>>402 目を閉じ、風を感じていると、誰かの泣き声が聞こえてきた。 骸龍はその方向へ視線を向ける。泣いていたのは鈴だった。 だが、その表情は何故か嬉しそうだった。 自分と同じ事でも考えているのだろうか。 自分と同じ環境にでもいたのだろうか。 様々な気持ちが頭から出てくる。だが、骸龍は何も言わなかった。 ただ、黙ったまま、鈴の隣に立っていた。
……なにかついてるか…………あ…… (たった今泣いていることに気が付き焦る)