ついに始まりました、其の弐ですっ!
では改めて。
ここは、少年陰陽師が大好きな人が集まるところです!
内容としては、お話を書くのが主となりますが、絵を載せる・雑談などももちろん歓迎しております!
始めましての方も、大歓迎です!
それでは、『幻絵巻・其の弐』開幕です!
琉月さま、そんな過去が…!?
妹ちゃん…可愛い…悲しい……。
「ふふっ…昌浩は、優しいのね…」
銀色の少女が微笑む。
「こんなに暖かいのは、久しぶり」
幸せそうに。
「嗚呼…悠月が、待ってるわ…」
銀色の少女は涙を零す。
「…行かなきゃ」
満ち足りた表情で。
そして、銀色の少女はーーー
「悠月…」
ーーーそれきり二度と目を覚まさない。
短い!!
戦闘シーンとか分かんないし、割愛したよ〜!
琉月って単語を出さなかった…(意図的)
幸せな眠りについたんだよ、これでも…昌浩のおかげだ…
あれから、10日ほど経った。
昌浩は時々琉月のことを思い出すようだったが、後悔はなく、清々しい気持ちでいるようだった。
気になって、物の怪が何故平気なのかを問うたことがある。
答えはこうだった。
「だってさ、もっくん。琉月は、やっと妹に会えたんだよ?本当に、幸せになれたんだよ?…最期に微笑ってくれたから、あれが証拠」
「…そうか」
冷酷な鬼ではあったが、家族を想う気持ちは本物であったと、今や誰もが理解していた。
ふと、昌浩が逆に物の怪に問うた。
「…朱雀は?じい様はなんて?」
実は晴明に口出し無用と厳しく言い渡されていた昌浩は、朱雀がなんと言われたのか何も知らないままなのだ。
「…怒られてたら、やだなぁ」
まだ幼さの残る顔を曇らせて呟く。
物の怪は苦笑すると、尻尾を揺らしながら言った。
「大丈夫だったぞ。…お前の言う通りだったな」
「ほんとっ!?怒られてない?天一も?」
途端に目を輝かせて物の怪に詰め寄る。
「当然だ。むしろ彰子に泣いて謝られて、逆に謝り返したりして、混沌としてたくらいだな」
「そっか…よかった」
ほっとしたように笑う。
(ーーー…昌浩……ありがとう)
風に乗って、“音”が届く。
昌浩の気持ちと同じ、清々しい声が。
幸せそうな声が。
空耳かもしれない。それでもいい。
銀色の少女が、やっと“幸せ”を見つけられたなら、それで。
「…もっくん、俺ね、琉月のこと、本当は好きだったよ」
語りかけるようでいて、返事は求めていない。
物の怪は丸まって、そっと耳を傾けた。
「怖いけど、優しかった。…鬼で、在ろうとしてたのかな」
昌浩はこちらを向かない。
「強くて、…すっごく弱い、おんなのこだったんだね」
向いたら、見られてしまうのを分かっているから。
「…幸せにしてあげられたなら、本当に、良かったんだよ…」
あの少女の瞳の色とよく似た、透き通った涙を見られてしまうのを。
「…そうか」
「うん」
銀色の少女は、ちいさな妹の手を引き、彼方へ旅立つ。
幸せを、胸いっぱいに抱えて。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
終わり!!
やっと終わった!!
最後意味わかんない…。いや最初から分かんないけど!
琉月は幸せになりましたとさ!
さっきのが短かったし、これは丁度いい長さかも?
微笑って→わらって
と読みます
ああぁぁあ…!
貴璃すてき、素敵…。
琉月さまついに完結だね!
私も書かねば…
このしっとりエンド好き。表現の仕方好き。書き方好き。貴璃好き!
ていうか私なんで5日間も気づかなかったの、ごめんね…
大丈夫だよ〜
私もね、咲夜の書き方、シリアスストーリー、物語の構成の仕方、咲夜のこと、凄く好き!
褒めてくれてありがとう、大好きだよ〜!!
貴璃に大好きって言ってもらえた!!
から氷雨の続き頑張って書く!
…ってなりたかったけど、明日4時半起きだから今日は早く寝るね…
たまにはシリアスから抜けたいよ、思いっきり弾けて楽しいお話書きたい。
あああ、何かは分かんないけど頑張れ…!
咲夜のフレッシュなお話も愛してるよ♪
貴璃ありがとう!
新鮮フレッシュなお話も書くよ、今度!←
何か新しく書こうかな…
312:貴璃◆5s hoge:2017/07/23(日) 18:52 ID:44Q ーーー寒いな…
とても、とても寒い。
ーーーいつまで、このままなんだろう
きっと、ずっとこのままだ。
ーーー…なんで、そばにいないの
自分が、手放したから。
ーーーなんで…ボクは、手放したんだろう…
自分に、温もりを与えてくれる、存在を。
ーーー今度こそ…ずっと…この手で…
護る。あの子を。自分を認め、愛しみ、温めてくれた、あの子を。
ーーー水珮…
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
夏にしては、涼しい夜だった。
昌浩は今日も今日とて、晴明の「ちょっとお前退治てこい」の一言であちこち駆け回ることになっていた。
「まったく、あのたぬきっ!!」
苛立ちをぶつける相手がいないので、何も無い空間を睨みながら叫ぶ。
それを見ながら物の怪が呆れたように言った。
「お前は何に怒っとるんだ。こんなのいつもの事だろう」
「だから腹たってるんじゃないかっ!!」
この苛立ちをぶつける相手が出来たと言わんばかりに、物の怪の言葉に噛み付いてくる。
はぁーと溜息をつくと、物の怪は二足歩行で走りながら、器用に指を一本立ててみせた。
「それこそ、今更だろう。お前だってそんなに文句言ってるけどな、これを放置して、市に行った彰子とかに被害が出たらどうするよ」
「うっ…。…でもっ、だったらその前にじい様が退治れば…」
「一応、あいつも老人だぞ。それにあいつは妖退治に赴く時は離魂術を使うからな。寿命が減るぞ、いいのか?」
「よ…よくない、けど…!」
「けど?」
「俺の睡眠時間削るのもよくないと思う!!」
「…まぁ、なぁ」
もっともだ。
何気に気にしていたのか、不満爆発と言った様子で一気にまくしたてる。
「いつもいつもいつもいつも、俺の睡眠時間削って!仕事に集中しなきゃいけない時にも、夜寝れないから眠気が襲ってくるし!!それで敏次殿に叱られるし!!一度で退治れない時もあるから連日連夜都を駆け回って疲れも溜まるし!!」
「そうだなぁ…」
「でも彰子とか母上に心配かけたくないから日中はちゃんと起きて元気でいた方が絶対いいし!…それに、あのたぬき、絶対退治た後にあのうざったい式文送ってくるし!!」
「…うん」
最早、何も言えない。
その後もぎゃんぎゃん叫び続ける昌浩を物の怪は放置することにした。
吐き出させた方が、後で落ち着く。確実に。
そんな物の怪を、呆れたような視線で六合が見やるが、物の怪は気にしない。
そこに、ふと、冷気が満ちた。
昌浩が叫ぶのをピタリとやめ、足を止める。
背筋に冷塊が滑り落ちるような、嫌な感覚がした。
物の怪も警戒して辺りを見回し、六合も顕現する。
「水珮…」
声が、響いた。
それと同時に辺りに妖気が満ち、周囲と隔絶されたことを否応なく認識させられる。
「…っ、お前は…!?」
昌浩が叫ぶようにして問うた。
それに対し、妖は悲しげな瞳をして呟く。
「水珮は…何処…?…いないの…?」
「は…?」
「水珮…。何処に、行ったの…?どうして、ボクの前に出てきてくれないの…?」
ふと、妖の視線が、昌浩を捉えた。
びくりと、昌浩は動きを止めてしまう。
「水珮…そこに、いるの?お前の中に、水珮が、…お前が、水珮を、連れて行ったの!?」
瞬間、今までと比にならない程の妖気が爆発し、動けない昌浩を襲った。
「うわっ…!!」
「昌浩!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続く。
まぁーた何か書き始めましたよ、貴璃さん。
ちなみに、妖くんが読んでる名前は「みずは」と読みます!
…そして、更にどうでもいいけど、Twitterとかでみんなに接してる私はちゃんと「貴璃」の人格だからね!
貴璃が1番素だったりする!
リア垢の私は友達相手に若干気を使うから…。
皆愛してるよ…最近ちょい寂しいけど、まぁ、待ってるんで!ここで!
また近いうちに暇があれば続き書きます。
「お前がっ…!水珮…水珮…!待ってて、今、出してあげる…!そこから、出してあげる…!!」
何も聞こえない。
目の前にいる人間が、何か叫んでいるようだけど、正直うっとおしい。
ボクは、水珮を助けたいだけなんだから。
「…だからっ!俺は水珮なんて子、知らないってば!!」
「!?」
少年が叫ぶと同時にいきなり目の前に炎蛇が現れて、慌てて後ろに下がった。
そして、ふと、視界が開けた。
そこには何も無い。
水珮もいない。
いるのは、…どこか雰囲気が水珮に似てる少年と、人外のもの2人。
「…水珮じゃ…ないの…か…」
落ち込んで、呟く。
「水珮…」
涙が出そうになるけど、堪える。
そうしていると、あの少年が恐る恐るといった様子で近付いてきた。
「ねぇ…水珮って、何?お前は、誰?」
「…ボクは…辰月(たつき)。水珮はボクの大事なこ」
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一旦終わり。
中途半端だけど
「大事なこ?兄妹とか、友達とか?」
少年が、聞いてくる。
…いいこ、なのかな。ボクは、よくみんなに変だって言われるし、人間にも怖がられるし。
「ううん。大事なこ。家族でも友達でもないけど、すっごく大事」
「ふぅん…。えっと…辰月は、そのこを探してるの?」
「うん。水珮、1人は嫌いだから。見つけて、護らなきゃ。そう、約束したから。ボクが護るって」
「!」
少年が大きく目を見開いて、そして、少しだけ笑った。
やっぱり、笑顔も水珮に似てる。
「…多分、ここには水珮って子、いないんじゃないかな。それに辰月、妖力強い妖怪でしょ。都人とか、怖がっちゃうから、あまり動き回らない方がいいよ」
「そんな…!水珮は今もここで彷徨ってるのに!?駄目…水珮のこと、見つけなきゃ!助けなきゃ!」
「うん。でも辰月は目立つから、代わりに俺が探してやる。水珮って子の特徴を教えてくれ」
今度はボクが目を見開く番だった。
驚いて、どうすればいいのか一瞬分からなくなったけど、こういう時にいう言葉は水珮が教えてくれたから知っている。
「…ありがとう」
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辰月と名乗った妖は、案外素直だった。
見た目はただの人で、巫女装束の簡易版みたいなのを纏っているので一見女の子のようだが、昌浩よりも高い背と、女の子にしては低い声がそれを裏切って男だと教えていた。そして恐らく黙ってても溢れ出てる妖気とか、普通の人とは違う、翡翠色の眼とかが人間から恐れを招いているようだった。が、昌浩はその眼や辰月自身を嫌いにはなれなかった。
「えっとね、ボクの水珮は、髪の綺麗な女の子だよ」
だから、あんな提案をしてしまった。
後ろから紅蓮が睨んできているのを感じたが、時すでに遅し。
辰月は嬉しそうに笑い、自分も先程の言葉を取り消そうとは思えなかった。
「背は、えっと、君と同じくらい。ボクよりちっちゃいね。眼はすっごく綺麗な碧色だよ。あ、あとね、髪の長さは腰より少し長いくらい」
「わかった。他には何かあるか?」
「うん。えっと、すっごく綺麗なこだよ。本当に。あと人見知りだから、気を付けてね。泣かせないでよ、水珮を泣かせたら許さない」
「わかった、気を付けるよ。見付けたら知らせたいからなるべく、そうだな…羅城門を出たあたりに居てくれ」
「うん。わかった、宜しくお願いします」
ぺこーと頭を下げて、辰月は昌浩に向かって手を振る。
「待ってるね!え〜っと…」
「昌浩。安倍昌浩だ」
「昌浩!待ってるからね!」
そしてくるりと背を向けて、走り去ってゆく。
こうして見ていると、ただの人にしか見えなかった。
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はい、続く〜。
やっと辰月の容姿と水珮の容姿を出した。無理矢理。
「辰月…なんか、変わってたね」
「まぁな…。というか、昌浩っ!!」
「ん?なに、もっくん」
「なに、じゃない!あんな無謀な提案して、失敗してあいつが暴れ回ったらどうする!!」
「見つければいいんだもん、平気だろー。多分辰月も羅城門よりも外…都から出たところを探すだろうし?」
辰月と別れてから少し後。
物の怪姿に戻った紅蓮を肩に乗せながら昌浩は呑気に喋っていた。
「あんまり遅くなるのも可哀想だし、今日から探すつもりでいるけど、六合はいい?」
「おいっ、俺は問答無用で参加ってことか!?」
「…構わない」
「ありがとう、六合!ほら、もっくん、早く行くよ!」
「くっ…この…!」
ふるふると物の怪が体を震わせるが、気にしない。
昌浩は元気よく夜の都を駆け出した。
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はぁー…ここ落ち着く…。
待って待っていつの間にか新しいの始まってるじゃないですか!
気づくの遅くなっちゃってごめんなさい!
新たなお二人もいらっしゃるしこまめに覗くようにせねば…!
ひ、氷雨の方は少々お待ちを…
さっ……
咲夜だぁぁあ!!
咲夜っ!久しぶり、咲夜っ!!
勝手にまた始めてたよー
大丈夫、氷雨様のやつ、ゆっくり待ってるから!
はぁー、咲夜だぁ…(咲夜がいて嬉しくてめちゃくちゃテンション上がってる人←)
よしっ、私もがんばろっ!
うん、咲夜だよ!!
こっちで見たのは久し振りかもだね…!
あの、季節の方ですごい久々に書いてみた、ので!
めちゃくちゃふざけてるけど、良かったら見てやって下さい←
貴璃のお話読み直して私もがんばるっ!
読んだよ!
本当に咲夜は神かな??
あの小説で元気でた、ネタ考えよ!
「お〜ま〜え〜ら〜……!」
昌浩の唸り声が聞こえる。
…雑鬼の山の下から。
「うぅっ、毎度毎度いつものようにいつもの如く、なんと不憫な…」
「毎度毎度いつものようにいつもの如くっ、そう思うなら助けろよなぁ!!」
物の怪の泣き真似に噛み付くも、雑鬼が多すぎて自力では抜け出せない。なんとか抜け出そうと足掻いてみるも、時々山が揺れるだけで何も変化は怒らなかった。
見かねて、嘆息しながら六合が雑鬼の山に手を突っ込み、昌浩をつまみ出す。
据わった目でお礼を言うと、昌浩は雑鬼達に向かって叫んだ。
「毎晩、毎晩っ!!本当にお前らは俺をなんだと思ってるんだ!?」
「それは勿論、晴明の孫!!」
元気に大合唱である。
ふるふると怒りに肩を震わせながらもその波を超えると、溜息をついて本題に入った。
「…まぁ、いい。お前ら、水珮ってこ知らないか?辰月って妖に頼まれて探してるんだけど」
「水珮ぁ?辰月ぃ??」
皆一斉に首を傾げながら、ひそひそと話し始める。
「…知ってるか?」「いや、おれは知らない」「俺も」「私も存じ上げませんね」「いや、待って、どっかで聞いたことあるような…?」「辰月なら知ってる」「俺も!」「あのぉ…俺、水珮ってこ昔会ったことある…」「「えっ」」
…結論が出たのか、1匹の妖が少し前に出てきた。
「あのぅ、水珮さんだけど…」
「知ってるのか!?」
「し、知ってるは知ってるけど、彼女、今はいないよ!」
「…え?」
昌浩の動きが止まる。
それもそのはず、生きている、もしくは妖である前提で探していたのだから。
「水珮は人間なんだよ…。辰月って妖と仲のいい、人間」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
短い、続く!
みずはちゃんの漢字が出てこない…!
みずはちゃん人間だったのね!びっくりですよ!好きですよ!
辰月は「ボクのみずは」とか言っちゃってる時点で好きだし、みずはは碧い瞳って聞いてもうなんか好きだし!
つまりは貴璃が登場させる方々はみんな好きになるのです…
ありがとう、咲夜!私も咲夜の登場させた方、大好きだよ…!!
水珮はね、水と珮を別々に打った方がいいかも…。
続きも頑張るね!
「に、人間…!?」
昌浩の動きが止まる。
「そう、人間。…ただの、人間。それに、もう四十年も前に死んだ、女のこ」
「えっ…でも、辰月は…ずっと水珮のことを探してるみたいだったけど…」
そう言うと、その妖は沈鬱な面持ちで俯いた。
「…死んだって、分かってないんだ。辰月は水珮のこと、本当に大事にしてて、大好きで、自我が芽生えたばかりの辰月に色々教えてあげた水珮を信頼してたから」
つまり。いくら探しても、水珮は見つからないのだ。
もうこの世にいないのだから。
「そんな…そんなのっ、辰月が可哀想だよ…!ずっと、探してるのに…護るって、言ってたのに…」
「…」
ぐるぐるとまとまらない思考を持て余して、昌浩は俯いた。
どうしよう。
見つけてあげるって約束したのに。
辰月はそれを信じて待っているのに、どうしよう。
「…辰月に…、…辰月と、話さなきゃ…」
色々考えて、結局やらなきゃいけないと思って見つけた答えがこれしかなかった。
「辰月は、ずっと、探してたから、…辛くても、知らなきゃいけない…」
ぽつぽつと、言葉にしてみる。
少しずつ、考えが纏まる。
「…まぁ、辰月に伝えるにしても、それは明日だな。昌浩、お前今日も出仕なの分かってるか?」
「うっ…。そう、だね…流石にそろそろ帰んなきゃいけないか…」
そして昌浩は物の怪に促されて、もやもやしながら帰途についた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続きでした!
おひさ!そしてサヨナラ!
しばらくね、サヨナラっていうのは
325:咲夜◆.M:2017/09/08(金) 01:25 ID:u62 そうっと覗いて、また消えます…
テスト終わって、いろいろ一区切りついたら、まとめて進めよう、かな
ここも随分静かになったけど、忘れてはいないから…
貴璃のお話補給して頑張ります
全然しばらくじゃ無かったけど今たまたま覗いたら咲夜来てた…!
時間的に私は学校だから携帯預けてるんだよね…。
私も続き頑張ろ!
久しぶりー、に、恒例の。
前の張ります…過去だからあんま意味ない…
記憶があった。
思い出、というべきなのかもしれない。
あの頃は、いつも二人で。
直接陽の光を浴びることが出来ないからと、山にある、岩で囲まれた洞窟で暮らしていた。
黄昏が夜を呼び、太陽が沈んだそのあと。
二人で手を握りあいながら、どこまでも出掛けたのだ。
月が映される湖に、蕾となり花弁を閉じている花。
風に揺れる木々の枝に並んで座って、小さな村を見下ろして。
毎日新しいものを発見しては、互いに目を輝かせながら喜んでいた。
遠出をしすぎたせいで夜のうちに帰れず、朝陽が空を照らすぎりぎりのところで、慌てて走って洞窟に戻った日もあった。
あのあとは転げるようにして岩の陰に入り、二人してお腹を抱えながらずっと笑っていた覚えがある。
あの時が来るまでは。
そのささやかな日常が、崩れることはなかったのに。
白い腕が伸ばされて、頬に触れて。
置いていくなというこの叫びは、もうその耳には聞こえていなかったのか。
浅くなっていく意識と呼吸の中で、震える声が呼んだのは己の名で。
温もりが消えていくのを認めたくなくて、強く強く、抱きしめた。
ぱたりと手が落ちるその直前、それはこの耳に届いた。
____ねえ、俺、絶対また生まれ変わって会いにくるから。
____それまでちゃんと待っててよ。
____俺の分まで生きて、氷雨_________
滑り落ちた雫とともに残されたのは、仄かに浮かんだ笑みだった。
遠い、記憶。
取り戻した、過去。
すべては、約束のために。
___________________
「まず問題があるとすれば、それはどうやってあの二人と接触を計るかだ」
静かに言い放った勾陣は晴明へと視線を滑らせる。
「前に遭遇したときは、氷雨が私達のもとへ出向いてきただろう」
「居場所がわからないのでは、到底会えんだろうな」
なにか、手がかりは。
何でもいい。少しでも氷雨達の動向を掴めるような手がかりはなかったか。
晴明の言葉により沈黙に包まれた一同だったが、六合がふと顔を上げる。
「…白かった。なにもかも。あれは通常の人間の白さではない」
「なに言ってるのよ六合!氷雨が通常の人間に含まれるとでも思ってるんじゃないでしょうね!?」
氷雨の容貌については、遭遇した神将達から聞いている。
彼女が普通の人間だとは到底思えないし、事実そうではないのだろう。
即座に噛みついた太陰だったが、物の怪の声が耳に入り押し黙る。
「確かに、そうだ。あいつが人外のものだというのもあるだろうが…。それだけじゃなかった、まるで…」
天照大御神の恩恵を受けるあの日光を、ただの一度も浴びたことがないような。
そんな、白さ。
昌浩達も人間としては肌が白い方だと、神将は認識している。
特に彰子などは、今まであまり外に出ることがなかったのだから余計に白い。
だが氷雨は、昌浩や彰子よりも遥かに色素が薄いのだ。
外つ国には肌の色が違う人間もいると聞くが、そのような類いなのだろうか。
物の怪の言葉が頭の中で反芻する。
ふと、閃きが脳裏をよぎる。
玄武は瞳を瞬かせた。
「待て。ひさめは、氷雨か」
氷雨。
それは、六花とはまた別の空から降る氷、そして冬の冷たい雨を指す異名だ。
もし、彼女の名があの氷雨を顕したものだとしたら。
朱雀が目を細める。
「その類いの、精霊か」
「それならば、彼女が陽の光を浴びられないということも、あり得るかもしれません」
繋がる。
もしそうだとすれは、行動できるのは日が降りた夜のみ。
昼間は日が当たらない場所にいなければならない。
こうして、氷雨と曄陽へと近づいていく一同。
だがそれと同時に、残酷な事実をも引き寄せていることを。
彼らはまだ、知らない。
_______________
久しぶりだ…!
ちょっと夜更かししちゃってます、ていうのは気にしちゃ駄目だよ?
全然進まない…早く決着つけて欲しい…((
また来ます!
うわぁ、うわぁ!
氷雨様のお話だ!!
私も辰月のお話進めないとね…
その日の夜。
昌浩はいつも通りに築地塀をよじ登り、夜警と称して羅城門にいるはずの辰月に会いに行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「昌浩、来ないなぁー」
辰月はふと空を見上げる。
曇っていて、月が見えない。
「…やだなぁ。水珮は月が好きだから、隠れてるのは、やだなぁ…」
眉をへの字に下げて、じっと待つ。
昌浩は、きっと、約束を守ってくれる。
そんな気がして、今日は1日大人しくここにいたのだ。
通行人にバレないように大人しく大人しく、じぃっと隠れながら待っていた。
ガラガラガラ…
何処からか、車の輪の音がする。
直感的に、分かった。
「昌浩っ!」
果たして、目の前に妖車が止まり、中から昌浩が現れる。
「辰月、ごめんな、待たせちゃって」
「大丈夫だよ!…ねぇ、この子は昌浩の式?」
「うん、そう。車之輔」
「へぇ…。優しそうな、子だね」
「うん!優しいよ」
そして、振り返り、言う。
「ありがとう、車之輔。一旦散歩にでも行ってていいからね。また帰る時に呼ぶから、ぶらぶらしておいで?」
《はい!では、ご主人、行ってきます》
「行ってきます、だってさ」
「ありがとう、もっくん。いってらっしゃい、車之輔」
笑って、見送る。
辰月は昌浩を見つめて、言った。
「…水珮の」
昌浩も、辰月を見る。
「水珮の、手掛かりは、掴めた?」
「…うん」
しかし、頷く昌浩の面持ちは暗い。
嫌な予感が胸をよぎる。
「辰月、落ち着いて聞いてね。…水珮は、もう、…死んでた、よ」
どくん、と心臓が大きく脈打った。
「え…死ん…?」
「…死んでた。40年も、前に」
「え…う、嘘…嘘だよね…?水珮…水珮、水珮…」
何も考えたくない。
でも。
見つからなかったのは、何故?
ーーー死んでいたから
気配すら、感じ取れなかったのは何故?
ーーーもうこの世にいないから
護ると約束した女の子は、もう、いない。
「や、やだ…水珮、水珮、待って、ねぇ、何処、何処にいるの、ボクも、水珮の、所へ…」
「辰月!?落ち着いて!辰月!」
「水珮…きっと、寂しがってる…。水珮のこと、護るって約束したのに、破っちゃったから、哀しんでる。水珮の所に、行かなきゃ!水珮を護る…今度こそ…水珮の側で、隣で、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと護る…!」
「辰月!辰月!!」
虚ろな瞳で、虚空を見つめ、狂ったようにひたすら呟く。
水珮、水珮、と。
「…ねぇ…。昌浩…水珮は、何処?どうやれば、水珮の所に行けるの?」
いや、もう、正真正銘狂っている。
暗い闇を湛えた瞳を真っ直ぐ昌浩に向ける。
「だ…だめだ、辰月。お前は、生きなきゃ…水珮の分も」
「そんなことに、なんの意味があるの?ボクには水珮だけなのに?なんで?なんで水珮のいない世界で生きなくちゃならないの?」
「う…」
「水珮はひとりぼっちなんだよ?ボクだって、ずっとひとりぼっちだ。水珮がいなくて、ひとりぼっち。水珮もボク以外には友達なんていないって言ってた。だから、水珮もボクがいなくてひとりぼっち。それで、水珮はボクの所に来れないんだから、ボクが行くのが道理に合ってるよね?ね?」
「あ…の、それ、は…」
「昌浩は陰陽師なんでしょ?知ってるんでしょ?水珮のいる所もボクが水珮の所に行く方法も」
「いや…あ、の」
「…それとも…、やっぱり、お前が、水珮を隠したの?」
ぞ、と空気が1度、温度を下げた。
昌浩の背に冷や汗が落ちる。
「ち…違う!それは、違う!」
「そうだよね、昌浩は約束守ってここに来たもんね。それじゃあ、人助けが陰陽師の役目なら、ボクじゃなくて水珮を助けるために、ボクを水珮の所に連れていってよ。ね?いいでしょ…?」
もう、後には引けない。
自らが蒔いた種の大きさを、昌浩は漸く悟った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お久の続き。
話が突拍子もないけど、許してね!
実は二日に1回は覗きに来てた貴璃さんです
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
──辰月。
────たつき。
──────わたしはここだよ。
────────ここにいるんだよ。
────辰月、わたしは、ここにいるよ。
──貴方の、心に。
✽・:..。o¢o。..:・✽・:..。o¢o。..:・✽・:..。o¢o。..:・
「ここで、なにしてるの?」
不意に、女の子の声がした。
逆光でよく見えないけど、多分まだ子供だろう。
「…?どうしてお返事してくれないの…?」
声が、揺れている。
ドキリとして、何か言おうと思って、初めて自分に意思があることに気がついた。
しかし、意思はあっても言葉が話せなければ意味がない。何を言えばいいのか、言葉を知らない。
悩んだ挙句、口を開いて、少女の言葉を真似てみた。
「こ・こ・で・な・に・し・て・る・の」
すると、少女はぱちくりと大きな眼を瞬かせた。
首をかしげて、少し考えた様子で、また口を開く。
「貴方、言葉を知らないのね?」
しかし、答えられない。
困って、また考えて、きっと今の自分の状態のことだろうと感覚的に思って、頷いた。
「やっぱり!ふふ、それじゃあ、わたしが色々教えてあげるね。言葉は、教えるの難しいけど、自然と覚えられるよ。貴方は賢いみたいだから」
軽やかな笑い声を響かせて、少女は手を差し伸べてくる。
「わたしは水珮。よろしくね、小さな妖さん」
斯くして、水珮と辰月の関係が始まった。
✽・:..。o¢o。..:・✽・:..。o¢o。..:・✽・:..。o¢o。..:・
「水珮…」
辰月は涙を零していた。
理由はわかっている。水珮がもうこの世にいないから。
ずっと捜してたのに。
また会えるよって言ってたから、待って待って待ち続けて、それでも迎えに来なかったから、捜しに出たのに。
寂しがり屋の自分たちは似たもの同士で、お互いが居なくては生きていけなかった。
水珮も、離れるのは身を裂かれるように辛くて悲しいと、言って、いたのに。
「どうして…ボクを置いてっちゃったの…?水珮…」
誰もいない。
誰も。
あの、少年も。
あの少年…昌浩。
あの子も、きっと居なくなる。
約束、守ってくれたのに、困らせてしまった。
──…水珮に怒られちゃうかな
帰ってしまった。
考えさせて、と言っていたけど、きっと水珮の所に連れて行ってはくれないだろう。
──昌浩がいてくれたら、少しは寂しくないのかな。昌浩は、水珮に似てるもんね…傍に、ずっと、いてくれないのかな…?
辰月はいつしかそんなことを考え始めていた
恐ろしいほどに書き込んでなかったのね…私…
ごめん本当に申し訳ないです…
最初は純粋だったのにだんだん純粋なあまりにヤンデレっぽく(?)なってしまってる辰月すき…ごめんね…
水珮は人間だもんね…ああああもうなんか苦しい!美しい!のに苦しい!切ない!好き!!
取り乱してごめんね…私もちょくちょく来るように頑張る。書く。
ごめんしか言ってないけどごめん…
見てくれただけで凄く嬉しいから…辰月暴挙にでるよ…出てこないもっくん頑張れ…咲夜大好き、ありがとう…
334:貴璃◆5s hoge:2017/12/23(土) 18:15 ID:7GI 最近書き込んでなかった…
ネタ…ネタがないです…
はじめまして。
少年陰陽師大好きです!
入れてもらえませんか?
あああ、新規さんですね!?!?
嬉しいなぁ…!
咲夜ー!新規さん!帰っておいでー!?
あっ、貴璃(きり)です!
17歳です、タメ口OKです。
こんばんは、咲夜(さくや)と申します!
お出迎えをすっぽかしていた一応スレ主です……16です…
新規さんぜひまた覗いてもらえると嬉しいです!
少年陰陽師への愛をここで爆発させちゃって下さいー!
みんな久しぶり!あと新規さんよろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ ほんとに顔出さなくてごめんね…
339:咲夜◆.M:2018/01/15(月) 01:27 ID:T7w 霈瑠久しぶりだー!
私もほとんど顔出してなかったし氷雨放置だし、もっと来るようにする!( ・`ω・´)/
皆、お久しぶり!ってことで!
私も続き書かなきゃー
死ぬほど久しぶりな続き。
やっぱ辰月、暴挙でない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昌浩は考える。
自分は陰陽師だ。
陰陽師には何が出来る。
陰陽師は、何をするべきか。
──答えはひとつしかない。
困っているものを、助けること。
みんなを、まもること。
ーーーーーーーーーーーーー
水珮。
辰月の、誰よりも大切な子。
親に連れられて遠くへ行くことになったと、悲しそうに微笑んでいた。
そして、謝っていた。
──ごめんね、辰月。ごめんね、ごめんね…置いていくことになって、ごめんね……っ
ぼろぼろと、大きな瞳から大粒の涙の滴を零して泣きながら謝っていた。
──離れたくないよぉ…わたし、たつきと、いっしょにいたい…!!
どうして?なんでボクはいっしょにいっちゃだめなの?
──…ごめんね…!ごめんね、辰月、ごめんね…いつか必ず、辰月を迎えに来るからね…
辰月の問いには答えずに、出会った時よりも随分背の伸びた水珮は、水珮よりも少し小さい辰月を抱きしめて、そう言った。
──迎えに来るよ…本当よ、だから、忘れないで、私のこと………私を、まもって…
震える声でそう言う少女に頼られている気がして嬉しくなって、辰月は胸を張って応えた。
護るよ!ボクが必ず、水珮をまもる!!
死ぬほどお久しぶり…ここでは堂々と貴璃って呼べるのが好き…
約束が苦しいです しんどい
水珮ちゃん(「は」が出てこないからコピペという暴挙にでた)かわいいけど切ない…ラスト泣く予感しかしないのは私だけ…??
そうよ…貴璃ですよ…
泣かせたいけど文才が無いから無理かな!
でも頑張るね!!
あああああああ
ついに見つけました!
少年陰陽師大好きです!
入ってもいいでしょうか?
わあああ!!
是非に是非に!!
あんまり浮上できないかもですけど…申し訳ないです
スレ主にも声掛けときますね!喜びます!!
<<343 貴璃の作品、貴璃が紡いだ言葉、という時点で私の心に響くのです 泣きます 頑張ってね!!!!
瀬友さん初めまして!低浮上ですが一応スレ主の咲夜と申します
少年陰陽師大好きさんはもちろん大歓迎です〜!
嬉しいです……ぜひぜひ仲良く語りましょう…
続き。
辰月は昌浩と別れて、ひとり歩いていた。
意味もなく、目的もなく、理由もなく。
ただ、ひとり、歩いていた。
いつしか都を出て山の中を通り、何日も何日も歩き続け。
気が付いたら、辰月は、水珮と出会った森の中で、ひとり佇んでいた。
辰月は座り込んでぼんやりとあたりを眺める。
──水珮は、いない
そう、いないのだ。
自分が唯一心を許した少女はもういないのだ。
彼女に何があったのかなんて分からない。
でも、あの子は、約束は守る。
約束を破るのは、破られるのは、何より嫌いなこと。
そう言っていたから。
「水珮ぁ…」
ここには思い出がある。
気付かなかった。
ここを離れるまで、戻ってくるまで、気付かなかった。
ここでは、水珮との思い出が、辰月の中の水珮が、生きているのだ。
「みずは…ボクを、むかえにきてよぉ…」
まるで言葉を覚えたばかりの頃に戻ったみたいに、辰月はたどたどしく言う。
「やくそく、したでしょぉ……むかえに、きて…!」
そうしてぼろぼろと大粒の涙をたくさん沢山こぼして。
辰月はその場にころりと転がった。
月が見える。
何度もここで水珮と見た月。
今は一人で見ている月。
ひとりだけども、思い出とともに見ている、不思議な、月。
目を瞑る。
朝なんて来ませんように。
祈る。
朝が来てしまったら、また水珮を待たなくてはならない。
だって、朝が水珮を連れて行ってしまったのだから。
願う。
夜のうちに、ボクを水珮のところへ連れて行って。
辰月は祈り、願い、夢を見る。
水珮が迎えに来る夢を。
もう二度と訪れない幸せな夜を思い描いて、毎夜毎夜、想いの中の水珮と共に、月を見る。
そして辰月は、生き続ける。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ねえ、もっくん」
昌浩は空を見上げる。
憎く感じるほど、雲ひとつない綺麗な夜空。
その真ん中に浮かぶ、まんまるな月。
それを眺めながら、肩の物の怪に話しかけた。
「…なんだ?」
物の怪も昌浩と同じように空を見上げて応える。
昌浩はちらりと物の怪を見やり、目が合わないのを確認してから視線を戻した。
「辰月…生きてるかな」
殆ど独り言のような、囁き声。
それでもその言葉には、彼に生きていてほしいと希う昌浩の気持ちが込められていた。
物の怪はその気持ちを感じながら、頷く。
「生きているさ、きっと」
今頃同じように月でも見てるんじゃないのか。
そう返せば、小さく笑う気配がした。
「…そうだね…きっと、生きてる」
どんな形であれ、生きていてくれればいいと思う。
唐突に姿を消した、まるで人のような妖。
「また、会えるといいな…」
彼は今も、来ない迎えを待ち続けているのだろうか。
それでもいい。
「きっと会えるから…生きてれば、会える」
それだけが、不条理だらけのこの世界における、唯一の真実。
おーしーまーい!!
無理矢理終わらせまーしーたーよー!!!
はああぁぁああ………切ない………!!!
まさかメリバだとは……思わないじゃん…??
辰月が自分で幸せに気づけたのはほっとするし嬉しいんだけど、その幸せの形がまた哀しい けど嬉しい
感情がちょっと渋滞してるかな?
どんな形であれ、生きていてくれれば_____っていうのが好きです。言葉に出来ないけどすごく好きです。
素敵なお話を書いてくれてありがとう……読めて良かった、貴璃に感謝です…!!!
咲夜…!!
ありがとう、そんなに手放しで一番褒めてくれるのは咲夜なんだよ…!!
いやまさか私もこんな終わりになるなんて思ってなかった…想定外すぎた…。
でも咲夜に褒めてもらえたからいいかな!
ありがとう!!
いいえ〜そんなそんな!!
貴璃が書くお話は言葉選びの綺麗さとかとにかく切ないところが大好きなんですよ……!!
いや物語って思いがけない方向に進むよね……どうなるかこっちも全然分からないわ……
>>352 キャラが生きてるんだね…。やっぱり物語は私には御しきれない、自由で雄大な世界が広がってるから好きだなー!!
354:翡翠:2018/08/22(水) 14:51 ID:53Qはじめまして‼図書館で少年陰陽師読んでハマりました。好きなキャラは紅蓮、昌浩、成親&昌親にいさま、じい様、若晴明、六合の旦那、風音…などなどです。(たくさんいるので書ききれない…) ちなみに中1です。よろしくお願いします‼
355:貴璃◆5s hoge:2018/09/04(火) 21:37 ID:Fu6 >>354 わー!!初めまして!!
高三の貴璃(女)です!
お仲間増えるの嬉しいですね〜٩(*´︶`*)۶
よろしくお願いいたしますね!
幻になりかけてた國輝です笑笑
翡翠さん!はじめまして!前のアカの方で小説書いてました國輝(読み方はなんでもいい)です!
高校生です
ためで全然大丈夫なんで、よろしくお願いしますね!
國輝〜!!
こちらではお久ですな!!
また何か書こうかな…どうしようかな…ネタがな…
すまんっ、上の私!!
別のとこで使ってるやつのままだった!!
また何か書きますね!
※バッドエンドが大好きな私によるバッドエンドが大好きな私のためのバッドエンドが大好きな私に捧げるバッドエンド前提のほんわか()したお話です。
※読む人を選ぶお話です。
※章子ちゃんが国母として人生をほぼほぼ全うしたあとのお話です。
※昌浩が、なんやかんやあって、今原作で流れてる時間軸より少おおおし後に死んでる設定のお話です。
※(ゝω・) テヘペロ
※↑これで全て察してください。
次から書いていく↓
待ってね、一個忘れてた。
藤花ちゃんと彰子(しょうこ)ちゃん、2人のお話っす
──────昔。遠い、昔。
約束をくれた人がいた。
『俺が、護る』
嗚呼、今も。
『夏になったら、一緒に蛍を見に行こう』
この胸の中で。
『あきこ』
ずっと、響いている。
昔、ほんのひと時の間だけ、守ってくれた人がいた。
優しくて、笑顔が穏やかな、幼さの残る少年。
『あなたを守ると約束した、陰陽師』
《わたくし》を守ってくれると言ってくれた、──憧れだった、人。
静かに、穏やかに、暖かな思い出として、胸の内に在り続ける人。
あの言葉が、今もわたくしを守ってくれている。
あれから、幾年経ったのだろうか。
藤花はもう、とうの昔に数えるのをやめていた。
ただ、人の身には恐ろしく長く感じる時が経ったということだけを理解している。
春だ。
陽気な陽ざしに包まれながら、藤花はうつらうつらと夢と現の狭間を漂っていた。
懐かしい夢を見る。
始まりの夢。
『きみ、これが見えるの』
思えば、そんな驚いたような言葉が自分がまともに聞いた、最初の彼の声だった。
彼の側には真っ白な物の怪。
きらきらと綺麗な紅い瞳が、いつだって彼を見守っていたのを藤花は知っている。
あれ以来殆ど会っていないけれど、今でも自分を気にかけてくれているのを、知って、いる。
夢現のまま、藤花はぼんやりと目を開けた。
陽の光が眩しい。
でも今は、この眩しさが幸せだった。
だって彼は、──もう、眩しさも暗さも感じられない。
だからこれは、幸せを証明しているようなもの。
この命を、彼が約束通りに護りぬいてくれた証。
それでも。
「まさひろ…」
どこか遠くに聞こえるような気がしながらも、酷く久しぶりにその名を口にした。
そろそろ、天命だろうか。
漸く、彼の元へ逝けるのだろうか。
「嗚呼………」
どうか、願わくは。
「…らい…せ、……こそ…」
彼と蛍を見ることが出来ますように。
…藤花は再び瞼を落とす。
彼と、共に、生きられますように。
もう一度、彼に私の名を呼んで貰えますように。
…願い、意識を遠くに手放した。
そして、優しい昏さの夢殿へ、藤花は旅を始めるのだった。
※彰子=しょうこ読み
ーーーーーーーーーー
彰子はほう、と息を吐く。
内裏の庭を眺めれば、霞んで見えるほどの桜吹雪。
春の盛り。
無事、ここまで秘密を守り抜いてきた。
子供たちは父の望み通りに帝の位につき、自分は国母として慕われてきた。
「…いいえ」
違う気がする。
だって、──もう、秘密とは呼べない。
ただの藤原道長の側室の子から、異母姉妹の一の姫の身代わりの女御・彰子(あきこ)になって、帝に想いを寄せる中宮・彰子(しょうこ)になって、今は国母になった。
正真正銘、自分が国母なのだ。
他の誰でもなく。
異母姉妹のあの方ではなく。
「わたくし」が。
だとしたらそれはもう秘密ではなく、そういう定めの元に無事に動いてきたのだとしか、言えない。
これが、自分の人生だったのだ。
彰子(あきこ)様との約束通りにわたくしを守り抜いてくださった、彼が永らえさせたこの命の定め。
大分遠くなってしまった、初めて会った時の彼の笑顔を思い浮かべる。
変わらずに、いつだって優しくしてくれた。
初めて、『自分の感情』の奔流を感じさせてくれた。
憧れた。
彰子はいつの間にか伏せていた視線を上げて、そっと花吹雪を眺めやる。
叶うならば、この桜吹雪に攫われるかのようにして命の灯火が消えて欲しい。
一瞬の夢だった、あの方のように。
彰子は微笑み、花を見る。
あの時の衝撃は忘れない
あの時の衝撃は忘れない
忘れられない
忘れられない
初めての想いを抱かせた人
初めての想いを抱かせた人
だから
だから
酷い衝撃で何も考えられなくなって
酷い衝撃で何も考えられなくなって
もうどうしようもなく今更だけれど
もうどうしようもなく今更だけれど
どうか
どうか
神様に祈らせてほしい
神様に祈らせてほしい
あのひとのところにいかせて…と
やすらかなねむりをまもって…と
おわり
367:貴璃◆5s hoge:2018/10/05(金) 22:58 ID:Uus 最後のがあきことしょうこの違いだよなぁと思って書いた。
↓おまけ的感覚で読んでね!
あきこは望むと思う。
昌浩に罪悪感を覚え、昌浩のために生きたあきこはきっと願うと思う。
もういいでしょう?もう、逝かせて。
だからあきこは祈る。
あのひとのところにいかせて。
しょうこは望むと思う。
昌浩のおかげで生かされて、国の為に生きたしょうこはきっと願うと思う。
あの人は死後も皆を守ってる。だからもう、ゆっくり休ませてあげて。
だからしょうこは祈る。
やすらかなねむりをまもって。
始まりの想いは同じでも、過程と結末が違うから、行き着く結論もまた変わるよなってお話。
なんかいっぱい新しい仲間増えてて、おいてけぼり感半端ない!!!
もうすぐ新作載せます!!!
絶対!!
書くから!よろしくお願いします!!!
>>368 待ってるぜ、國輝!!
370:瀬友◆Q2 hoge:2018/10/30(火) 00:16 ID:SFA久しぶりです〜……って久しぶり過ぎますね……
371:貴璃◆5s hoge:2018/11/03(土) 16:52 ID:gY6 >>370 あああお久しぶりです…!!!息災でしたか…?
最近過疎ってるので一言だけでも見ると嬉しくなりますね(*´﹀`*)
>>371
ほんとお久しぶりです!
そう言えば新刊、読みました?
読みましたよ…!!
叫ぶしかありませんでした…泣きながら「兄上ぇぇぇえええええ!!!!!」と叫んでました…
わかります!!
あの話の流れでまさかの兄上で私も叫びながら号泣しました。
私のクラスメートも「兄上ぇぇぇぇ!!」と言っていました。
もう次の現代編に救いを求めるしかありませんね…
376:貴璃◆5s hoge:2018/12/20(木) 09:30 ID:9oE なんか書こ………。
最近ホラー書くのが好きなので、現代編昌浩の怖くないホラーでも。
─────────────────────
ちょっとした出来心だった。
クラスメートに嗾けられ、ムキになったのはやはり良くなかったなと思うものの時既に遅し。
「…どうするんだ、昌浩」
珍しくもふもふ姿のもっくんが、昌浩に抱きかかえられながら嘆息気味に訊いてくる。
「…そ」
「そ?」
「そんなの、俺が知りたいっっっ!!!」
全力で叫び、もう何度も見回したこの空間を再び眺め、また叫んだ。
「どこだよ、ここ〜!?」
物の怪は呑気に、よく声が枯れないなぁなどと考えながら、尻尾をぱたりとひとつ振った。
続きは後日(何も考えてないなんて言えない)
昌浩くん(14歳)
中二。陰陽師。妖怪とお化けは違うものだぞ!!
クラスのお友達に嗾けられた結果、なんか変な見たことも無い明らかに異世界ですって感じの場所に飛ばされた。
もふもふのもっくん(2000歳以上)
最近は普段ずっと人型をとっているぞ!!
なんか昌浩一人だと不安やなーと思ってついて行ったらとんでもない所に飛ばされて諦めモードに入ってる。いざとなったらお焚き上げしようとも思ってる。
異世界ちゃん(???)
なんかやべーとこ。
お空は真っ赤、木々は真っ黒、地面は紫……な森の中。
お化けちゃん大量発生するお☆
続き
─────────────────────
「取り敢えず、ここが何処なのか何か手がかりでも探した方がいいよね」
散々喚いて一先ずは落ち着いた様子の昌浩が、腰に手を当てて提案してくる。
「……まあ、そうだな」
何か色々と釈然としないものの、確かに今出来ることといえばそれくらいなのでもっくんも頷いておいた。
そして改めて周囲を見渡す。
紫色の地面から真っ黒な木々が生えた血よりもなお赤い(現在時刻深夜一時)空が広がる森。
「…いや、真面目に何処だここ」
「もっくんでもわかんないの?」
「知るか。というか異世界にお招きされるなんて滅多にあることじゃないんだからわかるわけないだろ」
溜息をつきつつ後ろ足で立ち上がって少年を滔々と諭す真っ白もふもふな謎生物。
昌浩は神妙な顔をしてもっくんの言葉を聞き流しながら、普通の人にももっくんが見えたら結構もっくんもホラーだよなぁなどと考えていた。
「聞いてるのか、昌浩」
「え、何?ごめん、全然聞いてなかった」
思わず反射で素直に答えると、またもっくんは大きくため息をつく。
「そんなんで本当に立派な陰陽師になれるのかぁ?まったく、これで油断して怪我なんかしたら笑えないぞ?」
「分かってるよ」
軽く頬をふくらませて返す。
「…じゃ、ちょっと歩いてみよっか」
足元に繁る草が歩く邪魔になるもっくんを抱き上げて昌浩はとりあえずあてもなく歩いてみることにした。
月っぽい黒の丸い物体が空に浮かんでるのでそれを目印にする。
しばらくはふたりとも無言で進んでいた。
「…」
「…」
歩く。
歩く。
歩く。
月の位置は変わらない。
そして、───────周囲に存在する木々の位置や形もまた、変わらない。
少なくとも10分は歩いているはずなのに。
「…あのさ、気付きたくなかったんだけど」
「…なんだ」
「ここ…全然進んでないよね?」
そして耐えきれずに昌浩は腕の中のもっくんに確認してしまった。
「…言うな」
どこか辟易とした様子で返事が返される。
昌浩は頬を不満そうに膨らませて、立ち止まった。
「ちょっと…休憩ー」
「おいおい、そんな長時間歩いてないだろ。若者がそんなんでいいのかぁ?」
「なんだよ、もっくんは俺に抱えられてただけだろー」
じと、と睨めつけてから、今度は本当にしんどそうにため息をついた。
「それに、変なんだよ。ちょっと歩いてるだけですごい疲れる。疲れるというか…生気を吸われてる?みたいな」
「………何?」
もっくんの目元に険しさが宿る。
しかし昌浩は空を見上げていて気が付かない。
「…ん、休んでたら結構回復してきた。動き回りさえしなければ平気っぽいけど……この調子じゃ何もわかんないしねぇ」
無意識に抱えたもっくんの背を撫でる。
「もう少しだけ、この先どうするか考えないとかな…」
ぽつりと呟いて、昌浩はもっくんの体温を感じようとするかのようにぎゅ、と抱き締めた。
もう分かってると思うけど、燈月も私の事っす
381:貴璃◆5s hoge:2019/03/06(水) 17:39 ID:Y/M 「考えるのはいいが、俺を締めるのはやめろ」
もっくんがどことなく不機嫌そうに言う。
昌浩は再び頬をふくらませながら、逆にさらに強くもっくんを抱きしめた。
「別にいいだろー」
「お前に締められてることでいざという時に素早く動けなかったらどうする」
「そこは自分でなんとかしてよ。神将でしょ」
「理不尽か」
やれやれといった様子でもっくんは尻尾をひとつ振る。
「それで?どうするんだ」
ついに先日現代編を買ってしまいましたよー!!
あとがきによると吉祥寺からの陰陽師、小陰と続くみたいなので楽しみですね♪
前回が前回だったのでどんな展開が来るか分かりませんからね!
あ、そういえば私受験生だったので受験があったのですが……
やはり天神様はすごい!
金欠で入試合格御守は買えなかったけど学業成就でも効果てきめんでした!
5月から本当にお世話になりました、
という感じです。
>>383お疲れ様です( ﹡・ᴗ・ )b
続き楽しみですよね…!
久々の書き込みですが……
10月に新刊、出ますねー!!
楽しみですね
>>385 そうですね!!
楽しみ!!
小説途中で書くの止めてしまったな…なんかしら書いた方がいいんだろうけど…書けないな………
新刊読みました?
388:Miya こんにちは!:2019/10/08(火) 18:03 ID:YHIこんにちは!自分も少年陰陽師大大大大大大好きです!!!!ケータイ使えるようになったのが今年なんで…少年陰陽師好きな人ずっと探してました!!自分も混ざっていいですかね??
389:貴璃◆5s hoge:2019/12/12(木) 08:34 ID:ijY >>388 ぜひぜひ!!結構過疎ってますけどたまに覗きに来るのでぜひ〜!!!
>>387 読みましたよ!!2冊買っちゃいました!!
本当に過疎ってて笑うな
1年前じゃん
むしろ1年前まで居たんだな、私……
柔らかな風が吹いていた。
夢を見た気がする。
過去の夢かもしれないし、未来の夢かもしれない。
実際に起こる、もしくは起こった事かもしれないし、そうじゃないかもしれない。
優しい夢だった気もするし、悲しい夢だった気もする。
そんな夢の残滓に浸りながらも、もう内容は意識の中から霧散して、複雑で不思議な郷愁を覚えながら起き上がった。
それとほぼ同時に、無遠慮に扉を開きながら幼馴染の比古が半眼で顔を覗かせる。
「まさひろーお前いつまで寝てるんだよ……って、どうした?」
「え?」
比古の驚いたような声に昌浩がきょとんとしていると、「それ」と顔を指される。
反射的に頬に手をやると、濡れた感触が指に伝わる。どうやら泣いていたようだった。
「……なんか夢でも見たのか?」
「いや……わかんないや。覚えてない」
答えながら、袖でぐしぐしと目元を擦って些か雑に涙を拭って上体を起こす。
今日は幼馴染4人で一緒に出かける約束だ。
「ごめん、すぐ支度するからもうちょっと待ってて」
「仕方ないなー」
まあ昌浩だしな、などと言いながら苦笑して比古が部屋を出ていく。
昌浩はまだどこかぼんやりと胸の内に残る夢の残滓を意識して振り払うと、着替えのために立ち上がった。
書きたいところだけ書いたから続きとかは特にない
わかんないや、って言い方めちゃめちゃ昌浩の言い方ですき(語彙力)
分かるよ、昌浩は「わかんない」じゃなくて「わかんないや」って言うよな……
えーーん久しぶりのここの咲夜だ好き
解釈一致で嬉しい(* ॑꒳ ॑*)
昌浩は「わかんないや」って言うよね……
葉っぱ天国久しぶりすぎてここのやり方全部忘れてしまった 懐かしいね 二次創作もう書けなくなっちゃった もうこの頃には戻れないんだわ
画像|お絵かき|長文/一行モード|自動更新