ローカルコメディグンマンガ、「お前はまだグンマを知らない」の二次創作作品。
静岡県民がグンマに転校することから物語は始まる…。
【第1話 シズオカからの転校】
朝。
神月がいつも通り登校をすると、ドアをガラガラと開ける。
何やらクラスの様子がガヤガヤと騒がしい。
神月「どうしたの?なんかちょっと騒がしいけど」
木村「あぁ、神月か。実は今日転校生が来るみたいなんだ」
神月「へぇ、転校生か…伊代菜ちゃん以来だよね」
そう言い、今までの転校生を思い返す神月。
ニイガタからのシーナ、アイチからの伊代菜との思い出が頭に浮かぶ。
2人とも元気にしてい…待った、転校生ってもしかしてまた他県から…?
考えてみると、今までの2人の転校生はどちらもグンマに危機を齎してきた。
シーナとは上毛かるたで戦い、伊代菜の時はその兄と轟の戦いに巻き込まれ…。
もしかしたら今回の転校生もどこかキャラがおかしな人なのだろうか。
…期待よりも不安が勝ってきた。
変なヤツじゃないといいな…。
まだ見ぬ転校生が変人じゃないことを、密かに神月は祈るのであった。
朝のチャイムが鳴り、先生が入ってくる。
「起立」
ガタガタッ
「礼」
「注目」
「着席」
ガタガタッ
席に着き、少し場が静まると先生が口を開いた。
先生「もう既に噂で知っている通り、今日は転校生がいます。」
その言葉に小さなどよめきが起きる。
先生「今から自己紹介をしてもらいます。…じゃあ、入って来て下さい。」
先生に促され、カラカラとドアを開けて転校生が入ってきた。
入って来たのは中くらいの背の男子。
目元にどこか優しげがあり、農家の人のような暖かい雰囲気がある。
彼はゆっくりと歩き、壇上の人になる。
そしてペコリと礼をすると、礼儀の正しい姿勢になった。
その仕草は、あまりに普通過ぎて拍子抜けしてしまう。
あの悩みは杞憂だったのだろうか。
いや寧ろ、これが普通なのだ。
この教室にいる郷土愛が異常なグンマ人や、トチギやニイガタからスパイとしてやってくる人間の方が寧ろおかしいのだ。
そう考え、神月はホッと息をつく。
先生「それでは、名前を言ってもらいましょう。では。」
そうだ、名前を聞いていなかった。
新たなクラスメートはどんな名前なのか。
やっぱり、見た目通りの普通の名前だろう。
??「はい。…僕は静岡から来た」
すぅ、と軽く息を吸ってから彼は名前を言う。
「新駿河 富岳です」
神月の望みは潰えた。
ー自己紹介後の休み時間ー
ワイワイガヤガヤ
モブA「お前静岡出身なんだって?」
モブB「静岡と言えばお茶だよな!!みかんも有名だし!!」
シズオカの真実その壱【お茶】
シズオカは茶の生産量日本一
全国の40%の茶はシズオカ産
シズオカの真実その弐【みかん】
シズオカはみかんの生産量も日本一
全国の25%のみかんはシズオカ産
富岳「あ、静岡のことを知ってくれてるだ?ばか嬉しいやー」
一同((((ばか…?))))
シズオカの真実その参【ばか】
シズオカ特有の副詞
「とても」「すごく」「超」などの意味がある
轟二矢「それだけじゃないぞ!!!!」
神月「うわ急に出んなよ!!」
神月が突然の大声にビックリしたと呟く。
二矢「実はシズオカとグンマには多くの共通点があるんだ…!!」
その言葉に一同がざわざわし始める。
二矢「ざっと共通点をまとめるとこんな感じだ!!」
グンマの真実その壱【ダルマ】
少林寺達磨寺がダルマ発祥の地
グンマ県高崎市で全国のダルマの80%が作られている
シズオカの真実その肆【ダルマ】
シズオカ県富士市では毎年毘沙門天大祭だるま市が開かれる。
日本三大だるま市の中では東京以外で唯一。
グンマの真実その弐【嬬恋村】
グンマの西端に位置する村。
高原キャベツの名産地である。
シズオカの真実その伍【つま恋】
静岡県掛川市にあるリゾート施設。
24時間でグループによる演奏が最も多くされたとしてギネス認定。
グンマの真実その参【温泉の宝庫】
猿ヶ京、四万、草津と多くの温泉がある。
四万は美容に、草津は湯治にとタイプも様々。
シズオカの真実その陸【温泉の宝庫】
修善寺は日本百名湯であり、伊東は家光に献上湯をした歴史が。
熱海は日本三大温泉の一つである。
二矢「…と、このように多くの共通点がある」
二矢によって示された多くの共通点を聞き、一同のテンションが上がる。
富岳「意識して来なかったけど、これだけの共通点があったんだねー」
神月「すげぇ…これシズオカも殆どグンマなんじゃ…?」
皆がヒソヒソとそのようなことを言い、自分が転校した当初の排他的な雰囲気が嘘のような歓迎ムードに。
富岳「…でも、やっぱり一番の共通点はアレしかないら…」
二矢「ああ、恐らく俺も同じことを考えている…」
一番の共通点…?
日本の秘境、グンマと知名度は低くはないシズオカ。
この二つに、更に大きな共通点があるのだというのか。
富岳 二矢「「その共通点は…」」
グンマの真実その肆【赤城山と信仰】
赤城山はグンマの象徴とも言える山であり、信仰も篤い。
全国にある赤城神社は300社以上あり、赤城と名を冠してない神社を含めると計測不能。
シズオカの真実その漆【富士山と信仰】
言わずもがな名実共に日本一の山である富士山。
全国の浅間神社の本社はシズオカの富士山本宮浅間大社である。
浅間神社の数は1300社以上、他と合併した社を含めると1900社を超える。
ざわざわ…。
モブ1「山への信仰…!?」
モブ2「しかも信仰も全国的だ…」
富岳 二矢「「そう、シズオカ(グンマ)は殆どどころではなく…」」
ピタッとザワつきが止まり。
空気が完全に静止したのを確認すると2人が口を開いた。
富岳 二矢「グンマ(シズオカ)そのものなんだ」
一瞬、誰もが呆気に取られる。
シズオカはグンマそのもの。
グンマはシズオカそのもの。
これほどまで衝撃的な言葉が今まで有っただろうか。
…パチパチパチパチ
パチパチパチパチパチパチパチパチ
誰かが拍手をしたのが切っ掛けだった。
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!!!!
段々とその音は大きさを増していき。
パチパチパチパチ!!パチパチパチ!!パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!
そしてまるで示し合わせたように全員が同時に。
「「「「「「「ようこそ!!グンマへ!!」」」」」」」
このシズオカからの転校生は、最高の客として、最早家族の一員としてグンマへ迎え入れられた。
神月は最早ツッコミとしての役割を果たせていなかった。
【第1話 シズオカからの転校生】〜完〜
ちょっと反省だべってからまた書き始めていきます
拍手のところは読み返すとちょっと違和感があるわな
おまグンというよりカイジの利根川のCongratulationに近いというか()