(pl:マリス本体様よろしくお願いします!
なかなかの裏の顔を持つマリス様個人的にとても好きです。サボり魔ですがよろしくですー!)
>>43
マリス様
ふーん、奪っちゃえば。
相手がずっと別れなかったらアンタはただ指を咥えて見てるだけで終わるんだぜ。それが嫌なら拉致監禁でもして…なんてな。
……貧民がなんの枷になる?アンタはまだ若い、いつでも抜けられる、それに魔術があんのはまず、特別だ。
大体なんで魔術を見せる代わりに恋愛相談なんて……ン?
(中心街とはうって変わって、何か諦めたかのような、いや、何かを見据えてるような静けさすら感じる裏通り。
薄汚れた服が目立つ人々がちらほらと道ゆくなか、1人だけ太陽の光を明いっぱい浴びたような白い軍服を着て歩くのは少しばかり気が滅入る。
しかし目の前にいる決まりが悪く赤た表情で話しかけてきた事により、気が晴れた。彼は数日前、魔術を披露してくれると言った相手であった。魔術に触れることがこの国に関わるまでなかった自分。今でこそ契約者がいる身ではあれど、他にも契約できないかと模索し、何より魔術に興味を持っていた。
戦略班である自分の仕事を抜け出したため/まあ、元からやる気はないのだが/早めに魔術を見たいと言った矢先に彼の口から出た恋愛相談。はぁ?と呆れ顔をしながら渋々聞けば相手には心を決めた人がいる、自分は貧民だ、などと嘆く内容ばかり。
相手の悲痛そうな顔を赤い瞳を細めて見つめ返し、淡々とした口調で、しかし時折妖しい犬歯をチラリと見せて揶揄うように最後は笑って。が、自分の話を真面目に聞いていた相手が自分の後ろに向かって深々と礼をする。
状況が掴めないまま魔術を催促しつつ後ろを振り返る。自分の雇い主ではないが、それに近い相手の姿に思わず、心の声がそのまま口に出た)
うげっ、マリス様………___ご機嫌よう、王族なのにこんなところまでお勤めですか。
(自分が仕事を抜け出したことにばれたらと思うと冷や汗だが、相手は王族。自分が城の中でしか出来ない仕事だなんて知る由もないと、外回りの警護団という設定にして、何もなかったように、しかしぎこちない表情で対応して)