ホラーですので読むだけでも構いません
苦手な方はご遠慮ください!
前原side
さっきの会話……カルマと速水……
なんの話をしてたんだ?
敵?味方?
2人は……何かを隠してる気がする……
何かが引っかかる……
なんだよ……このモヤモヤは……
倉橋side
私達は……ホールにいる
倉橋「全員いるよ……メグちゃん……」
片岡「本当……どうして?大狼は……
一体何を考えているの?」
まともに襲撃をすれば……すぐに
このゲームはおわるのに……
片岡「……とりあえず……会議を始めましょう」
前原「あのさ……片岡……」
前原君?メグちゃんとコソコソ話してる
何話してるんだろ?
木村「おい、会議するんじゃないのかよ」
片岡「……ごめんね……じゃあまず最初に
占い師から……」
片岡side
前原「片岡……」
前原くん?
片岡「なに?どうしたの?」
私達は、こそこそ話で話していた
前原「今朝…カルマと速水が……」
片岡「ああ、それのことね……
私も見たわ…うまく聞き取れなかったけど」
前原「そっか……なぁ言ったほうがいいのか?」
片岡「やめとこう…言ったところで……
あの2人は頭がいいし、敵だったら手強いわ
もう少し……考えてみましょう」
前原「だな」
倉橋side
倉橋「私……昨日占ってないよ」
片岡「え?どうして……?」
倉橋「だって……占っても……意味ないと思って……」
片岡「じゃあ……霊能者……は
いいわ……聞くまででもないし」
ホントに……手がかりがなさすぎる
速水「どうするの……このままじゃ
睨み合って終わるわよ」
片岡「うん……わかってるけど……」
木村「あのさ……」
木村ちゃん?
木村「俺……死んでもいいかな?」
倉橋「……木村ちゃん……」
木村「ごめん……もう…さすがに疲れた…」
前原「木村……いいのか?」
前原君……?
木村「ああ…磯貝と岡野、矢田もいるしな」
『で?誰が殺るの?』
倉橋「……私……殺ってもいいかな?」
片岡「倉橋さん……」
前原「倉橋……」
倉橋「大丈夫……1回ぐらいは殺っとかないと……不公平だしね」
倉橋side
ここが……処刑室……
早く終わろう……
私は……銃を手に持った
修学旅行……楽しかったな……
班のメンバーも……最高だった……
一班が……大好き……
いつも…一緒で……楽しくって……
あれ?涙が……
倉橋「うっ……う〜〜」
木村「俺も同じだよ……倉橋
最高だった。このメンツは……
磯貝と片岡のおかげで、まとまってて、
岡野と前原は、ずっとじゃれあってて、
マイペースに、俺と矢田と倉橋は、
肉まん食ってたりして……
ありがとな……楽しい思い出…作ってくれて
片岡達にも…言っといてくれ」
倉橋「うん……私も…ありがとう」
私は、引き金を引いた
倉橋side
私は、ホールへ戻った
片岡「倉橋さん!」
倉橋「えへへ…ごめん…疲れちゃった……」
片岡「うん…お疲れ様……」
私達は……ホールを後にした
前原side
俺は…ずっと考えていた
成績だってよくないし…女たらしだし……
でも……何かがひらめきそうなんだ……
前原「カルマと速水…この2人に
何があるんだ……?」
俺は、ひとりつぶやいた
倉橋side
……………生きてる
よいしょっと
そろそろ……勝負だよね……!
倉橋side
片岡「今日も犠牲者は0……じゃあ、会議を
始めましょう」
気のせいかな……?今日はみんな…燃えてる
わかってるんだ……そろそろ、
決着をつけなきゃいけないって……
今残ってるのは……
カルマ君、前原君、メグちゃん、凛花ちゃん
それと私……おそらく、
今日か明日で……このゲームは終わる……
倉橋side
片岡「ねぇ……大狼ってさ……」
メグちゃんが、話し始めた
片岡「速水さんじゃないの?」
速水「は?」
メグちゃん……?
速水「なんでそうなるのよ……」
片岡「昨日の朝……カルマ君と何話してたの?2人でコソコソと……」
速水「……見てたのね……」
片岡「本当のこと言ってよ……!大体……
速水さん!怪しいのよ!仲間が死んでも
しれっとしてるし……」
速水「そんなの理由にならない。言っとくけど……仲間が死んで平気なわけないじゃない私は、自分の弱い部分を見せたくないだけ。
私が大狼っていう、証拠もない」
片岡「けどそれは……!!」
倉橋「落ち着いてよ……!
メグちゃん……凛花ちゃん……!
ねぇ!カルマくんと前原君も……二人を
止めてよ!」
2人の言い合いは、おさまらない……
前原「ちがう……」
え?
前原「速水じゃねぇ!」
シ……ン
前原「大狼は、速水じゃねぇ…」
倉橋「前原君…どういうこと?何かわかったの?」
前原「大狼は……カルマだよ……」
倉橋「え?」
赤羽「……」
倉橋「何言ってるの?カルマ君は……
ずっと私に協力して……」
前原「なんでカルマだってわかんだよ」
倉橋「え?」
前原「お前が占い師で、騎士が
渚の襲撃をわざと止めたりしてたのは
わかってるよ……。」
倉橋「そうだよ……だからカルマ君は…
騎士でしょ?」
前原「根拠は?」
倉橋「……ッ!それは…」
前原「そもそも、カルマは最近、無駄なことをしすぎだ。この前だって、
せーので指をさすなんて……やって、
なんの意味があるんだよ」
片岡「……」
速水「……ッ」
前原「それに……片岡が言ってたように…
速水と、2人で、話してたよな……」
倉橋「そんな……」
前原「別に…この際内容はどーでもいーわ」
倉橋「ちがう…違うよ!前原君!カルマ君は!」
前原「倉橋は…ずっと騙されてたんだよ」
倉橋「ちがう……違うよね……カルマ君!
ねぇ!何か言ってよ!否定してよ!」
赤羽「……」
片岡「そんな……ホントに……」
速水「カルマ……」
倉橋side
赤羽「ダメだよ、前原」
!?
倉橋「カルマ君……」
赤羽「そんなの、ちっとも俺が人狼だって
証拠にならない……
今前原が証明したのは……俺が騎士でもない
他の役職だってことだけ……」
前原「お前は……大狼だろ……」
赤羽「それこそ根拠がないじゃん
ただ自分の感情で、人を犯人にしないでよ」
前原「じゃあ……速水と何話してたんだよ」
赤羽「それは言えないかなー」
速水「……ッ」
前原君は…怒りに満ちていた
凛花ちゃんとメグちゃんは……
ただ何も喋らず黙って下を見ていた
私は、泣いていた
みんなが…初めてこんなにぶつかった
倉橋side
『もーはやく投票してよー
ま、みんなの討論を見るのも、結構
楽しいけどね……』
倉橋「やろうよ……みんな、
ここで誰が消えても、必ず明日にはおわる
はやく…終わろう」
『えー今日はなんと!赤羽君です!
いやー以外!てっきり別の人かと
思ってましたよー』
赤羽「うーん……殺されるってやだなー
ねぇゲームマスター」
『はい?』
赤羽「俺、自分でやっちゃダメ?
ちゃんと死ぬからさ」
倉橋「カルマ君……!」
『いいでしょう。信じますよー』
赤羽「ありがと〜じゃあねみんな」
倉橋「カルマ君!」
泣くしかなかった
パァァァァァァン!!!!!
倉橋side
速水「カルマが大狼なら、ここでゲームは」
『終わりマセーーーン!!!!』
うそ……そんな……
『当たり前でしょ〜大狼が残ってるんだから
終われるわけないよーwww』
じゃあ……カルマ君は、やっぱり……
前原「くそっ」
私は気づけば、ベッドの上にいた
ゲームマスターside
あははは
やっぱ面白いなー
あの人を大狼に選んで正解だったね……
フフッ始まるよ……最終日が……!!
倉橋side
生きてる……天国じゃないよね
私は、ホールへ向かった
今日で最後かもしれない……
ううん…終わらせるんだ
倉橋side
片岡「倉橋さん…」
倉橋「メグちゃん……」
速水「前原が……殺られた」
倉橋「そっか……」
やっぱり……今日で終わる……
片岡「会議を……始めます」
倉橋side
片岡「ねぇ私やっぱり……」
倉橋「メグちゃん……」
速水「私は片岡だと思う……」
片岡「……っ!」
倉橋「メグちゃんは……」
速水「村人だって言いたいの?」
倉橋「……え……っと」
速水「そもそも片岡は、村人側っていう
証拠もない、ただ、その場を仕切っているから、みんな必然的に、村人側だと
勘違いしていただけ……」
片岡「私は……村人よ!
そういう速水さんだって……村人って言う
証拠はひとつもない!やっぱり、
カルマくんと手を組んで!」
速水「カルマと手を組んでいたなら、
カルマが死んだとき、なんでゲームは
終わらなかったの?手を組んでいたなら、
どういう理由で手を組んでいたの!?」
片岡「……っ!でも!!カルマ君は騎士でしょう!?私は村人、倉橋さんが占い師で……
そうよ……倉橋さんがオオカミよ!」
倉橋「そ、そんな…!なんで!?めちゃくちゃだよ!メグちゃん!」
片岡「倉橋さんは占い師なんかじゃない……
本物の占い師は矢田さんで、今まで言っていたことも全部うそ!」
倉橋「じゃあ!渚君の時は!?あの時は、
私が渚君を占って……結果………人狼だったじゃない!!!!」
片岡「そんなの……裏で口をあわせておけば、いくらでもいいわけできるわ!」
倉橋「ちがう……私は……ホントに……!
凛花ちゃん!!あなたが大狼でしょ!?」
速水「なっ!倉橋!私は……」
倉橋「凛花ちゃんは自分の役職を隠し続け
ている!あなたの役職だけ、誰もなんの
目星も付いていない!!!!」
速水「ちがう……!私は……大狼じゃない
だって私は……
騎士だから!!!!」
え?
倉橋side
倉橋「凛花ちゃん……が騎士?」
片岡「うそよ!!そう言って…疑いを
晴らそうとして……」
速水「うそじゃない!!!!!!」
凛花ちゃんの大声を……初めて聞いた
その時点で……私たちの目には
涙がたまっていた
倉橋「じゃあ……カルマ君は……」
速水「カルマは普通の村人……なんの関わりもない……」
倉橋「だって……だってずっと……
私に協力してくれてた……あれは
凛花ちゃんだったの……?そしたら……
カルマ君のは……演技?」
速水「演技じゃない。あれは、
みんなが勝手に……カルマが騎士だと
思い込みすぎただけ……」
片岡「だって……倉橋さんは……
知ってたはずじゃ……」
倉橋「知らない……」
片岡「え?」
倉橋「知らなかった……知らなかったよ
カルマ君のはから、直接、役職を聞いたわけでもない……
わたしの……勝手な想像………?」
片岡「そんな……ここまで来て……」
倉橋「凛花ちゃんが……騎士?
そしたら……大狼は……………………」
倉橋side
『えー!投票の結果、片岡さんが追放されることになりました〜!処刑者は倉橋さんね』
私達は……処刑室へ入っていった
涙がたまっていて、こぼれない
片岡「早く殺してよ……倉橋さん……」
倉橋「メグちゃん……」
片岡「ありがと、今まで……」
倉橋「うん…ごめんね」
パァァァァァァン!!!!!!!!!
終わった……このゲームは……村人側の……勝ち?
倉橋「凛花ちゃん!!」
倉橋side
私は処刑室を出た
倉橋「やった……やったよ!!私たち!
生きてるよ!」
速水「倉橋……!」
ドクウウウンンンンンンンンンンン!!!!
倉橋「うっ!」
なに……これ
体が……痺れる……心臓麻痺?
私は倒れた
どうして………
そうだ……凛花ちゃんは……
『結果発表!!!!3年E組!
リアル人狼ゲーム!勝利は〜〜
人狼チーム!!!!!!!』
え?どうして……
薄れゆく意識の中……私は、状況を理解しようとした
『いやー勝利に終わった人狼チームの
リーダー、今の心境はどうですか?
大狼……速水凛花さん』
うそ……
速水「ごめんね……倉橋……」
倉橋「りんか……ちゃ……ん」
速水「大狼は……私よ……」
倉橋side
倒れる私の前に……凛花ちゃんが立っている
気のせいかな……少し……笑ってる?
『いやーすごいですね!ありとあらゆる
パターンを考えて、迫真の演技で
周りを騙す……さすが、暗殺者ですね』
速水「お褒めの言葉どうもありがとう」
倉橋「凛花ちゃん……なんで……だって
騎士だって……全部……演……技?」
速水「そうよ」
倉橋「こうなることも……全部……
計算してたの?」
速水「えぇ、人狼チームに全て指示を出していたのも私……」
倉橋「どうして……自分の仲間を……殺すようなやり方を……」
速水「余計なことをされたら、私の計画が台
無しになる。私一人でやったほうが、
ゲームを有利に進められると思ったから」
倉橋「そんな……じゃあ、最後まで、
襲撃をしなかったのは……?」
速水「ああ、単純よ
見てみたかったから。仲間が仲間を
殺すところを、直接手を下さなくても、
指名して、その人を追放するように追い詰め
て、そんなの、殺してるのと同じ……
それを見てたかったの……わたしが襲撃した
ら、そんなのすぐに見れなくなるじゃない」
倉橋「そんな……ひどい……よ」
凛花ちゃん……そんな人じゃなかった…のに
速水「そうね、最低だと思う……けど…
知っちゃったの……殺す快感を……
それが仲間ならなおさら……癖になった」
倉橋「うそ……」
全部……全てが……凛花ちゃんの計算通り?
速水「ただ、唯一の誤算は、
カルマとのやりとりを、片岡と前原に
見られたことかしら」
『そんなことを気にせず、演技で切り抜けるからすごいよねー』
速水「ありがと」
演技……全部……私と話したことも、
今日、泣いた事も……
みんなが、千葉くんが死んだ時のあの表情も
全部演技……?
うそ……そんなの……ひどいよ……
私の意識は…そこで途絶えた
速水side
倉橋……死んだ?
本心だけを口にしたつもりだけど……
速水「ねぇゲームマスター」
『なんでしょう?」
速水「この後は、どうなるの?みんなは
死んだまま?」
『そんなわけないじゃないですかー
ちゃーんと考えてありますよ』
速水「え?」
ドクウウウンンンンンンンンンンン !!!!
速水「!!」
うそ…なんで……ふらふらする……
『君達は、もう逃げられないよ。
もう、取り込まれてしまったんだからね
この僕の、おもちゃ箱の中に……
ゲームのコレクションとして……
一生遊ばせてもらうよ。』
速水「は?どういう……意味よ………
そんなの……できるわけないでしょ………」
『できるよ……君達はもう、僕の
おもちゃ道具だから……僕が指示すれば、
黙ってそれに従ってくれればいい……
一生……僕の手のひらで転がされるんだよ』
そこには、人が立っていた
黒いマントに、仮面をかぶった人間……
速水「ふざけ……んな……っ!うっ……」
『あらあら、無理して喋らないほうが
いいんじゃない?』
速水「ぜ……ったいに……おまえの……
しょ…た…いを……突き止め……る」
私の意識はそこで途絶えた……
ゲームマスターside
あーあ、眠っちゃった
でも大丈夫。またみんなと会えるよ
だって、これはゲーム
ゲームオーバーになっても、
生き返ることができるんだもん
君は、僕の特別なコレクションの
記念すべき一つ目として、飾ってあげる
速水凛花さん……
さーて……次は、どのゲームでアそぼうかな
お、これがいいや
《ドロケイ》
うふふ♪スタート☆
楽しみだね…次は、どんな結末が待ってるのかな……?
ミカエルです!
いかがだったでしょうか?
好みに合うかは、わかりませんが、
精一杯書かせていただきました
これは、シリーズ?のようになるので、
次回は…
暗殺教室〜デスゲーム〜《ドロケイ》
へとお進み下さい
また、このお話のショートストーリーや
番外編のようなものを書いていただいても構いません
見てくださって、ありがとうございました
ミカエルです
また、コメント、感想、アドバイスなどがあれば……よろしくお願いします
ミカエルです
まとめ
【村人側】
[村人]
岡島、片岡、矢田、奥田、菅谷、三村、村松
吉田、木村、狭間、原、竹林
[占い師] [霊能者]
倉橋 前原
[騎士] [猫又] [共有者]
赤羽 不破 杉野・中村
【人狼側】
[人狼]
磯貝、寺坂、茅野、神崎
[一匹狼] [大狼] [狂人]
潮田 速水 岡野・千葉
勝利……人狼チーム
ミカエルさんすごい!!杏だったら途中から誰が誰かわからなくて書けないよー。
凛花ちゃんの演技が上手いしみんなの言葉の説得力が半端なかった!
次のケイドロバージョン楽しみにしてるね♬
どうもぷっぷです!
最初から読ませてもらっていたのですが、ちゃんとお話になっていてしかも完結!ってすごいと思います。(私なんて完結したことないんですよ?w)
次回作も楽しみにして待ってます!
ミカエルです
杏さん、ぷっぷさんありがとうございます。
これからも頑張ります。
ちなみに個人情報を言いますと、
私は中1女子です。
よろしくお願いします
中村side
磯貝「まず初めに…これからどうやって
戦っていくかだけど…
これは、俺ひとりじゃ決められない…
だから、みんなで決めようと思う」
不破「……このゲームに勝たなきゃ……
ゲームオーバー…死ぬってことでしょ?」
磯貝「あぁ……」
イトナ「悩むことなんてないだろ」
磯貝「だよな……」
矢田「うん……」
磯貝「じゃあ、俺たちはこの方法で……!」
なんだ…みんなの考えた事は…同じだった
このチームで、あのチームに勝てるかは、
正直不安だけど…人数は互角になった
けど…やっぱり……なんか、
あのチームは……怖い………すごく……
寺坂side
狭間が死んだ……なんでだよ……
渚「どうするの?これから……」
俺らは今……何処だかわからないビルの
会議室にいる
カルマ「そうだねー、まず、確認したいんだけど……みんな
……死にたくないよね?」
カルマの目が変わったのにはみんな気づいた
前原「当たり前だろ」
木村「勝たなきゃ死ぬってことだし」
倉橋「死にたい人なんていないよ」
カルマ「よかったよ……考えてることは
同じっぽいね……」
寺坂「早く作戦考えようぜ…」
カルマ「じゃ、俺の作戦だけど……」
渚side
『作戦会議は有意義に過ごせたみたいだね
じゃあ、始めようか』
僕等は……どうなるんだろう
不安しかない……
『じゃ……スタート!!』
始まった……
速水side
始まった……
なんか…いける気がする……気のせい?
メンバー配分は明らかに不利……だけど…
今日は…いつも以上に手先が動く……
調子がいいのは、自分でもわかる……
パァァァァァァン!!!!!!
速水「……っ!!」
なに?何があった?
遠くて、何も見えない
私はずっと、裏山に潜んでいる
だから、反対側は…全然わからない
磯貝「みんな!聞こえるか!?」
速水「磯貝……何があったの?」
磯貝「竹林が危ない!」
うそでしょ……あっちのチーム…
何考えてんのよ……
磯貝「けど、速水と監視部隊はそのまま待機していてくれ。」
速水「いいの?援護しなくて」
磯貝「あぁ、竹林を狙ってるのは木村だ
あいつの対策はしてある」
速水「わかった……」
けど…あの竹林だし……大丈夫かな……
岡野side
あれ?…!やばい!
岡野「磯貝くん!!あれ!!」
私は、道路で駆け回る竹林くんと、木村を
見つけた
磯貝「どうした?岡野……!竹林……!
相手は木村か……」
え?ちょっと……冷静じゃない?
岡野「ちょっと!助けに行かないの!?」
磯貝「岡野……落ち着けよ。
木村の対策は、ちゃんととっただろ」
え?あ、そういえば……
大丈夫だよね?
頼んだよ……
木村side
くっそ!一発外した!
にしても竹林……早くなったな……
カーブを利用して、俺をまこうとしてるけど
そんなことで……俺から逃げられると思うなよー!
竹林がビルへと入った
このビルは小さくて、おまけに窓が
たくさんある
よし!先回りだ!
俺は反対側に回って、ビルの中へと入った
身を潜めて、竹林が来るのを待った
……パタパタパタパタ
きた!
まだまだ……!もう少し引き寄せて……
今だ!
俺は銃を構えた
って……あれ?
だれも、いないじゃんか……
どっかで曲がったか?ちくしょー
??「みーつけた♪」
木村「え?うわっ!!」
なにかが……というか誰かが、
俺の上に乗っかってきた
??「もう逃げられないね。木村♪」
木村「!!!おまえ!!
矢田!!!!」
嘘だろ……いつの間に……!
木村side
矢田!いつの間に後ろに……!
ていうか……腕を取られた……
銃も取られたし……やばい……やばいぞ…
矢田「えへへ、びっくりしたー?
竹林君は囮だよ。このビルに入ったのも、
私が待ち伏せしてたのも、全部木村対策」
木村「俺1人のために……ここまで練ったのか?」
矢田「そうだよ。」
木村「もし俺が他の窓から入ったらとか
考えなかったのか?」
矢田「だから、ありとあらゆるパターンを
考えといたの。」
なんてこった……完全にやられた
矢田「さーて木村…吐いてもらおうか…」
木村「は?何をだよ」
矢田「お宝の場所に決まってるでしょ」
木村「言うわけねーだろ」
矢田「えーなんでよー。教えてくれたっていいじゃん。せめてヒントだけ!ね?」
木村「そんな可愛い感じに言っても
ダメなもんはダメだ」
矢田「ちぇーじゃあいいもん。
木村正義くん。君を逮捕します」
は?
木村「お前ら泥棒側だろ」
矢田「ざんねーんだ。このゲームは泥棒も
警察も関係ないんでしたー」
俺は、手足を縛られてしまった
木村「おい、足まで縛ることねーだろ
歩けないじゃんか。俺を抱えるつもりか?」
矢田「ムリだよそんなの。木村は足速いし、逃げられるかもしれないじゃん。だから、
足までしっかり縛っとかないとね!」
矢田side
よし!これで完了
あとは、ジワジワと宝のありかを聞き出せればいいんだけど……
木村「……ゆるい…………」
矢田「え?」
ボフッッッッ!!!!
わ!なにこれ!
矢田「けほっ!けほっ!」
煙幕?そんな!相手チームには
竹林くんも奥田さんもいないのに……!
全然見えない!
そうだ……木村!
どこ!?どこよ!
背後で殺気を感じた……
後ろ!?違う……前にもいる……
挟まれた!
木村「残念だな……矢田。やっぱり
女子の力はゆるいよ。簡単に解けちまう」
!!うそ……解かれた!
??「やっぱり、いくら交渉術が上手くても
力がなきゃダメなんだねー」
もうひとりいる!この声……まさか……!
矢田「陽菜乃!!!!」
うそ……そんな!
中村side
なに……あのビル……様子が……!!!!
中村「みんな!聞こえる!?」
菅谷・三村「中村?」
すぐ隣にいる2人が気づく
杉野「どうした!?中村!」
中村「今、なんかビルから煙幕が出てる
ねぇ磯貝……あのビルって……」
磯貝「あぁ……矢田と竹林が危ない! …!
俺と岡野…杉野とイトナ!援護しに行くぞ」
「「「了解!」」」
胸騒ぎがする……
お願い矢田ちゃん……無事でいて!
矢田side
矢田「陽菜乃……なんで……」
倉橋「私たちはね、そっちのチームの考えの逆手をとったんだよ」
木村「俺が狙われるのは想定内だったし…
そのために矢田を使ってくるのも、俺らは
全員察してたしな」
矢田「うそでしょ……」
完全に……挟み撃ちされた
ここは細いビルの通路…逃げ道なんてない
しかも、2人とも銃を構えている
……まさか………!
倉橋「ごめんね〜桃花ちゃん」
木村「終わりだ」
!!!!!!!
パァァァァァァン!!!!!!
え?
うそ…
バタッ……
矢田「………………っ!!!
竹林くん!!!!!」
うそ……でしょ……なんで!?
倉橋「あれ、外した?」
木村「倉橋、ちゃんと狙えよ」
倉橋「きむちゃんのも当たってないよー
全然他の人に当たってる」
木村「ま、結果オーライだろ。この状況で、
矢田も逃げられるわけないしな」
矢田「竹林くん!!竹林くん!!!
しっかりしてよ!!」
嘘……いやだ……いやだよ!
血が止まらない……どうしよう……!!
あたしのせいで………!!
矢田「いやあああああああああ!!!!」
矢田side
岡野「矢田っち!!!!」
ひなたの声が……聞こえたけど……
磯貝「岡野!イトナ!!矢田を!!」
岡野「うん!」
イトナ「俺が抱える、支えてくれ」
岡野「矢田っち!しっかりして!」
だめ……あたし……もう……
磯貝「杉野!!2人を追い出せ!」
杉野「おう!!」
気付いてないの?竹林くん……が……
私達は……窓から降りた……
岡野side
岡野「ハァハァ……大丈夫?イトナ」
イトナ「あぁ、これくらいは問題ない」
岡野「矢田っち、気を失ってる……」
何があったんだろう……、
イトナ「無理もない…死体を目の当たりにしたのだから……」
え?
岡野「死体……?」
イトナ「あぁ、竹林のな……」
岡野「うそでしょ………」
『木村正義により、竹林孝太郎が死亡』
!!!!!!
そんな……!!
矢田「うっ……」
矢田っちは眠りながら、涙を流していた
杉野「ハァハァ……ハァハァ…」
岡野「杉野!」
磯貝「ここにいたか……」
岡野「うん…ビルの屋上って…落ち着くし」
あの後……どうなったんだろう
杉野「矢田は……大丈夫か?」
イトナ「気を失ってる」
磯貝「そうか……」
岡野「ねぇ、木村と陽菜乃は……」
磯貝「逃げたよ…けど…」
岡野「……けど?」
矢田「……けほっ!」
!!
岡野「矢田っち!!」
矢田「ひなた……?あたし……!!
そうだ!竹林くんは!?」
杉野「……」
磯貝「……死んだ……」
矢田「そんな……陽菜乃たちは……?」
杉野「逃げられたよ」
矢田「そっか……」
矢田っち……辛いよね……
磯貝「矢田……辛いと思うけど……
話してくれないか?マイクを通して、
チームのみんなに……」
矢田「……うん」
岡野「矢田っち……」
私が泣いて……どうすんのよ
磯貝side
矢田「あたし……作戦通り、木村を拘束したんだけど……その後……煙幕が出てきて、
手榴弾かな?」
磯貝「おかしいな……相手チームには、
奥田も竹林もいないのに……」
矢田「それは、私も思ったんだけど……
気づくと、あたりは霧だらけで、ほとんど
見えなかったの……
それで、気がつくと、木村は拘束を解いていて、陽菜乃もいた……。
2人は、銃口を私に向けてきて…それで…」
そこまで言って……矢田が震えだした
磯貝「それで……?」
矢田「あの時の……2人の目……
本気だった………
まるで……本当にあたしを殺すように……
あたしだけをじっと見て…怖くて…足がすくんで……いつもの2人じゃ無いみたいで」
岡野「そんな……」
まずいな……あっちのチームは……
中村「ねぇ、どうすんの……
このままじゃ、勝てる気がしないんだけど
うちらとあっちの作戦が、食い違いすぎてる
負けるよ……」
磯貝「あぁ、けど、変えるつもりはない」
杉野「磯貝……」
磯貝「もし何かあったら、その時はその時だ
俺たちは、俺たちのスタイルを貫こう」
矢田「…………うん、ごめんね…みんな」
岡野「矢田っち……大丈夫?」
矢田「うん…頑張るよ……あたし」
岡野「よかった……」
杉野「よっしゃ!じゃあこのまま!
頑張るぞ!!」
「「「「おおーー!!」」」」
とは言ったものの……
正直俺も……不安なんだよな……
その時は、また考えるけど……
あっちのチームが、次は何を仕掛けてくるかわからない……
神崎side
カルマ「お疲れ〜倉橋さん、木村」
私は彼の近くにいるけど、マイク越しに
彼は話す
木村「あぁ、矢田は逃したけどな」
カルマ「まあいーよ、次があるてしょ」
渚「ねぇカルマ……」
カルマ「なに?渚」
渚「あっちのチームさ……なんか凄い〜〜」
片岡「あーそれ私も思ってた」
前原「あっちはチームのメンバーがアレだからなー。そういうスタイルがピッタリだろ」
相手のチームは、私たちのチームとは、
まったく違うスタイルなのです
カルマ「さ、そろそろ次のステップだよ
ほら、駅の近くで、岡島がうろうろしてる
いけるね?片岡」
片岡「了解」
ミカエルです
謝罪させてください
ボケてしまいました。
127以降の投稿は、ドロケイの方の文章でした……申し訳ありません
無視していただければ幸いです
本編は、126で完結です
すいませんでした
お久しぶりです。ミカエルです
ちょくちょくですが、この人狼ゲームの裏話を更新していきたいと思います
よろしくお願いします
矢田side
〜2日目、昼〜
うっ……原さん……竹林くん……なんで
誰が……こんなこと……!
コンコン
私の部屋にノックが入った
誰だろ……今、そんなに話せる状況じゃないんだけどな……
静かにドアを開ける……
矢田「……誰?」
倉橋「私だよ。桃花ちゃん」
矢田「陽菜乃……どうしたの?とりあえず……入る?」
倉橋「ごめんね。二人きりで話したかったんだ」
バタン
矢田「で、どうしたの?」
倉橋「あのね、
桃花ちゃんに……お願いがあるの」
矢田「私に?」
倉橋「うん……私は……桃花ちゃんが村人だと思ってる……だから、お願いしたい」
陽菜乃……?
倉橋「桃花ちゃんに、占い師を演じて欲しいの」
矢田「え?」
倉橋「私、占い師なんだ。けど、私は普通の村人として、静かに潜んでる。桃花ちゃんには、その日の朝、占い結果を伝えに行くから」
矢田「ちょ、ちょっと待ってよ!
私が占い師って……そんなことする必要ある?」
倉橋「このゲームに……勝ちたいの」
それだけ……なの?
陽菜乃の頼みだし……
矢田「いいよ。」
倉橋「本当!?」
矢田「そのかわり、私が死んだら、ちゃんと占い師って伝えてね」
倉橋「もちろんだよ!ありがと!桃花ちゃん。じゃ、私もう行くね。バイバイ」
矢田「バイバイ」
バタン
笑顔になれてたかな
リスクが高すぎる……占い師なんて、1番人狼に狙われやすい役職……
死ぬ覚悟で……演るしかない……
裏でこんな話してたんだ!!
145:ミカエル:2016/02/21(日) 08:09 ID:W/Y 茅野side
2日目夜
寺坂くんが死んじゃった……
こんなに早く……死ぬなんて
食堂で一人でいる私……
速水「茅野」
茅野「……!なんだ……速水さんか」
私達人狼チームのリーダーの彼女は
突然現れた
速水「寺坂の事は気にしなくていいから」
茅野「え?」
なんで……
茅野「無理だよ……嫌だよ!こんなゲーム。
自分の手で殺すなんて……」
なんでみんなそんなことができるのか……
わからなかった
磯貝くんだって……1日目、殺してくれたし
自分から……進んで……
速水「寺坂は、見かけによらず中身は
友達思いのいいやつ……村松をかばうことなんて……想定内」
茅野「へ?」
想定内……全部……計算してたの?
速水「磯貝は、決断力というか……
現実を理解するのが早かった。だから1日目
自ら買って出て殺しに行ったんじゃない」
茅野「……」
速水さんの言葉に…返す言葉が見つからない
速水「茅野……今日はあんたが殺しなさい」
茅野「え!?」
なんで……
茅野「無理だよ!友達を殺すなんて……
できないよ!!」
速水「大丈夫。一度はみんな殺っとかないと
人数が減った時より、人数が多い時に殺った
ほうが、気が楽でしょ……」
茅野「……」
なにそれ……まるで……私が
最後の方まで……生き残るからって
忠告してるような……
速水「感じといて……殺した時の快感……
きっと……クセになる……」
そのまま、彼女は食堂から出て行った
殺したときの快感ってあるの!?凛花がすこし怖い
147:匿名さん:2016/11/14(月) 15:15 ID:FrY 楽しく読ませていただきましたー…!凛香ちゃん好き過ぎてさらに惚れそう…♡
強いていうなら共有者は殺すべきじゃ無かったんじゃないかなって思ってたり…確実に白って分かるのは共有者だけなので、例え話し合いの場を纏めるだけでも存在する意味はあると思います。
とはいえ胸がドキドキしましたー!ゲームマスターは一体何者なんですかねぇ…