>>98
アーサーの幻が唐突に現れた
かつて機関が若き英雄王アーサーに浴びせられた無数の言葉が屈辱の出来事がベリオールの脳裏に蘇る
「僕たちヒトはヒトならざる者を受け入れ愛し守る為にこの世界に命を受けました。
それが僕たちが叡智と力を手にした意味です
誰かを傷つけ支配するなどという罪深き愚行のために叡智を手にされたヒトの形をした魔の者たちであるあなた達は神にそして僕に一瞬で葬られるでしょう……
僕の真名はアーサー。この国の ヒトの世界の
本来の王であり世界を希望で満たす者」
「例え世界があなたがどれほど僕を痛めつけようと僕はあなた達に虐げられている亜人の為に生きます。彼女たちも金や銀、希少で高価な輝く宝石よりも美しい大切なこの国の民ですから
王様が民を愛し守るのに理由などいりません。
よってあなたがたを消すのにも理由などありません
僕は王様として民を愛しあなたを倒す」
>>100, 「──つくづく貴様らとは考えが合わんらしい。
くだらん優しさが己が魂を縛るのだ。
……人は野望に生きてこそ価値がある。
私は、少なくともそう考えている。
だから私は越えるのだ。全てをな。
いつしかは、あの覇王をも越えてやろう。
『神』さえ凌駕する領域を目指す為に、
全てを『智』と『力』の下に捩じ伏せる為に。」
(左手から視線を上へと外し、左拳を強く握る。)