>>19 ◆0/zhwo サマ
「 ダウト 」
家主の後を着いて行きながら、クスリと笑ってそう言った。確かに家主とは深い仲という訳でも無いけれど、そんなずっとトランプをやっている者がそんな詳しくない、という事は無いだろう。マニアに通じるマニアックなルールは知らなくとも、オリジナルの何かを作ることだってあるだろうし。それか、定番のもののルールを少し改変してみるかだ。…まあ、ダウトと言うのも、少しゲームが違う気がするが。
「 まあ、何でも良いよ。ポーカーでもブラック・ジャックでも、私は何でも付き合うからね」
木の階段を踏みしめる音を聞きながら、これからやるであろうゲームを頭に思い浮かべ、ニコリと笑う。遊びが一人よりも複数人でやる方が楽しいなんて、とっくのとうに知っているのだ。