>>151(桜空)
《ドゴオォォォォォォォォォォッ》
氷華に言葉をかけたものの、その言葉は氷華に届くことはなく、放たれた氷塊は廃工場の一角もろとも二人の居る場所に落ち、周囲にはその衝撃波 によって工場内の窓が割れ、軽い地震が引き起こされる……
その破壊力は容易く建物を破壊することが出来ると言うように、数多の異能の中でも最強クラスの威力と範囲を持っており、直撃してしまえば命は無いだろう……
桜空「はぁ・・・・・はぁ・・・・・」
隅影「・・・・・あぁ、俺だ、わりぃな迎えやっぱいいわ」
女子生徒「・・・・・」
(氷塊がぶつかる寸前に空間移動能力で女子生徒と共に一時的に隅影のいる場所へと移動してから、再度空間移動能力でファーストの本拠地付近へと移動することで、難を逃れる・・・・・
戦闘を繰り広げた都内からは遠く離れており、世間一般的には勿論のこと、ファーストのメンバー以外誰だろうとその場所は把握出来ていない、本拠地の近くであるというだけであるので、実際に本拠地の明確な場所がどこにあるかは誰にも知られない・・・・・
これこそ、桜空の強さの一つ・・・・・いや、正確には不利になった場合の逃走手段であり、今まで危機に陥った際はこの能力で何度も難を逃れてきた・・・・・
隅影は、仲間に迎えは不必要だと電話を入れ、女子生徒はただただ唖然としている・・・・・
能力者の存在は知っていても、面と向かって見るのは初めてだったのだろう・・・・・)
>>152―153