夕陽の見える丘に〜ひと夏のラブソング〜

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1:なっちー&◆jE:2015/04/18(土) 21:26 ID:x3U

あれは、私が中2の頃だったかな。
友達に誘われて、キャンプに行ったんだ。
それが、わたし達の出会い。

2:なっちー&◆jE:2015/04/18(土) 22:47 ID:NHo

主人公
永瀬薫(ながせ かおる)
髪型/ショートボブ。
身長/146cm。
趣味/料理
歌を歌う事
あだ名/歩くステレオ、薫
(歩くステレオっていうのは…
いつでもどこでも歌を歌っているから
ついた渾名)

廣瀬唯斗(ひろせ ゆいと)
身長/160cm
渾名/唯斗、廣瀬

廣川七瀬(ひろかわ ななせ)
身長/154cm
渾名/七海、なな

細川玲織(ほそかわ れお)
身長/172cm
渾名/れお

構成
玲織は、薫の事が好き
(幼なじみでもある。)
七海は玲織が好き
(薫の大親友である。)

3:なっちー&◆jE:2015/04/19(日) 21:39 ID:NHo

第一章 出会い
「ちょっと薫ー。早く来てよー。」
私の親友、七瀬が私を呼んでいる。
「ご...、ごめんごめん。今行く。」
持っていた荷物を高い方へと上げると、七瀬の元へと走ってゆく。
「遅いよー、薫ちゃん。」
もう一人の大親友、愛加ちゃんが私にそう言った。
「ごめんね、愛加ちゃん。七瀬ちゃん。」
三人で、肩を並べて、山道を登る。夏だから、気温が暑くて、額に汗が滲む。でも、森だから、木の陰が、私たちを包み込むような感じに、優しく揺れている。耳を澄ませれば、鳥の鳴き声が聞こえ、木々達は歌ってる。そんな不思議な事を考えながら、山道を登ると、辺りがグリム童話に出てくるような道へと変化した。幻だけれど、こうすると疲れが吹き飛ぶ感じ。

「んー、着いたー。」
手を上にあげて、目をつぶり、そんな事を呟く。
「ここから見る夕日なんて、最高なんだろうね。」
七瀬が、そんな事を言いながら、あたりを見回す。
「時間無くなるし、テント組み立てよ。」
登山する前に、もらったテントをナップから出す。女の子でも簡単に組み立てられて、自然にもいいテント。力には自信あるんだけど、この方がいいって言われて、貰ったんだ。

「出来たねー。」
「うん。じゃぁ、火を焚こ。」
あたりに落ちている枝と葉を集め、火をおこす道具を使い、煙が出てきたと思ったら、そこにさっき集めてきたものを置いた。
直ぐに火がついたので、私は、ジャガイモ、人参、玉ねぎの皮を剥きおわると、一口サイズの大きさに切り、持参した鍋に具材を入れる。そして、さっきの間に組んできた湧き水を入れ二三十分待つ。そして、持参したカレールウを入れる。

4:なっちー&◆jE:2015/04/20(月) 09:34 ID:NHo

「完成ー!」
持参した紙皿にご飯とカレールウをついで、スプーンを持って近くに倒れている木に腰を掛けた。夜の微風が優しく吹くのを感じながら、手を合わせる。
「「「いただきます。」」」

ご飯を食べた後、私は、ジャンケンに負けて、湧き水で、鍋やご飯を炊いたものを、洗いに行った。
「君も、キャンプ中?」
同級生ぐらいの男の子が私にそう聞いてきた。手に持っているものを見ると、洗い物を頼まれたんだろう。
「うん。ジャンケンに負けちゃって、今は洗い物中」
「俺も。」
それから彼は、私の横に腰を掛け、洗い物をしながら、色んなことを話した。学校の事や、家族の事。好きな食べ物や、嫌いな食べ物。今日は誰と来たのか。
「今日は、友達と来たんだ。鷹飛と匠平と。」
「そうなんだ。わたしも、友達と来たんだよ。」
そんな事を話しながら、洗い物を片付けてゆく。
「じゃぁまたね。」
「あっ、名前。聞いてもいい?」
ほかの事は話したけれど、それを聞くのを忘れていた。
「・・・廣瀬唯斗。」
ちょっと困った顔をして、その後微笑みながら、名前を名乗ってくれた。

5:なっちー&◆jE:2015/04/20(月) 13:51 ID:NHo

名を名乗ると、持ってきていた洗い物を持って、反対方向へと歩いて行った。
(廣瀬・・・唯斗。)
彼の名を、心の中で呟きながら、歩いて行く背中を見守った。

第二章 再開
あれから2ヶ月が経った。季節は夏から秋に変わり、辺りの山は紅色へと変わった。あれから2ヶ月過ぎても、彼と再開することは無かった。
(今頃、何してるんだろうな・・・。)
そんなことを、考えながら、窓を通して、空を見上げる。
「薫、今日暇?」
「うん。」
「じゃあさ、ライブ行かない?」
「いいよ。」
誰のライブなのか、この時は知りもしなかった。

近くのライブハウスに足を踏み入れ、一番に目に入ったポスターに、見たことのある人がいた。
(うっ、嘘ー。廣瀬君・・・)
そう、廣瀬唯斗君だった。まさかバンドをしているだなんて知らなかった。
「かっこいいよねー、ブラスト。」
「ブラスト?」
「そう、blackSTRAIGHTだから、ブラスト。特に、ボーカルのyuito。」
(ブラストかー。)


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