もうこれ以上匿名板に創作系スレ要らないよってなれば勝手に下がるだけの、気まぐれ創作スレ
だから目障りだったら書き込まず下げてくれ
基本的にリレー小説式だけどふざけ過ぎはやめてね
(世界観のイメージはファンタジー)
以下スタート
廊下の角を一つ曲がった瞬間、二人の横を吹き抜けた突風がエカラットの赤髪を激しく上に舞い上げた。
その風に何か途轍もない力を感じた彼女が、思わず頭を少し下げたプラエフェクトゥス式の警戒を表す姿勢を取る。
廊下の奥からビュンビュン風が吹き荒れている。
家の中なのに、一体なぜ?
エカラットは目を細めて気を引き締めると、廊下の一番奥の部屋の扉を凝視した。
ヴァレンティノは吹き荒む風に慣れているといった様子で、エカラットの戸惑いにも全く気が付いていないのか、迷わずその部屋目掛けて歩みを進める。
エカラットは腰の剣の柄に手をかけて彼の後に続いた。
部屋の前までたどり着いた時には、エカラットの短髪は乱れに乱れていた。
廊下からこの部屋までは大した距離もなかったが、止まない風がそのたった2、3分にも満たない間で彼女にしたことである。
エカラットは狼狽気味に自分の髪を撫で付けると、扉を開こうとしているヴァレンティノに、待てと声をかけた。