>>79 リトさま
だんだん事務所に向かってくる声の主に、心底嫌そうな顔をする。
からかうだけのつもりだったのにこんなことになるとは…彼女は数分前の自分を殴りたいような気持ちになった。
しかも移動速度が異様に早い。
__こりゃあ面倒臭そうだ…
そんな事を考えて電話の声に応える。
「はーい、随分とお速いもので。」
相手に心中を探らせないため、また自分の平静を保つ為にもわざと落ち着いた声で言う。
【>>80 千鶴さん】
受話器を耳に置いたら心臓が五月蝿い程鳴った。息を潜めながらマイマイの鈴の音がするのを待つ……今思うとなんで私こんな悪戯電話に本気なってるんだろう…その瞬間。チリリンという鈴の音が僅かに聞こえた。今だ!「私メリーさん今…貴方の後ろに居るの…」そう言った刹那、ニャーンという可愛らしい声が聴こえる。……………負けちゃった…