「アルパカさんはエロ漫画を読みたい」
(前回>>729)
第二話〜新たなる出会い〜
それから俺は親と話すことがほとんどなくなった。
とはいえ引っ越しはしなきゃならないわけで、親同士がLINEで繋がっているきゅう以外とはお別れだ。
アルパカ「えー…新しくこの学校に来ました、ユキと言います。前の学校ではアルパカって呼ばれてました、よろしくおなしゃす」
気乗りしない挨拶。
教師「あー…ちなみに私の名前は雪白の林檎。先生って付けなくていいから雪白とでも呼んでね。じゃあ皆、改めてアルパカ君とよろしく!」
教室中「はーい」
キーンコーンカーンコーン♪
はぁ、やっとか。
一時間目から数学とか使うエネルギー多すぎるんだよ…
錆「よお」
アルパカ「え?錆じゃん。久しぶり」
なんと、塾のクラスメイトだった錆太郎だった。
結局錆太郎からどこか遠い別の塾に行ってしまって会えなくなっていたが、こんなところで再会するとは。
錆「つかそんなことよりいつからお前アルパカになったんだよww」
アルパカ「†俺が望んだことだからな…†」
とこんな風に談笑していると。
カチュ「あ、錆さんに…あ…ある…」
錆「アルパカな」
カチュ「アルパカさんやん。はじめまして、僕の名前はカチューシャ。錆さんとは知り合い」
錆「おいこらそーっと逃げんな」
98「いっっった、首掴むな」
カチュ「挨拶しろ」
98「あー、きゅっぱちっす。じゃあまた」
なんだかこっちでもなかなか楽しくなりそうだ。
__引っ越しも、なかなか悪くないかもしれない。
おー
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(前回>>760)
第三話〜見学〜
放課後。
アルパカ「そういや錆どこに住んでんの?」
錆「こっから電車で一駅んとこの団地。住んでる棟の名前はラ・アイサトールII」
アルパカ「え、俺隣のラ・アイサトールIIIだわ」
錆「じゃあ98と同じか。ちなみにカチュはラ・アイサトールIVに住んでる」
アルパカ「あーあの中庭挟んだ遠いとこか」
わざわざ彼女のとこに行くことは無さそうだ。
錆「じゃ、俺剣道の部活あるから。」
アルパカ「おう」
部活か…いろいろ見学しないと。
俺は前の学校では柔道部にいたのだが、顧問がつまようじだしただキツいだけだったので違うところにしたい。
カチュ「あ、アルパカさん。何してるんすか」
アルパカ「俺は、部活見学を」
カチュ「へぇ、前の学校では何部だったんですか」
アルパカ「つまようじ部…じゃなくて柔道部」
カチュ「なるほど…僕文芸部なんですけど来ません?最近はSS書いてるんですけど」
アルパカ「ファッ」
普通文芸部って絵を描くところじゃないのか。SSなんて誰が…
カチュ「男子も結構居ますよ。ほら、98も最近兼部しはじめてゴミオカートっていうのを書いて__」
アルパカ「ちょっと見学する」
カチュ「うぃ。」
と、いうことで俺は文芸部を見てみることにした。
まず驚いたのが、顧問が雪白であること。
もっとテニス部とかバレーボール部とかだと思ってた。
あとわりと皆SSを書いていること。
勿論ガチ絵描き勢もいるが、ほとんどがバランス型のネタ作者だった。