>>隅影
潜鴉
「もがくのはやめろ、どの道もうお前は助からない。
どうしても諦めが付かないと言うのなら、付くようにしてやろうか?」
潜鴉は左手で隅影の右足首を掴んだまま、右手にナイフを持ち、そのナイフを突き上げる事で隅影の左足を切り裂こうとする……
このナイフによる攻撃は相手の消耗を激しくするための陽動であり、硬化するなり回避されるなりして対処されるだろう。だがこの限られた空間、避けようにも満足に移動できるだけの広さが無い穴の中で足元を硬化してしまえば、土の積層を防ぐ他に、身体の硬化にも注意と力を割かなければなくなる事から気力的にも体力的にも追い討ちをかけようとしている。
だが、潜鴉自身は先程からずっと相手を掴んでいる事から、土や地面と同化したり、一体化する事は出来ず、あくまでも潜鴉自身は生身の状態となっている。
桜空「・・・・・てめぇ、が・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・ボスか・・・・・驚いたぜ・・・・・俺とそんな歳も離れていないような女じゃねぇか・・・・・」
(息を切らしながら、襲撃してきた奴らのボスがまさか自分とそんなに歳も離れていないような女子だったということが意外だったのか、驚いたと言葉を漏らす・・・・・
正直、手負いの状態じゃないとしても、勝てる気がしない・・・・・)
隅影「言ってくれるじゃねえか、助からないかどうか、試してみるか?」
(能力がデメリットなしで使用できるタイムリミットの終焉が迫る中、相手の言葉に対して試してみるかと返す・・・・・
正直、こんなところでこんな奴にやられて終わるくらいならまだ自ら命を絶つとさえ、隅影は思っていた・・・・・
だが、そう簡単に一筋縄ではいかないのが隅影という男だ・・・・・)
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