>>62
やあ、やあ…元気にしてたお嬢様?
(貴女の正面にゆらりと姿を現わすと、開口一番朗らかに笑って人違いして)
お嬢様……?
(身に覚えのない言葉を言われ首を傾げたのち相手に真実を伝えた方がいいだろうと思い)
えっと、ごめんなさい。私は、お嬢様じゃありませんよ。向井、葉月って言います。
(相手にゆっくり穏やかに語りかけるように話して)
ここは暗くて、ぼろぼろ。
床とか踏み抜かないかな……。
(足元を気をつけるように慎重に歩き、遠くの方から聞こえる鼻歌に気づき)
鼻歌、だ。人がいるみたい……。
(そちらへ歩き始め)
>>66