>>50 稲入
「 気を悪くさせたなら悪かったわ、でも気にしないで頂けると幸いね。 」
( 頭に付けているリボンをくいくいと動かし 固定しつつ )
「 よく判らないけれど、付いてきて欲しくないという事かしら?なら止めるけれど… 」
( 付いてきて欲しくない、 という言葉が聞こえた途端に
お狗はぶんぶんと首を横に降る )
そうじゃあありませんよお! お客さんは大好きだし 用心棒も歓迎しますし__
それに あたしはわんこですからさっきの事も忘れますけれど . . .それでも
助けた訳でもない_お客さんの御名前も御呼び方も 分からないのにぃ. . .
そんなお方にぃ そこまでして貰えるなんて 性分が許してくれないんですよぅ__
( 傘を拾い集めながら 今にも泣きそうな声でお狗が言う__
「 せめて 御名前と御呼び方を 教えて下さい 」と )