昨日見た夢

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1:ロンロ:2023/11/05(日) 01:17

悪夢…
昨日の出来事。夢ではなかった…

昨日、俺は警察に出頭させられた。
車で30分程度はなれた郊外の空き地へこの女刑事に同行させられた。
そこには警察官らしき人物が数人おそらく監査官もいただろう。
俺を見るや手招きをする、鑑査官達。
空き地に着き俺は指示に従う。
「これ貴方ですよね?」

白いシーツにかぶされた物体を見せられる。
それは首のない死体であった。

俺は腰を抜かしその場に尻餅をついた。
「お、俺?」
ジーパンにTシャツを着た首なし…
「なんで?俺?」
俺は混乱していた。
俺は生きている……
「これに見覚えはないか?北野祐二」
一人の刑事がなにやら手帳らしきものを俺に見せる。
俺の運転免許証。
それに俺の財布、車の鍵。
そんな馬鹿な…
「俺持ってますよ」
あわてて財布を取り出す、ついでに免許も鍵も刑事に見せてやった。
「やっぱり…」
刑事はそう言い放ち、口を開き始めた。
「まさか本当に生きていたなんて信じられん。念のため君の家に連絡した時は驚いたよ。」
母親が電話対応したらしいのだが、その日俺は家で朝飯を食っている最中だった。
確認のためか…やっと理解できた。
「しかし、何で又、君の物を偽造せにゃならんのかね?」
刑事はタバコを咥えつつ頭を掻き毟る。
「ちょっときてください」
刑事は監査に呼ばれ、俺と女刑事を残し、死体現場に戻っていった。
「あの俺帰れないの?」
「ごめんなさいもう少し待ってください。こんな事今までに無かったケースだから…」
女刑事に不安全開の俺は恐る恐る尋ねてみるが…やっぱり素直に帰えしてはくれないか…
その場にしゃがみ込みタバコに火をつけ50メートルほど離れた現場に目を向けるが…ん
なんだ?
さっきの刑事があわててこちらにめがけて突っ込んできた。
「あ、あんた今日ここ来る前に何か買わなかったか?」
あ、そういえばコンビニよったんだっけ。
「ああ、朝飯途中で連れ出されたからコンビニでおにぎり買ったんですが?それが?」
それを聞き青ざめながら二枚のレシートを俺に差し出した。
買った品物、買った時間、値段、店。全てが一致していた…
それも死体の持っていた偽財布と、俺の財布にあったレシート…
「一体何なんだあんたちょっともう一回見てくれ」
俺の袖を引っ張り俺は又現場に連れて行かれる。
が…
刑事と俺は死体が起き上がって動き出しているのを目の当たりにして呆然とする。
「け、刑事さん?あれ死んでますよね?」
「あ、ああ、死体だよな?」
じゃああれはいったいなんなの?
首なしがすっくと立ち上がり俺と刑事の所にゆっくり歩み寄る。
そして俺の目の前で立ち止まり…俺を指差す。
…俺、北野祐二は、明後日深夜1:25分喫茶アランの交差点で殺される…
「しゃべった!?」
刑事が咥えていたタバコをぽとりと落とす。
…変えてくれ…頼む…


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