潜鴉
「…………!!」
首筋が硬化した事でナイフの刃が通らずに防がれるとそれに驚きながらもそのまま地中へ潜って姿を消そうとする……潜鴉は自由に地中や壁内を通り抜けて潜んだり逃げることで何時でも不意討ちや奇襲を仕掛けられるようになっており、一度姿を見失えば再び見つけ出すのは至難の技と言えるだろう。
《バシャッ》
更に外道鴉達が狙っているのは取引相手だけに留まらず、桜空の足元にある地中から突如として水が溢れだすようにして現れ、足元から不意討ちをするように水の一部が鋭利な刃物のように変化し、桜空の体を取り囲み引き裂こうとする。
その様子はまるで水で出来たハエトリグサが獲物を補食するような動きに似ている。
桜空「くっ・・・・・!?」
(桜空は能力で自分自身を移動させることでなんとか攻撃を避けることに成功するが、能力が言わば逃げることに特化しているとも言える能力だからか、戦闘能力が高い外道鴉達相手に戦うにはかなりの苦戦を強いられることとなる・・・・・
しかも、移動しても次どこから攻撃が来るかどうかはわからないからか、いつ攻撃を受けてしまってもおかしくはない・・・・・)
悠矢「さぁーて、それじゃあ俺も参戦しちゃおっかなぁ!」
ダッ・・・・・!
(悠矢は猛スピードでは知り始めると、そのまま桜空へめがけて一直線に接近し、血流を操作して物言わぬ亡骸に変えようと猛威を振るい始める・・・・・
何をしてくるかわからない外道鴉達と、テンションが上がっている悠矢という、正に絶体絶命な状況に陥っている・・・・・)
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