桜空「リスクがでかすぎる・・・・・その三羽鴉ってぇのとはなるべく戦闘を避けたいものだ・・・・・」
(先の大戦において、相手側の実力は身をもって体験した・・・・・
狼谷の情報にまず間違いはない、組織を丸ごと潰せるレベルの厄介な構成員が三人もいるということを考えると、なるべくその三人との戦いは避けるべきだと考える・・・・・
「・・・・・狼谷、俺にもしものことがあったら、お前が俺の地位を継いでくれ・・・・・」)
>>181
狼谷
「三羽鴉はその名の通り三人居る。」
狼谷
「一人は"焔鴉(ホムロカラス)" 異能は"炎熱焦土"
海を沸騰させ、煮えたぎるマグマをも蒸発させる炎熱を意のままに操る、炎熱系の中でも最強クラスの異能者だ。」
狼谷
「一人は"霞鴉(カスミカラス)" 異能は"無限幻影"
決して攻撃を受けることの無い無敵の女であり、任務は常に一人で行うにも関わらず、これまで請け負った任務でただの一度も攻撃を受けず、一方的に数多の組織を潰して来た奴だ。」
狼谷
「最後の一人は"剱鴉(ツルギカラス)" 異能は"無明刀流"
斬撃を飛ばすだけの単純な異能だが、奴の恐ろしさはその素の身体能力と戦闘技能の高さであり、そこにこの異能が組合わさる事で八咫烏の中でも屈指の地位を確立させた……何よりもコイツはあの金鵄に"相棒"と呼ばれている程の信頼と実力を兼ね備えている……」
狼谷
「どれを取っても化物揃いだ。
コイツらとの1vs1になるなんて最悪の展開が来たら……逃げられ無くなる前に全力で逃げろ。勝てるだなんて思わない方がいい……」
狼谷は三羽鴉の通り名やその異能についても教える。
十二鴉と言うように見上げれば直ぐに見えるところに存在する者達だからか、彼らの実力についても知っており、何度もその力を目の当たりにして来た上で、三羽鴉と対峙した場合、戦うのではなく逃げることに死力を尽くすようにアドバイスをする。
狼谷
「おいおい、俺は裏切り者だぞ?
……お前が世界を変えるんだろ?
自分(テメー)の願いは自分(テメー)で叶えろ。
間違っても……俺みてぇな半端者にはなるな。」
桜空が自分がもし消されるような事があればその時は代わりに組織を継いで欲しいと言う彼の言葉を聞いて少し唖然とするものの、直ぐに煙草を噛んだまま笑い、拳を相手の前に突き出して自分の意思や信念は何があっても自分自身の力で叶えろと言う。
狼谷は曲がりなりにも正義を求めながら、暴走する正義を前に悪と呼ばれる者達の力を借りて止めようとしている半端者の裏切者である事から、自分には組織を継ぐような素質も資格も無いと自覚している……