知ったような口を叩かないでくれる? 私は誰に何と言われようが探しに行く、それだけ。
( どうせそんな事露ほども思ってないクセに、その何でも知ってるとでも言いたげな表情が苛立つ、と全身の毛が逆立つほどに怒りをあらわにしながら突っぱねるような態度を取り、とっとと目の前にへと現れた男を追い抜く。汝の隣人を疑え。これは彼女なりの曲げられない信条だった。とはいえ優しい言葉をかけてくれた人間を邪険に扱うのも色々と夢見が悪い、だから彼女はハァ、と溜め息をひとつ吐き出してくるっと踵を返して彼に向き直り、こうひとりごちる )
…ついカッとなっちゃった、ごめん。
>>554/西園寺