長らく御待たせしました。お久しぶりです。アポロです。いろんな小説をたくさん掛け持ちさせていただいております。今回のお話は『テニスの王子様にヒロインがトリップしちゃいましたよ!?【2】』の続編となります。
そういう訳で、【2】の方が完結するまでここのお話は始まらないかもです。いや、ちゃんと書きますけど! 書きますけど、しばらく時間を置くだろうと思います。身勝手を御許しください。
ヒロインちゃん達は変わりません。相変わらずです。ちょくちょく画像も貼っていこうと思うので、よろしくお願いします。
無理矢理完結させてきました(笑)
いおりside
合同合宿が二週間後に迫った夏の暑い日。
あたしは家の自室でゲームをしていた。
『……なんや、暇やわ』
「そうかい?」
あたしがぽつりと一言呟くといつの間にか出てきたいつぞやのうさぎがベッドに座っていた。
『おん、また出たなうさぎ』
「お化けでも出たみたいな言い方しないでよー。
今回は大事なお話なんだから」
とプリプリ怒っているうさぎに『大事な話?』と質問を返す。
「そう。ここは前も言ったようにテニスの王子様の世界。本来このテニスの王子様の各テニス部にはマネージャーは居ないんだ。トリッパーである君達がマネージャーになっている。ここまでは分かるね?」
『おん』
「同じことを繰り返すようで悪いけど、トリッパーは『三人』
今からそのトリッパー達とで会合を開くから来てくれるかな」
『それに関しては別にエエけど、なんで会合なんか?』
「それはそっちで話すよ」
うさぎはそこまで言うと白い閃光を部屋いっぱいに瞬かせながら咄嗟に目をつぶったあたしと消えた。
目を開ければそこには横に並んだ六つの椅子、あたしはその六つのうちの右端から二つ目の椅子に座った。
そしてしばらく待とうと寝ていると、「いおりちゃん!?」と声を掛けられた。すっごく聞き覚えがある。目を開けると、
『実砂ちゃん!? ってことは実砂ちゃんもトリッパーやったん!?』
「いおりちゃんも!? どうりで原作に出てこない訳だよ〜! でも良かった! 二人のうちの一人のトリッパーがいおりちゃんで!」
『あたしもや!』
と二人で盛り上がっていると、「偶然ね、私もよ」と後ろから声を掛けられた。
「『爽加ちゃん!?』」
なんとそこにいたのは立海マネージャー、太刀川爽加だった。
「あなた達もトリッパーだったのね、びっくりしたわ」
『それはあたしの台詞やって』
「でもこれで三人揃ったよ?」
「この残りの三つの椅子はなんなのかしら」
『謎やな』
とわあわあ騒ぎ立てていると、向こうからこちらと同じように騒ぎながらやって来る三人組、あれ? トリッパーの数、可笑しくあらへん?
そしてその三人組は、氷帝マネージャー、赤嶺いおと青学マネージャー、倉間かのんと御影朱李。
『お前らもトリッパーやったん!?』
「なんだよ、いおり達もかよ!」
「偶然だね! ねっ、朱李!」
「うん! かのんちゃん!」
ありゃ、いつの間にか朱李ちゃんとかのんちゃんがめちゃくちゃ仲良くなってる。良かったけど。
そうこうしているうちにうさぎがおらへんことに気がつく。そう、あたしをテニスの王子様にトリップさしてくれたあのうさぎや。
どうやら爽加ちゃんと実砂ちゃんはあのうさぎにトリップさしてもろたらしくて。
不思議なことに他の三人はいずれか重傷を負うほどの怪我をしたと思って意識を飛ばしてしまい、目が覚めたらこんな状況だった、と言う。
『とりあえず、うさぎ見っけて拷問して訳を吐かそうや』
「もう僕は告げるとこだよ!」
あたしが指の関節をごきりとならしているとぴょんと飛び出てきたうさぎを見てあたしら六人は椅子に座った。
「で、何ようさぎさん、言ってた事が違うじゃない。トリッパーは三人、そういってなかった?」
爽加ちゃんが聞くと「そうなんだけど……」とうさぎがくちごもり、続けた。
「そこの三人は君達がトリップする時に重傷を負っちゃったみたいでね? 飛んだ意識が生憎にもこの世界に来てしまったんだよ」
「ゴメンね?」と罪悪感を滲み出しながら告げるうさぎにそうだったのか、とみんな納得。
「で? 話はそれだけなのかよ」
いおが腕をつるてんの胸の前で組みながら聞く。うさぎはそれを聞いてううん、首を横に振りながら続けた。
「実はね、僕、神様なんだけど、僕と仲の悪い神様が僕と喧嘩をするために勝負を申し込んできたんだ」
「ぇえ……?」
朱李ちゃんが怯えたように聞き返す。うさぎは「内容がね……」と朱李ちゃんに答えるように話出した。
「えぇと、『俺もそのテニスの王子様の世界に六人、トリッパーを送る。そっちのトリッパーとこっちのトリッパー、どちらが勝つか勝負だ。内容はこう。こちら側は逆ハー補正をするが、そちらは補正無し。そしてその条件で六対六の精神勝負をして俺とお前の決着をつけよう』って。
どうやらこちらに拒否権は無いらしくて……勝負しなくちゃ駄目になるんだ。巻き込んで、ゴメン」
そういううさぎに対してあたしはがたんと立ち上がる。それを驚いて見上げる他のトリッパー達。
『あたしは構わへん! 逆ハー補正するんやったら多分、少数のバグ人物が出るんや! 要するに、や。
少数のバグ人物とうさぎ側トリッパー対学校のほとんどの人物とそっち側トリッパー、っちゅーことやろ?
みんなは知らんけど、あたしは大丈夫や!』
あたしが言い張るとみんな決心を付けらしくこくんとうなずく。うさぎは「ありがとう」と涙ぐみながらあたし達に笑いかけた。
名前変更!
いおり→伊織(イオリ)
赤嶺→灰崎 いお→衣御(イオ)
伊織side
くぁ、と目を覚ませばそこはこの世界でのあたしの部屋やった。
昨日はトリッパーが仲良しの人達だったりとびっくりだが、なんら関係はない。
一番心配なのは今日から来る逆ハー補正をした相手側の女の子等や。うさぎが言うに、その子らはあたしらを精神的に追い詰めて負かしてもとの世界に返す事。
まぁ勝つ方法は、敵対している相手を精神的に負かして元の世界に返す。それだけ。
相手は何がなんでもあたしらを追い返そうとするから、ヤバイかもしれん。
『元の世界で読んだ夢小説では嫌われ、ってとこやな』
しかもテニス部メンバーではなく学校ぐるみで。
あたしは「実砂ちゃんと常に行動せなあかんなぁ」と特待生制服に着替えながら呟いた。
あとは数人のバグ人物、探さなあかんなぁ。
学校へつくとまだ学校の人達はあたしに「おはよう!」と声を掛けてくれる。これが今日で最後や思うと大変やけど、な。
伊織side
今日、実は実砂ちゃんと待ち合わせしていた場所から共に学校へと向かう。
これからは出来るだけ一緒に居ようと実砂ちゃんと決めたのだ。
『実砂ちゃん、これから大変やな』
「……そうだね」
実砂ちゃんはそう言うと、うつむきながら重たそうに口を開いた。
「私……怖い」
そう呟いた実砂ちゃんにあたしは『安心し、あたしもや』と少し震えている手を見せた。
実砂ちゃんは心底驚いた様な顔を見せる。
「伊織ちゃんも、怖いって思う時があるんだね」
『せやで〜? あたしかて無感情な人間とちゃうからな』
にこっと笑って見せると実砂ちゃんは安心したように微笑んだ。
実砂side
私の過去は、酷かった。
茶色くて長い髪と顔はそのまま。
なぜだか私は学校じゃ嫌われもので、ひそひそと影で何かを言われ、人は私を疎遠にし、そのせいで友達も居なかった。
もっと可愛い子に生まれたかった、そう思わなかったと言えば嘘になる。
でも、いくらそう願っても変わることない自分の顔は仕方がない。
出来るだけ邪魔にならないように気遣いをして、小学校中学年辺りからトリップしてくるまでずっと息を潜めていた。
トリップしてきてから、ここには私を嫌う人は居ない、そう思い御化粧して学校に行っても、やっぱり。変わらなかった。
唯一、その時はまだ男装の伊織「君」が私に声をかけてくれていたのだが、女の子と知り絶望。
けど、そこから伊織君もとい伊織ちゃんが私の顔を可愛いと言ってくれた、みんなと私を繋いでくれた。
実は若干、まだ伊織ちゃん達テニス部以外の人のことを信じれていない。それをまず、テニス部のみんなに話して、それもわかった上で仲良くしてくれたら良いな。
言えたら、良いな。
私の淡い勇気。
その直後、あの神様と名乗るうさぎ再度が現れた。
そして会合とやらに連れていかれ、そこで告げられた一言は、私のちっぽけで淡い勇気を軽々と壊していった。
でも、壊れたなら作り直せばいい。
今は同じ気持ちの人が少なからず、一人は居ると断言できるから。
だから、私は変わらない。伊織ちゃんみたいに真っ直ぐ前を向いて行きたい。伊織ちゃんみたいに、かっこよく生きていきたい。
伊織ちゃんを含めたトリッパー仲間に怪我を追わせたら私は許さない。黒魔術で肉体的に追い詰めるか、精神的に追い詰めるか、両方か。私にはそれが出来る。たとえ、彼方側になったテニス部の人達でも。
だから、私は信じたい。みんなを、信じたい。
私は守って見せる、大切な友達を。
「…さちゃん、実砂ちゃん?」
『! 伊織ちゃん』
「どないしたん?」
『うん、私……守って見せるよ。伊織ちゃんも、みんなも』
「……?」
伊織ちゃんは訳がわからず首をかしげる。
私は、心からありがとうと、憧れのこの子に伝えたい。
今はまだ、私の言葉の意味はわからなくていいよ。
だから、隣に居させて__
.
続き、楽しみにしてますね!すっごく面白いです!前作も読みましたよ!
9:アポロ◆A.:2016/01/16(土) 14:08 ID:eG2 マジですか! ありがとうございます!
出来るだけ頑張って更新速度をあげていこうと思います!
ちなみにコメントしてくれれば私は懐きます。あと画面の前で小躍りしますwww
いやホントありがとうございます。
.
マジですか!?懐くんですか!?はい、ばんばんコメント書きますww
あと、敬語やめてくださいな!なんか変な感じが……それと、これからもここに来てもいいですか??
あぁ、慣れなれしくてすみません!!
でも、アポロさんが書いてる小説、本当に大好きなんです!ずっと、応援してるんで、頑張って下さい!
でも、無理は禁物ですよ??
P.S
テニプリいいですよね〜私は特に四天宝寺と財前が好きです♪だから、財前の出番が多くて…ありがとうございます!!そして私も画面の前で小躍りしてますwww
長文すみませんでした。
12:アポロ◆A.:2016/01/17(日) 12:48 ID:eG2 いやいや(タメで行きますよ〜)
長文がダメと誰が決めた! 全然構わないよー。
そうか、君も財前好きか、仲間を見つけた良かった。
いやはや財前はかっこいいよねホント。
ここに来るのに許可は要らないよ! 寧ろ来てくれた方が嬉しい。
じゃあ小説投下しまーす。
"“¨\ドーン/ ¨”"
**
伊織side
やっぱり、というか絶対のものはあるらしい。
今日、あたしのクラスと実砂ちゃんのクラスに転校生が来るんだ、と話題の半分はソレで持ちきり。
そして話題のもう半分を占めているのがあたし、もとい俺、涼風“いおり”だった。
やっぱり相手側にあたしを知られると色々と厄介な事になる。と言うわけで、学年には表向き、「転校生と仲良くなりたいから」と言う名目で俺が女だと言う事は口止めしてある。もちろん、(学校を潰すぞ、と言う脅しで)先生達にも黙ってもらっている。
やはり一番心配なのはクラスの違う実砂ちゃんだ。
衣御は(胸は無いが)肉体的に強いし、爽加ちゃん……は凛としているから大丈夫だろうし、朱李ちゃんとかのんちゃんは同じクラスだし心配はそこそこ。
白石や謙ちゃんが助けになれば良いのだけど、逆ハー補正の対象になっていれば意味は無い。
ある意味、学校vsトリッパー的な感じになるやろ。
『はぁ』
教室にて、俺の席である一氏の隣の席で重く溜め息を吐くと、一氏は何を思ったのか、「なんでまたそんな格好しとるんや?」と聞いてきた。
今の流れでそう言える一氏の神経ってどうかしてる。
『転校生と仲良よーなりたいからや。ある程度仲良なったらバラすつもり。っちゅーか溜め息はいてんから、なんかあったん? とか聞けや』
「お前、俺がそれを素直に言うてちゃんと返すか?」
『可能性は零に等しいわ』
「やろ?」
『くそっ、ただのユウジのくせして正論や』
「だからただの俺ってなんやねん!」
『ガチホモ野郎?』
「答えろやぼけぇ!」
と軽く一氏をあしらっていると、がらりと扉が開き、先生が入ってきたので、会話をやめた。
さぁ始まるで。学校巻き込んでの喧嘩!
いけいけアポロ!ファイトだアポロ!わぁーー!!!
やっばいよ!(タメっス♪)続きちょー気になる!
やっぱ財前いいよね〜私も仲間おって良かった!あのツンデレ具合!たまにあるデレ!めっちゃ好き!
あ!か、語ってもうた…ごめん。やけど、アポロが書いてる財前のほうが親近感があって私は好きやなぁ〜
続き、楽しみにしとるけん、頑張ってね!応援しよるけんね!
日にち経ってゴメン! すぐ更新する!
太刀川side
立海大付属中学校にて、私の周りは不穏しか無かった。
「宮野! マネージャーしてくれよ!」
「俺も丸井に同意だ」
「ホントに!? ブンちゃんとやなぎんありがとう!」
丸井と柳にテニス部マネージャーをされないかと頼まれわざとらしく照れるコイツが例の対戦相手だ。もちろん、私の。
名前は宮野 綾、数日前立海に転校してきた子で、成績優秀品行旺盛運動神経良好、まさに才色兼備な女の子なのだが。それは明らかに逆ハー補正だと分かるものだった。
テニス部には媚を売るわイケメンには媚を売るわで、でも女子からは尊敬されると言うと言うまさに夢小説で出てきそうなものだ、その神経が理解できない。というかめんどくせぇ。
そして分かったことがひとつある、バグ人物の事だ。
バグ人物は主に一学年に2、3人いればいい方なのだ。
テニス部では幸村と仁王がバグだった。バグは補正の子に拒絶反応を起こすらしい、幸村に聞けば視界に姿を入れた瞬間鳥肌がぶわりと立ち上ぼり触れられれば吐き気がしたと言う。ちなみに私も同じである。
反面私と居るとひどく落ち着くらしい。
とにかく近寄りたくない二人は私の側に居ることが多くなった。みんなのところもそうなのだろうか。
とりあえず味方はわかった。
ここからが問題だ。
「幸村君! 太刀川さんなんてほっといて私とご飯食べよ!」
昼休み、幸村とご飯を食べていると宮野がやって来た。自分に寄ってこない男、この場合は幸村なのだが、自分に寄ってこないのになぜ私と一緒に居るのかと苛立っているようで、私と幸村の間に割って入り座って弁当を広げ始めた。
まぁ、幸村の反応は私でも分かる。
「触らないでくれないかな? 君と居ると鳥肌が立つし、触られると吐き気がするんだ」
おおぅ、すっぱり言い切るねゆっきー。
あまりにはっきりと言われるものだからぽかんとする宮野だったが、気を取り直してこう聞いた。
「ならなんで太刀川さんと居るの? 鳥肌が立つんでしょ? 吐き気がするんでしょ?」
「何いってるんだい? 俺は爽加にはそんなもの感じないよ? むしろ安心するし気が楽。君みたいに誰彼構わず媚を売るどころか一人になるようにがんばる子だからね?」
幸村がそこまで言うと宮野は「幸村君なんてもう知らないっ! 気が変わってもしゃべってあげないもん!」と走ってしまった。だが、何回か立ち止まりちらちらとこちらを見てくる彼女にめんどくせぇなと呟く。恐らく引き留めて欲しいのだろうが、むしろ幸村にはありがたかった。
完全に姿を消した事を確認すると幸村は口を開く。顔が凶悪なんですが。
「ねぇなんなの? なんなのアイツ爽加を自分と同じ部類にしたよ? 気持ち悪いったらないんだけど。
何自分美少女ですよアピールしてんのさどこからどう見ても平均じゃん爽加の方が数倍可愛いよ可憐だよ綺麗だよ。なんなの? なんなの? ホントなんなの? 死にたいの? 良いよ? 殺るよ?」
『……(めんどくせぇ…)』
うん、どっちにしろ幸村は面倒くさそうだねwwでもキッパリ言う幸村、ありがとう。なんか私がスッキリした!
綾…だったよね?逆ハーの子、よく有りがちな子だねぇ…続きが楽しみやわ!
日にちが経ってるとかあんまり気にせんでいいけんね!アポロの気が向いた時にでも書いとくれ!
私こそ、なんか急かせてごめんね。それでもあえて急かすことを言おう。
続きを待ってるゼ☆((←オイッ!)
衣御side
さて、今の俺の状態はどうなっているでしょうか。
ヒントをあげてやるぜ。
一.人気のない裏庭
ニ.に、女子に連行される
三、ついでに囲まれる
四、中心に対戦相手、九条みなもが苛ついた表情で腕を組んでいる。
ここまで言やぁ分かるよな?
『なんのつもりだよ』
正解はリンチ前でした。あ、知ってた? リンチって漢字で書くと「私刑」って書くらしいぜ、ってこんな呑気なもん考えてる余裕ねーわ、今は。ははっ。
「ねねっ! 今からすぐに跡部君と宍戸君と日吉君から離れてくれたら痛いことしないよっ!」
きゃるん、と頼んでくる九条に苦笑いしてこくんと頷く。それにパアッと顔を明るくする九条に普通にしてりゃ可愛いんだけどなぁ、と補足を付けた。
『分かった。俺からは近付かない。でも、跡部や宍戸や日吉から近付いてくるのは見逃してくんねぇ? 俺、全力で逃げるから』
そう告げると、嬉しそうにコクンと頷く九条に少し違和感を感じた。
そして、取り巻きの女の子を先に帰らせる。一体どういうことだ、と怪訝に眺めていると、先程までのきゃるん、とした雰囲気が消え、あー! と溜め息を吐き出した。
そして顔を上げた九条みなもの顔は疲れきっていた。
「あぁー、もーやだ! めんどくさい!」
『え、ええ……!? いきなりどうしたんだ!?』
「えっ、ああ! ご、ごめんね!」
九条は俺を見て慌て、先程とは偉いちげぇだな、とぽかんとしていると、九条は苦笑いして話をし出した。
「ごめんね、赤嶺さん。赤嶺さんは私が対戦相手って事、知ってるよね?」
『……? ああ、知ってるけど』
「私、実はね。このゲーム、二回目なんだぁ。
その時の世界はハイキューでさ、あ、知ってる? ハイキュー」
ハイキュー? 知っているに決まってんだろっ! あいらぶツッキー!
知ってるよ、と返すと「私そこでこのゲームさせられた」と告げ、続けた言葉に俺は固まる。
『……嘘だろ』
うぅん、嘘じゃないの。
そう呟いた九条の目には強い何かがあった。
__私、その時は、赤嶺さん達と同じ、何も持ってない側だったの。
.
え!え!何々!?めっちゃ気になる!しかもハイキューが出てきたぞ!?
18:アポロ◆A.:2016/01/27(水) 21:04 ID:eG2 ハイキュー出したは良いけど多分そこまで出てこないと思います!キラン
あと涼風ちゃん乗せとく!
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