>>152
相手はどうやら刀を所持しているらしい。
だが、そんなこと関係ない。
まず、刀を蹴り飛ばす。
そして早いうちにかたをつけようか。
相手は僕に気がついてるな……。
等と考えながら助走をつけて、
踏み切る。
…待たれよ、影人の御仁
(刀に向けていたであろう蹴りを自らの脚を当てて封殺、
芦名の太刀足…いまだ衰えを見せぬわ)
儂も影の穀を食む者、双方痛み分けに終わるは分かり切った事…
見れば其方も儂ではなく儂の知る事を狙いとしていると見た、
そうであれば無駄な争いは不要、双方刃を収めようぞ…
(言い終えると、当てた脚を外し 鞘に手のものを収めた、
恐らくは此奴も殺.しを犯した妖を追っているのだろう…
そうであるのなら、この争いを収める事ができるやもしれぬ)
…人打ちの妖を追っているのであろう?