こんな親なら、いらなかった。〈ノンフィクション〉

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1:アル ◆6.:2020/05/26(火) 19:02

ノンフィクション小説を描きます。
私の経験などをもとにした小説です。
感想待ってます!

2:アル ◆6.:2020/05/26(火) 19:08

ー神様。もしも、生まれ変わりがあるのなら
優しいお母さんと優しいお父さんに恵まれた、幸せな人生を
歩めるようにしてください。

私は、今日もお母さんに「死,ね」と言われた。
何もしてないのに。……いや、厳密に言えば、お皿を割って
しまっただけなのに。勿論わざとじゃない。それなのに………
私は自分の部屋に駆け込んだ。声も上げずに、泣いた。
苦しくて、悲しくて、憎らしくて仕方がなかった。
実の娘に平気でそんなことを言える親が。
こんな親の元に生まれた、自分の運命が。
そして、こんな運命を産んだ、神様が。

3:アル ◆6.:2020/05/26(火) 19:15

どうして、子供は親を選べないのだろう。
もしも親を選べるならば、もっと趣味に理解があって、賢くて、
何より、優しい親を選んだのに。
もう少しだけ、私の趣味に理解を示してくれたなら。
もっと私の気持ちに、心に、寄り添ってくれたなら。
いじめられた時、「あんたより辛い人はいっぱいいる」なんて
言わずに、「辛かったね、大丈夫だよ」って頭を撫でて
くれたなら。約束を守ってくれたなら。母親は、いつも
私との約束を平気で破る。そんな経験から、私は
約束を破る人間を物凄く嫌いになった。

4:アル ◆6.:2020/05/26(火) 19:25

そこまで考えて、はぁと大きな溜め息をついた。
「無い物ねだり」という言葉が頭に浮かんだ。
私の癖だ。無い物ねだりをして、虚しくなって、また涙を
流してしまう。憂鬱だ。「親 嫌い」で検索をしたこともある。
親が嫌い。真実だ。でも。そんなことを考えてしまう自分が
一番大嫌い。

ーこんな人生、いつまで続くのだろう。
いつまでメソメソ泣いていなきゃいけないのだろう。
明日、朝起きたらパッと人生が変わっていたら良いのに。
毎日そんなことを考えて、眠りにつく。でも、そんなこと
起きっこない。現実って何にも良いことない。

5:アル ◆6.:2020/05/26(火) 19:35

鬱で、どうしようもなくやる気も起きなくて。
苦しくて、もどかしくて、嫌で。
そんな時に観た映画が『アラジン』だった。
アラジンに憧れた。盗みを働かないと生きていけないくらい
貧しい環境にありながら、世界を憎んだり、自分の人生を
悲観したりせず、「いつまでもこのままじゃない」
「いつかこんな暮らしを変えてみせる」という野望まで
抱いており、無邪気な笑顔が眩しい彼。
私もアラジンのようになりたいと思った。その瞬間から
私はアラジンを好きになった。私もアラジンのように
強い想いと野望を抱ける人間になりたいと思った。

6:アル ◆6.:2020/05/26(火) 19:52

ーそう思っていた矢先。またいじめられた。
理科で、同じ班になった女子二人。彼女達は実験の
道具を私一人だけに持ってこさせて、記録係として
ひたすらに記録をさせ、その癖、実験の様子を隠したり
する。アラジンの筆箱を持っていたら、
「アラジンとかダサww」「きもw」と言ってくる。
大好きなアラジンを否定されて、自分まで否定されたような
気分になった。泣きたくても学校だから泣けなかった。

死んでくれたら良いのに。キモい。いなくなれ。
学校来んな。ウザい。
たたみかけるような暴言の嵐。極み付けはー
『ちょっと頭良いからって調子のんな』
可愛くない。性格良い訳でもない。そんな私が学校で
上手くやっていく為には。勉強しかなかった。
それなのに。発表すればするほど、クラスからどんどん
浮いていった。友達なんて一人もいない。
どうして?どうして誰も、私の手を取ってくれないの?
調子になんか、乗っていない。謂れのないことを
言われて、叩かれて。孤立して。
苦しくて、悲しくて、人を恨み、憎むだけの人生。

7:アル ◆6.:2020/05/26(火) 19:58

神様なんて、いない。いつからか、そう思うように
なっていった。いじめられていくのと比例するようにして
私は、笑顔が苦手になった。笑う、という何でもない
行為が、ぎこちなくなっていった。ちょっと久しぶりに
笑ったりすると、表情筋が痛くなることさえある。
そう。アイツらが私から笑顔を奪ったのだ。

8:アル ◆6.:2020/05/26(火) 20:17

学校はおろか、家にすら居場所がない。
何十回、何百回、死にたい、消えたいと思ったことか。
死んだら楽になれるんじゃないか、なんて考えてしまう
自分が嫌いで、どうしようもなくて。
いつかこんな人生が変わる……そんな夢物語を心に
想い描いて。涙を流すのだ。

9:アル ◆6.:2020/05/26(火) 20:26

私は、寂しさを埋めるかの如く、小学三年生から
ネットを始めた。私と同じ思いを抱く人、趣味が似ている人。
たくさんいた。私はそれらの存在に勇気づけられた。

10:アル ◆6.:2020/05/26(火) 20:40

やっと、居場所を見つけた。そう感じた。
私がスマホを持っていなくて良かったこと。
それは。ネット依存にならないことだ。私がスマホを
持っていたら、ネット依存症になっていただろう。
**
そんな日々を送っていた、小学四年生の冬。
私に、生まれて初めての友達……親友が出来た。
まるで姉妹のように趣味も性格も似ていた。毎日のように
一緒に遊んだ。私が感じたことのない感情が沸いた。
名前は、仮に亜依としよう。亜依の他に、友達も出来た。
毎日が薔薇色で、世界が輝いてみえた。
亜依と出会ってから、世界の全てが違って見えた。
ー小学五年生までは。
小学五年生、私は亜依と同じ部活に入り、部活動に真剣に
取り組み、遊び、楽しい日々を過ごした。
もう涙を流したり、苦しい思いもしなくなった。
初めて、神様の存在を信じた。
だけど………

「私、転校するんだ。でも、転校してもずっと友達だよ!」

初めて出来た親友と呼べる存在から告げられた
ショッキングな言葉。私は目の前が真っ白になるのを
感じた。その日、私は久しぶりに泣いた。

11:アル ◆6.:2020/05/26(火) 20:49

本当に、亜依は引っ越してしまった。
お別れ会の日。私は泣けなかった。実感が沸かなくて。
亜依がいなくなっちゃうだなんて、信じたくもなかった。
そう思うと、泣けなかった。みんな泣いていたのに。
いつもは、どうしようもないことで、簡単にメソメソ
泣けちゃう癖に。号泣しているクラスメイト。その横で
私だけ、無表情のまま、突っ立っていた。
**
小学六年生。本当に、今日から亜依はいないのだろうか。
学校に着くまで、信じられなかった。
だけど、学校に着いて、それが真実だと分かった。
もう亜依がいない。いじめられた時、庇ってくれたのは
亜依だけだった。

「アルちゃんをいじめないで!どうしてそんなことするの?」

「私もアイツ、嫌いだよ。酷いよね」

「ずっと親友だよ!」

「アルちゃんに出会えて良かった‼️」

そう言ってくれたのは、この世界で亜依だけだった。

12:アル ◆6.:2020/05/26(火) 20:55

亜依になら、何でも話せた。
本音を言えた。必死で自分を取り繕うこともなかった。
その、亜依が、いない。もう簡単には会えない。
喪失感と虚しさに駈られつつ、私は亜依以外の友達と
遊ぶようになった。亜依の代わりが欲しかったのかもしれない。
寂しさを埋めたかったのかもしれない。
だけど。
その友達に、いじめられた。

13:アル ◆6.:2020/05/26(火) 20:59

「亜依のいないあんたに、何の価値もない」

そう言われた。それから、私は拒食症になった。
ご飯を食べることさえ、ままならない日々。
それでも、親には必死で隠した。迷惑をかけたくなかったから。
学校の帰り道、家で泣けない分、泣いた。
帰りたくなかった。学校にも行きたくないと思った。

14:ゆかり ◆FI 乱入失礼:2020/05/26(火) 21:42

悲しみに憎しみ、そのままの気持ちを全部表現出来ていて凄いと思います。

…全ての気持ちをそのままを表現するのは、なかなか難しい事だと思います。これからも、頑張って下さい!

15:アル ◆6.:2020/05/27(水) 17:07

返事遅れて、本当にすみません😣💦⤵️

>>14
そう言っていただき、光栄です!
わざわざ、本当にありがとうございます!励みになります!

16:アル ◆6.:2020/05/27(水) 17:48

ーいじめのリーダーは、亜依がいた頃、私と、亜依と
三人とで、遊んでいた『友達』だった。名前は、美亜。
美亜は、明るくてちょっとお馬鹿な所も憎めない、クラスの
中心にいるような子だった。最初の方は、美亜と私の
二人でよく遊んでいた。だけど、突然、何の前触れもなく
いじめてくるようになったのだ。……いや、前触れは無いとは
言いきれないかもしれない。遊ぶ約束をしていたのに、
美亜はその約束を破った。私は、以前言ったように
約束を破る人間が大嫌いだ。母親がそういう人間だからである。
そのため、私は美亜に約束を守らなかった訳を聞いた。
するとー

「は?約束なんか、してないし」

美亜は驚くべき言葉を、私に返してきた。は?と言いたいのは
こちらの方だ。それでも私は負けなかった。

「意味分かんない!遊ぼうって、言ったじゃん!?」

それでも、美亜は肩をすくめるだけだ。私はもうこれ以上
話すことは出来ないと思ったのと、怒りの感情に身を任せて
その場から逃げ出した。

17:アル ◆6.:2020/05/27(水) 18:03

その翌日から、私はいじめを受けた。
異変を感じたのは朝のことだった。
話しかけても返事がなかった。その代わりに
中指を立てられたのだった。私は目の前が真っ白に
なるのを覚えた。どうして………?何がどうなってるの?
友達って、言ったじゃん。それは嘘?
色々な感情が、私の胸を渦巻く。吐きたくなった。
そんな想いのまま、一時間目の授業が始まった。
私は授業に集中出来ずにいた。その時。美亜が消しゴムを
わざとらしく落とした。拾っている振りをしながら
私の方を振り返り、中指を立てた。唖然とする私の
顔を見ながら、邪悪な笑みを浮かべた。

ー美亜はもはや、私と友達だった頃の、いや、亜依が
いた頃の美亜ではなくなっていた。
邪悪な笑みを浮かべる美亜から、自身の机へと、私は
視線を戻した。それから、ほどなくし、休み時間に
突入した。私の席の近くの窓際に、美亜が立っている。
美亜と視線が合い、私はしまったと思った。

「アルって、ウザいよね〜」

私の悪口だ。意地の悪い、彼女の友達と、話していたのだ。
だが、言っているのはほぼ美亜だ。

「死んでくれれば良いのに。マジで」

私は泣きたくなった。どうして、どうして?
どうして、そんなことを言うの……?
トイレに駆け込み、私は声を上げることもせず、泣いた。
苦しい。息が、苦しい。私は、私って、何で………
何で生きているのだろう。

18:アル ◆6.:2020/05/27(水) 19:20

私が戻ると、まだ美亜は窓際にいた。
はぁ、と露骨に溜め息をついてしまうのだ。
そして、また口を開いた。

「地獄に落ちろ」

「誰かがころしてくれれば良いのに」

その瞬間、私の中の何かが壊れたような気がした。
私は二時間目の授業の準備をする。国語なら、私の
得意分野だ。
チャイムが鳴り、美亜はやっと戻る。
私は胸を撫で下ろした。

ー二時間目の授業は、私の得意な科目の国語だった。
よし、頑張ろう!見返してやる、という気持ちにも
なった。私は、手を上げて発表した。

「正解!いつもながら、凄いね」

感心したように先生が言った。私は、今日初めて
自分を誇りに思うことが出来たのだった。
美亜が、睨むようにこっちを見ているのに、気付いた。
私はあえて、気付いていない振りをした。

19:アル ◆6.:2020/05/27(水) 19:29

休み時間。またも美亜は、窓際に立っていた。
私は気を紛らわすために趣味であるイラストを描く。
大好きな漫画やアニメのヒロインを描いていると
心が落ち着いた。その時。また美亜が口を開いた。

「ちょっと頭が良いくらいで、調子のんな。ぶす」

……何言ってるの?ぶすだから勉強を頑張るんじゃん。
何もない、性格が良い訳でもない、そういう人間には
勉強しかない。可愛ければ、ちやほやされる。だけど
私は、違う。だから、勉強をするのだ。
ーー私の、血の滲むような努力を、知らない癖に。

20:アル ◆6.:2020/05/27(水) 19:37

私は苛立ちと悲しみを感じながら、自由帳を閉じて
トイレに向かった。

トイレから戻ると、そこには衝撃的な光景が
広がっていた。
私の自由帳がぐちゃぐちゃになっていた。
自由帳の表紙には、足跡がついており、踏まれた痕跡が
ある。中を開くと破られていたり、描いた絵の上から
マジックで落書きがされていた。「下手」の文字もある。
私は泣きたくなった。しんどくて、辛くて、悲しくて、
そこから消えたくなった。


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