>>135
《ガラガラガラガラガラガラ……》
氷華の撃ち出した無数の氷柱は10階以上はある巨大なビルを容易く貫き、堅牢なビルを瞬く間に瓦礫に変え、バラバラに倒壊させていく……
氷華は八咫烏の中でも最強の力を持つ存在……その異能は常軌を逸した強力なものとなっており、まともに戦ってもまず勝ち目が無いと言う桜空の考えは正しいと言えるだろう……
氷華
「どれだけ大言を吐いたところで、それを成せるだけの意思を見せることが出来ないのならそれはただの妄言に過ぎなくなる。貴方も結局は逃げ回る悪党と同じか。」
【「氷蓮六華・尼剌部陀(ニラブダ)」】
《パキパキパキパキパキ……》
氷華は倒壊し、崩れ始めるビルの瓦礫を足場のようにして飛び移り、ながら落下する勢いを乗せて高速で桜空に向かいながら、右手に本物の剣よりも高い硬度と切れ味を誇る氷の剣を形成し、それを彼に向けて振るい、空中で相手の体を切り裂こうと襲い掛かる。
氷華は一連の戦闘を介して相手が空間移動能力を持っていると言うことを理解している。だからこそ、相手が逃げ出さないように挑発しつつ、その信念がどのぐらいの強さなのかを確かめようと言葉をかける。
毒鴉
「ハッハッハァーッ!!!」
《ヒュオッ》
氷華と桜空が戦っているのは、隅影達のいる廃工場から100m以上離れている。その一方、隅影が穴から出て来た次の瞬間、頭上の配管パイプの上で夜闇に紛れて潜んでいた毒鴉が右手に持った毒剣を振りかざして隅影の背後から不意打ちをするような形で異能による硬化を行う前に彼の体を切り裂こうとする。
桜空「馬鹿が!この能力はなぁ、こういうことだってできるんだよっ!!!!!」
ゴォオッ!!!!!
(桜空は襲い来る氷華を空間移動能力で避けると、続けざまに崩れゆくビルの瓦礫を氷華の上へと転送して逆に攻撃を仕掛けようとする・・・・・
氷華も氷華で負けられないのならば、同じく弟である桜空もまた負けられない意地、そして覚悟がある・・・・・)
隅影「まったく、鴉共は本当に学ばない奴ばかりなんだな・・・・・」
ゴァッ!!!!!
(隅影は予め腕のみを硬化していたのか、硬化することにより地中をも簡単に掘り進めることが出来る怪力を用いて、隅影は配管パイプを掴み折ると、そのまま相手の頭部へとめがけてパイプを振るう・・・・・
地中を惚れるほどの怪力+頑丈なパイプの組み合わせは、隅影と同じように硬化できる能力の持ち主でない限りは、もし当たれば一溜りもないだろう・・・・・)
>>137
【了解です!】