なんかやるかも(小説)

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1:MAKARON☆:2017/12/24(日) 22:06

不定期更新です。しかも、途中で投げ出して新しいものを書き、最終回にいかないかもしれないです。
それでも見てくださる方がいましたら、ゆっくりしていってください^_^
関係あることなら、書き込んでも大丈夫です。
荒らしはやめてください。

2:MAKARON☆:2017/12/26(火) 12:11

タイトル:「幽愁暗恨」
第1話

私がいつもどおり、家でくつろいでいるときだった。
プルルルルッ、プルルルルッ。電話の音が聞こえた。画面を見る。母からだった。私は電話に出た。
私「はい。」
?『もしもし。あなたは神崎美穂さんの娘さんですか?』
私「はい、娘の光です。」
?「木下医院の院長の木下悟と申します。あなたのお母様が、事故で病院に運ばれました。」
私「えっ…」
木下悟「お迎えに参りますので、ご自宅でお待ちください。」
私「分かりました。」
私は落ち着けなかった。まさか、お母さんが事故に遭ってしまうなんて…。

病院からの迎えが来て、車に乗り込み、病院に着いた。私の目の前には、変わり果てた母の姿があった。
私「お母さん…!」

3:MAKARON☆:2017/12/28(木) 17:22

タイトル:「幽愁暗恨」
第2話
変わり果てた母の姿を見て、私は絶望した。着いてすぐに、亡くなったことを知らされた。
なんで私が、お母さんがこんな目に逢わなければならないのか。考え込むと、涙しか出てこなかった。

私は、もともと父がいない。私は、ふざけてできた子供らしく、父に会ったことはない。
母は大人しく、いじめられていて、その時に子供を産んでしまったらしかった。母はかわいそうだった。

木下悟「神崎さん、ちょっと良いですか?」
私「はい。」
呼び出された。これからについて話すのだろう。
木下悟「両親がいない子供には、生活補助があるのですが…。今回はひき逃げで、損害賠償を求められなくなってる。」
私「じゃあ、どうすれば…?」
木下悟「とりあえず、しばらくは保険金があるので、それで生活してください。」
私「はい、分かりました。」
木下悟「その間に、警察が見つけてくれるから。」
私は、その言葉を疑っていた。警察なんて、頼りにならない。そう思った。

しばらくして、家に帰った。明日は学校だ。また、地獄の毎日が始まる…

4:MAKARON☆:2018/01/02(火) 09:29

タイトル:「幽愁暗恨」
第3話
私は一応家のことはできる。孤児院には入りたくないと思っていたので、これでよかったのかもしれない。

次の日。今日は学校だった。いつもどおり教室に入ろうとした時だった。ザッバーンという大きな音と共に水が落下してきた。
?「おはよう、屑。」
こいつはいじめっ子のリーダーの幸だった。私は無視した。
幸「おはようって言ってんだから、返せよ!」
返したって無駄なのは知っている。この前も、お金をカツアゲされた。着替えて席に座る。
?「みんな、おはよう。」
こいつは担任の岡だ。
皆「おはようございます。」
岡「そういえば、この前自殺した人がいるみたいだ。何かあったら、すぐ先生に言うように。」
こいつは典型的な偽善者だ。相談をしても、話し合わせるくらいで何も解決してくれない。だから自殺者が出るのに…。

昼休みになると、私の席を数人の女子が囲んだ。
幸「そういえば、お前の母さん、事故で死んだらしいな。かわいそう、お前のせいだよ!」
そう言って、何度も私を蹴る。しばらくして、意識を失ってしまった。

目が覚めると、私は保健室にいた。こんなこと、何度目だろう。今は休み時間なのか、廊下が騒がしい。
?「ウケるよなぁ、屑の母さん、私の親がひき殺したんだよ。」
そういうことだったのか。私の心に深い何かが宿った。
「あいつらに、復讐してやる…!」

5:MAKARON☆:2018/01/08(月) 17:56

タイトル:「幽愁暗恨」
第4話
私の母をひき殺したのは、幸の父だった。原因は分かってる。

私は以前、男の子から告白されたことがある。見た目が王子様みたいにかっこよくて、優等生で、優しい人だった。
正直、私もその子が好きだった。だから、OKして付き合い始めた。
しかし、その翌日、その男の子に振られた。私は悲しいというより、びっくりした。
幸がクスクスと笑っていた。とても不快だった。
話によると、幸はその男の子が好きだったけど、告白して振られたらしい。
これが、最初のいじめだった。

多分、思ったより私が苦しまなかったからだろう。
唯一、苦しみから解放されるのは、母といるときだった。それを知ったから、母は殺されたんだ。
私はそう思ったが……それだけではなかった。

6:MAKARON☆:2018/01/11(木) 21:01

タイトル:「幽愁暗恨」
第5話
幸の父は、私の父……でもあった。一緒に子どもを育てようと相談したら、断られたのだろう。
母は知らない人の子どもを産んだのだ。心の底から怖かったと思う。
母と一緒にいられないと分かり、父は母をひき殺したのだろう。

幸「おいクズ、起きろよ!」
ガンッ!そんな音と共に机が倒れた。私はハッとして起きた。
私「なんですか…」
幸「なんですかじゃなくて!鈍感にも程があるんだよ!1000円。貸せよ!」
財布を取られ、1000円奪われた。大切なお金なのに…。

許せない。
許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない

7:MAKARON☆:2018/01/16(火) 21:54

タイトル:ANGEL×DEVIL
第1話の前の何か
私は人とは違う。私は生まれつき、大きな病気を抱えている。みんなにそれを話すと羨ましがられる。
でも、実際には良いことはない。こんな風に生まれたくなかったと思うし、死にたい。
そう思っていた時だった。

8:MAKARON☆:2018/01/18(木) 18:40

タイトル:ANGEL×DEVIL
第1話
今日は、新任式だ。教師生活初となるこの学校は龍雲(りゅううん)中学校である。
私は、とても緊張しているし、行くのが怖い。反応とか、いろいろ。

私は、早速担任を任されてしまった。1年の女子クラスだった。
女子クラスは10人しかいない。でも、中学という所を知る所であり、どうすればいいか不安で仕方がない。
しかも、この学校には、魔力みたいな物があるらしい。魔力ってどういうことなのか、私は知らない。

「おはようございます。佐々木霊那先生。」
そう声をかけてくれたのは、校長先生だった。

9:MAKARON☆:2018/01/18(木) 19:14


第2話

10:MAKARON☆:2018/01/18(木) 20:04

間違えました。
タイトル:ANGEL×DEVIL
第2話
「校長先生…おはようございます。」
「…緊張しているんですか?」
「はい。魔力があるとかいう、怖い噂も聞いたので…」
「あぁ、新入生の女子クラスに。」
「えっ、つまり、私のクラスですか…?」
「そうですね。まぁ、普段はバレないように大人しくすると思うので。」

校長先生の話によると、龍の使い手の女子生徒が入学してくるらしい。その龍の使い手は、犯罪経験があり、警察でも指名手配されている。少女だからとはいえ、たくさんの凶悪な犯罪を起こしているため、捕まったら死刑らしい。

私は、こんな学校でうまくやっていけるのだろうか…?

11:MAKARON☆:2018/01/18(木) 21:36

タイトル:ANGEL×DEVIL
第3話
新任式が終わり、入学式も終わった。
この学校は、女子だけで倍率50倍。定員は10人だから、よっぽど成績が素晴らしくないと入れない。

「じゃあ、みんな自己紹介をしましょう。先生から言います。」
私は黒板に自分の名前を書いた。
「私の名前は、佐々木霊那です。1年生女子クラスの担任になりました。趣味はカラオケに行くことです。担当教科は社会です。皆さんと楽しみながらお互いに学んでいきたいと思いますので、1年間よろしくお願いします。」

「はい、では皆さんもお願いします。」
「美久です。好きなことは音楽を聴くことです。よろしくお願いします。」
「琉花です。読書することが好きです。よろしくお願いします。」
「鱗です。面白いことを考えることが好きです。よろしくお願いします。」
「芽衣です。人の面倒を見ることが好きです。よろしくお願いします。」
「恵未です。美味しいお菓子屋をめぐることが好きです。よろしくお願いします。」
「愛です。休みの日は、家でダラダラしていることが多いです。よろしくお願いします。」
「麻友です。恋愛系のドラマや漫画が好きです。よろしくお願いします。」
「百合です。花言葉を調べることが好きです。よろしくお願いします。」
「結香里です。ゲームをすることが好きです。よろしくお願いします。」
「瑞姫です。よくボーッとしています。よろしくお願いします。」

この中に、指名手配がいるのか…そう思うと怖い。

12:MAKARON☆:2018/01/18(木) 21:43

タイトル:「幽愁暗恨」
第6話
私は復讐計画を考えた。ただ、上手くいく可能性は低い。でも、殺したいから。
私は、武器をネットで頼んだ。銃。とても性能が高い物で、全お小遣いを出して買った。弾は無限にある。
これは、私が幸にする復讐ではない。


私がこの世の中に対してする復讐だ………

13:MAKARON☆:2018/01/19(金) 21:57

タイトル:ANGEL×DEVIL
第4話
今日の職員会議で、校長先生に言われた。今すぐに指名手配犯を特定してほしいと。
でも、どうしたら特定できるのか。そもそも、捕まったら死刑になる。それは避けたいと思ってしまう。
「どうしたら特定できるのでしょうか?」
「とりあえずは、普通に接してください。そして、慣れてきたらさりげなく聞き始めましょう。」
「でも、分かったら死刑なんですよね…。私は、自分の生徒を殺したくない。」
「気持ちは分かります。でも、これが国の命令なんです。いくら私立校とはいえ、国全体の問題であり、従わなければならない。」
「でもっ!…」
私は何も言えなかった。
美久・琉花・鱗・芽衣・恵未・愛・麻友・百合・結香里・瑞姫…犯人は、この中にいるらしい。

14:MAKARON☆:2018/01/19(金) 22:04

タイトル:ANGEL×DEVIL
番外編
霊…佐々木霊那
長…校長先生
美…美久
琉…琉花
鱗…鱗
芽…芽衣
恵…恵未
愛…愛
麻…麻友
百…百合
結…結香里
瑞…瑞姫

15:MAKARON☆:2018/01/19(金) 22:17

タイトル:ANGEL×DEVIL
第5話
私は早速みんなとコミュニケーションをしようとした。そのために、生徒一人一人に日記帳を配った。
美「日記…ですか?」
霊「そう。これに日記とか悩みとか、なんでも好きなことを毎日書いてきてほしいんだけど、いいかな?」
鱗「へぇ〜。楽しそう!私やりたい!」
恵「先生と…いいかも!先生にいっぱい質問していいですか?」
霊「いいよ!できることなら、なんでも答えるね。でもそしたら、こっちも質問するよ?」
みんな、賛成してくれたようだった。

次の日。みんな日記帳を提出してくれた。読んでいるときは、とても楽しい。本来の目的を忘れそうになるくらい…

16:MAKARON☆:2018/01/21(日) 16:44

『私こう見えて人見知りなので…新しいクラスに馴染めるかすごく不安でした。でも、みんな優しいし、先生も優しくて安心しました。1年間よろしくお願いします。』
美久は、クラスのみんなに積極的に話しかけていた。本人にとっては勇気ある行動だったのだろう。
[美久ちゃん、お疲れ様。あまりに自然に話していて、人見知りには見えなかった。それだけ一生懸命にやったんだね。これから1年間みんなで仲良くなろう!よろしくね!]

17:MAKARON☆:2018/01/21(日) 18:13

ごめんなさい。途中で送っちゃいました。でも、変更はありません。
>>16はANGEL×DEVILの第6話です。では、続きです。

『本を読むのが好きですが、特に好きなのは推理小説です。本の中で活躍する探偵とか刑事に憧れます(*´꒳`*)でも怖いので…ならないかな?1年間よろしくお願いします^_^』
[琉花ちゃんは推理小説が好きなんだね!私も最近読んでいるのがあって、「忘れ去られる記憶」っていう本が好きだよ!あと、顔文字かわいい♡1年間よろしくね!]

『私これ楽しそうだなぁって思いました!これ聞いたとき、とても嬉しかったです(≧∇≦)テレッ。先生と話せなくなるのは寂しいから。1年間よろしくお願いします^^』
[私が提案したとき、楽しそう!って最初に言ってくれたよね!本当にありがとう(≧∇≦)テレッ。鱗ちゃんのおかげで、みんな賛成してくれて、嬉しかった!1年間よろしくね!]

『なんかみんな頼ってきてくれるから、信頼してくれているんだなぁって安心しました(^_^;)こういうとき、面倒見ているの楽しいって思います。やっぱり3姉妹の長女だからかな…?1年間よろしくお願いします!』
[おおっ、芽衣ちゃんの面倒見の上手い理由が分かった!やったー\(^^)/すっごいしっかりしているイメージだから、めっちゃ頼ります(自分末っ子なんで)。よろしくね!]

『先生に聞きたいこと早速聞きます。1年間よろしくお願いします^^先生の好きな食べ物とオススメのスイーツ店を教えてほしいです!村の中でお願いします!』
[恵未ちゃん質問ありがとう!好きな食べ物は柿ピー…かな?オススメのスイーツ店は、「シャラン」っていうスイーツ店なんだけど、実は瑞姫ちゃんの家でやってるんだ。色々な種類のスイーツがあるよ。1年間よろしくね!]

『私、結構不登校になったことが多いんですよね…今は詳しくは言えないのですが、後で言います。って、暗い話になっちゃった。こんな私ですが、1年間よろしくお願いします。』
[大丈夫?昔のことも話せる時があったら話してね。愛ちゃんが不登校にならないように私も頑張るから、1年間よろしくね!一緒に頑張って、楽しく過ごそうね!]

『恋愛の本とか映画は必ず見ます!でも、彼氏ができたことはない…(>_<)早く彼氏を作りたいですっっっっっ!1年間よろしくお願いします!楽しんでいっこー!!』
[えーっ!麻友ちゃん恋愛のこととか詳しすぎて彼氏ずっといる系かと思ったwwそういえば・私も彼氏いないww1年間みんなで仲良く楽しもうね!よろしく!]

『花ってかわいいし綺麗だなぁって思います。今は桜の花が散り、桜吹雪が見られますね( ^∀^)花は癒し。季節の変わり目を知らせてくれる。いいですね…。あ、私はバラの花が好きです。1年間よろしくお願いします。』
[花って綺麗だよね!百合ちゃんだから百合の花が1番好きなのかと思ったwwちなみに、私はツツジの花が好きかな。1年間楽しもうね。よろしく!]

『1年間よろしくお願いします。何書けばいいんだろう…。ゲームが好きなのは言ったし、暇なときはゲームです。最近はイラモのゲームにハマってまふ。よろしくお願いします。』
[結香里ちゃん、こちらこそ1年間よろしくね!イラモのゲーム面白いよね!結香里ちゃんはゲーマーなのかな?ゲームってスカッとするよね!]

『私の家では、「シャラン」っていうスイーツ店をやっています。オススメは、花をモチーフにした様々なスイーツです。って、宣伝になっちゃったww1年間よろしくお願いします!』
[瑞姫ちゃん、1年間よろしくね!「シャラン」には私も行ったことがあるよ!瑞姫ちゃんもお手伝いしているのかな?1年間楽しもうね!]

明日、少し動いてみるか。

18:MAKARON☆:2018/01/23(火) 22:12

タイトル:ANGEL×DEVIL
第7話
霊「みんなさぁ、龍を操る女の人のことについて何か知っている人いる?」
私は直接聞いてみた。その人が動揺するから分かるだろうと思った。
琉「知ってます!なんか中高生っていうのはよく聞きますよね。」
鱗「その龍ってあれでしょ?神悪龍っていう怖い龍。」
美「あっ、龍って何体かいるんですよね?何体くらいだっけ…?」
愛「10体〜20体って聞いたけど。」
恵「えっ、10体ないって聞いたよ。」
芽「そうなの…?私は100体近くいるって…」
百「後は…本当の姿は人間じゃないって聞いた。」
麻「マジか…世の中を恨んでるからしてるって聞いたけど、何があったんだろう?」
瑞「私、見たことあるけど、すごい優しかった。」
霊「えっ、どういうこと?」
結「私の妹と瑞姫の妹は仲良しで、ある時、2人が通り魔に襲われそうになったところを助けたらしいです。」
霊「えっ、助けた?なんで?」
瑞「いや、私、結香里とお礼言いに行ったんですよ。でも…帰ってって言われて。話を聞いてくれなかったんです。私たちは、何度もお礼を受け取ってほしいって言ったんです。」

~過去の回想~
(龍の使い手…龍)
結「なんでですか?なんで関わってくれないのですか?」
龍「…巻き込まれていいの?一応私、指名手配されてるし、捕まったら死刑だし。それ相応のことをしたんだって分かってる?」
結「いや、でも…!」
瑞「結香里。仕方ないよ。」
結「…」
結・瑞「ありがとうございました!」
そう言って私たちは、お礼の品を置いて帰った。

そんなことが…私は驚いた。殺人者と言える人が、人を助けた。

そして、下校の時間。私の帰り道に、少女が座っていた。
霊「どうしたんですか?」
彼女は振り向いた。瞬間、私は驚いた。彼女は龍の使い手だった。
龍「…なんで関わるんですか。話しかけないでください。」
霊「ごめんなさい。ちょっと色々聞きたかったんだけど。」
龍「…手短にしてくださいね。」
霊「なんで、あなたと関わっちゃダメなの?」
龍「…関わってたら誤解されますよ。仲間なんじゃないかって。…以上です。」
そう言うと、彼女は黙って去って行った。結局、重大な証拠は掴めないままだった。

19:MAKARON☆:2018/01/25(木) 22:06

タイトル:ANGEL×DEVIL
第8話
結局分からない。本当に誰なのか…?
龍「…誰にやられたの?」
冷たい声で、真っ白な龍に話しかけていた。
龍「…返事しない。…そっか、口止めされてるんでしょ?まぁいいや。…想像はつくから。」
前と明らかに様子が違う。なんか…例えるなら復讐者のようだった。
龍「…怯えてる?大丈夫だって。…あ、電話だ。」
龍「はい。…次ですか?明日あたりに動き出そうと…。明日だって、今日は無理なんだよ!…どういうこと?ねぇ、いいんでしょう?私、暇じゃないので失礼します。」
そういうと、黙って電話を切った。
霊「どういうことなの?」
そう声をかけると、ハッとしたように振り向いた。
龍「いつからいたんですか?」
霊「電話する少し前から、かな。さっきの電話なんだったの?」
龍「なんでもないですよ。」
霊「明日。何するの?」
龍「だから!なんでもねェよ!」
この時、私は少し分かった。本当はこういうことをやってはいけないと分かってること。でも何か理由が…あるはず。
龍「なんか、ごめんなさい。」

20:MAKARON☆:2018/01/26(金) 21:20

タイトル:ANGEL×DEVIL
第9話
龍「なんか、ごめんなさい。」
霊「…ごめんね。色々聞きすぎて。」
龍「いや、…今回のは私が悪かったから。」
なんか、申し訳ないと思ってしまった。
龍「とりあえず、白(ハク)の手当てしないと…。まさか、あいつに勘づけられるとは…それだけ予想外だった。」
白「アイツらは…早く…滅ぼさないと…」
龍「今はいいよ!ったく、もう。なんでこんなことに…。そっか、そうだよね。」
そう言って電話をかけた。
龍「もしもし?今日空いてます?…あ、よかった!じゃあ、2時に万丸公園に来てくれますか?…はい、ではまた。」
電話を切った後、龍とどこかへ行ってしまった。しかし、すぐ戻ってきた。そして、誰かと待ち合わせしている万丸公園に向かった。何を話していたのか知りたかったけど、聞けるはずがなかった。話し声は明るかったから、悪いことではないと思うけど、やっぱり不安だった。
龍「ここ…だよね。フフッ、楽しみかも。」
?「待った?」
瞬間、銃声が響いた。弾は見事命中し、相手はその場に倒れこんだ。
龍「バレてないと思った?」
?「ごめん…なさい…許して…」
龍「あれ?お前なら知ってんじゃないの?私…犯行現場を見た人は、一人残らず消してるんだよ?お前だけ許す訳にもいかないからね?」
?「…でも」
彼女はその人の言うことも聞かず、殺してしまった。
どうしよう。犯行現場を見た人は、一人残らず消してるって…。私も消されるのか…。
龍「そこにいるんですよね?」
霊「あっ!えっと…」
龍「ついて来てましたよね?ずっと。」
霊「ごめんなさい…命だけは…」
龍「さっきのこと、間に受けてたんですか?」

21:MAKARON☆:2018/01/28(日) 22:23

タイトル:ANGEL×DEVIL
第10話
霊「ごめんなさい…本当に…。」
龍「あんまり見に来ない方がいいですよ。それに、監視人だと思われて捕まっても助けませんよ。」
霊「私は殺さないの…?」
龍「殺しませんよ?いちいち人殺してたら面倒だし。第一…人殺したって楽しくない。」
霊「じゃあ、なんで?」
龍「それは言えませんよ。」
はっきりと断言された。

龍「キャッ!」
その叫び声に私たちは驚いた。たち、と言ったのは、警察が来ていたからだ。
龍「なんですか、急に…。いきなり来たかと思えば、手錠をかけられて…。」
口調は怯えているようだったが、顔にはその色は出てなかった。冷酷な表情で、まっすぐ警察を見据えていた。
警「お前なら、何が言いたいか分かるだろう?」
龍「まぁ、分からないと言ったら嘘になりますね。ここで逮捕状見せて、同行するように言われて、拷問されるんですよね?」
警「一言余計だ。なぜこっちの指示に従わないんだ?」
龍「従ったとして、なにか利益があるんですか?ずっと取り調べして、拷問しての意味がない行動の繰り返し。なんでそれが正しいのか。」

彼女は銃で撃たれた。弾は見事に命中した。
龍「うぅっっ…!」
ものすごく苦しそうに倒れ、声を出している。警察は今のうちに署に連れて行こうとした。しかし、その考えはあまかった。龍の使い手である少女はゆっくりと立ち上がった。若干、笑いながら。警察は、ただ呆然とその姿を見ていた。
警「嘘…だろ」
それもそのはず。警察が持っていたのは、龍の使い手に撃つと、一発でやられると言われていたものだった。
龍「そんなもので殺せるとでも?動きを封じることすら出来てないのに、なに勘違いしてんの?見下してる?素直に倒れると思った?」
警「だって…上司は…これを使えば死ぬって…アイツは龍を操る以外は普通の人間だって…。」
龍「ふーん…間違ってはないけど。龍を操る能力があるだけで、本当は普通の人間…だから。でも、一個大きく勘違いしてる。上司が言ってるから正しいって訳じゃないからね?上司が部下を騙すことだってある訳だし。ね?」
警「えっ、それどういう意味ですか?」
龍「どういう意味って…。まぁ、ご想像におまかせします。…っっ!頭が…痛い」
そういうと龍の使い手はその場に倒れた。完全に意識はなく、警察病院まで運ばれた。

22:MAKARON☆:2018/01/30(火) 21:54

タイトル:ANGEL×DEVIL
第11話
龍の使い手は目を覚ました。銃で撃たれた右腕に深い傷痕がついていた。その腕を見て、本人は失望していた。
霊「そういえば…ずっと名前聞いてなかった。」
龍(以下:沙)「沙弥ってことにしといてください。」
霊「分かった。」
普通に話せるということは、大丈夫なのだろう。だけど…なんというか顔色が悪かった。
警「警察です。この後すぐに署に行きますよ。」
沙「は⁉ふざけんな!」
警「自分がどれだけ悪いことをしたのか分かってんのか⁉」
2人の口論はしばらく続いた後、彼女は逃げ出した。私は急いでその後を追った。警察もついて来た。追いつかれる寸前に龍を呼び出し、去っていった。警察はもの凄く悔しがっていた。

次の日。暗殺という目的で、見回りしていた。
沙「エルフ!しっかりして!クソッ!なんでこんなことに…。」
近くには銃を構えた浜口先生が立っていた。
浜「なんでこうなってるか分からない?自業自得でしょう?」
沙「なんで?目的も何にも分からないくせに、そんなこと…よく言えるよねww頭おかしすぎんだろ!」
狂気染みた笑顔で言っていたのを見て、さすがの浜口先生もびっくりしていた。
沙「ねー。分からないくせによく言えるよねー。どれが言おうとしてるのかなー?そういう奴は…奴隷にしないと!」
妙に明るい、作ったような声と笑顔でそう言った。
浜「なんか…ごめんなさい。」
沙「いやいやwwどっちにしろ、お前は殺されるからね?フフッ、アハハ!無様な姿見るの楽しみだなー♪」

23:MAKARON☆:2018/02/03(土) 09:19

タイトル:「幽愁暗恨」
第7話

街は燃えている。真っ赤に照らされた炎を私はうっとりしたように見つめていた。
「これから…か。」
私は呟いた。後悔はない。むしろ、楽しみとか興奮とか、そんな感じ。
「おい!何してるんだ⁉早く逃げなさい!」
警察と消防士が来ていた。もちろん、逃げる気は皆無である。

何を隠そう、火事を起こしたのは私だったからだ。

いくら消火しても消えないように仕組みは考えた。もちろん死者や行方不明者、ケガ人がたくさん出た。
そのため、学校は1週間臨時休校だった。

私はその1週間の間に、もっと恐ろしい復讐をしようと考えた。

24:MAKARON☆:2018/02/03(土) 09:45

タイトル:ANGEL×DEVIL
第12話
浜口先生は手足を縛られ、話せないようになっていた。
沙「エルフに襲われたんなら撃つのもまだ分かるよ。でも、ただ空を飛んでただけでしょう?なんで殺そうとする必要があったの?…仕方ない…」
エルフ(以下:エ)「まさか…そういうことですか?」
どういうこと?と思った。その時。

突然、目の前が真っ暗になった。何が起こってるのか、私には全く分からなかった。動けなくなっていただけでなく、喋れない、音も聞こえない。本当に何も感じなかった。怖い、とだけ思った。

そして、少しした時、視界が晴れて元に戻った。
目を開けると、倒れている人と、5歳くらいの女の子、返り血を浴びた沙弥が立っていた。
もちろん倒れていたのは浜口先生で、5歳くらいの女の子はエルフだろう。
倒れていた浜口先生は、完全に原形をとどめていなかった。
5歳くらいの女の子は怯えていた。つまり浜口先生をこんな姿にしたのは…沙弥しかあり得なかった。

霊「嘘…!」
沙「やっぱり、先生もいたんですね。」
霊「ちょっと待って…え⁉どういうこと⁉」
沙「…?殺しただけですよ?」
霊「いや、どうしたらこんな姿に…!」
沙「普通に?」

答えをためらうようだったが、私はどういうことか、なんとなく分かった。
一瞬でこんなボロボロにするのは、どう考えても出来なかった。

つまり…魔力…?

いや、厨二病じゃあるまいし、そんな訳ない。

25:MAKARON☆:2018/02/03(土) 10:12

タイトル:ANGEL×DEVIL
第13話
今日は学校だ。浜口先生が沙弥に殺されたっていうのに、通常通りだった。
校長(以下:長)「佐々木先生、おはようございます。…今日、浜口先生が休みみたいですね。珍しいなぁ。」
嘘…!彼女が殺したこと、知られてなかったなんて。顔がだんだん青ざめているのが分かる。言うべきだろうか。いや、今はやめよう。
長「大丈夫ですか?」
霊「はい、…昨日よく眠れなかったからだ。」
長「無理はしないでくださいね。…ところで、龍の使い手の件、どうなってますか?」
霊「分からないんです。正直、候補すらなくて。」
長「生徒に情報提供されたことは?」
霊「それが…全員からあるんです。」
長「とりあえず、今日の放課後。全員残してください。」
霊「分かりました。」

チャイムが鳴った。朝のホームルームがスタートする。
霊「みなさん、おはようございます。」
皆「おはようございます!」
霊「じゃ、朝の連絡をします。今日は特別日課なので、後ろの黒板の日課表を見て行動してください。あと、放課後。チャイムが鳴っても出ないで残ってて。」
鱗「なんでですか?」
霊「私はよく知らないけど、校長先生が用事あるみたい。」
皆「なんだろう…」
みんな、とても不安がってた。
ホームルームは終わったが、みんなのことが心配だった。

26:MAKARON☆:2018/02/04(日) 18:37

タイトル:ANGEL×DEVIL
第14話
教室はとても騒がしかった。
美「なんでこんなことになっているんだろう…。」
鱗「多分だけど、前に霊那先生が龍の使い手について話してたじゃん?」
芽「え⁉そのこと?」
琉「マジか…」
愛「早く帰りたいんだけど…。私あの校長好きじゃないんだよね。」
恵「そう?あの人面白くない?」
愛「なんか無理…」
麻「龍の使い手って怖くない?何人殺したんだろう?」
百「あの年齢で死刑じゃあ、100人は殺しているでしょうね。」
結「何度そう言われても、いいイメージは抜けないんだよなぁ。」
瑞「それだけ大変だったから、よく覚えてる。」

そして、みんな落ち着かないまま、放課後になった。

27:MAKARON☆:2018/02/04(日) 19:39

タイトル:ANGEL×DEVIL
第15話-1
みんなは、静かに待っていた。もちろん誰もこうなるとは思わなかっただろう。動揺が隠せなかった。
霊「みんないい?色々あると思うけど、嘘だけはついちゃダメだからね。何の話かは…分かってるよね?」
皆「はい…」
やっぱり誰一人として平常心を保ってる人はいなかった。

そして今、恐怖の取り調べがスタートする。

最初は美久だった。
美「失礼します。」
長「美久さん…ですね?」
美「はい。」
長「単刀直入に聞きます。龍の使い手又はそれに関わっていますか?」
美「本人でもないし、関わってもいません。」
長「嘘ですよね?」
美「本当です。なんでここまで疑うんですか?そんなに問い詰めるのが楽しいですか?」
長「ごめんごめん。もういいよ。」
そうすると、ダッシュでそこを出て行った。

〜以下途中省略〜

琉「本当です。あんなの、関わっても意味ないですよ。それに、なんで断定できたんですか?」

鱗「逆になんで嘘つかなきゃいけないんですか?怖い先生に言われたら誰だって守りますよ?」

芽「そんなこと…!私の性格知ってますよね?性格上殺人できません。」

恵「いや、殺人するの面倒ですよ。別に人間関係もうまくいってるし。こんなことする理由が分かりません。」

愛「証拠は?出てないですよね?出てるなら分かりますが、出てないならやめてください。迷惑です。」

麻「ふーん。気持ちは分からないわけじゃないけど、無理矢理納得させようとしても無駄ですよ。」

百「こんなことするとは…先生のこと信頼していたのに。なんで信じてくれないんですか?」

結「呆れた。証拠ないのに疑うなんて馬鹿げてる。」

瑞「やってないものはやってないし、事実は変わりません。」

犯人は誰…⁉

28:MAKARON☆:2018/02/05(月) 21:17

タイトル:ANGEL×DEVIL
第15話-2
龍の使い手とは…恐ろしいものである。未だに正体不明で、かなり強い。数多くの人をころし、死刑にもなっている。つまり、ころせたら英雄だ。
沙「そろそろ、先生は私の正体を知ると思いますよ。」
霊「…今は?」
沙「多分、校長先生には知られてます。知りたかったら、聞けばいいじゃないですか。」
霊「…いいの?正体知っちゃって。私、あなたのこところすかもしれないんだよ?」
沙「いいですよ、もうどうなっても。私が悪いことしたのは知ってるから。」

私は急いで校長先生のところに行った。到着すると、混乱していた校長先生がいた。そのことを聞いたら、こう返ってきた。
「龍の使い手は、あのクラスの人全員だ…と。」

私は理解出来なかった。
霊「どうして…」
長「詳しくは知らないけど、全員で証拠を隠しながらやったんでしょう。そこまでやる必要性を感じないけど。」
霊「で…どうするんですか?」
長「残念だけど、ころすしかない。」
霊「なんで…」
長「その人たちは、何人もの人をころした。証拠を隠した。そうなるのは、当たり前。」

あの子たちの過去とかは知らない。ここまで壮大にやったんだ。きっと、壮絶な過去があるのだろう。

霊「明日、あの子たちとちゃんと話をしよう。」

29:MAKARON☆:2018/02/05(月) 21:32

タイトル:「幽愁暗恨」
第8話
この前の火事で、多くの死者が出た。大きな被害が出て、嬉しかった。初めて自分がやったことが認められた気がした。でも、これだけじゃ物足りなかった。

まだ、幸をころしてない。1番の目的が死んでない。私は幸にメールを送った。『今日これから会ってくれませんか?』と。返事はOK。待ち合わせ場所である裏山に移動した。

幸「急に呼び出して、なんか用?早くしてほしいんだけど。」
私はこの前買った銃を取り出した。
幸「お前がそんなの使えるわけないだろう!ハハッ!ウケるww」
乾いた破裂音が響いた。弾は見事に命中した。幸はその場に倒れこんだ。
幸「嘘、どうして…いじめてごめんなさい。」
私は幸の言ってることも気にせず、どんどん撃ち続けた。

もちろん、幸は死んだ。

30:MAKARON☆:2018/02/06(火) 21:26

タイトル:ANGEL×DEVIL
第16話-1
今日は学校。私はみんなと向き合って話し合うことが必要だと思った。
霊「今日は、みんなに話さなければならないことがあります。このクラスの人全員、龍の使い手…なんだよね?」
みんなは黙り込んだ。
霊「校長先生がね、そう言ってたの。それで、殺害するよう命令されてるんだけど、やっぱり信じたくなくて…」
美「先生…私たちのこと、殺さなくていいんですか?」
霊「私は、殺したくない。それに、なんでこんなことをしたのか知りたい。」

そう言うと一瞬黙ったが、すぐに話し始めた。

美「私たちはみんな、なんらかの複雑な経験をして、世の中に恨みみたいなものを持っているんです。私は、両親が殺され、何もしてない兄が捕まって殺される。私は助けを求めました。でも、誰も何もしてくれなかった。冷たい視線を感じ、ビクビクしました。」
琉「私は…見知らぬ男にナイフで切りつけられ、大ケガをしました。その時は大量に出血しました。痛くて倒れ込んだのに、見て見ぬ振り。結局出血し過ぎて、一週間動けず、その場で過ごしました。」
鱗「私は、先生に体罰をされました。ちょっと気にくわないと、思いっきり殴られたり蹴られたり。体だけでなく、心も強い苦しみに襲われました。絶対に先生が私のことを裏切らないようにするために、日記帳を賛成しました。」
芽「私の家は10歳の時に親が家出して、その後自殺したらしいです。理由は私たちのことがどうでもよかったから。これを聞いた時、心ないなぁって。裏切り、の意味をこの時はっきりと知りました。」
恵「私の場合、親に虐待されて、できた痣を理由に学校でいじめられて。この世界は理不尽だと思いました。もちろん、助け合いとか協力とか絆とか、自己満にしか聞こえませんでした。」

31:MAKARON☆:2018/02/09(金) 21:14

タイトル:ANGEL×DEVIL
第16話-2
愛「私なんて…ずっと集団無視されて孤独に過ごしました。無視しないで、と言っても、無視して空気扱いされる。ほんと、うんざりです。」
麻「私の親はふざけてHして私を作ったんです。そのくせ、ろくに育ててくれず、給食がライフラインでした。」
百「私の親は詐欺師なんです。勇気を出して警察に通報しても、子供だからって相手にされず。呆れますよ。」
結「生まれてすぐに親をなくし、一人暮らしをしてきて、そのせいでいじめを受けてきて…最悪ですよ。」
瑞「私は、毎日のように客に殴られ、怒られ、家族は無視。最悪すぎて、言葉になりませんよ。」

そんな恨みを持っていたんだって思うと、悲しくなる。
霊「そんなこと…が…」


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