あらすじ 「ようこそ、明水堂へ。大したものは置いてないが、ゆっくりしていってくれたまえ」 世界一の古本街と謳われる神田神保町には、変わり者の若い店主が切り盛りする古書店が存在する。店主は名を「雨原美宇」といい、その書店は「明水堂」といった。目立たない場所で経営している弊害なのか、毎日の客は常連の中年が数人ほど。 そして、猛暑が続く夏の昼下がり。閑古鳥が鳴こうとした明水堂に、期末レポートを書くにあたり参考資料を探し回っていた大学生の星野龍聖が足を踏み入れた――