紫
「……私が来た時には彼女の血溜まりと僅かな肉片しか残っていなかったわ。」
紫は表情には出していないものの、その声はほんの僅かにだが声が落ち込んでいる。紫でさえもこの幻想郷内における全てに手が届ききる事が出来ないことがあるのだと彼女の言葉からわかる。
それもそうだ、紫一人では手が足りないが故に博麗の巫女が必要となっているのだから……だが、その手が届かない事を利用する悪もこの幻想郷には確かに存在している……
・・・・・本当は、運命がどうとかって助からない運命だと決めつけて助けなかったんじゃないの・・・・・?
(まだ紫にあまりいいイメージを抱いていない霊夢は、本当はわかっていて助けなかったんじゃないのかと酷いことを言ってしまう・・・・・
が、霊夢には酷いことを言ってしまったという自覚なんてなかった・・・・・)
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