>>40
「ふむ。貴様は確か7番目に訪れる予定の……。
まあ、順序に拘りを持つ必要は無い、か。
良いだろう、まずは貴様を試験する事で、
『選別』の始まりとしようか……。」
(右腕をゆっくりと挙げると、袖の中から、
大量の黒い液体がドロドロと流れ出る。
それは男の身体の各所にまとわりつく。
両手を覆っては巨大な鉤爪になり、
背中からも異様な触腕が幾つも現れる。)
「来るがいい。遊び相手になってやろう。」
(瞬間、男の双眸が、ギラリと紅く輝いた。)
「私は素直になんかなれっこないわ。私は素直になりたいのに素直な気持ちは私が嫌いみたいだから。私は人間さんにも女神様にも私自身にも素直になれない自分を変える……
不器用な私を器用に大事に思って笑ってくれる、構ってくれる、そして叱ってくれるみんなにために」