《韻(いん)と君》です。
小中学生向け恋愛小説をテーマに書いてきます((* •̀ㅂ•́)و✧
基本的に誤字脱字が半端なく多いです……(^^;;
かるーーーく指摘してもらえたら、嬉しいです。
未熟者なので仲良くしてください(๑o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅๑)
気軽に感想とか、絡んでくれると助かります!!
どうぞ!ヨロシクお願いしますヽ(`・ω・´)ノ
◎キャラクター
〇篠ノ目弥那(しののめやな)
特徴的な喋り方でどこか中二病漂う女の子。
世界は他人のためでなく自分のためにあると豪語し、自身のためならどんな犠牲も厭わない。一応12歳頃。
〇暁(ぎょう)
韻に縛られた存在。弥那に仕えているものの、どこか上から目線。武器は短刀で俊敏なものの持久力に欠ける。
〇閑(しず)
おかっぱ頭で面を付けたミステリアスな女の子。
珍しく(基本和装なので…)洋装の白いシフォンワンピースにブーツ。
音もなく現れたり、気づけば消えていたりする。
明けの方とどこか仲良さげ。
〇時雨(しぐれ)
韻に縛られた存在。閑に忠実に仕えている。
武器は弓で百射会中なのだが、元々演舞用の弓であり、連射などか不可。複数の敵には向かない。
〇明けの方(あけのかた)
包帯だらけの意味不明な男。
煙管をいつも吹かせており、忍びの知識がある。
空き地に茣蓙をひいて日々過ごしている。
韻のことを知っているようで札を授ける本人。
むむむ……( ・ὢ・ )
完全に書き忘れがありました💧
この後話が進んでから再び登場人物を作る予定なので、そのとき加筆します。。。
ストーリー中にも描写します、やっちゃった( ๑´•ω•)
時代背景は下記の通りです!
◎舞台
室町と現在が入り交じる世界。
「怪」が横行し人々は恐れおののくしかなかった。
そんな時代に生きる1人の少女が、韻を従えて戦うお話です。
#00◎モンタージュ
「まじっ……何っなん、ですか‼」
狭い路地の向こう。雲で隠れていた月がようやく解け、私はようやく彼(か)の相手を見ることが叶った。
「――っ、そういう、ことですかっ……か弱いレディーに対して、失礼っデス‼」
妙に訛(なま)った言葉は無視されて、攻めてくる彼の手を私は何とか苦無(くない)で弾いた。
相手は――怪(かい)。
圧倒的な力の差の前では、私の武器で近距離に向いたそれはどう考えても不利だった。
人間離れしたその力と、異形の形は原因不明の怪として、ここ、山城(やましろ)で噂されている、それ。
そのとき胸元にしまいこまれた紙が、くしゃりと音を立てた。
「……本当にっ、あの人は……」
――――全部見透かしている。
怪と離れたところに一旦逃げると、仕舞っていた"札"を取り出す。
「……『名は示し、縛る、言(こと)の鎖。韻(いん)を持って彼(か)を縛り、韻を持って力とす。現(うつつ)の世に縛られて、今力となりたまえ。
――"暁(ぎょう)"』」
苦無で薬指を傷つけた。ぷっくりと膨らんだ血が札に落ちる。紅が札に咲くと、札は赤く小さく光ると消えた。
私はすぐに立ち上がり、空(くう)に向かって大きく叫んだ。
「イイですか、私がアナタの主(あるじ)なのデス‼
私にとっとと尽くせ、アホぉーーっ‼」
#01◎修羅
ことの始まりは、数刻前に遡る。
「おっはよーございまーす!
皆の寺子屋のアイドル篠ノ目弥那(しののめやな)ちゃんですよー」
戸を開け放つと一瞬の静寂が生まれる。
黒板もないこの学び舎は、簡易に机と座布団がただただ列をなすだけだ。
あたしはそこに不規則に模様をつくる人影に笑顔を向けた。
まあ、別に返事を期待してたわけではないのだが。
「……今回も無視デスか……」
なぜだか(案外簡単な理由なのかもしれないが)あたしは周りから浮いている。
ちょぴっとだけ、協調性が足りないのかも知れない。
取り敢えず、近くの席に座った。
そのとき部屋に若い僧が入って来た。
その表情にはどこか、落ち着きがない。
「……えっと、和尚……さまに、用事が入ったため、今日の授業は、無くなりました」
確か、この寺の修行僧の1人……だったはずだ。
そう言って、おもむろに襖を閉じると部屋を去っていった。
それと同時に周りがどうしたんだろー、などと騒ぎ出した。
それを横切り、あたしは勝手に奥へと向かった。
奥に和尚さんの私室があることをあたしは知っていたから。
勿論、あたしの辞書に遠慮はない。
「おっしょーさーんっ、どしたのデスか〜?」
入った瞬間に嗅ぎ慣れてしまったそれが鼻についた。
嗚呼、またか、とそれを見る。
ガラリと開けた襖の向こうにいたのは、生気のない、ただの肉片だった。
もう動くことのない、ただの、肉の、カタマリ。
見慣れた……だなんておかしいけれど、確かに私がよく知っている、それ。
「…………」
無言でそれを見ていると、1人の僧が駆け寄ってくる。先ほどの修行僧だ。
「……ここで見たものは、全て忘れなさい」
「これは、全部、悪い夢だから。――悪い、夢、だから」
ゆっくりと、合わない視線の中、彼の口の中でもごついた、言葉。
自分に言いかけるようなその言葉に私は寺を追い出された。
仕方なく、そのまま足を進める。
廊下には、もう学生はいない。
私しか、いない。
「和尚さんなら、悲しむかと思ったんデスがねー」
ハートブレイクなのです、と少しも痛まない胸を押さえた。
やっぱり。
あたしは相も変わらず、元気に溢れた、ヒト殺しなのだ。