桜空「ぇっと・・・・・ぅ、ぅん・・・・・」
(言葉でうまく言い表せないが、正直、相手が怖い・・・・・
今の桜空の人間不信になってしまったことからくる他人への恐怖の感情とはまた違い、人間が本能で感じ取る恐怖、と言った方が正しいのかもしれない・・・・・
相手は怒っているわけでも、睨んでいるわけでもないのに、怒られたり睨まれたりするよりも断然笑顔が怖い・・・・・
相手を直視できない・・・・・)
>>324
司
「あはは、まあ無理に喋らなくてもいいよ、喋れるようになったら喋ろうよ。」
司は喋れないのなら無理して喋らなくてもいいと言うと、支給された食事が乗せられたトレイを取りに行くために配膳所へ向かって歩き始める。
常人なら一生縁の無いこの場所に送られていながら、虚飾や偽りではなく、純粋にこの場所を楽しんでいるかのように、何時も楽しそうに笑っている事からまともな神経の持ち主で無いことは確実であると言える。