えと……歯にくっつけて……
( 相手の顔をみやりなんだあの顔は、と眉間に一瞬しわを寄せかけるもギリギリのところで踏みとどまり、アドバイスとも説明とも取れるような言葉を律儀に守り、歯にガムをくっつけてから少しだけ口を開き、薄めの赤い舌にガムの白色の膜を貼り付けるように歯の間に入れてスウッと鼻から息を吸ってから息を吹き込むと、なかなか膨らまず、ようやく少し膨らんだかと思えば直ぐにパンっと軽快な音を立てて口の周りにベトりとしたガムがくっつき、さっきの顔の意味はこれだな、と思い口の周りを綺麗にしながらギロりと三白眼の瞳を恨めしげに虹香に向けながら
)
>>683 あやめん〜〜〜
深呼吸したら? いきなり睨み付けるとかいくないよ〜〜?
( 亡霊であることを象徴するかの様に空中に、ふよふよ、と浮かびながら、によによ、と小気味悪く、然し何処となく蠱惑的な微笑を湛えたまま、睨み付ける彼女を宥めすかし、振る舞い、手のひらを、ひらひら、と胡蝶の舞みたく動かして。 )
>>684 : 境野ちゃん