桜空「はぁ・・・・・はぁ・・・・・」
隅影「・・・・・あぁ、俺だ、わりぃな迎えやっぱいいわ」
女子生徒「・・・・・」
(氷塊がぶつかる寸前に空間移動能力で女子生徒と共に一時的に隅影のいる場所へと移動してから、再度空間移動能力でファーストの本拠地付近へと移動することで、難を逃れる・・・・・
戦闘を繰り広げた都内からは遠く離れており、世間一般的には勿論のこと、ファーストのメンバー以外誰だろうとその場所は把握出来ていない、本拠地の近くであるというだけであるので、実際に本拠地の明確な場所がどこにあるかは誰にも知られない・・・・・
これこそ、桜空の強さの一つ・・・・・いや、正確には不利になった場合の逃走手段であり、今まで危機に陥った際はこの能力で何度も難を逃れてきた・・・・・
隅影は、仲間に迎えは不必要だと電話を入れ、女子生徒はただただ唖然としている・・・・・
能力者の存在は知っていても、面と向かって見るのは初めてだったのだろう・・・・・)
>>152―153
氷華
「……逃げた……か。
だけど次は無い。」
氷華は放った氷塊によって破壊された廃工場の後を見て、直感的に逃げられたと言うことを感じ取るが、同時にこれまでの戦闘から彼の空間移動による性質を局所的にだが見抜き、それに対する対抗策を見出だした事から次に対峙した場合には必ず始末すると決める……
どれだけ多くの犠牲を払うことになろうとも自身の抱く正義を必ず執行する。その揺らぎ無い純粋なまでの冷たい正義を宿した眼で夜月を見上げながら小さくそう呟く。