紅狐の口語自由詩.

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1:紅狐:2012/12/07(金) 22:24




私は紅狐です.
詩を書きたい時に書きます.
ジャンルは決めてません.

たいてい暗いかもしれません.

2:紅狐:2012/12/07(金) 22:26




二本の足で
この汚れた世界を
歩いていたら

いつの間にか二本とも
泥まみれになって
笑われものになった

いつの間にか
歩く感覚さえ忘れて
一歩踏み出すだけで
グラグラと揺れて
歩くことが怖くなった

だから二本の腕で
このつまらない世界を
包んでみたら

いつの間にか二本とも
使えなくなって
翼が折れたように垂れた

そしていつの間にか
感覚が死んでしまって
太陽に手を伸ばすと
それさえ私を嘲笑った

そうして四肢は
バランスを必要としない
動かないものになった

さてこの汚れた
つまらない世界で
どう生きていこうかな

3:紅狐:2012/12/07(金) 22:30

まったく
めんどくさいね
不意にそう思う
例えば人間
何か気づけば
一丁前に
有機物ぶって
何か環境を支配
し始めたよ
何か得たのかな
いや寧ろ失ってます
でも気づきません
なぜなら
有機物だから
見方を変えるだけで
失ったものから
目を離すことが可能だから

あぁどうせなら
無機物に生まれたかった
こんな世界が
見えるくらいならば
動かなくていいし
何も失う必要はない

ああ止まって心臓よ
いつまで汚れた人間の話に
相槌を打つつもり?

どこまでも律儀な鼓動は
それでも動くのだ

あぁこれだから
人間ってめんどくさいんだ


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