黒子のバスケのオリジナル小説を書きたいと思います。
※注意※
・キャラ崩壊
・文章が変
・意味不明
になる可能性大です。
こんなんですが、よろしくお願いします。
〜登場人物〜
雪音菜穂
16歳女子。青峰、桃井と幼なじみ。病気で入院中。赤司の元カノ。少し癖のある長い髪をしている。優しい性格。
琴原桜葉
菜穂の主治医。菜穂のよき理解者。明るい性格。
守葉雪乃、岸萌香、大野花恵、園芽衣美、花咲莉穂、藤野舞穂
菜穂の中学時代のバスケ仲間。雪乃はキャプテン、萌香は副キャプテン。莉穂と舞穂は菜穂と同級生。その他は一つ上。
黒子のバスケメンバーは一応原作通り。
その他人物は、出た時に、紹介します。
菜穂side
コンコンッ
病室のドアの叩く音がする。
誰かな?
ガラガラッ
「菜穂さん。」
そこには、黒子君がいた。
「黒子君。」
私は、微笑んだ。
「調子はどうですか?」
黒子君は、椅子に座ると、そう聞いてきた。
「今日は、良いかな。黒子君は、もう高校生だね。入学式は明後日だっけ?」
「はい。誠凛高校です。」
誠凛かぁ〜
確か、新しい学校だったな。
「そっか。バスケ部入るの?」
「はい。もちろんです。」
「そっか。頑張ってね。」
「はい。頑張ります。」
ガラガラッ
「菜穂ちゃーん、来たよーって、テ、テツ君!?」
勢いよく、病室に入ってきたのは、親友のさつき。
黒子君がいたことに、びっくりしているみたい。
「桃井さん。」
「テ、テツ君。来てたの。」
さつきは、頬を赤くした。
かわいいな、さつきは。
「はい。でも、そろそろ僕は。それじゃあ、また来ますね。」
「うん。ありがとう。」
私は、軽く手を振った。
「そういえば、テツ君には、言ってたんだったね。」
「うん。黒子君には、あたたかさが残ってたから。」
そう、黒子君には、あたたかさが残ってた。
忘れもしない、あの試合。
〜回想〜
「桜葉先生。お願いします。」
私は、何度も何度も、桜葉先生に頼んだ。
「はぁ…わかったわよ。途中からよ。本当に少しよ。」
桜葉先生は、しぶしぶOKを出してくれた。
全中の試合を見に行く事に。
111ー11
優勝 帝光中学校
何……これ…?
涙が出た。
胸が痛い、苦しい、辛い、悲しい。
これが、勝利?
こんなもの、勝利じゃない。
あぁ、本当に私はいらない存在だったんだね。
彼らの異変には、気づいていた。
そのときから、分かっていたこと、だけど。
だけど……
心の奥底では、私はいらない存在じゃないって、思ってくれてる。
そう信じてた自分がいた。
でも今日、身にしみて分かった。
彼らに、仲間は必要ない。
私は、いらない存在。
……じゃない?
私の目にははっきり見えた。
私と同じように苦しんでいる黒子君が。
黒子君だけは、彼らとは違う。
行かなきゃ。
「ちょ、菜穂?どこ行くの?もう帰るわよ。」
「すみません。少し待っててください。」
私は、桜葉先生を後にして黒子君を探した。
「黒子君。」
「菜穂…さん?どうしてここに…」
黒子君は、絶望の淵にいるような顔をしていた。
私は、何も言わず黒子君を抱き寄せた。
「菜穂さん……僕は、なぜ菜穂さんが消えたかわかりました。菜穂さんは、すべて分かってたんですね。」
「うん。でも、まさかここまでとは、思わなかったよ。今日、よく身にしみて分かった。」
そう、分かっていた。
彼らの異変に気づいた時に、私の嫌いなチームになると。
それが、嫌で消えたのも一つの理由だ。
自分がいらない存在だと気づいたことも。
「僕は、もうバスケをやめます。」
「そう。でも、私は、やめないでほしい。黒子君には、あたたかさが残ってる。今は休んだらいい。そして、ゆっくり考えて。」
「はい。…菜穂さん。最後に聞きたい事があります。」
「何?」
私は、黒子君を抱き寄せた手を離した。
「菜穂さんは、今どこでどうしているんですか?」
黒子君になら、話してもいいかな。
「○○病院に入院してる。詳しくは、来てくれたら、話すわ。みんなには、絶対に言わないで。今日会ったこともよ。じゃあ。」
私は、その場をさった。
次の日、黒子君は病室に来てくれた。
「黒子君。来てくれて、ありがとう。」
私は、黒子君に笑顔を向けた。
「いえ。それで、聞かせてもらえますか?」
黒子君は真剣な眼差しで私を見た。
「うん。見ての通り入院してる。脳に腫瘍があって、その腫瘍のせいで、心臓に負担がかかってるみたい。症状は、頭痛とか、息切れ、嘔吐、吐き気、心不全、体力低下とか、いろいろ。」
「いつから、なんですか?」
「うーん。よくわからないの。頭痛は昔からあったし、運動できないから、息切れはよくしてたし。でも、中1の頃はひどかったかもしれないね。」
黒子君は、真剣に話を聞いてくれている。
「でもある冬の日突然、倒れたの。そのとき、初めて、この病気を知った。今度から一緒の学校になるバスケ部の人達と、合同練習の日だった。」
私が通ってた中学は、統合されることが決まっていた。
「その出来事がきっかけで、帝光中に転校してきたんでしたよね。」
「そう。病気の事もあるからバスケ続けられないかったしね。運動は絶対ダメって言われてたから。でも、あの日、思いっきり走っちゃったんだよね。」
「あの日って、菜穂さんが消える前日ですか?」
私は、軽く頷いた。
「そう。その上、倒れる直前に思いっきり手首切った。その結果がこれ。歩くのもなるべく控えろっていわれてるし、そもそも、動くなって。」
黒子君が少し悲しそうな顔をした。
「そんな、顔しないで。自分が悪いんだから。それに、入院しないといけないって言われてたからから、消えたのも一つの理由。もともと入院する予定だったの。まぁ、動くのもダメって言われるとは思ってなかったけど…」
私は、笑ってみせた。
「菜穂さんの悪いところです。そうやって誰にも、言わず独りで抱え込むところ。」
「そう…だね。あの日私、死にたかったんだ。病気のこと誰にも言えないし、言ったらみんなに心配かけるだろうし、言ったところでみんな私のことなんとも思ってないし、もう何も考えたくない、病気の無いところに行きたい、死にたいって。」
「じゃあ、どうして…僕には教えてくれたんですか?僕も彼らと同罪です。」
「黒子君は、違った。もう一生あんな風にはならないなって思った。あたたかさが残ってた。それに、黒子君は、気づいていたんじゃない?私が病気だって。」
黒子君には、一度見られたことがあった。
突然、吐いて倒れるのを。
「いえ、気づいていなかったです。もしかして、とは思いましたが、あの時菜穂さんは体調が悪かったからって正直に言ってましたし、ただの体調不良かと。大丈夫、本当になんともないからって言ってたら、疑ってたと思います。」
「そっか。まぁそんな感じね。あと、これだけは絶対に守って欲しい。あの子たち、キセキの世代には絶対にいま言ったことを、言わないで。入院してることも、私が生きてることも。」
「青峰君にも言ってないんですか?」
「うん。大輝が幼なじみだろうと、彼らと同罪。さつきには、言ってるんだけどね。っていうか、倒れたのを見つけたのが、さつきだったから、言わざるを得なかった。」
「そうですか。でもきっと、みんな菜穂さんのこと、心配してると思います。あんな風になってしまっても、菜穂さんが大切な人に変わりはないと思います。独りで抱え込まず、言った方がいいと思います。」
黒子君は真っ直ぐ私を見て言った。
「そうかな…?でも、今更だし…じゃあ、みんなが前みたいに戻ったら、私の大嫌いなプレーをやめたら、言ってもいいかな。まぁ絶対にないと思うけど…」
「そうですか…」
〜回想終了〜