ここではさとりが異変の犯人です。
5人以上でスタートしたいです。
【なるほど!わかりました】
霊夢(何かに操られてるのかしら…?今はわからないけれど。)
霊夢は思考を回らせたとき、魔理沙が霊夢を勢いよく押した。さとりが弾幕を放ったようだ。かなりの殺意が含まれた、
ごっこではない弾幕だった。
魔理沙「お前の勘はよく当たる!何か考えているのか!?」
霊夢「まだよ!けど、弾幕ごっこじゃあ、戦わせてはくれなさそうね…」
さとり「逃げるのかしら?博麗の巫女ともあろう貴女が?」
霊夢は態勢を整える事を一番だと思い、屋根の上にに避難した。
さとり「こいしがどれだけ痛い思いを、そして辛い思いをしたかあなた方に分かります?あなた方の返答次第、あの娘を◯します。」
さとりは、周りの人間全てを信用しなくなっていた。その気持ちはどんどん放たれる弾幕の強さ、速さ、正確さで分かった。さとりは2人の心を読み、動く位置を把握しており霊夢と魔理沙はただ当たるだけだった。
魔理沙「くそっ!全然当たりゃしないぜ、こっちが当たりまくりだ。」
霊夢「それは当然。私たちの動きなんてすでに彼女の手の中よ。」
さとり「答えは分かりました。こんなのが巫女と言えるなんて、腐ってますね。弾幕は中断します。お燐、お空。この2人を見張りなさい。あとは任せるわ。◯すなり生かすなりあなたたちが決めなさい。」
お燐&お空「はっ!」
返事とともに猫の妖怪と烏の妖怪が現れた。
お燐&お空「私たちにお任せを!」
さとり「いい子ね。」
そういうとさとりは飛んで行った。
魔理沙「おいっ!くそっ、霊夢追うか?」
魔理沙が霊夢に向き直って聞いた。
霊夢「いや、今追っても4:2 あいつらを先に倒してからね…」
お空「あんた達はさとり様には勝てない。あんたが強くても」
霊夢「心が読める相手には敵わない?」霊夢も得意げに言うお空に合わせる。
お燐「さとり様にはあたいらがあんた達の生死を決めていいって言われたのよね。」
お空とお燐が目配せをした。
その隙に霊夢は空へ飛び立った。
人里への被害を減らすためだとわかった魔理沙もついて行った。
お燐「人間って…邪悪な存在ですよね。」
お空「戦争による巻き添え…虐待…殺処分…。人間の罪を考えると憎いだけ。」
お燐「さとり様がお許しくださった。博麗の巫女、白黒の魔法使い。あなた方はさとり様の足元にさえ及ばない。すぐに片付けさせていただきます。」
お燐とお空は人間への恨みを語ったあと、弾幕を撃ってきた。2人に追いついたようだ。霊夢が2人の強大な弾幕にあたり、ケガをした。
魔理沙「れ、霊夢!腕…平気なのか⁉」
霊夢「まあ平気よ。このくらいでへこたれてはいけない。幻想郷の平和を守るため!」
魔理沙(あの霊夢が被弾した…。私が頑張るしか無い!)
魔理沙は霊夢を見て怪我の度合いがひどくはなさそうだと安心した。
霊夢「魔理沙!私はいいから烏をお願い。猫は任せて」
お燐「あら?手負いのあんたじゃ、相手にゃならんね。」
霊夢「こんなの手負いですらないわ。猫の世話には怪我位当たり前よ!」
お燐は霊夢に触発され、かなり怒っていた。
お燐「あたいが興味あるのは死体だけなんだけど、頃されたいようだから特別に相手してあげる!」
霊夢とお燐の戦いは長く続いた。
霊夢はケガを負っていながらもお燐に対抗して、お燐も少しは弱ってきたようだ。
お燐「…なかなかやるねぇ、博麗の巫女。人間如きがあたいに逆らってきたのはお前らが初めてだ。だが、いいのか?続けられるのかな?」
お燐は猫であるため人間以上の俊敏さを持ち合わせていたため、霊夢からの攻撃はあまり当たっていなかった。
霊夢「ハアハア、へ…平気よ。猫に舐められるほど私は!」
霊夢はお燐に素早く近づき夢想封印を打とうとした。
霊夢「落ちぶれてはいないわ!はああっ!夢想封印!」
4色の弾幕が投げ出され、お燐の周りには札が…と思ったが、お空が札を燃やし尽くしていた。
お空「いやぁ、残念残念。私は太陽の化身、人間が生み出した子供騙しなど焼き尽くせる。」
魔理沙「裏を返せば、おもちゃしか燃やせないってことだな?」
魔理沙が挑発をした。
お空「!!!う、うるさい!貴様も燃やし尽くしてやる!◯ねえええ!」
魔理沙はお空より早く攻撃を仕掛けていた。
ーお空loseー
一方さとりは文を見つけるのに時間はかからなかった。
文「よし、霊夢さんとこに行って記事のネタを…。」
さとり「犯人直々来てあげましたよ。」
文「⁉」
さとりは女の子に近づいた。
彼女の右手にはなぜか棒が握られていた。
文「あなた!その棒で一体何をする気ですか!?ここでは人里の人間をころすことは大罪なはずですよ!」
文がかなり焦ったように聞くと、小馬鹿にしたような表情で
さとり「あら?今更何を言うのですか?妖怪はダメなのに人間が妖怪の目を潰すのはいいんですか?」
急に女の子に近づき目を指差して言う。
女の子「ご、ごめんなさい…私は…目を潰すなんて思わなくて…」
涙を流しながら女の子は命乞いをし続けた。
さとり「泣いてますね。許しあげましょうか?」
予想外の言葉に女の子は顔を上げた。
女の子「ほ、本当ですか…?」
さとり「バカですか?こいしも泣きました。何も悪くないのに許してと叫んだそうですね。なんであなたを許さなければならないのですか?」
さとり「人間って、理不尽ですよね…。あなた方にこいしの気持ち、分かるわけないですよね、特にあなたは。」
さとりは女の子を指差して嘲笑った。
こいしのことをよほど愛していたのか復讐以外に物が見えてはいなかった。
さとり「どうせ、これからも無罪のこいしをいじめるんでしょうね。そんな無慈悲な一族の1人を消してもこいしの心は満たされないでしょうね。」
女の子は文に抱きついて怯えていた。
そして顔をこちらに向け涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら謝る。
女の子「ご、ごめんなさい!なんでもしますから許してください!こいしちゃんにひどいことをしてしまったのを謝りますから、どうか!」
さとり「…分かりました、許しましょう。これでこいしが満足するか分からないけど。」
文「さ、さとりさん…。」
女の子は顔を上げお礼を言った。
女の子「あ、ありがとうございます!なんでもいたします、お申し付けください!」
さとりはニヤッとしながら、棒を振り上げた。
さとり「ありがとうございます。では、あなたの目を潰させてください。まあ、2つ選択肢をあげます。
1つ目 カウントダウンなしで潰される。
2つ目 カウントダウンありで潰される。
どちらでも好きな方をお選びください。」
さとりは裏をつき、女の子の目を潰す方に持っていった。
女の子「え…、助けてくれるんじゃ……?ど、どうして。」
女の子はショックで座り込んでしまい、後ずさりをした。
さとり「あなたは本当にバカですね。許す、とは言いましたが助けるとは一言も言ってませんが?」
文は必死に女の子を守るように抱いた。
そして文までも女の子の命乞いをした。
文「やめてあげてください!お願いします。あの人間には話をつけますから!」
さとりは文を突き飛ばした。そして女の子を立たせた。
さとり「さあ、答えが出ませんでしたね。では私が決めます。カウントダウンなしでいきましょうか。」
女の子「嫌、いやぁああああああああ!」
さとり「怯えてるんですね。こいしも痛かったんでしょうに…」
目に手を掛けたとき。
魔理沙「待て!はぁ、はぁ、…」
かなり息を切らしていた。
霊夢「あんたの目的は何?」
霊夢の怪我は悪化しているわけではなかった。が、かなり息が切れていて、不利であった。
さとり「手負いの人間二人に負けたのですか。やはりペットだけでは無理ですか。」
その隙に文は女の子を抱え空は飛んで行った。
霊夢「あんたの相手は私たちよ。天狗がいてよかったわ。」
さとり「改めて、私は古明地さとり。私たちは地底に住んでいたのですが、今日はあの人間、そしてこのお嬢さんへの復讐に参りました。」
魔理沙(やっぱりこいつ狂ってやがるぜ!霊夢も手を出さないとなると、強敵だな。こういう時に倒せば始めて新聞に…、おっと!今はそれどころじゃないな。)
さとりは体を震わせながら話した。
さとり「……………ない。」
霊夢「聞こえないんだけど?」
さとり「何も分かっていない、人間は。考えたことありますか?無罪の妖怪が、人間に嫌われ偏見され、挙げ句の果てに目を潰される。そんな悲しみなど人間など考えないのでしょうね。」
さとりは小弾幕を素早く連続発射した。さとりは霊夢の心しか読んでいなかった。魔理沙の弾幕が命中した。
魔理沙「よく聞け、さとり!人間は昔から野蛮だったと思う、邪悪な存在だったと思う!けど今は違うんだ!人の心は読めなくても思いやりがある!」
さとりは小馬鹿にした口調で魔理沙へ反論した。
さとり「思いやり…ですか。無実の少女の目を潰してまで何が思いやりなんでしょうね。あなた達はお優しいご両親の元で育ったのかもしれませんが、現実など甘くはないです。」
女の子に近づこうと巨大弾幕を連続発射して霊夢達はなかなか近づけない。
霊夢(さとりから、やはり何かさとり以上の妖気を感じる。何かに操られているとしか考えられないわ。)
???(この女…ブチギレてもこの程度か。あの赤い女は私の存在に気づいているのか?まあ良い。まだ様子見といくか。)
文達は人里へ向かっていた。
女の子「お父さん、大丈夫かな…。」
文「気持ちは強く持たないといけません。大丈夫、安心してください。」
文は人里に到着し、女の子を降ろした。
女の子「お姉さん、ありがとうございました!」ぺこり
文「私の名前は清く正しい、射命丸文です。お見知りおきを。」
こいしはさとりについていかず、人里へ帰ってくるのを待っていたようだった。
女の子はこいしに気づいたようだ。こいしもこちらに気づいて寄ってきた。
こいし「あのさ、あなたのお父さん…◯んだから。私のせいだって言って屋根から飛び降りたよ。」
女の子「え…お、お父さん!」
こいしは人間が◯んだことに罪悪感を感じていなかった。そして女の子に顔を近づけて囁いた。
こいし「◯んで当たり前よね。罪人なんだから。見て見ぬフリしたあなたも同罪だよね…。」
女の子はもうダメだと自覚し、◯ぬことを覚悟したようだ。
女の子「はい…すみませんでした。お詫びに両目を潰してください。」
こいし「……………。」
こいしは黙っていた。
女の子「え?」
こいし「つまんないなぁ。泣いてくれないと」
くるりと向きを変えたこいしは静かに◯んだ人間を見ていた。
女の子「あ、あの…!本当に、」
こいし「ごめんなさいだって?笑わせないでよwこんなんじゃ満足しないもん。」
さとりが空から降りてきた。
さとり「やっぱり?この子の目も潰さないとね。お燐、お空。この子、押さえなさい。ペットならこれぐらいはできるわね、これから教育しないと。」
お燐&お空「はいっ、分かりました。」
女の子をお燐たちは力強く拘束する。
さとりはこいしに棒を渡した。どうやらこいし自身で復讐を果たしてほしいのだろう。
こいし「ねえ、なんであの時助けてくれなかったの?目を潰されるとは思わなかったって言ってたけど、助けてくれても良かったんじゃないの?どうして?」
女の子は恐怖で黙ってしまった。こいしへの罪悪感と目を潰される恐怖が襲ってくる。
こいしの棒を持った手は震えていた。
霊夢たちが追いかけてきた。
魔理沙「霊夢、どうだ?あの黒帽子からは何か感じるか?」
霊夢「いいえ、彼女からは匂わないわ。」
こいしは女の子に近づいた。そして棒を振り上げた。それでも手は震えていた。
女の子「……………!」
こいしが棒を捨てた。そして、お燐たちに離すように言った。
お燐「こいし様!この人間をお許しになると言うのですか!」
お空「こいし様はこいつに目を潰されたのと同じなのですよ!それなのに、」
こいし「2人は黙って!」
叫んだ。2人は驚いて女の子から離れた。
女の子「え…?こ、こいしちゃん?」
あまりに予想外すぎたので、女の子は状況が把握できていなかった。目が見える、と言うことは分かった。
そしてこいしは女の子に触れて言った。
こいし「…許したくない…痛かった…どうせなら頃して欲しかった…」
女の子「え…」
女の子は黙ってこいしの話を聞くだけだった。
こいし「だから、あなたには死ぬよりも辛い現実を味わってもらう。親も友達もいない、
ここで」
こいしの言葉の真意に気がついた女の子は
絶句し、泣き叫んだ。
さとり「それでいいの?」
こいし「うん、すぐに終わるゲームはつまらないでしょ?死ぬまでずーっと苦しんでもらうの」
そういうとこいしは女の子を何度も蹴った。
女の子「ぐ、ぐはぁっ!やめ…。」
こいしは何も言わずに蹴っていた。
霊夢(やはりあの子にも乗り移った⁉1匹で2人をも支配しようとでもいうの?)
魔理沙「どうだ?あいつ、何かわかるか?かわいそうに…。早く助けなきゃいけないのに………。」
霊夢「あの2人には九十九の蟲が憑いているわ。狂わせてるのはそいつのせい。どうやって出すかが問題よ。」
魔理沙「くっ、くそ…。」
こいし(私、こんなことしたくないのに…⁉誰かに操られているみたい。誰なの⁉やめて…。)
こいしは涙を流しながら女の子の顔を踏みつけた。女の子の体は傷だらけだった。
女の子「ごめんなさい…。もう許して!」
こいし(許してあげたい!この子は悪くないのに…。)
さとり「人間なんか信用しない!屑な考えしか持っていない!」
魔理沙は我慢ができなくなり、さとりに近づいていた。
魔理沙「マスター………スパアァァク!」
さとり「白黒の魔法使い⁉どうして⁉」
ーさとりloseー
こいしに九十九の蟲が完全に憑いた。
こいし「うぐ…。」
ぴたりとこいしの動きは止まった。
こいし「……すわけない、許すわけない!うあああああああああああっ!」
こいしの目が赤く光った。力、早さが倍増したらしく力強く殴り蹴りしていた。女の子はもう耐えられなくなっていた。体は血まみれでまだ意識はあった。
女の子「ううぅぅぅぅぅ………。」
九十九の蟲「クックックッ、このガキはそろそろ放置して死なせるか。」
こいし「飽きた、そのまま死んで。」
そう言ってこいしはさとりと手を繋ぎ帰っていった。霊夢と魔理沙は女の子に寄った。
霊夢「やっぱり、普通の子供じゃ出せない力が分かるわ。こいしって子、九十九の蟲のせいで力が強くなっている。夢想封印やマスタースパークでは倒すのは難しそうね。」
魔理沙「ひでえ血だな。とりあえず永琳呼ぶか。」
霊夢「そうね。私はあの二人を追う。女の子は頼んだわ。すぐ戻ってきてね」
魔理沙「おう!行くぞ!」
魔理沙は女の子を抱え永遠亭へ走っていった。
霊夢「これでいい…さて、地底へ行こうかしら。」
ー地霊殿ー
さとり「こいし、またひどい目にあったらお姉ちゃんに言いなさい。いつでも助けるから。」
さとりはこいしを抱きしめそう言った。
こいし「あ、ありがとう!でもまだ痛いよ。」
ぐちゃぐちゃになったサードアイをみせた。かなりひどい有様だった。眼球が原形をとどめていなかった。それほどあの人間はえぐったのだろう。
霊夢が地霊殿を見つけた。そして2人を見つけた。
霊夢「勝手にお邪魔して悪いと思うけど、やり過ぎよ。あの子になぜあんなことしたの?あの子は何も関係ないわ!」
さとりとこいしはこちらに気づいた。そして、小馬鹿にしたような顔でさとりは反論した。
さとり「やり過ぎ?あの人間はやり過ぎた。だからこちらもおあいこですよね。
人間ってなんで物事を平等に考えられないんですか?」
霊夢は、確かに正しいことを言っていると黙ってしまった。
こいし「あれ?それだけ?用ないなら帰ってよ。」
霊夢「帰らないわ。あんた達を退治するまではね。」
霊夢は彼女達の圧に対抗した。だが、こいしが傷つけたからこちらも傷つけたという考えが嫌だったけれど言い返すことが出来なかった。
こいし「なんで?どうして私たちが悪いの?ひどいよ。なんで被害者が悪いっていうの?よくそれで巫女を先代巫女が受け継いでくれたよね。」
霊夢は母の悪口がとても嫌だった。大好きだったお母さん、優しかったお母さん。それをバカにされたのが許せなかった。
霊夢「あんたは確かに痛い思い、そして辛い思いをしたと思うわ。それは私もひどいと思う。でもやり返したらあなたも悪いってことになっちゃうのよ。」
こいしはきっぱりと霊夢から言われて、ショックを受けた。気づいたら涙がポロポロでて座り込んでしまった。
こいし「う…うぅ…グスッ痛かった、辛かった…ぐちゃぐちゃになってもみんなは笑ってた…だから!私だってみんながぐちゃぐちゃになっても笑ってるの!」
泣きながら叫ぶこいしをみて霊夢は退治するべきは蟲だけだと確信する。
霊夢「…あんたは頑張った。わかった。今あんたには九十九蟲がついてる。憎しみの心ばかりだから支配されてるの。」
さとり「そうですか。では憎しみを晴らし尽くせばいいんです。」
そう淡々と話すさとりに駆けつけた魔理沙が抗議した。
魔理沙「それは違うんじゃないか?お前は本当に人間を殺したいのか!?」
こいし「?当たり前でしょ!だから…」
魔理沙「私はこいしに聞いてるんだ。九十九蟲、お前には聞いてない!」
魔理沙が叫ぶのと同時にこいしの涙が溢れ、
泣き崩れた。
こいし「私は、ぐすっ……この子を殺したくないっ!人を苦しめたくないっ!うあああああ!」
そう叫ぶとこいしからなにか太くて長いものが飛び出た。その大きさは人里さえ飲み込めそうな大きさだった。
九十九蟲「あーあ、もっとこいつの体に居たかったのになぁ。まさか巫女だけじゃなく魔法使いまで俺の存在に気づくとは。」
魔理沙はこいしを避難させた。霊夢はこれほどまでに大きくなるのかと驚いていた。さとりはこれがこいしの本当の心だとまだ信じており、九十九蟲に加勢するようだった。
霊夢「あんたが九十九蟲ね。人の心を操るってことは、その人の本来の心を無駄にしているのよ。いい加減離れなさい。魔理沙、彼はまだ完全にこいしからは離れていないわ。だから油断は絶対しないで!」
魔理沙「あったりまえだ!」
九十九蟲はうねりながら話した。
九十九蟲「なーに言ってんだ?俺はこの2人の心の闇が集まり生まれた妖怪。貴様ら如きが俺を倒すのは不可能。ましてや、貴様らが俺に触れることさえ不可能。無駄な抵抗はやめておけ。」
さとりは九十九蟲に近づいた。そして加勢すると名乗り出た。九十九蟲は大喜びだった。自分の能力で、離れても心を動かすことが出来たと大喜びだった。
霊夢「これは面倒なことになったわね。まずはあんたの力を見せてもらいましょうか。」
そういうと同時に九十九蟲は口から赤、黒の弾幕を吐き出した。
霊夢「そのくらい余裕でしょ?魔理沙」
魔理沙「あぁ、もちろんだ!」
そう言って二人は二方向に展開した。
九十九蟲「このくらいはウォーミングアップだろ?」
両者とも本気になっていた。
魔理沙「なぁ、人間の弾幕だってすごいんだよ。」
そう言って魔理沙は
魔理沙「マスタースパーク!」
そう叫んだ。
九十九蟲はマスタースパークを食らっても何一つ痛そうな顔を見せなかった。そして、こんなものかと煽ってくる。
魔理沙「マスタースパークが効かねえだと⁉こりゃ大変な相手だな。」
霊夢「魔理沙!気圧されないで!さとりも攻撃してきてるわよ!」
さとりも強烈な弾幕を撃った。九十九蟲の力でパワーアップしているようだ。
魔理沙が九十九蟲の弾幕で重症を負った。
体は10数メートル吹き飛び山の岩に激突した。その瞬間、腕と脚にに強い痛みが走った!
魔理沙(骨がっ!痛えよ…。)
立ち上がろうとするが立てない。
魔理沙「今回は文に新聞に載っけてもらうって決めてきたのに………。クッソぉぉぉぉぉぉぉ!」
霊夢が2人の攻撃をかわしている。霊夢がこちらに気づいた。
霊夢「魔理沙、大丈夫⁉立てないの?大丈夫だからあんたは休んでて!」
九十九蟲「隙ありっ!はあああっ!」
光線が魔理沙に向かって発射された!
魔理沙「うわあああ!ああああああああああああああああああああ!」
その時誰かが飛び出して魔理沙を覆い被さった。彼女の盾になった。
???「ぐっ……うわあああああああ!」
魔理沙を守ってくれたのは、こいしだった。正面から当たってしまったのでかなりのダメージを食らっていた。
魔理沙「こ、こいし!お前っ!どうして⁉」
こいし「ハアッ、ハアッ、…魔理沙さんが、私を…、私に戻してくれたから。うぐっ!」
こいしは倒れた。息が荒くなっていた。
魔理沙「こいしーっ!どうしよう、私は動けないしどうしよう⁉」
魔理沙が焦り、目の前のことすらわからなくなった頃、文が飛んできた。
魔理沙「お前、なんで!?」
文「九十九蟲だけに虫の知らせが聞こえたような気がしましてね。」
魔理沙「さすがの天狗のお前も二人抱えて逃げることは難しいし、霊夢もいつまで耐えられるかわからねぇ…だから…」
文「あなたを置いていくわけがありません。」
そう言った文の後ろから咲夜、早苗が顔を出した。
咲夜「私があなたを連れていくわ。」
そう咲夜が言った瞬間、こいしが消えた。
魔理沙「おい、こいしはどこだ?」
咲夜「こいしっていうのね。私が時を止めて紅魔館まだ行って休ませてきたの。あなたは骨折かしら?」
文「魔理沙さんは私にお任せください、紅魔館まですぐです、つかまっててください。」
しかし、魔理沙の中でこのまま帰ってもいいのだろうか、そんな疑問が渦を巻いていた。
このまま帰れば命は助かる、が、新聞に載るどころか、最悪かっこ悪い姿を乗っけられてしまうかもしれない。
魔理沙「文…、私今回は新聞に載るって決めてきたんだよ。だから戻るぜ。」
文「今のあなたに彼らと戦えるわけがありません!こいしちゃんも1人では寂しいでしょうし、話し相手にでもなってあげてください。」
魔理沙「だけどよぉ……ぐすっ、ひっく……。」
魔理沙はどうしても新聞に載りたかった。でも紅魔館に行ったら怪我人の姿で載っけられてしまう。その悔しさで涙が出てきた。
文「ま、魔理沙さん!今回は…まあその、運が悪かっただけですよ。また次頑張ってください、ね?」
文は魔理沙の背中をさすりながら、連れて行った。
咲夜「まあまあ、こんなに大きいとは。」
早苗は大きい妖怪にびっくりしていた。そして近くにいる小さな妖怪も目に入った。
早苗「あの人は誰ですか?なんか大きい妖怪の仲間っぽいですけど…。」
霊夢「でかいやつは九十九蟲、あそこのピンクはさとり。里の人間が妹に虐待をしたらしいから復讐に来たらしいわ!」
さとり「まーた人間ですか。九十九蟲さん、やりますか?」
九十九蟲「おう、人間が中心の世を作り変える。」
さとり「聞きましたか?そもそも幻想郷は妖怪のためにあるもの。人間は畏怖の念を頂き続けなさい!」
激しい口調からかなり九十九蟲に癒着している様子で、開始よりも酷い状態だった。
霊夢「何言ってんのよ。バカじゃないの?」
早苗「そうです、人間をあまーく見過ぎではないですかね。まったく…頭がお堅いこと」
咲夜「大きいだけな蟲が大きな口を叩くなんてたいしたものね」
3人揃って挑発をする。九十九蟲も気が長いわけではなさそうだった。
ーーーーーーその頃ーーーーーーーーー
魔理沙「なぁ!パチュリー!お前の治癒魔法で私の怪我くらい治せるだろ!?お願いだよ!」
パチュリー「そんなこと言っても…危険な方法だわ。」
魔理沙「それでも構わない!」
魔理沙の本気さに呆気をとられ!パチュリーは仕方なく方法を話した。
パチュリー「いい、まず、あなたの怪我を治す。というより、怪我による疲労、痛みを感じなくなる。ただし、私の喘息のこともあるし、一日が限界。危険なのは次。魔力が切れた時、あなたの体には今までの疲労プラス魔力で麻痺させていた分の疲労や怪我まで溜まる。最悪、体力の限界を変えれば、あなたは死ぬかもしれない。」
沈黙が流れ、小悪魔が紅茶を運んできた。
魔理沙は一口だけ飲み、こう言った。
魔理沙「そうか…、それでもいい。やってくれ!」
パチュリー「あら、諦めると思ってたけど。やっぱり人間って命知らずね。いいわよ、魔法陣の中心の点を見つめてなさい。」
パチュリーは呪文を唱えて魔法陣を出した。最初は1点だけだったがそれが素早く動き、円→ひし形→星、と複雑な模様へと変わっていった。
魔理沙「おっ、なんか痛みが引いていく。ありがとな、パチュリー!持つべき者は友達だぜ!」
パチュリー「あなたはいつもその『友達』の魔道書を盗んでいくけど?」
魔理沙は焦ったような口調でごまかした。それをパチュリーは呆れた顔で見ていた。
魔理沙「じゃあ行ってくるぜ!」
パチュリー「これだけは覚えておきなさい。今はまだ月が出ていないけど、今夜は満月。月の力が一番強くなる日。月がてっぺん、つまり夜の12時を超えた時に魔力が解けるわ。シンデレラと同じ。いいわね?」
魔理沙「おう!分かったぜ!」
そう言って箒に乗って飛んで行った。
こいしも魔理沙の後ろ姿を見ていた。
今回こそは絶対新聞に載るって決めてきた。だから引き下がることは出来なかったのだろう。
そこへここの主が入ってきた。
レミリア「パチェ、またネズミと話していたの?いいけど、そろそろなんじゃないの?紅い霧のこと。」
パチュリー「だから私は何度も言うけど、幻想郷を支配するの難しいと思うわ。あなたは幻想郷に来たばかりで何も分かってないわ、妹のことも。」
今地下室の奥深くに監禁している妹のことを言われた。痛いところを突かれてレミリアは黙ってしまった。
一方霊夢達は、さとりは退治したもののまだ大きい九十九蟲は倒せていなかった。それどころか早苗や咲夜もダメージを食らっていた。
九十九蟲「言ったはず。俺は人間に負けないと。諦めが悪いな。」
早苗「どうして⁉こんなにやっているのに、少ししかダメージを負ってないです!」
魔理沙が九十九蟲に弾幕を撃った。そしてこう叫んだ。
魔理沙「恋符ファイナルスパーク!」
太い光線が九十九蟲に直撃した。
霊夢「魔理沙⁉なんであんたがいるのよ!休めって言ったでしょ?」
咲夜「パチュリー様の魔法を使ったのですね。しかし、魔法をかけられているとはいえあんなスペルカードを発動できるとは。」
九十九蟲「ほぉ、面白くなったじゃねえか。数が増えれば増えるほど遊びは楽しくなるんだ!」
そういい九十九蟲はあたらしい弾幕を打とうとした時、いやな立ちくらみを覚えた。
九十九蟲「魔法で少しだけ強くなったか?だがそれだけでは倒すのも時間がかかるな」
魔理沙「時間がかかっても倒してやる!」
そう言うと魔理沙は箒に乗り、たくさんの弾幕を放った。
よく見ると九十九蟲はどこか一点を守るような動きをした。
四人はそこが弱点だと考えた。
さとり「九十九蟲さん、奴らはあなたの弱点を潰すそうです。」
九十九蟲はびっくりしてよりガードが強くなった。大きい割に頭を早く動かし近づかないように、腹のおできを隠す。
霊夢「なるほどそこが弱点ね。」
魔理沙の息は荒くなっていた。疲れ以上の息遣いだった。
早苗「魔理沙さんはあまり無茶しないでください。」
咲夜「そうです、あなたのその力は一時的なもの。本当に死ぬかもしれませんよ。」
魔理沙は2人の意見を無視していた。何を言われようが、九十九蟲に勝ってこいしを助けたい。そんな気持ちが渦巻いていた。
ー紅魔館ー
こいし「ここは、どこ?」
赤と黒のベッドでこいしは目を覚ました。不安そうに当たりを見回す。さとりを探す。動こうとするが動けない。
こいし「お、お姉ちゃん…。どこぉ、ううぅぅぅ…。」
そこへチャイナ服を着た人が近づいてきた。
美鈴「怖がらないでください。ここは紅魔館です。私は美鈴です。安静にしててください。」
優しく言って、こいしを撫でた。こいしは地霊殿以外の人に優しくされたことがほぼないので、顔を赤らめていた。
美鈴「妹様、今なら平気です。お嬢様はいませんよ。」
フラン「ほ、本当?美鈴ぅ…。」
そう言ってドアから金髪の少女が覗く。右手にはクマのぬいぐるみが握られていた。
乱入失礼させて頂きます。面白い....んですけど、少々アドバイスさせて頂いて宜しいでしょうか。
>>36で「魔理沙が九十九蟲の弾幕で重傷を負った」と描かれていますが、東方の弾幕には人を殺傷する効果も、怪我をさせる効果もありません。武器と云うよりかは、遊びの道具と云うのが正しいと思われます。仮にこの小説限定の設定ならば申し訳ありません。後は、さとりの髪色はピンクではなく紫で、弾幕ごっこではなく本気の真剣勝負なのに魔理沙や霊夢がスペルカードを扱っているところも少し気になりました。また、レミリアが自分の都合でフランドールのことを監禁していると確定できる要素は原作にはありません。コレもこの小説独自の設定でしたらすみません。
文章に関しては、コミカルで読みやすいんですけれど、「だった。」「した。」などの単調な文が多いのが気になりました。また、一文一文が短いので、「ここは切るんじゃなくて句読点で繋いだ方が良いのではないか」と思うところがありました。後は早苗や咲夜がわざわざ人里に九十九蟲を止めに来る程の動機をキチンと描写する、>>32で「霊夢は、確かに正しいことを言っていると黙ってしまった。」と書いていますが、別にさとりの言っていることは正論ではないと思います。どちらかというと暴論に近いかと....
長文失礼します、この小説はもっと面白くなると思うので、応援してますね。
>>32
ここ何の板かわかる?二次創作。
原作厨は帰ってください。
あーやだやだ。なんで二次創作板に原作厨が湧くんだよー!
それに早苗や咲夜がきたって書いたの依夢さんなんで僕に意見言われても不快です。
じゃああなたも加わってかいてみ?
それであなたのアドバイスに沿った書き方が出来てるなら認めますけども。
こいし「だ、誰っ!誰なのぉ!お姉ちゃんは?どこ?」
こいしは見知らぬ館の見知らぬベッドで見知らぬ人に声をかけられたことで、情緒不安定になっていた。そこへフランが来て落ち着かせる。
フラン「怖がらないで、落ち着いて?私はフランドール。フランって呼んでね。」
こいし「フラン…ちゃん。お姉ちゃん、どこなの?お姉ちゃんに会いたい。」
美鈴「きっとお姉さんは大丈夫です。」
ー人里ー
九十九蟲「いい加減諦めろ。人間ごときは我々妖怪には勝てない。」
霊夢「調子に乗るのもほどほどにしなさい?あなたの弱点は分かっている。このまま無意味な戦いの後退治されるか、大人しく今退治されるか好きな方を選びなさい。」
さとりはいち早く4人の心を読み終わっていた。そして九十九蟲に指示を出している。
そうですか、それは失礼しました。真面目にアドバイスをしたのに原作厨扱いされるのは心外ですね。というか「それならお前がアドバイス通りに書けるのか?」は論点から反れていませんか?その理論で言うとレストランで料理が出されてきたとして、その出されてきた料理が不味くて「この料理おいしくない」とお客さんが言ったとします。それでその「おいしくない」と正直な感想を言った人に「じゃあお前はこの料理美味しく作れるのかよ!」と言っているも同然ですよね。キチンと読んでみて、決め付けで感想を言っている訳でもないのに正直な感想を頭ごなしに否定するのは可笑しいと思いますよ?というか認めますけどって上から目線ですねー、私はこの小説がもっと良くなってくれるといいな、という純粋な思いでアドバイスをしたのですが、その様な決め付けかつ偏見に満たされた物言いをされるとは驚きです。これ以上話し込んでいると板チな上に貴方と同じ穴の狢になってしまうので何も言いませんが、初対面の人に敬語を使う、中傷や決め付けをしないというネットの基本的なルールは守るべきかと思いますよ?あ、返信は不要です。此方に非はないのに勘違いされても困りますので。
それでは失礼しました(●´ω`●)ノシこの小説、個人的に大好きな小説なので、このレスは無視して続けて頂けると幸いです。
さとり「今すぐかどうかは知りませんが、あのメイドはいつか必ず時を止めてきます。弱点の防御は忘れないでください」
霊夢は魔理沙を見ると、かなり息が荒くなり、体はいつ限界を迎えてもおかしくない様子だった。
それでも、迷惑だけはかけまいと、とにかく魔理沙は立ち続け、戦い続けた。
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美鈴「こいしさん、あなたは天狗に連れられ、ここまできました。お姉さんは九十九蟲というやつに操られているようです。」
こいし「…九十九…蟲?あ、ああ…」
こいしは全てを思い出したようだった。
こいし「お姉ちゃんを、たすけにいかなくちゃ…」
ゆらり、と動こうとするも、すぐにくらっ、として倒れそうになってしまい、戦える状態ではなかった。
フラン「あ、だめ、ゆっくりして…?」
そう言ったフランは、羽を見て、ばつが悪そうに口ごもった。
こいし「羽…吸血鬼なの?」
フラン「そう、気持ち悪いよね…怖いよね…」
フランも自分と同じようにいじめられていたんだと、こいしは気がつき、泣きそうになった。
こいし「ううん、綺麗な羽だね」
フラン「ううん汚いよ、こんな羽。これ、私がこんなにしたの。私、最初は外に人間に興味がなかったんだけど、美鈴が門番だからいつも外の人間のことを教えてくれたから、最近興味が湧くようになったの。お姉様に外に出たいと言っても無視され続けて…、この館のみんなに仲間はずれにされるの。多分この羽のせいかなって。人間はバケモノを怖がるから。」
こいしは自分と同じように辛い思いをしている人がいるんだと、心が痛くなった。
こいし「そっか…じゃあ私もバケモノなんだね。人里を普通にお散歩してたら人間にこの目をぐちゃぐちゃにされたの、なーんにもしてないのにだよ。」
美鈴は2人にしてあげようと部屋を静かに出て行った。そして今まで破壊的だったフランが、こんなにも優しく接することができたのを嬉しく思った。
ー人里ー
霊夢「魔理沙、あんたは12時に魔力が解けんでしょ?もうすぐよ!休んでなさい。」
九十九蟲「ごちゃごちゃうるせー!」
弾幕ではなく、体当たりで霊夢を吹き飛ばした。それを咲夜が受け止めた。
咲夜「大丈夫ですか?まだまだですよ!」
時を止め、メイド秘技「殺人ドール」を放った。そして時は動き出し九十九蟲に、大量のナイフが突き刺さった。弱点に運良く刺さり、かなり弱ってきていた。
九十九蟲「たまたまの攻撃がなんだ…」
さとり「やはり、勘の良さでは巫女に、不意を突かれることはメイド…それに別の巫女は奇跡を起こすそうです。ただ、呪文詠唱をしなければならない、いいこととも限らないそうです。あの魔法使いは特攻といったところです」
霊夢「いつまで話してんのよ。さっさと退治されなさい」
そういって霊夢はいつもより大きな弾幕を放った
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フラン「ひどい…人間が憎くないの?」
こいし「最初はにくかったけど、魔理沙みたいにいい人もいるってわかったの。」
こいしは笑って話した。
フラン「そっか…お姉様もいい人だったらな」
こいし「お姉さんがいるの?私もいるよ」
フラン「本当に?でも、お姉様は私が嫌いだと思う」
こいし「そんなわけないよ!!私のお姉ちゃんは、私のこと大切にしてくれてる、きっと、フランちゃん、だよね、フランちゃんのお姉さんも、フランちゃんのこと大好きだよ」
https://i.imgur.com/Wi4wPdA.jpg
九十九蟲との戦闘作ってみた。立ち絵が暗くないのは許して!
フラン「でも…お姉様は私を嫌いだから外に出してくれないんだよ、きっと。」
レミリア「フラン?部屋に戻りなさい。誰とお話ししてるの?」
フランは話しているのをバレてこいしをベッドの下に隠した。そして独り言だとなんとかレミリアをごまかすことができた。そして部屋から出て行った。
フラン「もういいよ、ごめんね、こんなとこに隠しちゃって。」
こいし「う、うん。大丈夫!」(ニコッ)
ー人里ー
霊夢の弾幕は、九十九蟲の弱点に当たった。
九十九蟲「ぐうううううううっ!」
その瞬間魔理沙がファイナルスパークを放った。九十九蟲の体力は限界に達して、倒れた。その瞬間、体が霧のように薄く消えて行った。
魔理沙「やった…、私が倒した。」
12時になった。
九十九蟲が倒れた瞬間、安心と魔力が切れたことで魔理沙が倒れた。咲夜にすぐ運んでもらいたいところだが、咲夜ですらかなり弱っており、時を止めても時間がかかる。
霊夢「魔理沙!」
霊夢が魔理沙を抱き抱え、必死に呼びかけた。
魔理沙「霊夢?文に伝えてくれよ、私が倒したんだって…」
早苗「魔理沙さん?」
魔理沙はそのまま意識を失った。
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フラン「見たでしょ?やっぱりお姉様は、私のこと…だから、地下に閉じ込めるの」
こいし「違うと思う、私みたいにぐちゃぐちゃにされたくないから、フランちゃんを一生懸命守っているつもりなんだと思う…」
フランはこいしの言葉に救われるような気がした。
フラン「ありがとう、怪我は平気?」
こいし「うん、大丈夫」
魔理沙「う、ううん…。ここはどこだ?」
霊夢「博麗神社。あんた、無理しすぎだからここまで運ぶの大変だったんだから。あとで報酬の賽銭はいただくわよ。」
そう言いながらお茶を飲んでいた。魔理沙は不安そうに尋ねる。
魔理沙「そうだ…文には伝えておいてくれたか?」
霊夢「ええ、あんたが骨折してまでも頑張って、最後にはファイナルスパークで九十九蟲を倒したって、ちゃんと説明しといたから安心しなさい。」
魔理沙「ありがとな…。」
そのまま魔理沙は霊夢の布団で眠りについた。霊夢は綺麗な満月を見つめていた。
ー紅魔館ー
咲夜が2人の部屋へやってきた。
コンコン
咲夜「失礼します。」
こいしはベッドから降りて咲夜に寄った。
こいし「あ、あの!お姉ちゃんは…。」
咲夜「安心してください。先程、博麗の巫女にお祓いされ更生されました。あとでここにも来る、とのことです。」
こいしは咲夜の言葉でフッと不安が消えた気がした。
フラン「こいしちゃん、よかったね。」
こいし「ありがとう。」
咲夜「そろそろ、お姉さんも家に着く頃だと思います。地底までお送りしましょう。」
フラン「もういっちゃうの?」
こいし「…ねぇ、また来てもいい?」
咲夜「お嬢様は構わないといっております。」
フランとこいしの顔がすぐに明るくなった。
フラン「また、来てね、今度はお菓子も人形もたくさん集めておくから」
フランはこいしに手を振り、部屋に戻った。
フラン「こいしちゃん、かー。かわいい子だったなー!」
こいし「フランちゃん、かー。かわいい子だったなー。」
こいしは地霊殿についてさとりのところへ走っていった。さとりはベッドに腰掛けていた。
こいし「お姉ちゃん、ただいま!」
さとり「おかえりなさい、こいし。ごめんね、あなたに辛い思いをさせて。」
こいし「お姉ちゃんは悪くないよ。私の勝手な恨みがみんなに迷惑をかけちゃったんだし。明日、みんなに謝ってくるよ。」
さとり「あなたこそ悪くないわよ。何もしてないのにこんな目になったんだから。さ、もう遅いから寝ましょうか。」
こいし「寝るんなら私、今日はお姉ちゃんと一緒に寝たい…な♡」
まだまだ甘えんぼだ、と微笑ましく感じてこいしを布団の中に入れた。そして2人は眠りについた。
フラン「お姉様…?」
レミリア「フラン?寝る時間でしょう。部屋に…」
フラン「お姉様っ!!!」
そう言った瞬間、フランはレミリアに抱きついた。
レミリア「フラン?」
フラン「お姉様、私…お姉様が大好き…」
レミリア「私も、あなたが大好き。…あなたのために閉じ込めたはずだったのに、いつのまにかあなたを苦しめていたなんて思わなかった」
レミリアはフランを抱きしめ、眠りについた。
ーendー
よかったなぁ。
おお、終わりましたねー!ありがとうございました!
60:匿名さん:2019/08/21(水) 13:49 ID:k36また、ほかの幻想万華鏡作ったら来てくれませんか?
61:依夢◆1s:2019/08/21(水) 13:56 ID:WW2おけです
62:匿名さん:2019/08/21(水) 14:16 ID:k36新しいの建てたよ
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