本小説は別サイトで投稿しようとしましたが、続けられる自信が無いので、ここで投稿することにしました。
仮にある程度書き続けることができれば、別サイトに投稿しようと思います。
ボリス。
そう。彼は私に仕事を振ってきた者の名前
だ。
↓
ボリス。
そう。それは私に仕事を振ってきた者の名前だ。
まあ、他にも訂正箇所はかなりあるな。
そういえば、>>13の冒頭に※の印を入れるのを忘れた。
16:アーリア:2017/08/20(日) 22:10 第3話 疑心暗鬼と昼寝
「けれども、ボリスとか言う騎士には気をつけなさい」
俺は彼女の言葉がどうしても頭から離れなかった。ボリスは俺に仕事を依頼してきた人物であり、騎士階級の人間である。そして、気前良く前金として1億マネーも支払ってくれたのだ。
とはいえ、今後支払われる予定である5億マネーが本当に手に入るかは判らない。少なくとも1億マネーは確実に手に入るからこそ今回の妙な仕事を引き受けたのだ。
「用心のためにも、5億は諦めるか」
俺はあえて5億は諦めることにした。彼女は単に「ボリスに気をつけろ」としか言っていなかったがその意味するところは、用済みになった俺を始末する可能性を示唆しているのかもしれないのだ。よって今から為すべきことは、ボリスと鉢合わせにならないようにこの屋敷から出ることである。相変わらず、屋敷内には守備兵は見当たらないので、最初に案内された談話室に戻り、そこで時間稼ぎをすることにした。
談話室に入ると、やはり誰も居ないのでとりあえずソファに座った。
・・・・・・。
※
「ボリス様、一体何故ここで待機を為さるのです? 」
老家臣は、ボリスと守備隊長のやり取りがあってからかなり時間が経過しているものの、この場から一向に動こうとしないボリスに対して疑問に思っていたのである。
「先ほども言ったが、屋敷内に暗殺のために1人のダミー役を放ったのだ。しかし。戻って無くてね。本当は宴に招待したいのだが・・・・・・」
「そういうことですか。しかし、守備隊長からはなるべく早く帰るよう要請されてますぞ」
ボリスとしては、ここでアルフレドも自分の屋敷へ連れて行き、容易に始末できるよう準備したかったのである。
「仕方が無い、守備隊とのトラブルも避けるために帰ることにしよう」
ボリスは引き上げることにした。
【次レスへ続く】
【前レスの続き】
※
「起きろ! 」
突然聞こえた大声によって、俺は目を覚ましたようである。
「・・・・・・」
どうやら、談話室のソファで座っているうちに眠ってしまったようだ。そして、俺を大声で起こしたのは、アッシュのようである。
「お前が伯爵閣下を殺したのか! 」
と、アッシュは俺に食ってかかる。確かに俺も「金のため」に暗殺に関与した以上、潔白ではない。しかも、「伯爵をぶっ殺す」やら「伯爵に復讐してやる」と叫びながら屋敷内を走り回ったのであり、それを聞いていたであろうアッシュが俺を疑うのも当然だ。
「殺してはない」
殺していないのは事実だ。
「嘘をつくな! 」
そう言うと、アッシュが剣を構えた。俺を殺したいのだろうが、それは御免だ。
「剣を構えて何をするんだよ。向こう行けよ。ぶっ殺すぞ」
とりあえず、口で威圧する。だが、アッシュは無言で切りかかってきたのである。だが、当然俺は予想していたので、ソファを持ち上げて攻撃を防ぎ、そのまま押し倒したのである。アッシュの上にソファが覆いかぶさり、さらにその上から俺が全力でソファを押しつけている状態となった。
「俺は殺してないぞ。これは事実だ」
「だ、黙れ」
このままでは埒があかないのは当然だが、今このタイミングで屋敷の外へ出ても、ボリスたちと鉢合わせになるかもしれない。しかも屋敷内で、俺を殺そうとしているアッシュと追いかけっこやら隠れんぼをする気もない。
「音がすると思えば、貴方はまだ屋敷にいたの? 」
談話室の入り口の方から、女性の声が聞こえきた。どうやら、また先ほどの女性のようだ。
「貴方さ、俺の通行を妨害する者は居ないとか言いましたけど、この兵士が襲ってきたんですけどね」
とりあえずクレームをつけてみた。
「アッシュは数分前に意識を取り戻したのよ? その間、貴方は何をしていたのかしら」
どうやら、余計なクレームが墓穴を掘ったようだ。だめ元であるが、取りあえず誤魔化す戦法をとることにした。
「どうやら、気を失っておりまして、気がつくとソファの上で眠っていたようなのですよ。そして、この兵士に起こされた後に、伯爵閣下を殺したか否かで口論となりましてね。で、剣を構え俺を襲ってきたものですから防御に出たのです」
「なるほど。アッシュ、これは彼の言うことは事実なのかしら? 」
「自分が偶然談話室に入ると、確かにソファの上で眠っていました。彼を起こした後に口論となってしまいまして・・・・・・。ですが、彼は伯爵に復讐するなどと叫びながら屋敷内を走り回っていたのも事実ですし」
少なくとも、客観的に見て何らかの理由で俺が眠っていた(実際は普通にソファで昼寝をしていただけだと思うが)ことはアッシュが証言してくれたので、何とか誤魔化すことができるかもしれない。伯爵に復讐するなどと叫びながら屋敷内を走り回った理由は、彼女も重々承知しているだろう。
「お父様に復讐にすると言いながら屋敷内を走り回ったのが事実なら、確かに殺害に関与している可能性があるわね。彼は私が直接取り調べるから、アッシュは自分の持ち場に戻りなさい」
「し、しかしマーシャ様お一人で大丈夫なのでしょうか? 」
「私の実力を疑っているのかしら? 」
「い、いえ申し訳ありません。直ちに持ち場へ戻ります」
そう言うと、アッシュは慌てて談話室を出て行ったのである。
「さて、私がボリスに気をつけろと言ったものだから、怖くなって屋敷から出れなくなったのかしらね? 」
「・・・・・・はい」
誤魔化すことは、最初から無理な話だったようだ。最初から判ってれば余計な努力をしなくて済んだものを。
「中途半端に恐怖を煽った私にも責任はあるわね。ちょうど談話室に居ることだし特別に私の父とボリスの関係について話をしようかしら。まずは部屋を片付けましょう」
そう言って、俺とマーシャ伯爵代理は散らかった談話室を片付けることにした。
第三話終わり
下に下がり過ぎて探すのにつき困難を極めたので、投稿しやすいよう上げました。
19:ジュチ:2018/03/27(火) 16:12アーリアさんに質問したいのだが
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