真の暗闇が支配する道。
「そうか」
少年は初めて声をあげた。
「私が生きた意味は、これだったんだ」
狭い空間に響いた自分の声を聞きながら、彼は這う速度を上げた。
少年は道を這って進んでいる。
そうするしかないほどに狭いのだ。四方に壁が迫り、一切の光が遮断されている道である。勿論音もない。
何も見えない。
何も聴こえない。
目的地までの距離も分からないまま、ただ狭く真っ暗な道を這っている。
こんな状況下で平静を保つにはどうすればよいか。
考えあぐねた少年は遂に結論に達した。
ひたすら独り言を言い続けること。
何でも良いから静寂を作らないこと。
一度方法を思いついてしまえば案外簡単なもので、後は自然と言葉が口をついて出てきてしまう。
「イザークだったら、もっとましな方法を思い付くのだろうね」
少年は友人の名を挙げ、自嘲気味に笑った。
そして出来る限り詳細にその姿を思い浮かべる。
幼い頃からずっと一緒に過ごした友人だ。すぐに思い描くことが出来た。想像上の友人は笑顔で立っている。
すると少年の気持ちも少し落ち着いてきた。
「私はね、教皇になんかなれなくたってもう構わないんだよ」
大きく息を吸い込み、「だって」と続ける。
「私は真実を求めてこの道を進んでいる、これだけでもう十分じゃないか」
友人を頭に思い浮かべたまま、まるで彼に同意を求めるかのように少年は言った。
そうして800文字のプロットを打った後、それをそのまま膨らますと、たしかに説明文のような文章になってしまう可能性があります。
ではどうすればいいかというと、感情描写を入れ込むことなのですが伊藤整一様の言う通り、下手に文体を変えると混乱してしまいます。
(のんさんは情景描写の才能が素晴らしい方なので、それが潰れてしまうのは惜しいです)
なので、変えるとすれば【キャラ設定】です。ある本によればキャラクターは【目的】【行動】【心理】【変化】【容姿】の5つの要素があるとされています。それを固めてみましょう。
【目的】
プロットを書いたり、広げたりする上で一番大切なのは【目的】です。
キャラクタ一人一人の目的をはっきり定めましょう。
モブでなければ目的のないキャラクターを出すのはNGです。
(目的がないと、背景化してしまうからです)
【行動】
そして行動。これは目的から来る行動です。
何を目的に行動しているのかを考えつつ。
その積極度(どのくらいそのために行動するのか)も考えてみましょう。
【心理】
ネガティブかポジティブか中間か、試練が立ちふさがった時などの反応に関わる部分です。
【容姿】
いわゆるチャームポイント。特徴があるとキャラの個性が出るので、決めておくと書きやすくなります。
【変化】
ストーリーが進むにつれ、上4つに変化が現れることがあります。
ここは目的の次に大切な部分で、特に目的の変化はかなり重要です。
例:復讐のため→仲間のため などなど。
これら5つを決めると、自然とキャラ達に感情と行動が生まれ、無理ない文体でそれを書くことができるようになります。
長くなったので、自分の考えた手順を簡単にまとめると、
1 キャラクターの【目的】【行動】【心理】【変化】【容姿】の5つを決める。
2 物語を1行でまとめる(誰が、何をして、どうなるお話なのか)
3 物語を200文字でまとめる。
4 次に400文字、さらに800文字でまとめる。
5 それを見ながら本編を書く。
といった感じです。
なかなか手間のかかる作業ですが、地の文が堅苦しい、書き進みにくい、といった問題を解消できる一つの方法だと思います。
あくまで私の意見ですが何か参考にしていただければ幸いです。
長文失礼しました。それでは〜。
>>37
その言葉で少し気が楽になりましたm(__)m
ありがとうございます、無理のない範囲でゆっくり改善していきたいです
>>38
>>39
猫又様はいつもすっと腑に落ちる助言を下さるので本当に有難いです。
上のレスを参考に、まずは「プロット」というものを自分なりに作ってみます
とても丁寧に説明して下さりありがとうございますm(_ _)m!!