えっと聖夢です。
親友の作品なのですが一緒に描くことになりました!
これはほのぼのの日常です!
今親友がかいてる(http://ha10.net/test/read.cgi/novel/1474101810/l50)の後なのでネタバレ大です!
荒らしやなりすましはご遠慮ください。
では1ページを開いてください
2話 ノアの悩み
「はぁ」
綺麗な夜空の下、ノアはため息をつきながらベランダで夜空を見つめた。
浮かない顔をし何か悲しそうな顔つき。
ノアの頭の中は姉のノエルのことでいっぱいだった。
完璧な姉。ノアはその姉を超えたい気持ちでいっぱいだった。
けど、姉だからこそわかる。今の自分に姉を超えられない。いや、ずっと姉を超えられないと──────。
次の日、魔法学校。
「…………」
ノアは机にうつぶせてぼーっとしながら姉のことばかり考えてる。
「ノーア!ちょっと聞いてよー!ネアとユウが僕のこといじめるんだよ?」
泣き真似をしながら「ひどい」というリーミ。ノアはそんなリーミをみて「あはは…」と苦笑いする。リーミとノアは同じクラスだ。それかつ、親友でもある。ノアがノエルと大ゲンカしたとき、リーミはノアのことを心配し仲直りするきっかけを作ってくれたのだ。ノアはリーミに本当に感謝をしてる。かつなんでもいえ自信満々なリーミを尊敬してるのだ。
「ノア?どうしたの?」
リーミはノアの顔を見て何かを感じ取ったようだ。ノアはびくり!とし視界を窓に変えた。
「なんでもないよ」
そういうノア。けどリーミにはわかる。ノアは悩んでるってことを。
「お姉ちゃんを…超える!!」
ノアは放課後、学校に残って復習をしてる。
夕日がさす教室。照らされながら勉強するノア。頭の中は姉のノエルを超えることでいっぱいだった。
「このままじゃ」そう思って焦りが募ってく。
(お姉ちゃんは本当にすごいよ)
机に伏せて今日のことを思い出す。姉に用があって教室に行った時のことだ。
時は戻り昼のこと。
ノアは姉に呼び出された。
「まったく…なんなの?」
はかっとためいきをつきなざら廊下を歩くノア。はやくリーミたちとゆっくり話したいのに、と嫌そうな顔をする。姉のことは嫌いではないのだ今は話したくない、そんな気分だ。超えれない壁、厚い壁。ノアはゆっくり左手を前に伸ばした。そのときだった───。
「ノーーア!」
いきなり後ろからぎゅっと抱きつかれた。その衝動でノアは前へこけそうになった。けど後ろにぐいっと引っ張ってくれた。振り返らなくてもだれだかわかる。ノアが今、悩んでる相手、そして身内。
「お姉…………ちゃん」
そうかのなく良くな声でいい振り返る。その通りノエルだった。
「来てくれてありがとう!」
にこりと穏やかに微笑むノエル。大好きな姉。が、超えなきゃいけない姉。ノアの心は複雑で複雑だった。
子供扱いして欲しくない、かといって構って欲しい。
「別に…」
ぷいっとそっぽを背けた。ノエルは「あらあら」と呟きノアを見つめる。その表情はどこか悲しげだった。
「ノアちゃん、明日出かけない?休みだし」
あっとしノアの肩にぽんっと手を置いたノエル。
笑みを浮かべ、ノアの顔を覗き込もうとする。
「そんなこと?帰って聞けばいいじゃん」
肩の手をどけ、覗き込もうとする相手に背を向ける。
ノエルは「まぁまぁ」と笑みを崩さないままだ。
「ノエルちゃんの妹さん?」
そんなやりとりをしてると2人に近づいた子。
ノアは首を傾げ不思議そうにしてた。
「あら?シーナちゃん!ええ、そうよ」
にこり、とそのシーナというこの方を向き微笑み返すノエル。
シーナはノアをまじまじと見つめしばらく何も発さなかった。
「やっぱり似てる!ってことは成績とかもいいんでしょ?」
満面の笑みを浮かべ、ノアの手を取ったシーナ。
ノアはその場にぽかんと口を開けていた。
「この子は私の友達よ」
「シーナで〜す!でも2人ともすごいね!美人で頭も良くて。ノエルちゃんはね、今日のテストでね、全部100点とったの!」
それを聞いた瞬間、なんとも言えない感じがする。淡々と喋り続けるシーナ。けどノアは無言のままその場に突っ立っていた。シーナの言ってることも耳に入らない。どんどん視界が遠のいていく。この前したテスト。満点もあったが全てというわけではなかった。自分の実力不足を思い知らされた。ふらりとふらつくノア。
「大丈夫?」
ノエルは心配になりノアを支える。
ノアは首を振る。
「ごめん。先生に呼ばれてるから」
そんな嘘をつき走り出す。
廊下を走ったりしたら先生とかいろんな人に怒られる。それは常識。
けど今はそんなこと考える余地が彼女にはなかった。
( 目が熱い… )
今、自分はひどい顔をしてる。そんなことを思った
( けどもっと…もっと… )
教室につき、ノアはノートを広げる。
「お姉ちゃんを…」