【頂けた様なので、初めておきます。】
『キュー……キューキュ、キュー!』
「この辺りに?まさか、そんな事が……。」
巨大な湖の真ん中で会話をしているのは、
一頭のイルカと、上半身だけになったビル。
近辺に突然現れた外来生物の一掃依頼を受け、
単身聞き込みに当たっている最中だった。
「ありがとう、また知らせがあれば頼むよ。」
『キュー!』
(ビルはイルカの前から姿を消し、そのすぐ後、
湖の西側に位置する埠頭に湖から現れた。)
「さてどうしたものか……今この辺りには確か、
別の冒険者の一団も任務に訪れていたか……?」
(出発前に確認したギルドの掲示板を思い出し、
周囲に人は居まいかと辺りを見渡した。)
>>誰か
>>19様、ビル
【 絡み失礼致します!よろしくお願いしますね! 】
「 __あぁ、気にするな!後輩の手助けは先輩の役目だからな!また困ったらいつでも声をかけるといい。 」
( 丁度湖の埠頭近くに姿を現したのは、腕組みをして貫禄を感じさせる余裕の笑みでわはは、と笑う白夜と最近ギルドに入ったばかりの初々しい雰囲気の冒険者。どうやら簡単な依頼の手伝いを終えたところらしく、「ではな!」と片手で会釈すれば冒険者は嬉しそうにどこかへ駆けて行った。 )
「 ……して、ビルっ!ビルではないか。こんな所でどうした? 」
( 既に相手の存在に気付いていたらしく、マントを翻しながら歩み寄っていけば口角は上げたまま小首を傾げて問いかけて )