん」
『じゃあな』
「気をつけてね」
『おう』
「帰るとき電話して」
『おう』
少しでも悠人の声が聞けたことが嬉しい。
安心した。
でも家に帰ることなんて出来ないし、頭痛くなってきたし、どうしよう。
【沙耶 から新着メッセージが一件あります。】
……沙耶。
私、みんなに心配かけてるや。
ごめんね、沙耶。
今は見たくない。
急用だとしても見たくない気分。
**
いつの間にか寝ちゃったらしく気づいたときは20時を回っていた。
今から帰るか…。
iPhoneを手に取ると、悠人からお土産買えたというLINEがあり、ホッとした。
そしてそれを受けとるため今から近くの公園で会う予定。
けどこんな寝起きの顔で行きたくない。
帰る支度と料金を払い済ましてマンガ喫茶を出た。
辺りは暗く少し不気味。
でも歩いて行くという手段しか頭になく、ひたすら何も考えず前に進んだ。
意外と早く公園に着いた。が、悠人はいた。
「お待たせ、ごめん」
「遅い」
「意外と早く着いたと思ったのに」
「もっと早く」
「はい。悠人に会うの久しぶりだね」
「だな」
「寂しかったでしょ?」
「いや」
「私が恋しかったでしょ?」
「別に」
やっぱり悠人は悠人だったか。
素直が一番可愛いのに。
「お前こそ」
「何が?」
「俺に会いたかったんだろ?」
「お土産、目当てね」
「あ。このお土産一万ね」
「ぼったくり」
更新遅めです…(´・_・`)
**
「うそうそ、850円」
「はい」
きっちり850円を払って、だけど悠人がお土産とか言って他に可愛いキーホルダー2つとお菓子とぬいぐるみをくれた。そして悠人とバイバイをした。
急いで家に帰らなくちゃ。
「ただいま〜」
「お帰りなさい」
お母さんが出迎えてくれた。お姉ちゃんも後からこちらに向かってきてくれた。
「お土産は?」
「早速?!」
「うん」
お母さんには自分でお金を払ったキーホルダーを、お姉ちゃんには悠人からのをあげた。
もう1つのキーホルダーは悠人のキーホルダーと合わせるとハート型になるやつだった。沙耶が選んでくれたのかな?
そしてお父さんと家用にお菓子を。
「可愛い〜」
「ありがとね」
「うん!」
「悠人君と仲良くできたの?」
「ラブラブだったよ」
「そう」
「雪?私の部屋に来て」
久々にお姉ちゃんからの呼び出し。
ラブラブトークが聞きたいのかな?
お姉ちゃんの恋ばなもすごく気になるし。
「お邪魔〜」
お姉ちゃんの部屋は私の部屋より綺麗。
それに全体が白って感じだから清潔感漂っている。
「そな辺座って」
「うん」
同じ家に住んでるのに、わざわざオレンジジュースとシフォンケーキを出してくれた。
「シフォンケーキ美味しい」
「それ、彼氏にあげようとしたんだけど形が悪くなっちゃって。だから雪に食べてもらえばいいやって思って」
「今度作り方教えてよ」
「一緒に作ろう」
「まさか、このために私を部屋に呼んだんじゃないよね?」
「このためだよ」
「まじ?!」
すごいのを期待してたのになぁ。
でも美味しいし、なんでもいっか。
「てかお姉ちゃんにも彼氏いたんだね」
「うん」
「カッコイイ?」
「ん…」
「プリクラとか画像とか見せてよ」
「はい」
プリクラに『1年突破!』って書いてある。
ちゅーしてるのもあるし。
ラブラブでいいなぁ。
1年付き合ってるのに教えてくれないって嫌なお姉ちゃん。
**
「かっこいいね、お姉ちゃんの彼氏さん」
ほんとにイケメン。
んー。錦戸くんみたいな感じ。
「雪の彼氏の写真も見せてよ」
「えー」
とか言いながら自慢したくて、iPhoneに入っているプリクラを見せた。
「結構イケてるやん」
「お姉ちゃんの彼氏さんよりはかっこいいよね」
「同じくらいかな」
「そうか?」
「うん」
「名前なんて言うの?」
「悠人」
「ふ〜ん」
「お姉ちゃんは?」
「希流」
「めっちゃ素敵な名前じゃん」
「うん」
__希流。
ちゃんと覚えておこう。
将来、私の義理のお兄ちゃんになるかもしれないし。
「悠人ね、来年大学生なの」
「雪は今何年生だっけ」
「2」
「だよね」
「そう。1こ上なの」
「すごっ」
「ありがとう」
「雪も同じ大学行けるように勉強して」
「わかってる」
きっとお姉ちゃんは同じ大学で知り合った人なんだろう。
学校って大切だよね。
1つの出会いをくれるところだもの。
「シフォンケーキありがとう」
「うん」
「美味しかったよ」
「お土産もありがとね」
「いいよ」
「ばい」
「お姉ちゃん、彼氏さんと頑張ってね」
「雪も。ね」
「ばいばい」
久しぶりにお姉ちゃんとじっくりお話しをできた。
お姉ちゃんと話すのが一番素直に話すことができる。
【今日はありがとう!お姉ちゃんもママもいっぱい喜んでくれたよ(o´∀`o)】
テスト週間入るので、しばらく更新しません。
いや、でも土日にはしたいなっと思っています。
来ました〜!!
勉強から解放ヾ(*≧∀≦)ノ彡☆ ってわけじゃないけど…笑
**
【悠人:そっか】
【うん。本当にありがとう】
悠人とのLINEはいつも短く終わってしまう。
4人でお泊まり行ったとき以来、悠人は4人で遊びたいと言っても遊んでくれなくなった。
LINEも既読無視が多いし、学校でも全く会わなくなった。
あいつ、授業真面目に受けてサボったりも全然しなくなっちゃって、がり勉じゃないかと思うくらい毎日勉強に追い込まれている。
大学受験ってそんなに難しいのかな…?
私も授業をサボらないようにしていたが、さすがにたくさんのことを考えてるとモヤモヤしちゃって久々にサボっていつもの場所へ行ってみる。
「iPod…」
あら…?忘れちゃったのかな。
「iPhoneでいっか」
仕方なくiPhoneで音楽を聞く。もちろん、カナちゃんの恋愛ソング。
「あっ」
いきなり左耳のイヤホンを取られて、チロルチョコを私の手のひらに乗せた。
上を見上げると、そこに。
「………悠人」
悠人がいた。
約束なんてしていない。
もちろん悠人は、がり勉になってたから来るなんて想像もしてなかった。
「久しぶりだね」
「俺、大学の推薦取れた」
推薦って勉強すれば取れるやつじゃないよね。
「おめでと」
「受かった」
悠人の行く大学は推薦だけ入試が早いらしくて、終わって結果も出たらしい。
「すごいじゃん!!」
だからずっと勉強していたんだね。
ここに来たら毎回モヤモヤがなくなってく不思議な場所かもしれない。
「お前も俺と同じ大学に来いよ」
「行くよ」
**
早くも桜の時期がやってき、悠人が高校で過ごす日もあと1日しか残されていない。
悠人なんて、卒業できないと思っていた。
なのにしちゃうんだもん。
私のこと思っていてくれるなら留年してくれたっていいのに。(←冗談)
「卒業生が入場します。拍手でお迎え下さい」
先生の合図で私もみんなと同じように拍手をして、3年生をお祝いする。
悠人が目から離れない。
あんなに、へにょへにょでだらしない悠人も今日だけはシャキッとしていて、まぁまぁイケメン。
「かっこいいね、先輩」
隣にいた沙耶が話しかけてきた。
あのことがあって以来、沙耶とも上手くいっていなかった。
ということもあってかなんだか新鮮に思う。
「自慢の彼氏だよ」
「私も大学入ったら先輩と付き合おっかな」
「悠人はダメだよ」
「知ってる。先輩よりかっこいい人見つけるもん」
沙耶と陽太が別れたことは沙耶と上手くいってなくたって知ることができた。
風の噂ってやつ。
「探してあげるよ」
「雪、趣味悪いじゃん」
「そんなことないよ、沙耶よりは確実にいいよ」
「あれは相手が悪かっただけ」
久しぶりに沙耶と話したらなんだか楽しくって盛り上がってたら、担任がやって来て、「シッー」っと唇に人差し指を当てている。
うちらも真似してやったら、足を蹴られた。
あ。暴力先生だね。
「卒業生が退場します」
いつのまにか卒業式が終わってしまった。
それと悠人がこの学校を桜と共に去っていってしまう。
でも追いかけるのは止めよう。
ここから見届けよう。
そして、来年の桜の季節に高校ではなく大学で会おうね。
「私、もう1つ早く生まれてきたかったよ。」
ENDヽ|●´エ`|ノ
★★
今まで見てきてくれたみなさん、レスをくれたみなさん。
本当にありがとうございました!
感謝ばかりです。
これからもどしどし感想を待っております。
そしてまたいろんな小説を書いていきたいと思っていますので、また見ていただくとすごく嬉しいです♪
ぽち(*´ω`*)
私からの評価は
前の方で評価してくださった楓様と似たようなことですね。
記号(!,?)の後の会話文は1つ空けると良いですよ。
会話文の前後の地の文も1つ空けるとか。
(…)や(_)は2つや4つなどの偶数個ずつ使用するなどですかね。
奇数と偶数でバラバラなのはとても読みにくかったりしますし。
顔文字や♪などの記号は使わない方が宜しいと思います。
あとはそうですね、全体的に流れが速すぎる気がします。
前半の翔太くんから悠人くんに移り変わるところは多分
物語の上で重要な部分なんだと思いますが、そういう
重要な部分もあっさりと飛ばされてしまって後々読んでるうちに
「何がどうなってこうなったんだろう?」と思いました。
もう少し地の文を加えた方が良いと思います。
メールの部分ももう少しひねって会話文と地の文で表現して
欲しいというのも正直な感想です。
地の文と会話文の比率というのでしょうか
だいたい6:4がいいらしいですよ。
良いところは、先輩と後輩の恋愛、そのあいだに取り巻く
人間関係を題材にしてそこまで最初に人物紹介を
していないところでしょうか。台本書きでもないところですね。
最後に長々とすみませんでした。私なりに頑張ってみましたが
もし気に食わない所があったら申し訳ないです。
レス有難うございます。
>>91
ありがとうございました。
アドバイスを生かして書いていきたいです。
あと、良いところも言って下さってありがとうございます(∀)
私も上の方々の同じですかね・・・?
なんて言うか・・・会話分が多く感じますね・・・。
顔文字は使うのを避けたほうがいいかと・・・。
あとは、なんというか最初の方の「こーこー」とかいうのは、
分からない人は分からないと思うので避けた方が良いかと思います。
そうやって書くのは良いですが、こーこー(高校)というふうに書けば分かりやすいかと思います。
なんていうか・・・飛び飛びですね・・・内容がよく分からない部分がたびたびあるのが印象にあります。
良い所は、人間関係を題材にしているところがとても面白いかったです。
まぁ、駄作を書いているような私の話などアドバイスなんて思わなくて良いです。
新たな小説を書く時は、読ませてください。宜しくお願いします。
>>93
ありがとうございます!
今書いている小説があるので書き終えたらまた感想お待ちしています(* ̄ω ̄)
来ました〜
とても切ない気持ちになりました。悪い点はほとんどありません。ですが、みなさんの言った通り、顔文字などは使わない方がいいと思います。そしたらより、読みやすくなります。でも「♪」とか記号はいいと思います。
自由に作っていいんです。どんな物語にしたいかは自分が決めます。
人が読みやすいように自分が自由に書くこと、それが必要なんです!
私は今
「サラと魔法とお姫様」
というファンタジー小説を書いてます。
ぜひ見に来てくださいね!
>>95
ありがとうございます!
ヤバい、キュン死します!
読んでてすっごいドキドキしました!
とりま、おもしろかったです!
文才あると思いました!
ファンになりました←ww
>>97 ちぃぽぽ* 様
べた褒めじゃないですか〜
ありがとうございます!
もしよければ、今書いている小説があるので、機会があればお願いします。
http://ha10.net/novel/1434976363.html
今日で最初から全部みました! ((
お疲れ様でした!
とても興味深い話でした!
>>99 +☆日和 様
ありがとうございます!
嬉しいです( ´∀`)
もしよければ、途中書きですが今書いている小説があるのでまたこちらも読んで頂けると嬉しいです♪
http://ha10.net/novel/1434976363.html