>>56 ヘイネさん
「っと」
身軽な動きで間を取る。追って来る大蛇を目で捉え、後ろへとさがる。
どうにか弱点を見つけられないかと考えつつ
先程の足の傷口に向けて投げナイフをし。
焦るヘイネを見れば、なんとかなる、とでも言うように笑い。
その様子はいつもの副隊長。
こんな状況でも、運が悪ければ死ぬかもしれないというのに。
>>57 副隊長殿
(先手を何度も取っている人間が使ったのは、間違いなく効果的な一手、
しかし、大蛇も冷静さを取り戻し始めている…)
傷口を狙われる事、それは無傷の自身の体がナイフを受け付けない事を知っていた
大蛇には簡単に予測できた事だった、素早く反応した中央の首が角でナイフを弾き、
傷が塞がりかけている前足を振り上げ…
地面に突き立てた
(左右の首が前後の人間を睨み、中央の首が両前足を使い
あっという間に巨大な穴を掘り上げ、底を広げている)
「………(あれは…何だ…?)」
(竜狩りは動かない…睨まれている状況で、仕掛けた所で長槍は通じない)
そのすぐ後、小山のような体は忽然と消えた