〜魔法の世界〜 Anotherstory

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1:聖夢◆Yc:2017/02/25(土) 16:01





えっと聖夢です。
親友の作品なのですが一緒に描くことになりました!
これはほのぼのの日常です!
今親友がかいてる(http://ha10.net/test/read.cgi/novel/1474101810/l50)の後なのでネタバレ大です!

荒らしやなりすましはご遠慮ください。

では1ページを開いてください

9:聖夢◆Yc:2017/03/05(日) 10:12



2話 ノアの悩み

「はぁ」

綺麗な夜空の下、ノアはため息をつきながらベランダで夜空を見つめた。
浮かない顔をし何か悲しそうな顔つき。
ノアの頭の中は姉のノエルのことでいっぱいだった。
完璧な姉。ノアはその姉を超えたい気持ちでいっぱいだった。
けど、姉だからこそわかる。今の自分に姉を超えられない。いや、ずっと姉を超えられないと──────。

次の日、魔法学校。

「…………」

ノアは机にうつぶせてぼーっとしながら姉のことばかり考えてる。

「ノーア!ちょっと聞いてよー!ネアとユウが僕のこといじめるんだよ?」

泣き真似をしながら「ひどい」というリーミ。ノアはそんなリーミをみて「あはは…」と苦笑いする。リーミとノアは同じクラスだ。それかつ、親友でもある。ノアがノエルと大ゲンカしたとき、リーミはノアのことを心配し仲直りするきっかけを作ってくれたのだ。ノアはリーミに本当に感謝をしてる。かつなんでもいえ自信満々なリーミを尊敬してるのだ。

「ノア?どうしたの?」

リーミはノアの顔を見て何かを感じ取ったようだ。ノアはびくり!とし視界を窓に変えた。

「なんでもないよ」

そういうノア。けどリーミにはわかる。ノアは悩んでるってことを。

10:聖夢◆Yc:2017/03/10(金) 21:07



「お姉ちゃんを…超える!!」

ノアは放課後、学校に残って復習をしてる。
夕日がさす教室。照らされながら勉強するノア。頭の中は姉のノエルを超えることでいっぱいだった。
「このままじゃ」そう思って焦りが募ってく。

(お姉ちゃんは本当にすごいよ)

机に伏せて今日のことを思い出す。姉に用があって教室に行った時のことだ。

時は戻り昼のこと。
ノアは姉に呼び出された。

「まったく…なんなの?」

はかっとためいきをつきなざら廊下を歩くノア。はやくリーミたちとゆっくり話したいのに、と嫌そうな顔をする。姉のことは嫌いではないのだ今は話したくない、そんな気分だ。超えれない壁、厚い壁。ノアはゆっくり左手を前に伸ばした。そのときだった───。

「ノーーア!」

いきなり後ろからぎゅっと抱きつかれた。その衝動でノアは前へこけそうになった。けど後ろにぐいっと引っ張ってくれた。振り返らなくてもだれだかわかる。ノアが今、悩んでる相手、そして身内。

「お姉…………ちゃん」

そうかのなく良くな声でいい振り返る。その通りノエルだった。

「来てくれてありがとう!」

にこりと穏やかに微笑むノエル。大好きな姉。が、超えなきゃいけない姉。ノアの心は複雑で複雑だった。
子供扱いして欲しくない、かといって構って欲しい。

「別に…」

ぷいっとそっぽを背けた。ノエルは「あらあら」と呟きノアを見つめる。その表情はどこか悲しげだった。

11:聖夢◆Yc:2017/05/14(日) 10:13



 「ノアちゃん、明日出かけない?休みだし」

あっとしノアの肩にぽんっと手を置いたノエル。
笑みを浮かべ、ノアの顔を覗き込もうとする。

 「そんなこと?帰って聞けばいいじゃん」

肩の手をどけ、覗き込もうとする相手に背を向ける。
ノエルは「まぁまぁ」と笑みを崩さないままだ。

 「ノエルちゃんの妹さん?」

そんなやりとりをしてると2人に近づいた子。
ノアは首を傾げ不思議そうにしてた。

 「あら?シーナちゃん!ええ、そうよ」

にこり、とそのシーナというこの方を向き微笑み返すノエル。
シーナはノアをまじまじと見つめしばらく何も発さなかった。

 「やっぱり似てる!ってことは成績とかもいいんでしょ?」

満面の笑みを浮かべ、ノアの手を取ったシーナ。
ノアはその場にぽかんと口を開けていた。

 「この子は私の友達よ」

 「シーナで〜す!でも2人ともすごいね!美人で頭も良くて。ノエルちゃんはね、今日のテストでね、全部100点とったの!」

それを聞いた瞬間、なんとも言えない感じがする。淡々と喋り続けるシーナ。けどノアは無言のままその場に突っ立っていた。シーナの言ってることも耳に入らない。どんどん視界が遠のいていく。この前したテスト。満点もあったが全てというわけではなかった。自分の実力不足を思い知らされた。ふらりとふらつくノア。

 「大丈夫?」

ノエルは心配になりノアを支える。
ノアは首を振る。

 「ごめん。先生に呼ばれてるから」

そんな嘘をつき走り出す。
廊下を走ったりしたら先生とかいろんな人に怒られる。それは常識。
けど今はそんなこと考える余地が彼女にはなかった。

 ( 目が熱い… )

今、自分はひどい顔をしてる。そんなことを思った

 ( けどもっと…もっと… )

教室につき、ノアはノートを広げる。

 「お姉ちゃんを…」

 


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