友達のいない火虎(ひとら)はいじめグループに加入してしまうのだった。
2:みー:2019/06/15(土) 22:47 オス!!
俺
亜土琉夫火虎。
父はドイツ人で母日本人なんだぜ
日本語はベラベラなのに
内気な性格と外人みたいな見た目せいで
友達はゼロだった
ー中間休みー
寂しさは鳴るぜー
寂しい、寂しいって心ん中でずっとずっーと鳴ってるぜ
誰か俺に話しかけて来いよ
いつでもウエルカムだぜ
かと言って自分から話しかける勇気はないんだ
ゲームとかスマフォは禁止だからなあ、この中学はよー
しょうがねえなあ、プリントでも千切って寂しさを紛らわすか
「きめーんだよ湯陀也」
教室からヤンキーどもの怒号が聞こえる
いつもの日常、おとなしい湯陀也くんは、毎日いじめられていた
湯陀也くんかわいそうかわいそう、いじめてるのはイケメンヤンキー
悪い奴らだけど、女子にはもてもてで、何にも恋人がいるって話だ
俺が好きだった子も、こいつらの恋人って聞いた、正直うらやましいぜ
「いたいよー、やめてくれよー」
湯陀也くんがヤンキーどもに殴られた
悲痛な悲鳴を上げるも湯陀也のことは誰も助けようとしない
みんなヤンキーが怖いのだ
先生さえも恐れている
だって彼らはヤクザの息子だから誰も叱れないのだ
ートイレー
しょんべんもれるー
俺はトイレに入った。
入った瞬間、背筋が凍る
ヤンキーどもが湯陀也くんを集団で暴行していたのだ
逃げようと思ったがしょんべん我慢できなかった
暴行されてるのスルーしておしっこをした
「たすけてーくれよ。火虎くん」
湯陀也くんが俺にすがりついてきた
無理無理無理無理
ヤンキーこええー
無視無視無視無視
「火虎くん、たすけてーくれー」
湯陀也が俺に抱き着いてきた
やめろやめろやめろやめろ
俺は湯陀也を突き飛ばしてしまった
吹っ飛んで尻もちをつく湯陀也くん
「噂どおり、つえーなあ、火虎」
ヤンキーのリーダー格が俺に言った
俺の身長は190cm超えていてガタイも大きい
ゆえに俺は、最強の巨人と勝手に思われ恐れられていた