砂漠の真ん中で、恋。

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1:アル ◆6.:2020/06/16(火) 19:06

ファンタジーっぽい雰囲気の小説を描いていきたいと
思います!

感想下さい✨待ってます!


ノンフィクション小説の方もよろしくお願いします!

2:アル ◆6.:2020/06/16(火) 19:16

ー昔々、砂漠の真ん中の、栄えたオアシスの国があった。
その国は栄えた国だったが、一方で貧しい人々が
集まる貧民街も出来ていた。その貧民街に暮らしている
一人の少女、マターシャがいた。親を早くに亡くしている
彼女は一人で生計を立てて暮らしていかなければ
いけない。そんな彼女は生き延びる為、踊り子の仕事を
しながら生計を立てていた。ー時々、踊りを見ている
客にお金を盗んだりしながら。

3:アル ◆6.:2020/06/16(火) 19:40

行くあてもなく、街をふらふらと歩くマターシャ。
宝石商、絨毯売り、リンゴ等のフルーツを売っている
果物売り。色々な物が混ざりあったような賑やかな
市場がこの国の魅力でもある。
ーーだかしかし。

「この貧民街の貧乏人めが!道の真ん中を歩くんじゃない!」

市場にいる人々の中には、市場から少し外れた所に
ある貧民街に暮らす貧しい人達を見下す者もいた。
マターシャは溜め息をついた。自分も貧民街で
暮らしているので、そんな光景を目にすると心が痛む。
彼女は足早にその場を立ち去った。少し行くと
何やら騒がしかった。マターシャは好奇心に駆られて
近付いてみた。騒ぎの真ん中にいるのは、宝石商だ。
「うちの宝石が盗まれた」と騒いでいるようだ。

4:アル ◆6.:2020/06/16(火) 19:56

「誰なんだ、うちの屋台から宝石を盗んだ愚か者は!
さっさと名乗り出ろ!」

宝石商が叫んだ。

「どうせ盗んだ者は貧民街の連中だろう。
金に困って、ついにやらかしたんだ」

「愚かな奴らだ」

貧民街の人のことについて、勝手なことを
言う野次馬に耐えきれなくなったマターシャは、
宝石商の前まで躍り出た。

「ーー貴方達、何を勝手なことを!貧民街の人達は
そんな人達じゃないわ!優しくて良い人達ばかりよ!
貧しいって理由で、そんなことを言うなんて酷いわ!!
そんなことを言う暇があるなら、パンの一つでも
分け与えてくれたらどうなの!?」

親が早く死に、一人になったマターシャに優しく
してくれた貧民街の人々。少ない食糧を分け合いながら
一致団結して暮らしていた。その人達に対して
勝手なことを言う野次馬にカッとなり、つい口を
滑らせた。

「何だと!このあばずれ女‼️」

5:アル ◆6.:2020/06/18(木) 19:24

「お前が宝石を盗んだんだろ!」

宝石商が叫ぶように見える言った。

「何ですって!?そんな訳ないでしょ?」

マターシャは反論したが、野次馬達も宝石商の
言葉に乗っかり、口々に言った。

「そうだ、お前が盗んだんだ!」

「泥棒女め!宝石を返せ!」

「そういえば、お前は踊りを見る客から金を盗んだり
しているそうだな!やっぱりお前だ!」

「それとこれとは別よ!」

野次馬の一人、髭面の男が言った。
マターシャの顔色がさぁっと青ざめた。
彼女も負けじと反論するが、日頃の行いが災いし、
マターシャは完全に泥棒扱いされてしまった。
誰もマターシャを信用する者などいない。

「美しい容姿をしているからって、調子に
乗りやがって!」


ーー宝石商がマターシャの長いポニーテールの髪を
引っ張った。痛みに顔を歪めるマターシャを
良い気味だと言わんばかりに野次馬達も石を投げつけたり
罵倒している。通りすがる人もいたが、誰もマターシャを
助けようとしない。

「……………ッ!止めて!」

マターシャは声を振り絞り、懸命に訴えた。
だが、彼女の訴えを聞こうとする者はいない。
『誰か助けて……』
ーーそう、マターシャが思った瞬間颯爽と現れた
一人の男性がいた。

6:まいめろてゃん◆wI:2020/06/18(木) 22:04

おぉ!!!世界観がすごく好きです!!

7:アル ◆6.:2020/06/19(金) 17:18

ありがとうございます!
めっちゃ嬉しいです❤


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