「ん?どうしたの?」
(猫が口を動かしたのを見て、もう家の目の前まで来ていたことに気づき1度立ち止まって。前を向けば自分の家があることに気づき。そんなことも忘れるほどに、小さな小さな、自分の腕の中で眠そうにしている灰色の猫に夢中になってしまっていたことに今更気づいて。顔を覗き込んで、何か言いたいのかな、と首を傾げ上記。何かあったら教えてね、と優しく囁き安心させようと、首元を撫でようと思い手を伸ばし)
>>40 叶さん
……
(口を動かし続けてはいたもの、その問いに答えることは無く。蒼い瞳は姿を見せることなく閉じており。きっと見えたところでその瞳には輝きも何もないのだろう。雲と同じ色の灰猫は空に溶けてしまうように儚い吐息を漏らし。ぐったりと疲れてしまった腕は相手の手のひらにぐったりと投げ出され)