水鴉
「それは無理な話だなぁ……」
《キュオッ》
スライム状のブヨブヨした赤黒い塊となり、その表面に浮かぶ水鴉の口が開き、その口内から体内の水分を凝縮させ、強烈な水圧によって鉄板をも貫ける威力の水圧によるレーザーを放ち、緋染の頭を撃ち抜こうとする。
また、緋染に向けて水圧レーザーを放った後、間髪を入れずに即座に桜空の頭部目掛けて水圧レーザーを同じように撃ち出す事で二人まとめて始末しようとする。
潜鴉
「ククク………」
取引相手を引きずり込む事に成功すると、潜鴉は不敵な笑い声を出しながら地中深くに向けて相手もろとも沈み込み始める。
例え手で顔を覆ったとしても手の隙間から目や鼻、口を通じて大量の土や砂が入り込んで窒息してしまう事になる上に地中深くに沈めば沈むほどに周囲からの圧力によって身動き一つ取れなくなってしまうだろう。
悠矢「おぉっと、危ない危ない♪」
(緋染はこんなの余裕だと言わんばかりに、簡単に頭を傾けて攻撃を避けると「これだから欲張りは困っちゃうなぁ?」と、ニヤニヤしながら桜空の方へと視線を移す・・・・・
どうやら、依然として獲物を譲る気は無いようだ・・・・・)
ザシュッ・・・・・!
桜空「いっ・・・・・!?」
(水圧のレーザーが腕をかすめると、かすめたところから血が流れ出る・・・・・
こんなの、かすめただけでもこれだけ痛い上に殺傷能力も高いのに、まともに受けてしまえば命なんていくつあったって足りない・・・・・)
取り引き相手《さて、そろそろ本領発揮といくか・・・・・》
ドゴォッ!!!!!ガゴッ!!!!!ボゴッ!!!!!
(取り引き相手は、地中に引きずり込まれるもそのまま脆い土の壁でも崩してゆくかのように、穴を掘るモグラのように、簡単に地中を掘り進んでゆく・・・・・
それこそ、潜鴉に掴まれていても、お構い無しの威力とスピードで掘り進んでゆく・・・・・)
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