皆さん、初めまして!
ここのスレでは、私と薫先生、Rinon先生によるコラボ小説を届けていきたいと思います。
荒らし・なりすましはNGで。
コメントぜひぜひお願いします!
では、始めていきます。
>>9
下から4行目、
アリス→ジュリリ
トウナ→ユイカ
と言ったということです。分かりにくくてごめん!
3.勉強合宿?
今日も、あの教室に行かなきゃいけないのか……。
そう思いながら生徒玄関で立ち尽くしていると。
急に、周りで動いていたい人たちがぴたりと止まった。
ピンポンパンポ〜ン
[1年A組の星川 美藍さんを見かけた方は、至急職員室まで来るよう伝えてください。繰り返します…]
わたし以外の人がみんな一斉にこちらを見てきた。
「……え?」
「あの星川さん、放送があって呼ばれていたから職員室に行って。今すぐ」
声をかけてくれたのは、大人しそうな先輩だった。
『教えて頂きありがとうございます!』
そうノートに書いて見せると微笑んでくれたので、ぺこりと軽く会釈しながらその場を離れる。
職員室か……わたし、何か変なことやったかな……。
コンコン、ガラガラ__
「あぁ星川さん!待ってたわ〜」
来たのは担任の先生だった。
『おはようございます。何故わたしは呼ばれたのですか?』
「まぁまぁ、ちょっとこっちに来て」
そう言って連れて行かれたところは、なんと校長室。
やっぱり、わたし何かやらかしたのかな……?
入った瞬間、校長先生が話し出した。
「星川さん、単刀直入に言ってしまうと、貴女に他校との勉強合宿に参加してもらいたい。他校と言っても、中学生だけではなく小学生もいる。貴女は手話を教えてあげてほしいんだ」
は……。何それ……。
『わたし、やりたいです!』
楽しそう!絶対、参加したい!
「提案したのは彦宮学園、参加するのは泉ヶ丘中学校、律鎌小学校、そして紫蘭女子だ。書かなければならない書類があるらしいが、きみなら大丈夫だろう。頑張ってください」
泉ヶ丘……って、水沢くんの学校!一緒に参加できたらいいな、なんて。
そしてわたしは、ノートにでかでかと書いて、堂々と突き出した。
『はい、もちろんです!』
友達が出来そうな予感!楽しみだなぁ!
4.美男子あらわる
今日は、泉ヶ丘中学校へ特別訪問しよう。
それぞれに電話して、オーケーが出たので訪問する。
電車をいくつか乗り換えて、泉ヶ丘中学校へ向かった。
中学校だから、ちょっとドキドキする。真美たちが通ってるところは高等部もあるけど。
知らない人ばかりだと…。
気付いたら泉ヶ丘中学校の校門に立っていて、変人だと思われたくないので、足早に校長室へ向かった。
部活の時間だからか、かけ声がすごく聞こえるけどっ。
真美、目立ってる。
見られてる気がするんだけど!
校長室をノックすると、優しそうな校長先生が出てきた。
「多田本真美です。交流会について、プリントを作りました。どうぞ受け取ってください」
校長室を出て、幸さんを探す。
近くにいた子たちに聞いたところ、○○部らしい。
○○部を訪ねて、顧問の先生に幸さんを呼んでもらった。
うわぁ、思った以上に顔立ち綺麗。
「初めまして。私立彦宮学園の初等部児童会長の多田本真美です。交流会について、プリントをお届けに参りました」
作ってきたプリントを渡し、軽く説明して後を去る。
こんな感じで、明日も行こう!
真美は、校長先生に進められて部活見学させてもらって、彦宮学園に帰った。
まいだけど、名前変えました!
14:薫:2017/08/07(月) 13:59 5.努力は必ず報われる………?
「アリスちゃん、ちょっといい?」
5-2に来たトウナ先輩は、この前校長先生に渡されたショルイをかかえている。
「先輩!書き終わるました?」
「いやあ、それが難しくて………」
やっぱり!
「Friendだすね!先輩ッ‼」
「Friend?なあに、それ」
「えっと…ニホンゴで何て言うか分からないなので………」
あ、話を戻そう。
「ショルイ、どうしますですか?アタシはジュリリに教えてもらうことに………」
おっ!いいこと考えた‼
「あの、イッショにジュリリとアタシとショルイ書きません?」
ジュリリはトウナ先輩に憧れるてるからね!
それにショルイも終わるしラッキー☆
「うん!いいね!ユイカとモナミと……あっ、わたしの友達が崎紅学園なの。やって貰わない?」
「いいですねっ☆」
そのあと……………先輩のfriendにあんなに厳しくされるなんて……思ってもみないかったんだけれどです。
あーあ、アタシもニホンゴ頑張るて、ベンキョーできるようになんないとなんだなぁ。
※ Friendは仲間という意味です!
6.やるしかない
「はい、これが書類よ。書くことたくさんあるけど、3日後までに必ず提出してね〜」
校長先生から話を聞いてから2日後。
例の書類がわたしの元に来た。
さらっと目を通すだけでも、結構色々書かなきゃいけないことが分かる。
ひとりで書けるかなぁ……。
『他校の参加する生徒さんは教えて頂けないのですか?』
「あぁ、私は知ってるんだけど、なんか個人情報だから当日会うまでは絶対教えるな!って言われちゃったのよね〜」
『それなら仕方がないですね……』
もし泉ヶ丘からが水沢くんだったら、一緒に書けたのに!と少なからず思ったのはなかったことにしよう。
「あ、そうそう。合宿って来週だからね〜」
やだな先生、それくらい知ってま……はいぃ?!
『先生!今、来週って言いました?急すぎません?わたしが聞いたの、一昨日なんですが!』
半ば殴り書きみたいに書き、先生の顔の前に出す。
「この企画自体、決まったのが先週らしいのよ〜」
先生は笑ってるけど、それ早すぎだって!
「じゃあ、よろしくね〜」
いつまでも頼りない先生にぺこっと頭を下げて、自席についた。
あぁもう、やるしかないじゃない!!
7.原稿作成
他校に迷惑だったかも。
真美たち、そろそろ学園イベントがあるから…。
ごめんなさい。
真美たちの都合で。
申し訳ない気持ちで、今日は学校訪問が恐くなってしまった。
嫌な目で見られたらどうしようって。
真美は仕方なく、勉強会の司会を考えることにした。
秀花さんにも手伝ってもらってね。
「この辺りの説明したら?興味深いと思うよ」
原稿用紙に、ちょっとずつ赤ペンで印を入れながら書き込む。
まるで、秀花さんふーちゃんみたい。
ふーちゃんって言うのは、秀花さんの双子の姉で、仲良かった子。
児童会長になれたのも、ふーちゃんのおかげなんだけどね…。
「真美ちゃーん、真美ちゃーん」
はーい。
秀花さんを見ると、クスッっと笑って、また一緒に考えてくれた。
何だか不思議。
すごく楽しかった。
不安な気持ちも静まってきた。
「秀花さん、真美、今日は律鎌小学校行ってくるよ」
「うん。会長、行ってらっしゃい」
秀花さんも部T(部活動Tシャツ)に着替えて、部活へ行った。
真美の足取りも軽やかで、律鎌小学校へ電車を乗り換えて行った。
8.ドキドキ準備‼
ピーンポーンパーンポ〜〜ン
『6年3組、浄坂桃奈さん。5年2組、一アリスさん。至急、校長室に来てください。繰り返します………』
わっ!アタシ、呼ばれてる!
ショルイ、ダメなところあったなのかな?
それとも、交流合宿のヒが決まった⁉
交流合宿のことを知らないfriendは、
「アリスなんか悪いことしたの⁉」
とか言ってる。
あ、急ぐないと!
校長室に行き、話しをきく。
「例の書類、ありがとう。よく書けていたよ」
ふふっ。ジュリリとミオウさん、ユイカさん、モナミさんのおかげ。
「交流会の日程だが、来週から泊まりがけだ。あと、今日彦宮学園の児童会長さんがお見えになると電話があった。メンバーは当日まで秘密だが、児童会長さんは詳しく話したいそうだ。名前を言うときは苗字だけにしとくのだよ。当日のドキドキが台無しだからねぇ」
校長先生はイタズラに笑う。
先生のコトバ、難しくて全然わかんないなんだけど。
だれかが来るのかな?
後で先輩にきこう。
そして、合宿来週か!
「先輩ッ‼楽しいみですね!ジュンビ一緒にするませんか?」
「いいよ!ドキドキの準備だね‼彦宮学園の子にも会えるし、たのしみ!」
うなずきながら、思うた。
先輩は、わたしのニホンゴの間違いも理解して、分かりやすく話してくれる。
先輩みたいになりたいなぁ。
ジュリリと先輩について、また話そう。
ドキドキじゅんび! 楽しいが近づいてくるっ☆
9.言い忘れ
『先生、これどうぞ』
「あら〜早いわね〜!お疲れさま〜」
次の日、例の書類を手渡しすると、先生は目を見開いていた。
「う〜ん、さっと見たところだとOKね!」
先生との温度差をすごく感じるのは、わたしだけかな……?
「ちょうど良かったわ〜」
えっと?何が、ちょうど良いの?
「明日ね〜、彦宮学園の児童会長さんが来るんですって〜」
『また急ですね!』
「私が言い忘れてたの〜!今日は律鎌小学校に行っているのよ〜」
犯人見つけた!全部、わたしの担任の言い忘れ、ね!
『では、わたしはもう行きますね』
「あぁっ!待ってちょうだい!」
あんまりにも必死な様子で先生が言うものだから、歩き出していた足を止める。
先生は、わたしが止まったのを見てぱちりとウィンクをしてきた。
「来週1週間は泊まりがけだから準備してね!」
それだけですか!!
思わず柄にもなくズッコケそうになっちゃった。
本気で突っ込みたいよ、先生〜〜!
10.みんなが理解する方法
律鎌小学校の生徒も、見慣れない制服にドキドキを募らせている、かな。
校長室を訪ねると、落ち着いたムードの先生が出てきた。
「初めまして。私立彦宮学園初等部児童会長の多田本真美です」
プリントを渡し、トウナちゃんとアリスちゃんって子がいる教室へ案内してもらった。
泉ヶ丘中学校より、静かな感じ。
だけど、理科室辺りを通った瞬間、ちょっと大きな声が聞こえた。
気のせいかな?
案内されたところは…。
どこだろ、ここ。
教室に入ると、カワイイ女の子ふたりが待っていてくれた。
「初めまして。多田本です」
ふたりにプリントを見せて、説明しながら配った。
トウナちゃんかな?
わたしの言葉を理解している子はうなずいてくれたけど、ちょっとアリスちゃんかな?は、理解しがたいみたい。
わたしは、アリスちゃんに向かってにっこりする。
「持ってくる物は、…………です。……………で、お願いします」
と、全て英語に訳した。
アリスちゃんはにっこり笑ってくれたので、理解してくれた…!
「では、よろしくお願いします。アリスちゃん、シーユー」
わたしは、手を振って帰ってきた。
11.優しい多田本さん
彦宮学園の多田本さんが
「シーユー」
と言ってくれたので、アタシも
「goodbye、多田本さん」
と慌ててかえす。
優しい人だな、多田本さん。
アタシには分かりやすく英語で説明してくれるたし、雰囲気もなによりやわらかいかった。
多田本さんの説明で、来週が100000000倍くらい楽しみになった‼
オオゲサかな。
「多田本さん、優しかったね。頭よさそうだし。来週、楽しみだね」
トウナ先輩も同じ事を思ったんだ‼
「ハイ!彦宮学園、いいガッコウっぽくてよかったデス!ジュンビも楽しみです!」
「うん。わたしもチアダンス教えるの楽しみ!準備しないと!」
そうだ。わたし、外国語教えるだったね。
わたし人に何か教えるの初めてなのだった!
12.お迎え
今日は彦宮学園の児童会長さんが来る日。
小学生がいきなり中学校、しかも女子校に来るなんて、大丈夫かな。
心細かったりしてたらどうしよう。
私、話せないし……。
シラ女の生徒みんなプライド高いし、好奇心旺盛だし……。
足止めくらっちゃうかも……。
うちの校舎、広いから迷っちゃうかも……。
あとちょっとで、来るんだよね。
この教室で待っててって言われたからいるけど……。
やっぱり心配だから。
校門まで、お迎えに行こう!
そうしたらすぐ会えるし、面倒なことに巻き込まれないし、一石二鳥だよね!
よぉし、行こうっ!
すごい!
3人とも上手!
勉強合宿どうなるの?
$\〜?
24:綺希◆mY:2017/08/26(土) 22:34荒らさないで次やったらアク禁で
25:月川ルナ◆3es イラストリクエストプリーズ!:2017/08/26(土) 22:34 >>23
荒らしですか?やめてください。薫の迷惑になります。
ルナ、きーちゃんありがとう!
止めてくださいね
あ、トリップ違った。
本物ですよ
続きはもうしばらくお待ちください。
29:薫◆v. トリップ被ったから変更 @ブル部最強説:2018/07/24(火) 20:12 13.迷子になっちゃった!?
そして、紫蘭女子学園に訪問する日。
女子校だし、緊張しちゃうけど……頑張らないと!
やっぱり、他校の制服を着た小学生だからかな。律鎌小学校に行ったときよりも注目されてる気がする。
「……あれ?」
校門をくぐって、校舎に向かったはずなんだけど……。
真美、迷子になっちゃった!?
どうしよう…!
校長室までの道を教えてください、なんて…恥ずかしくて言えないよ!
キョロキョロしていると、向こうから誰かが近づいて来る。
恥ずかしいけど…勇気を出して、訊いてみようかな!
「あ、あのっ!」
真美が緊張しながら声をかけると…。
14,しっかりした児童会長さん
わたしが校門に向かっていたら、向こうから他校の制服を着た女の子がきょろきょろしながら歩いていた。
もしかして……と思って近付いていくと、声をかけられた。
スカートのポケットからいつものノートとシャーペンを出して、文字を書いていく。
『はじめまして、彦宮学園から来られた児童会長さんですか?』
その女の子はわたしの差し出したノートを見て、にっこり笑って頷いてくれた。
『わたしは中等部1年の星川です。じゃあ校長室に案内するね。』
そう書いたノートを見せてちらちらついてこれてるか確認しながら歩き出した。
そして校長室に着き、ノックをして入る。
「あなたが彦宮学園の児童会長さんかな?紫蘭女子学園の校長です。この度は本校を勉強合宿に招いてくれてありがとう」
「はじめまして、多田本です。こちらこそ、参加してくださりありがとうございます」
多田本さんって言うんだ。しっかりしてていい子そうだなあ。
さっき校長室に来ているときに読話ができることを話したからか、普通に話してくれる。
「これが、概要をまとめたプリントです」
そう言って多田本さんがプリントを渡してくれた。
心なしかとても細かく書いてくれてるような気がする。もしかしたらわたしのためかな、なんて。
プリントと照らし合わせながら一通り説明してくれてわかりやすかったし、来週からの合宿がとっても楽しみになったな!
「では、来週はよろしくお願いします。今日はありがとうございました」
「こちらこそ、よろしく、お願いします。また、来週、だね」
丁寧にお辞儀をしてくれた多田本さんを見て、わたしもちょっと突っかかりながらも声を発した。
それを聞いた多田本さんは少し驚いているみたいだったけど、すぐ笑顔を見せてくれた。
それからわたしは校門まで一緒に行き、姿が見えなくなるまで手を振って見送った。