お願いだから、わたしを好きにならないで。

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1:Seira◆V6:2017/05/25(木) 00:19


はじめまして、Seiraと申します。

小説は初めて書きます!

至らないところばかりだとは思いますが、よろしくお願いします。

荒らし等はやめてください。

どうぞごゆっくり、お付き合いくださいませ。

2:Seira◆V6:2017/05/25(木) 00:21




お願いだから、わたしを好きにならないで。




Next>>3→登場人物紹介

3:Seira◆V6:2017/05/25(木) 23:45


。.。:+*------ 登場人物紹介 ------*+:。.。


〔立花 星姫(たちばな せいら)〕
ピアノが得意な中学1年生の女の子。優しくて思いやり深く、人を嫌いになれないタイプ。少し天然で、自己評価はとても低い。

〔朝比奈 健斗(あさひな けんと)〕
星姫の同級生の男の子で、小1からの付き合い。それなりに優しく、とても一途。小学校の頃からずっと星姫のことが好きで、猛アプローチをする。

〔保海 優弥(ほかい ゆうや)〕
中学校に入って星姫と同じクラスになった男の子。小学校は別だったが、一目見た瞬間に星姫を好きになり、できるだけそばにいようと、彼女の相談などに乗る。

〔芳野 涼夏(よしの りょうか)〕
小学校時代に星姫をいじめていた内の一人。中学でも同じクラスになり、息苦しさを感じている。健斗のことが好きで、星姫に嫉妬をする。


ほぼノンフィクションです。

4:Seira◆V6:2017/05/25(木) 23:49

>>3
そのうち付け足すと思います。

5:Seira◆V6:2017/05/26(金) 00:06


1,プロローグ~星姫side~

小学5年生の終わりから6年生の途中まで。

わたしは、いじめに遭っていた。

いじめられていた友達を助けたがために、わたしがいじめられるようになったんだ。

クラスの女子全員から無視をされ、物を隠され、陰口を言われ……。

大したことないかもしれない。

ありきたりかもしれない。

それでも、わたしにとっては辛かった。

辛くて辛くて、どうにかなってしまいそうだった。

でも、友達を助けるためにはなんでも出来たわたしにも、やめてと言う勇気がなかった。

誰かに助けてもらいたかった。

わたしの辛さに気づいて欲しかった。

……そんな都合の良いことなんか、望んじゃダメ。

だから、一人で誰にも言わずに耐えた。

いじめがなくなっても、わたしは心を閉ざし続けた。

ずっと一人でいたがった。








そんなわたしを、キミは好きと言ってくれたんだよね。

6:Seira◆V6:2017/05/28(日) 23:52


登場人物、早速付け足しです。

〔渡 実香子(わたり みかこ)〕
星姫の同級生で、健斗と同じく小1からの付き合い。サバサバした性格で、友達も多い。星姫のことを心配しまくっている。

7:Seira◆V6:2017/05/29(月) 00:09


2,どうしよう 【星姫side】

「みかっち!どうしよ、わたし……っ」
待ちに待った中学校の入学式の日。
わたし、立花星姫は仲良しのみかっちこと渡実香子ちゃんと掲示板に貼られたクラス発表の紙を見ていた。
「どうしたの、せいらん?……あー、うちとはクラス離れちゃったかー!残念ーっ!」
そう、みかっちとクラスが離れ……じゃ、なくて!
「それもそうなんだけどね!違うの、あの……りょ、涼夏ちゃんと、同じクラスなのっ!」
「……へ?」
え、みかっち、分かってるのかな……?
「……っ……ええぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
ひゃぁっ!
「みかっち!声が大きいよっ!」
うわぁ……みんな見てるよ。
どーすんのよぉ……!
「ごめんって。でもウソでしょ。大丈夫なの?」
「大丈夫じゃないよぉ……っ」
みかっちがこんな反応をするのも、わたしがパニクってるのも、無理ないんだよねぇ……。
「……はあーぁ」
「入学式の朝から、何で大きなため息ついたんだよ」
頭上から聞こえたのは、まだ声変わりしていない男子の声。
「……うあ、健斗……っ」

8:Seira◆V6:2017/06/13(火) 06:59


3,大丈夫なのに【星姫side】

「何かあった?」
え……。
いつも以上に優しく聞いてくれる相手に驚きを隠せない。
「いや、あの、その……」
「せいらんが涼夏と同クラになっちゃったの!バカ!!」
口ごもるわたしに代わって、みかっちが言った。
まるで、怒りをぶつけるかのように。
「え、俺?なんで?……ってか、芳野と同クラ?それ、マジ?!」
戸惑ったらしい健斗がわたしを見てくるから、曖昧に笑っておく。
「あ……う、ん……まあ、ね」
「何かあったら、言えよ!小学生のときみたいに、一人で抱え込むな」
どうして……。
「……わたしは、大丈夫よ」
優しくしないほうが、いいよ。
また、わたしに傷つけられるだけだから。
「ふっ、二人は同じクラスなんだよね!わ、わたし、先に行くね!じゃあねっ!」
なんとなく、逃げてしまった。
わたしのダメなところ。すぐ逃げる。
「せ、セイラ……!」
「……涼夏、ちゃん……」
声を掛けられて振り向くと、涼夏ちゃんがいた。
「あのさ……同じクラスだよね、あたしら」
「う、うん……」
「その……一年間、よろしく」
ビックリした。まさか、そんなことを言われるなんて。
涼夏ちゃんも悪い人じゃないのかもしれない。
そう思うと、思わず顔がほころぶ。
「こちらこそ……!よろしくね」
……それでも不安は消えなかった。
わたしは、大丈夫なのに。

9:Seira◆V6:2017/06/20(火) 23:29


4,何よ【涼夏side】

あーあ。
よろしく、って言っちゃったよ。
同じクラスで一年間とか、あたしが耐えられないし。
あたしはセイラが嫌いだから。
というか、セイラを嫌いって思っていないと苦しい。
「あ、芳野」
急に聞こえた愛しい声に、眉間に寄っていたシワがすうっと溶けていくように消えるのがわかる。
「けん、と……」
その声の主は、あたしが想いを寄せている人であり、セイラをいじめる要因でもある人。
「お前さ、セイラと同じクラスなんだろ。もう……いじめるなよ」
あんたは何にも知らないくせに。
何かがプツンと切れた。
健斗にこんなにムカついたのは、多分二度目だ。
「何よ、あんた!口を開けばセイラ、セイラって!あたしの気持ちなんて何にも知らないのに、意味わかんないこと言わないでよね!」
あぁ……やっちゃった。
こんなに、怒鳴るつもりなんかなかった。
もう、あたしってば最低……。

10:匿名:2017/06/21(水) 00:13

面白くなってきた

11:Seira◆V6:2017/06/21(水) 16:10

>>10
まさか、読んでくださる方がいたなんて……!
感激です。そして、お褒めの言葉(?)、ありがとうございます!
これからも、宜しければ読んでくださいね。


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