>>120
氷華
「……そう言う貴方はFirstの指導者でしょう?
日本国の平和のため……悪の居ない世界の糧となって頂戴。」
ふと、彼と相対した事で懐かしいような不思議な感覚を覚えるものの、敵は敵。排除すべき悪である事に変わりはないため、直ぐに戦闘体勢に入り、両腕を組んだままではあるものの、自分の右隣に小さな氷塊を一つ形成し、そこから鋭い針のような小さな氷柱を桜空の眉間目掛けて撃ち込もうとする。
《ドスッ》
潜鴉の突き出したナイフが、回避する素振りも硬化する様子も一切見せなかった隅影の左足に突き刺さってしまう……これ単体では痛みで動きが鈍ったり、俊敏性が削られてしまうだけで、致命傷には至らないものの、少しでも動きが鈍ればなし崩し的にも振りかかる土砂が積層し、生き埋めになる瞬間が近付いてしまう……
桜空「嫌だね・・・・・」
スッ・・・・・
(桜空は、相手が狙ってきた一とは別の位置に移動し、攻撃を回避する・・・・・
「お前にも貫く正義があるなら、俺だって同じだ・・・・・お前らにとっての悪は、こうすることでしか生きていけない正義のなり損ないなんだよ・・・・・」と、自分の考えをぶつける・・・・・)
隅影「・・・・・っ、てめぇ、やりやがったな?」
(怒りと痛みが合わさってか、隅影の表情は不気味な笑みへと変貌する・・・・・
恐らく、プッツンする寸前か、もしくはもう攻撃の準備段階へと入っているだろう・・・・・
「お前に地獄を見せてやる・・・・・」)
>>122